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よい絵本で読み聞かせ!ポイントは美しい言葉と読み継がれてきた長さ

2014/04/23


読み聞かせをする時、『どの本を読もうかな?』、『楽しんでくれるかな?』と子どもの喜ぶ顔、夢中になる顔を想像しながら選ぶと思います。でも、子どもに絵本を選ばせると、かわいらしい絵の本や、アニメキャラクターの絵本ばかり持ってくることが多くなります。

読み聞かせは、1冊の絵本を介して親子で同じ時間と空間を共有する貴重なコミュニケーションの時間であると同時に、子どもにとっては疑似体験の場でもあり、想像力をフルに働かせる場でもあります。ですからできるだけよい絵本を選んで読んであげたいですよね。では、よい絵本とはどんな絵本でしょうか?

『よい絵本』というと、『じゃあよい絵本でないものは悪い絵本?』という感じがしますが、そうではありません。『悪い』というわけではなく、『そうでない絵本』ということです。数年前、NPO法人「絵本で子育て」センター主催の絵本講師養成講座を受講中に学んだ、感覚的にわかりやすい表現があります。

体の成長に必要なものが食事だとすれば、心の成長に必要なものが絵本(本)です。食事には体の血となり肉となる栄養のある『主食』と必ずしも必要ではないけれどあったらいい、楽しみにあたる『おやつ』があります。絵本にもそのように、心の成長に必要な栄養を含む絵本(『主食の絵本』)と楽しみのための本(『おやつの絵本』)があるということです。キャラクター絵本やアニメ絵本は『おやつの絵本』ということになりますね。

では、『主食の絵本』の見分け方は?『主食の絵本』になりうる絵本は、『美しい言葉、豊かな言葉で書かれているもの』、『想像力を書きたてる絵で描かれているもの』、の両方を満たしているものです。しかしこれを自分で判断するのはなかなか難しいものです。

そこで参考にできるのが、『どれだけ長く読み継がれてきたか』ということです。それは本の奥付を見るとわかります。奥付とは本の最初や最後の方のページに印刷されている、発行所や発行年月日、版の重版回数などを記したものです。初版発売から20年以上がたち、何十回と版を重ねているものであれば、ほぼ間違いなく『主食の絵本』です。

具体的に『主食の絵本』の例をいくつかあげてみましょう。

  • 『いない いない ばあ』(松谷みよ子/文、瀬川康男/絵、童心社)
  • 『くだもの』(平山和子/作、福音館書店)
  • 『ロージーのおさんぽ』(パット・ハッチンス/作、渡辺茂男/訳、偕成社)
  • 『だるまちゃんとてんぐちゃん』(加古里子/作、福音館書店)
  • 『ももたろう』(松居直/文、赤羽末吉/絵、福音館書店)

まだまだ他にもたくさんありますから、図書館や書店のおススメ本リストも参考にされるとよいでしょう。

どれだけよい『主食の絵本』を選んでも、その絵本が今現在の子どもの心境に合っていなければ、効果は半減。子どもは興味すら示さないこともあります。読み聞かせをする際には、よい絵本というだけでなく、『その時の子どもの心に同調する内容』ということも選ぶ要素に入れましょう。

また、どれだけ良い本でも読み手が楽しめなければ、やはり、読み聞かせの楽しさは半減します。読み手のあなたの感覚も大切です。たくさんある良い絵本の中からあなたの感覚にフィットする絵本を読んであげれば子どももきっと楽しめることでしょう。

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