- 0,1,2歳児の読み聞かせ。舐める、かじる、勝手にめくるもあり。 | MARCH(マーチ)

0,1,2歳児の読み聞かせ。舐める、かじる、勝手にめくるもあり。

2014/04/22


0,1,2歳児の読み聞かせにつきものの悩み、それは絵本を『舐める』、『読んでいる途中にぺらぺらめくる』、『やぶる』。

0~1歳児によく見られる、『絵本を舐める』行為は、指や手の感覚がまだ未発達の子どもが、口でものの感触を確かめているから。ですからこのくらいの年齢の子どもにはボードブックや角の丸い絵本を渡してあげるとけがをしなくて済みます。

1,2歳児は『読んでいる途中でぺらぺら勝手にめくってしまう』、扱いが荒くて『やぶる』ということがよくあります。これも、自分でめくれるようになり、手を使ってめくる感覚を楽しんでいるのがその理由で、決して絵本がつまらないわけではありません。口や手で、ものの感触を確かめ、楽しんでいるのです。ですから、ぐっとこらえて叱らずに見守ってあげて下さい。

内容よりも『おもちゃ』として絵本に親しんでいる、この年齢の子どもたちに読み聞かせをするのに適した絵本はどんな絵本でしょうか?ストーリー性のある絵本はまだまだ難しいので、絵本で遊んでいる感じの絵本、生活に密着した絵本(ものの絵本や生活絵本)が好ましいと思われます。

例えば0歳児でもよく反応する絵本の代表例が『いない いない ばあ』(松谷みよ子/文、瀬川康男/絵、童心社)です。いないいないばあ、は生後数カ月たつと、赤ちゃんをあやすのによく使う遊びですよね。「いないいない」でお母さんの顔が見えなくなる不安、いつ出てくるかないつ出てくるかなという期待感の中、「ばあ」で期待通り顔が見える安心感、その繰り返しを楽しむ遊びです。その遊びがこの絵本の中に描かれていて、不安になっても期待通り必ず安心感を得られることに赤ちゃんはこの絵本に反応するのだと思われます。

他にも、遊べる絵本の例を挙げますと、『はらぺこあおむし』(エリック・カール/さく、もりひさし/やく、偕成社)があります。この本は穴があいていて、子どもがその穴に指を通したり、あおむしの人形を通したりして遊べます。『おおきなかぶ』(A.トルストイ/再話、内田莉莎子/やく、佐藤忠良/え、福音館書店)は言葉のリズムを楽しめる絵本です。「うんとこしょ、どっこいしょ」の繰り返しが楽しく、絵本を読みながら自然と体が動いてしまいます。

生活に密着した絵本としては、美しい言葉の代表例でもある『くだもの』(平山和子/さく、福音館書店)があります。リアリティのあるくだもの丸ごとの絵とそのカットされた絵に子どもは思わず食べる真似をしたくなります。『しろくまちゃんのほっとけーき』(わかやまけん/作、こぐま社)はホットケーキの焼ける過程にこどもはわくわく!まるで自分が作っている気分になって楽しみます。『やさい もぐもぐ』(ふくざわゆみこ/著、ひかりのくに)は丁寧に描かれた野菜の絵とそれを使った料理の絵、「どれがすき」の言葉に思わず好きな料理を指差します。

このように、乳幼児期の絵本には親子での遊びの側面を多く含んでいます。だから、じっと話が聞けなくて、勝手にページをめくってしまっていても何の心配も要りません。むしろ絵本に触るということは絵本と親しんでいると考えて見守ってあげましょう。

みんなのコメント
あなたの一言もどうぞ