子供が喧嘩で全くやり返すことができなくて心配な親御さんへ

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2015/05/01

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子供が集団生活に入ると必ず起こるのが喧嘩です。おもちゃの取り合いや順番っこの問題など子供の世界でもイロイロありますよね。

そこでの子供たちの反応もそれぞれです。泣いちゃう子もいれば、取っ組み合いにある子もいれば、すぐに「先生―!」と助けを求めに行く子と様々です。

しかし、中には何もアクションを起こせない子もいます。「やり返したらやり返す…倍返しだ!」なんてとこまで行かなくても、子供が何もしないのもかえって心配になりますよね。

そこで、喧嘩でやり返せない子供の気持ちや親はどう励ましてあげればいいのかをご紹介します。

やり返せない心理

やり返したり、言い返したりできない子の気持ちとしては次のようなものがあります。

  • どうリアクションしたらいいのかわからない
  • やり返しても絶対負けるからやり返さない
  • 自分が我慢すれば丸く収まる
  • おもちゃ取られたけど…ま、いっか
  • 何を言われたのか理解できていない

などなど、ネガティブな気持ちになっている子もいれば、喧嘩しているという自覚すらない子もいます。やり返せない子はやり返さない理由がきちんとあるのです。

また、下の子がいたり、小さい頃に「お友達を叩いたりしてはいけません」などと言葉が強く子供の中に残っていると、それを忠実に守ろうとしてやり返せないということもあります。

幼稚園児でも言葉が未熟なので、感じていることがあってもすぐに言葉にできず、どう表現すればいいのか方法がわからないので、やり返せないというふうに大人は見えるのです。

親分と子分みたい…

やり返すことができない子を持つ親としてもう1つ心配なのが、子供が友達と遊んでいるというより、親分と子分のような関係になっていることではないでしょうか?

例えば、お友達と仲良く遊んでいるように見えていても、実は「おい!○○、あれ取って来い!」など、対等な関係でない瞬間とか見てしまうとショッキングですよね。

よく言えば気が利く子なのですが、毎日こんな遊びばかりを園でしているのかなぁ?なんて思うと心配ですよね。

子供たちの世界なのでどこでどう親が入ればいいのか悩む方もいると思いますし、園に行ってしまえば子供たちの様子が見えないのでどうにかしてあげたいけどできないですよね。

一応、子供たちは子供たちの社会や世界があるのでまずは様子を見ます。園から帰ってきたときの機嫌や顔色などを観察してみましょう。

親の対応方法

おうちでどのようになぐさめたり、接してあげたりすればいいのかを3つのポイントにしてご紹介します。

1.子供の話を聞く

家での子供の対応方法ですが、まず「どうして何もしないの?」、「しっかりしなさい」などと問い詰めるのは絶対にNGです。

そもそも喧嘩になるようなことをすること自体が悪いや「原因があなたにあるんじゃない?」という言い方はもっとNGです。

ではどうすればいいのかというと、まず子供の言ったことを受け止めて、負の気持ちを代弁してあげることです。

例えば「今日○○君に叩かれた」と子供が言ったとしましょう。

そこに間髪入れずに「どうして叩かれたの?」と聞くのは実はあまりよくありません。事実を確認することは大切ですが、子供の気持ちを優先させましょう。

まずは、「そっかぁ、それは嫌だったね。嫌なときはやめてって言っていいんだよ」と普通のトーンで教え、その後に「どうして叩かれたの?」と聞いてみましょう。

ここで、「おもちゃをちょっと貸さなかったから叩かれた」とか詳しい事情が見えてくるはずですが、おそらくなんで叩かれたのか覚えてないのが幼児だと思います。

一通り聞いたところで、「叩かれても叩き返さなかったのは偉かったね」と褒めてあげましょう。

このような経験を積むことで、いかなる時も暴力はよくないという教訓になりますし、子供本人も話すことでスッキリするでしょう。

2.マイナスで聞かない

“マイナスで聞かない”とはどういうことかというと、「今日誰かにいじめられなかった?」などという聞き方のことです。

これは筆者の子供が通う園の園長先生のお話なのですが、上のように「いじめられなかった?」、「仲間はずれにされなかった?」などと、マイナスの質問が親から子供に続くと子供がその言葉に影響されてしまいます。

「ママは私がいじめられたりしたら悲しむからいじめられても言えない!」というふうに悟ってしまい、実際に何か悲しいことや悔しいことがあっても親に言えなくなるそうです。

子供といえども、親の言葉の奥にある真意に気づき悟ってしまうのです。親がそんなつもりで質問しているわけでないとしてもです。

「今日は園で何が楽しかったの?」、「何か嬉しいことあった?」という質問のほうが子供はドンドン話します。

『そこで話す力の基礎が身について、次に嫌なことや悲しかったことも話してくれるようになる』というふうにおっしゃっているのを聞いてなるほど!と思いました。

3.具体的に教える

やり返すことができない子の多くは、“どうしたらいいのかわからない”という子がほとんどです。

おうちで「バカって言われた」と話してくれたら、「それは嫌だったね。『バカ』っていうのは良くないんだよって言っていいんだよ」

というふうに、『こう言われたらこう言っていいんだよ』というヒントをもらうだけでも子供にとっては大ヒントです。

ポイントはしつこくアドバイスしないこと、強く言わず普通のトーンで話しましょう。強くしつこく言っても子供の心には響きません。

園に相談するのはまだ待って

園での出来事は親には見えないので、何があったのか知りたくなり、「○○君にいじわるされたのは本当ですか!?」とすぐ聞きたくなる気持ちはよーくわかりますが、一旦落ち着いて下さい。

園に相談するかどうかまず子供と相談してみて下さい。「先生に○○君にいじわるされたってお話聞いてみていい?」と子供に尋ねてみて下さい。

なぜならそこで親が勝手に判断して先生に相談すると、子供同士の問題なのに当事者の子供が置いていかれている状態になってしまいます。

幼児期は自分たちで解決する力がないと思い、先生にすぐに仲介に入ってもらおうと考える親御さんは多いようですが、子供たちの世界のことなのでまずは子供にどうしたいのかを聞いてみましょう。

もし子供が「うん、先生に言って」と言ったときに連絡帳や電話で相談してみましょう。

「ううん、大丈夫」というときはあまり詮索せず、子供の自分で解決しようと頑張る力を信じて見守ってみましょう。

園で子供なりに我慢したり頑張ったりしているので、家では極力のびのびできるような環境を作ってあげましょう。

「やり返す」=相手より強く出る、というイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、筆者が思う子供のやり返すは「やめて!」と言える自己主張の力だと考えています。

子供が喧嘩でやり返したり、言い返したりするのは自分の気持ちを周囲の人にアピールするために重要なことだと思います。

喧嘩や言い争いは極力避けて欲しいと願う親御さんもいらっしゃると思いますが、子供の喧嘩は将来の社会性を養うために必要と思い、親が子供を見守っていく力も同時につけていくことも重要だと筆者は思います。

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