親の褒め方・叱り方が、こどもの人格形成に与える影響

親の褒め方・叱り方が、こどもの人格形成に与える影響

人の記憶の中には、褒められたこと・叱られたことが必ず残っていると思います。そして、そのことに自分自身が大きく影響を受け、人生を左右することもあります。

褒める・叱るという行為は人格の形成で欠かせないものであるということになります。

最近の子どもは「扱いにくい」と言われることがあります。プライドが高かったり、叱られることによって相手は自分の敵だと判断して嫌いになってしまう傾向があるかもしれません。

そのことが「扱いにくい」という表現に繋がってしまうのだと思います。

しかし、子どもの「認められたい」「もっと自分を高めたい」という気持ちは高いので、親や教師、周りの大人と上手に接することが出来たら、子どもはどんどん成長するでしょう。

子どもの可能性を高めるためにも、親や教師、周りの大人は「褒め方・叱り方」について知ることが必要となってきます。

褒められる経験をする事で自己肯定感を育めます

褒められることによって子どもは自己肯定感をもつことができます。

自己肯定感とは?

自分には生きる価値があり、自分自身の存在を長所と短所を含めて肯定することです。自己肯定感を持っている子は、自分に自信を持ち、希望を持って、安心して新しいことに挑戦したりすることができます。

褒められることによって、このような気持ちの原動力になります。

  • 自分はいいことをした
  • 頑張ったことを認めてもらえた

そして、次に「もっと認められたい」、「もっと出来る」、「さらに自分を高めたい」と次に繋がる行動を取るようになります。

子ども褒める4つのポイント

1、小さな事でも長所を見つけてあげる。
「この子を褒めるポイントはどこにあるのかな?」という目線で子どもを見る。短所は見ようとしなくても目に入ります。

しかし、長所は見ようとしなければ目に入らないことが多いです。なので、子どもを観察する力が必要となります。

自然と目に入る短所を、褒める長所ととらえる【見方の変換】が出来るようになれば、たくさん子どもを褒めてあげられるようになるでしょう。

2、出来て当たり前の概念を無くして、子どもを褒める
子どものことを低く見るということではなく、“出来て当たり前”の概念をなくしましょう。

子どもが大きくなればなる程、出来ることが増えてくるが、いつでも、生まれた時から昨日までの子どもと比べましょう。

そうすると、「一人で出来るようになったこと」「速く出来るようになったこと」「丁寧に出来るようになったこと」など、出来るようになったことで溢れています。

そうすることで、褒める機会を増やしていきましょう。

3、挨拶が出来た、御礼が言えたなど日常の中で褒める
褒めるという行為は、特別なことではありません。いつも通り出来ていることも十分褒めてあげるべきところです。

気持ちに余裕のある時は、褒めてあげることが出来るのだけれど…。最近なんだか怒ってばかりだな…という人も多いかもしれません。

そんなあなたは、褒めてあげられていない自分に気付いています。そういう時には、褒めることを意識して子どもを見るようにしましょう。

最初は意識しなければ出来ないかもしれないですが、段々と褒めることに慣れていきます。朝に「おはよう」という挨拶のように、子どもを褒められるようになってきます。

4、褒められることは、子どもにとって、確実にプラスになります。
より具体的に褒める事で子どもも理解がしやすい「今日も勉強頑張っているね」と言うよりも「今日は、いつもより○○っていう漢字が上手に書けているね」と言った方が、子どもは“そんな所まで見てくれているのだ”と感じることが出来ます。

子どもには、「認めてほしい」と思っているところがあるはずです。子どもが認めてほしい・褒めてほしいと思っているところを見付けて褒めてあげられたら、さらに効果的になるでしょう。

叱ることはどうして必要なのか

叱る場面には、どんな場面があるでしょうか。【相手や自分(子ども自身)に危害が及びそうな(及んだ)時】【道徳に反したことをした時】などがあると思いますが、叱る場面で、あなたは冷静に叱る(悟るように語る)ことが出来ていますか。

叱るという行為を周囲へのパフォーマンスにしてはいけない

叱ることは、子どもの未来を想像した時に、考え方や行動が間違っているから叱られたと理解出来なくてはいけません。難しい事ですが・・

自分が周りから「しっかりと叱ってしつけをしていると見られたい」という思いの元、見られ方を気にして行った叱るという行為は、パフォーマンスでしかなくなり意味のないものとなります。

周りの目を気にするのではく、目の前に居る子どもをみて、向き合い、必要に応じて叱るということをしましょう。

実はやってはいけない叱り方

自分の評価のために注意する叱り方
「あなたが~~だったら、お母さんが恥ずかしい思いするのよ!」というような叱り方をしてはいませんか?このような言い方をしてしまうと、子どもは“お母さんは自分が恥ずかしいから怒ったんだ”“お母さんにとって、自分は恥ずかしい存在なんだ”と感じてしまい、マイナスになってしまいます。
子どもを全面的に否定する叱り方
「あなたは、何をしてもだめね。」といったような言い方をしてしまうと、子どもは何を叱られたのか理解出来ず、結果として「どうせ、何をしてもだめですよ。」という風に開き直ってしまうかもしれません。

さらに、「本当に、自分は何をしてもだめなんだ…」という傷をつけてしまい、自信を失わせてしまうかもしれません。そうなってしまうと、逆効果となってしまいます。

子どもを、こういう状態にしてしまわないためにも、叱る前には「本当に叱る必要があることなのか」「事実なのか」を確認しましょう。

叱るポイント

お互いに落ち着いた状態の中で、【伝えたい】という気持ちを持って話す。お互いに怒ったりしている状況の中で、叱っても、ほぼ相手には伝わらないと思いましょう。

子どもは、頭ごなしに叱られると、叱られたという記憶だけが残り、叱られた内容が残らないことが多いです。落ち着いた状態できちんと説明し、何を反省すべきなのかを明確にしてあげるように心がけましょう。

過去の話は持ち出さないようにしましょう「また、あなたは~」「いつも、あなたは~」という言い方をしてしまうと、子どもに「また同じことをした」「いつも駄目なことをしている」という気持ちを持たせてしまうことになり、このことは、自己肯定感を低めてしまうことになります。

あなたなら変われる(改善することができる)と信じているということを伝えてあげて、叱って終わりにするのではなく、「これからのあなたを見ているよ」ということを伝え、少しでも変化が見られたら、見逃すことなく褒めてあげましょう。

何故叱られたのか?愛のある叱り方を繰り返す事で子ども達は学習して、成長していくのです。

あれこれ叱らない事も大切です。叱る時に、沢山の事を付け加えて叱ってしまうと子どもは叱られているのか?が分からなくなってしまいます。叱る時には1つに絞りましょう。

二宮尊徳の有名な言葉に「五つ教えて三つほめ、二つ叱って、よき人とせよ」という言葉があります。ただ叱るのではなく、褒めることで子どもを認めてあげてから、分かりやすく諭しましょう。ということです。

叱ってばかりで聞く耳をもたなくなってしまったら、叱っても何も意味がないのです。

叱りのない愛情は「猫かわいがり(甘やかし)」であり、愛情のない叱りは「自分のための叱りであり、それは、思いあがり」に過ぎません。このような関わりの中で、子どもが育つわけがありません。

褒めることと叱ることのバランスを大切に

褒めることは、子どもの原動力となります。子どもが進み続けるためには、一度だけ褒めるのではなく、褒め続けることが大切です。

しかし、時々スピードを落としたり、方向を正しい方へ直すことも必要です。それが、叱ることだと思いましょう。

そういう風にイメージすると、叱ってばかりだと進まないことも分かると思います。子どもを正しい方向へ進み続けさせてあげるためにも、褒めることと叱ることをバランスよく行うことが大切なのです。

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