子どもの指しゃぶりはやめさせるべき?上手に指しゃぶりを卒業させる方法

赤ちゃんは産まれながらにして唇に触れた物に吸い付く能力を持っており、これを吸啜反射と呼びます。

吸啜反射は胎児の頃から始まっており、お腹の中で指しゃぶりをしている子もいるほどです。

指しゃぶりは乳児期によく見られる行為ですが、しゃぶり方が激しかったり幼児期になっても続いたりするとママは心配になりますよね。

指しゃぶりのメリットとデメリットとは?専門家によって意見も違う

指しゃぶりがお子さんの心身に与える影響については、年齢や指しゃぶりの頻度によって個人差があります。

指しゃぶりがお子さんに与える影響をメリットとデメリットに分けて紹介します。

デメリットの方が気になる場合には指しゃぶりの対策を始めてみましょう。

心を安定させるという意見

臨床心理士:指しゃぶりは生理的なものとしながらも、4~5歳になっても持続する場合は、背景に親子関係の問題や、遊ぶ時間が少ない、あるいは退屈するなどの生活環境が影響しているので、子どもの心理面から問題行動の一つとして対応する。

小児科医:指しゃぶりは生理的な人間の行為であるから、子どもの生活環境、心理的状態を重視して無理に止めさせないという意見が多い。特に幼児期の指しゃぶりについては、不安や緊張を解消する効果を重視して、歯科医ほど口や歯への影響について心配していない。

1歳の息子の指しゃぶりを1日中制止してみたことがあったのですが、その晩は落ち着いていたはずの夜泣きが再発してしまいました。

地域の保健師さんに相談したところ、「自分で心を安定させようとしているのだから、見守ってあげて大丈夫。無理に指しゃぶりをやめさせると、そのストレスが違うことに向かうかもしれませんよ。」とアドバイスされました。

乳児期におっぱいやミルクを吸って安心していた感覚は私たちの身体に染みついており、大人ですら心を落ち着かせたいときには無意識に唇を触ってしまうのだそうです。

さすがに大人になってまで指をしゃぶっている人はいないので、子どもが指しゃぶりを必要としている間はあまり神経質にならず穏やかに見守ってあげましょう。

歯並びが悪くなる

小児歯科医:指しゃぶりは歯並びや噛み合わせへの影響とともに開咬になると発音や嚥下、口元の突出、顎発育への影響も出てくる。不正咬合の進行を防止し、口腔機能を健全に発達させる観点からも、4~5歳を過ぎた指しゃぶりは指導した方がよいという意見が多い。4歳以下でも習慣化する危険がある児に対しては指導する必要がある。

前歯が生えてからも指しゃぶりが治らない場合、歯並びへの影響が気になってきます。

実際に私の周りにも、「指しゃぶりをしていたから娘は前歯が出ている」と話すママがいます。しかし一方で、「幼稚園に入るまで指しゃぶりをしていたけど、歯並びには全く問題がなかった。」というお子さんもいます。

歯並びへの影響は、その子の指しゃぶりの頻度や骨格によっても違いが出るようです。

歯の噛み合わせや骨格の歪みは素人が見ても分からないので、心配な場合はかかりつけの小児歯科で定期的に診てもらうと安心です。

私が住んでいる自治体では地域の子育て施設で小児歯科の先生に相談する機会があり、「今のところ歯並びに問題は無いけれど、乳歯が生えそろう3歳頃までには指しゃぶりを卒業できるといいですね。」とアドバイスいただきました。

指に吸いダコができる

歯が生えてからも頻繁に指をしゃぶっていると、指の皮膚が硬くなって指にタコができることもあります。

タコが悪化すると赤く腫れたりうっすらと血がにじんだりすることもあるので、ママは心配になりますよね。

小児科の先生に指しゃぶりによる指のタコについて相談したところ「軟膏などを塗ってもすぐ舐めてしまうだろうから、どうしても気になるようなら絆創膏などで保護してあげてください。」と言われました。

成長してからもタコの跡が指に残ってしまわないか心配になりますが、子どもの皮膚は再生力が高いので、指しゃぶりが減ってくるとタコもすぐに無くなるそうです。

幼稚園入園まで指しゃぶりをしていたという知人のお子さんも、5歳になった現在は吸いダコの形跡も無くきれいな指をしていました。

指しゃぶりの対処法を年齢別に紹介!発達段階に合わせて対応を工夫しよう

指しゃぶりへの対応はお子さんの年齢や発達によって大きく異なります。

一般的には3歳頃が指しゃぶりをやめるのに適した時期と言われますが、0~2歳のお子さんでも適切に対応すれば指しゃぶりの頻度を減らすことができます。

0歳児の発達と指しゃぶりへの対応

生後6ヶ月頃になると歯が生え始めて口がむずがゆくなるので、頻繁におもちゃを嚙んだり手を口に入れたりするようになります。

指しゃぶりをするお子さんには突起がたくさんついた歯固めがお薦めです。

また、衣服やぬいぐるみに付いているタグを好んでしゃぶる赤ちゃんも多いので、タグがたくさんついたおもちゃなどを渡してあげると喜びます。

乳児期の指しゃぶりについては気にしなくていいという意見が主流です。

しかし、吸いダコができるくらい激しく指を吸っている場合は、1歳以降も指しゃぶりをやめられず習慣化してしまう可能性があります。

完全にやめさせる必要はありませんが、スキンシップや声かけを増やして気をそらしてあげると指しゃぶりの長期化を予防できます。

1歳児の発達と指しゃぶりへの対応

1歳を過ぎると手先が器用になって小さな物もつまめるようになってきます。

手を使って遊ぶことで指しゃぶりへの興味が薄れてきますので、1歳からは指先を使って遊ぶおもちゃを準備してあげましょう。

ビーズを動かして遊ぶルーピングやブロックなどの知育玩具は長時間集中して遊べるのでお薦めです。

1歳前後はバイバイやパチパチなど大人の仕草を真似できるようになり、言葉も出始める時期です。

口や手で意思を伝える習慣がつくことで、指しゃぶりの頻度も減っていきます。ママは積極的にお子さんとコミュニケーションをとってあげましょう。

2歳児の発達と指しゃぶりへの対応

2歳になると歩行が安定するので、外遊びを楽しめるようになります。公園などで全身を動かすことで、指しゃぶりの習慣が薄れていきます。

初めての場所では不安から指しゃぶりをしてしまうかもしれませんが、ママと一緒に毎日同じ場所へお出掛けするうちに慣れてきますので、積極的に外へ出かけましょう。

また、2歳になると簡単な会話も理解できるようになってくるので、指をしゃぶっているときには「バイ菌がお口に入っちゃうよ」などと声をかけてあげましょう。

また、指にお子さんが好きなキャラクターの絆創膏を貼ってあげて「お口にいれたら可哀想だよ。痛い痛いって言ってるよ。」などと声かけをしてあげるのも効果的です。

3歳児の発達と指しゃぶりへの対応

3歳は幼稚園に通い始める年齢です。長年指しゃぶりがやめられなくても、幼稚園への入園をきっかけに指しゃぶりを卒業するお子さんも多いようです。

3歳は他者との関わりを意識し始める年齢なので、「幼稚園のお友達は誰も指をしゃぶってないね。」などと声をかけ、本人が自発的に「指しゃぶりをやめよう」と思えるように声かけをしてあげましょう。

しかし、本人がやめる気になっても不安になったりお腹が空いたりすると無意識のうちに指を吸ってしまうこともあります。

そんな時は、指に絆創膏を貼ったり指しゃぶり防止クリームなどを塗ったりしてお子さんが指しゃぶりに気づけるように手助けしてあげましょう。

どんな時に指しゃぶりをするの?指しゃぶりをする場面とは

子供が指しゃぶりを始める主な原因は4パターンあります。それぞれ見て行きましょう。

眠いときの指しゃぶり

寝るときに指しゃぶりをしないと眠れないというお子さんも多いのではないでしょうか。

特に、乳児期に添い乳で寝ていたお子さんは、卒乳後も眠るときに口寂しくなり指しゃぶりをしてしまうようです。

おっぱいを卒業してからは、ママが手を繋いであげたり腕枕をしてあげたりすると、次第に指しゃぶりに頼らず眠れるようになってきます。

ママがゆっくり添い寝できない場合は、お気に入りのぬいぐるみやタオルなどを握らせて不安を和らげてあげましょう。

また、眠りが浅いと入眠時だけでなく睡眠中にも頻繁に指しゃぶりをしてしまいます。

お子さんが夜に熟睡できるように、日中はできるだけ屋外での遊びやお散歩を増やしましょう。夜にぐっすり眠るためには、お昼寝のコントロールも大切です。

お昼寝が15時以降になると夜の睡眠にも影響してきますので、お昼寝が夕方にかからないように気をつけてあげましょう。

お腹が空いたときの指しゃぶり

お腹が空くと指しゃぶりが激しくなることがあります。

お子さんの口寂しさを紛らわすには、お菓子よりも干し野菜や子ども用のおしゃぶり昆布などが長持ちするのでお薦めです。

特に干しイモは6ヶ月から口にできるベビー用の商品などもあり、食物繊維もたっぷりなので便秘の解消にも効果があります。

また、子どもが指しゃぶりをしている時にお茶を飲ませると、ゴクゴクとよく飲むことがあります。

特に0~1歳児はまだ自分から空腹や喉の渇きをうまく伝えられないので、指しゃぶりが激しい時と感じたときにはミルクやお茶を飲ませてあげましょう。

我が家ではストローマグにお茶を入れていつでも手に取れるようにしたところ、自分で水分補給ができるようになり日中の指しゃぶりの回数が減りました。

不安なときの指しゃぶり

慣れない場所に行ったり知らない人がたくさんいたりする環境では、不安から指しゃぶりが激しくなることがあります。

外出時の移動はベビーカーよりも抱っこで密着してあげると子どもも安心します。

お子さんが不安そうな顔で指をしゃぶっている場合は、できるだけスキンシップや声かけを増やしてあげましょう。

退屈なときの指しゃぶり

おもちゃを目の前にしても指をしゃぶっている場合は今まで遊んでいたおもちゃでは物足りなくなって退屈しているのかもしれません。

発達にあったおもちゃを与えてお子さんの退屈を解消してあげましょう。また、屋外で過ごした方が刺激も多いので退屈な時間を減らせます。

さらに、ママに余裕があるときにはお子さんとたくさん触れ合って遊びましょう。

指しゃぶりをやめさせたい時には、お腹や脇をくすぐって笑わせる方法が効果的です。

笑うことで口に入れた指も自然に離すことができますし、気分が明るくなるのでそのまま指しゃぶりから気をそらすことができます。

指しゃぶりをやめさせるための便利グッズ!その効果は?

指しゃぶりを卒業させるために様々な便利グッズがあります。

しかし、それらの道具も使うタイミングによっては効果を発揮しません。使用する時期を見極めて賢く活用しましょう。

おしゃぶりを使うなら早めに慣れさせよう

指をしゃぶるよりはおしゃぶりを使わせたいと考える人も多いはずです。

最近のおしゃぶりは歯並びに影響が出にくいように工夫された商品もありますので、その点でも指しゃぶりよりは安心かもしれません。

また、おしゃぶりには鼻呼吸を促すというメリットもあります。

我が家でも、息子の指しゃぶりが激しくなり始めた10ヶ月頃におしゃぶりを与えてみました。

しかし、与えるのが遅すぎたようで、おしゃぶりの使用は定着しませんでした。おしゃぶりの使用を定着させるには生後6ヶ月頃までに与えた方が良いようです。

また、おしゃぶりも指しゃぶり同様に習慣化してしまうとやめさせるのに苦労しますので、あまり頼りすぎないように注意しましょう。

指しゃぶり防止クリームは何歳から効果があるの?

ドラッグストアやベビー用品店に行くと指しゃぶりを防止するためのクリームが売られています。

指しゃぶり防止用のクリームには身体に害のない苦み成分が配合されており、小さな子でも安全に指しゃぶりをやめることができます。

我が家でも指しゃぶり防止クリームを買って1歳の息子に試してみました。

始めは苦みで少し顔をしかめたもののあっという間にクリームを舐めとってしまい、結局いつも通り指しゃぶりを始めてしまいました。

クリームタイプはよだれの多い0~1歳の子どもにはあまり効果を発揮しないようです。

指しゃぶり防止クリームは、お子さんが3~4歳になって指しゃぶりをやめるという意志表示ができるようになってから、補助的に使うとよいでしょう。

絆創膏の使用は素材や枚数を工夫しよう

1歳の息子に最も効果があったのが絆創膏でした。

指に絆創膏を貼ると口に入れたときに違和感があるようで、指をくわえてもすぐに口から出していました。

しかし、目を離した隙にいつの間にか絆創膏を外してしまったので長時間は持たなかったのですが、何種類かの絆創膏を試した結果、傷パワーパッドなどのハイドロコロイドタイプの絆創膏の方がはがれにくくて長持ちしました。

絆創膏は何度もしゃぶって濡れるとはがれやすくなるので、小さなお子さんの場合には絆創膏を誤飲しないように注意して見守る必要があります。

また、いきなり両方の指に絆創膏を貼ってしまうと突然指が吸えなくなってお子さんのストレスがたまるので、初めのうちは片手だけ貼って様子を見てあげましょう。

指しゃぶりへの対応は子どもの気持ちに寄り添うことが大切です

指しゃぶりの対応に焦りは禁物です。

0~1歳のうちはお子さんの要求を見極め、スキンシップや遊びの内容を工夫して指しゃぶりの頻度を減らすように心がけましょう。

2歳以降のお子さんの場合は言葉でのコミュニケーションを増やし、本人の意思を尊重しながら指しゃぶりの卒業を促してあげましょう。

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