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妊婦健診の回数や費用は?エコー検査(超音波検査)の疑問に答えます

2015/03/10

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妊婦検診に行くと、必ずといってよいほど超音波(エコー)検査が行われますよね。お腹の中の状態が画面に映し出されるので、妊婦さんにとっては赤ちゃんに会える嬉しいひと時となります。

超音波検査は赤ちゃんにトラブルがないかなどをチェックするとても大事な検査の一つ です。でも妊婦さんは医師と違って超音波を見慣れていないので、検査で何がわかるのか何回くらい受ければよいのかわからない人も多いものです。

そこで、超音波検査について紹介していくのので、実際に自分が検査を受ける際の参考にしてみましょう。

超音波検査のしくみと種類

超音波検査とは?

まず、超音波というのは高周波数の音の波のことで、私たちには高すぎて聞こえません。
超音波断層撮影装置という大きな機械と繋がっている、プローブという器具から超音波を子宮内に送ると、子宮内を満たす羊水に伝わって音波が届きます。

すると赤ちゃんの体の動きなどが音波で跳ね返ってきて器具に伝わり、動きの違いによって異なる波の強さが映像となり、モニターに映し出されるというしくみになっています。

ちょうど、海の中で魚の群れを探す時に使われる魚群探知機と同じような作りだと考えるとわかりやすいでしょう。

経膣超音波検査とは?

超音波には色々な種類がありますが、産院で使われている主な検査機器を紹介します。 まず直接膣の中に細いプローブを入れて子宮内の様子を診察する のが、経膣超音波検査になります。

最も近い所から子宮内を見られるので、赤ちゃんが細部に渡って画像化されるのが特徴です。ただ、映像化される範囲はとても狭いため、まだ赤ちゃんが小さい 妊娠初期の12週頃まで しか使うことができません。

経膣超音波では、胎嚢といって受精卵が着床後につくる袋や、胎嚢の中にある胎芽という赤ちゃんの元となる器官が見えます。

ちょうど生理が遅れていて、もしかして妊娠したかも?という妊娠4、5週目の初期段階でも経膣超音波を使い、胎嚢が確認できれば正常妊娠ということになります。

検査方法は、内診時と同じように内診台に横になり、滑りをよくするためのジェルを塗ったカバーをプローブにかぶせた状態で膣内に入れます。違和感は多少ありますが、痛みは感じないので心配いりません。

経腹超音波検査とは?

経腹超音波検査は、お腹にプローブを当ててモニターに映し出された映像 で子宮内の様子を観察していきます。

広範囲に渡って子宮内を見ることができるので、妊娠中期から出産直前まで 検査が行われます。

検査方法は、診察台の上に仰向けになってお腹を出し、滑りをよくするためのジェルをお腹に塗り、プローブをお腹の上にゆっくり当てていきます。ジェルをつける際は少しひんやりしますが、器具をお腹に当てるだけなので違和感や痛みもないので、安心して受けられます。

カラードップラー検査とは?

お腹のエコー検査の際に、医師が子宮内に赤色や青色の線や波形 が見える画面に切り替えることがあります。

これはカラードップラーといって、赤ちゃんの臓器などの血流の速度を測ったり、量が適正化を調べることができる検査です。赤ちゃんの体の状態をより細かく観察するのに使われます。

3D4D検査とは?

赤ちゃんの画像を長さ、幅そして奥行で立体的にモニターに映し出す のが3Dです。また4Dは、リアルタイムでお腹の赤ちゃんの画像をみることができます。赤ちゃんの表情やしぐさ、動きなどをより鮮明にみることができるので、赤ちゃんを身近に感じることができます。

しかし、3Dや4Dエコーは赤ちゃんの外見のみを映し出すため、体の機能が正常かどうかを確認することはできません。

超音波検査でわかること 妊娠初期編

正常妊娠かどうか

通常妊娠すると、子宮内に受精卵が着床して小さな袋のような胎嚢が作られます。まず妊娠初期に超音波検査をし、子宮内に胎嚢があるか どうかを確認します。

尿検査で妊娠の陽性反応があっても、子宮内に胎嚢が確認できないと、子宮以外の場所に受精卵が着床する子宮外妊娠など異常妊娠や、受精卵が子宮に根を下ろす前に、自然に流れ落ちてしまういわゆる化学的流産の可能性があります。

ただ、妊娠週数が早すぎると胎嚢がまだできていないこともあるので、1週間程度おいてから再度超音波検査を受診したほうがよい場合もあります。

妊娠週数や出産予定日

今妊娠何週目か、何ヶ月かという妊娠週数は、妊娠前最後の生理が始まった日を0日として計算すれば自分でもわかります。しかし、最後の生理日を覚えていなかったり、生理不順で周期が定まっていない人の場合は正確な週数を出すことは難しいですよね。

妊娠12週目までの間に超音波検査を行って、赤ちゃんの大きさを測れば、より正確な妊娠週数と出産予定日がわかります。

週数に応じて赤ちゃんがきちんと大きくなってるかどうかを把握するためにも、正確な妊娠週数を知っておくのはとても大切です。

赤ちゃんの心拍や胎盤の位置

超音波検査では、赤ちゃんの心臓の動きである心拍があるかどうか を調べることもできます。早い人だと妊娠6週目位で心拍は確認できます。

更に、母体と赤ちゃんをつなぐ胎盤が子宮上部の正常な位置に備わっているかもチェックしていきます。胎盤が子宮の出口付近などにあれば、前置胎盤の疑いがあるので注意深く見ていきます。

妊娠初期の場合は安全面を考えて少し強めの超音波を使う装置ではなく、心拍が「ドッドッ」という音で聞こえてくる、超音波の出ないドプラ装置という機械を使う場合もあります。

赤ちゃんの人数

子宮内に胎嚢が2つ以上見えると、双子以上の多胎妊娠 であることがわかります。

始めは一つしか見えなかったのに、角度を変えてみると2つ確認できて思いがけす双子だったことが遅れて分かるという妊婦さんもいます。

赤ちゃんの発育状況

妊娠のごく初期の赤ちゃんは、まだ丸い形のままですが、やがて頭と体、足や手などができてきて人間らしい形になってきます。

大体妊娠8週目を超えた位から、赤ちゃんの体の変化が著しくわかるようになり、12週目以降から頭や足などの骨もできてきます。それぞれの器官がきちんと形成されているか、骨が成長しているかなど赤ちゃんの発育状況もチェックできます。

母体の健康状態

超音波検査では子宮内の様子も確認できるので、子宮内に筋腫などができていないか など母体の健康状態も確認することができます 。

超音波検査でわかること 妊娠中期・後期編

赤ちゃんの大きさや重さ

赤ちゃんの頭からつま先までの長さ、頭や腹部の大きさ、足の大腿骨の長さなど体の細かな部分が計測 できます。

更に、計測した赤ちゃんの各部位の大きさをもとにして、現在の推定体重を計算することもできます。

臓器の形成や胎盤の位置、羊水量

脳や内臓といった体の主要な器官がきちんとできているか もしっかりと確認していきます。

妊娠20週目位で胃や腸といった消化器や、腎臓、肝臓などの内臓が見えるようになります。更に、妊娠28週目位でより鮮明に確認できるようになるので、形や動きに問題がないか、血管の場所や血流に異常がないかなどもわかります。

そして、妊娠34週目に差し掛かると、心臓や肺などが完成してくるので肺の動きをチェックしながら、外の世界でもしっかり呼吸運動ができるかどうかを調べていきます。

また、胎盤が子宮の上部にきちんと備わっているか、胎盤と赤ちゃんをつなぐ臍帯の血流がスムーズかや羊水量が適正かどうかもわかります。

先天的異常がないか

超音波検査では、赤ちゃんに染色体異常の一つであるダウン症や、心疾患などの先天異常の可能性 があるかを調べることもできます。

ただ疑いが強まっても、羊水などで詳しく調べてみないとはっきりとはわかりません。あくまでも超音波での先天性異常の有無は、その先にある精密検査のきっかけに過ぎないということはしっかり理解しておきましょう。

早産になる可能性

超音波検査では子宮頚管の長さを計測することで、早産のリスクを知る こともできます。子宮頚管というのは、赤ちゃんがいる子宮の出口から膣に続く部分のことで、短いと早産になる可能性も高まります。

子宮頚管は通常は40ミリ程の長さがあるので、25ミリを切ってしまうと早産のリスクがあると判断される場合が多いようです。

超音波検査の妊娠周期ごとの回数と費用

超音波検査の回数

超音波検査の回数は病院によって異なるのが実情ですが、最低でも出産までに5回 は実施されることが決まっています。

まず妊娠初期では、妊娠したかも?と思い初めて病院を受診した時と、妊娠9週目から11週目までの間に1回ずつ計2回行います。
更に、妊娠中期から後期にかけては、赤ちゃんの成長の節目になる時期に計3回行われます。

体の各臓器が完成しつつある妊娠20週目前後と、赤ちゃんの体重の増加が著しく妊娠高血圧症候群など母体トラブルが起こりやすい妊娠28週目前後、そして最後に完成する肺が成熟し、外の世界でも赤ちゃんが生きられるように成長しつつある妊娠34週目前後に1回ずつ実施されます。

病院によっては、検診ごとにもしくは検診2回に1回などもっとたくさん超音波検査を行うところもあります。

また、母体や赤ちゃんにトラブルが起きている場合は、異常の有無を確認する必要があるのでもっと頻繁に検査を行う場合もあるので、ここで紹介した5回はあくまでも最低限の回数として知っておきましょう。

超音波検査にかかる費用

超音波検査にかかる費用は、病院によって若干異なってきます。

1回あたりの平均額が、個人病院だと2400円前後、総合病院だと私立で2600円前後、公立では2800円前後、大学病院では私立で3300円前後、公立で3200円前後 と価格に開きがありますが、中でも個人病院だと少し安いようです。

妊婦検診は基本的に健康保険は適用されないので、自費診療 となり超音波検査を行えばかかる費用も実費で支払わなければなりません。

しかし、自治体では妊婦検診にかかる費用の負担を減らすために、検診補助券を発行しているところがほとんどです。超音波検査も補助券である程度までカバーできる場合もあるので、心配ならば一度病院で尋ねてみましょう。

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