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テレビが赤ちゃんにとって悪影響にしかならない見せ方って?

2015/03/23

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別に見たいわけではないけれど家にいる時はテレビをつけていることが多いという方、結構いらっしゃいますよね。

大人であればテレビがついていても自分が今していることに集中できたり、必要ないと感じれば消したりすることは難しくありませんが、小さい子供ではそういうわけにはいきませんよね。

そして年齢が低い程、テレビが子供の成長に与えてしまう悪影響は大きいんです。上手にテレビと付き合っていく方法を考えます。

3歳未満は特に注意!

昔から「三つ子の魂百まで」と言いますよね。3歳までの時期に子供は心身ともにとても重要な発達をする、とても大切な時期なんです。それだけにテレビの影響も大きくなってきます。では具体的にどんな影響があるのでしょうか。

言葉の遅れ

日本小児科学会が1歳6か月健診の対象児1900名について調査したところ、次のような結果が出ました。

  • 長時間テレビを見ることが「意味を持つ言葉を話すのが遅い」ことと関係がある
  • 日頃から、またテレビを見ている間に会話が少ないほど言葉が遅れる傾向がある
  • 言葉が遅れていることに対するテレビの影響にほとんどの親が気付いていない

つまりテレビをたくさん(今回の調査では一日に4時間以上)見せていると言葉が遅れますよ、ということです。テレビを見ることで言葉を覚えるような気もするんですが、そんなことはないんですよね。

実際に赤ちゃんに物の名前を指さして教える映像を何度も見せた場合と、同じことを目の前で同じ回数やって見せた場合を比較するという実験を見たことがあります。

ご想像通り、目の前で見せた方がはるかに良い結果が出ました。というより映像を見せた場合は名前を覚える効果がなかったと記憶しています。映像を見せるだけではただ「見えている」だけなんですね。

コミュニケーションできない

言葉の遅れとも関連しているのですが、単に話さないというだけではなく

表情が乏しい、人の目を見ない、親が声をかけても反応しないなどのコミュニケーション能力に欠けている状態

に陥りやすくなってしまいます。

流れてくる映像に笑いかけたり「これは何?」と聞いてみても何も反応はありませんよね。幼児向けの番組で向こうから語り掛けるような場合でも、その子に応じた反応は返ってきません。

そんな映像を見せられても子供にコミュニケーション能力はつかないんです。大人しくじっと見ているからと見せ続けることが、子供の能力をどんどん奪って無表情にしているんですね。

心や五感が育たない

子供の心や五感って、「お腹空いた!暑い!寒い!」と泣いたり、ちょっとした表情の変化があったりすることに敏感に反応してもらうことでグングン育っていきます。

でもテレビを見せていると映像や音の刺激が強すぎて、子供自身がそんな微妙なサインを出さない、それ以前に他のこと(においや暑さ寒さ、不快に感じることなど)に対して鈍感になってしまうんですよね。

大人でも集中してテレビを見ている時に変な姿勢を取り続けていると、見終わってから「イテテ…」と思うことありますよね。目や耳から入ってくる刺激が強すぎて他の感覚が麻痺してしまっているような状態なんでしょうね。

よくCMが始まると赤ちゃんがピタッと泣き止むなんて話を聞きますが、泣いていることすら止めてしまうほどの刺激が強いということです。CMは音も映像もどうすれば人を惹き付けられるかと考えて作られていますからね。

こんな強い刺激を心や五感が育っている途中の子供に長時間与えると、成長に影響が出てしまいますよね。

全く見せちゃダメ?

テレビの悪影響をいろいろと挙げてきましたが、じゃあ見せちゃいけないの?と聞かれるとそういうわけでもないんです。見せ方が問題なんですよね。

こんな見せ方はNG!

ではまず悪影響が大きい見せ方をみていきましょう。ここまで読んでくださった方にはもうお分かりですよね。

  • テレビをつけっぱなしにしている
  • 子供にひとりで見させている
  • 親子で一緒に見ていても顔を見合わせて会話することがない

改めて書いてみると「これじゃダメだな」と分かるものばかりですが、子供が静かにしてくれる、子供がいない時からの習慣だからとテレビを消すことができない人は意外と多いものです。

どうやって見せればいい?

テレビを見せることは悪いことばかりではありませんよね。幼児向けの番組では歌や踊りをたくさん紹介してくれて子供も大好きですよね。また写真や絵だけでは分からない動物の動きや鳴き声も、映像ならリアルに知ることができます。

ただこれらの「子供にとって良さそうなもの」であってもひとりで見せては何の意味もありません。

大切なのはそこに「親子の関わりがある」ということ。

幼児向けの番組を見るのであれば、積極的に話しかけて歌も踊りも一緒に楽しみましょう。そのためには見せる前に内容をチェックして歌も一部分だけでも歌えるようにしておきたいですね。

ズルズル見ないためにも見せてOKなものは録画しておいて、見終わったら消すことを当たり前にしてしまいましょう。子供はすぐ「もう1回!」と言いますが、テレビの場合は一日一回とルールを決めて。その代わりに映像なしで歌ったり踊ったりして一緒に遊びましょう。

ママやパパにも見たい番組はあるのは当然。でもリアルタイムで見ずに見たいものだけを録画して、子供が寝た後に見るようにするとだんだん録画するもの自体が減っていくものです。

野球が好きで、ビールを飲んで食事をゆっくりしながらテレビ観戦したいというパパもいらっしゃると思いますが、お子さんに与える影響を考えて食事中だけは必ず消すようにしてください。野球よりもっと魅力的なお子さんの姿を見る素敵な時間になりますよ!

赤ちゃんの一時間は貴重!

私たち大人はつい毎日を同じように過ごしてしまいますが、小さな子供は目まぐるしく成長しているんです。

ちょっとぐらいテレビに子守りさせよう…と見せていた時間が、ラクだからとついつい伸びていませんか?もちろんスマホやパソコンに頼っている場合でも同じことですよ。

子供に悪影響が出てしまってからテレビを全く見せないようにして、コミュニケーションをしっかりとることで普通の状態まで改善できる場合もあるようですが、取り返しのつかないことになる可能性もあるんです。

テレビが小さな子供に与えてしまう大きな影響を自覚して、いくら子供が泣こうがテレビを消すんだ!という強い覚悟を持てるパパママが増え、一緒に楽しく毎日を過ごせる家族が増えることを願っています。

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