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後期つわりっていつからいつまで?妊娠後期のつわりの原因と対策

2016/11/23

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妊娠初期のつわりが終わって安定期はごはんもたくさん食べられたのに、32週以降の好機に入ったらまた気持ち悪さが襲ってきた…。

実は、つわりは妊娠初期だけではなく妊娠後期にも起こることがあるのをご存知でしょうか。

私自身も後期のつわりがひどく、分娩中までずっと吐き気に襲われていました。

妊娠32週以降の妊娠後期に生じるつわりを「後期つわり」や「第二のつわり」と呼びますが、そのメカニズムは妊娠初期のつわりとは別の事が多いようです。

では、辛い妊娠後期のつわりの症状はいつからいつまで続くのか、後期つわりの原因と症状、出来る対策をまとめました。

後期つわりは妊婦の約半分に起こる!原因と症状

後期つわりは、妊娠後期と呼ばれる8ヶ月(32週)以降に始まるつわりのことです。妊娠初期のつわりと同様に個人差が大きく、後期つわりを経験する人は妊婦さんの半数くらいだと言われています。

また、妊娠初期に起こるつわりよりも比較的軽い症状で終わる人が多いようです。

終わる時期にも個人差があり、臨月に入るまでにつわりが終わる人もいれば、私のように分娩中までずっとつわりが続く人もいます。

では、後期つわりはなぜ起こるのでしょうか。

  • 後期つわりの原因
  • 後期つわりの症状

詳しく見ていきましょう。

後期つわりの原因は胃の圧迫…出産直前は落ち着くことも

妊娠初期のつわりは妊娠によってホルモンバランスが変わったことで生じると言われているので、妊娠中期には収まりますが、一方で妊娠後期のつわりはホルモンの影響はそこまで受けていないと考えられています。

後期つわりの主な原因は、妊娠後期にお腹の中で胎児が急激に大きくなることで胃などの内臓が子宮に圧迫されることで生じると言われています。

胃が押し上げられることで気持ち悪くなったり食欲がわかなくなったりするので、初期つわりに似ていると感じられるのです。

また、胎動がダイレクトにママの胃を揺らしてしまい、急激に吐き気をもよおしてしまうこともあります。

さらに、胃への圧迫によって本来ならば胃の中にある強い酸性の胃液が食道まで逆流してしまい、食道の粘膜を酸によって荒らしてしまうこともあります。

この症状は逆流性食道炎にも見られるため、後期つわりとは思わずに妊娠後期は逆流性食道炎に苦しめられたと考える人もいるようです。

また、出産の直前になると急に症状が軽減するという人も中にはいますが、これは出産が近づくことで赤ちゃんが出産に備えて骨盤に向かって下り、胃の圧迫が軽減されるためだと言われています。

後期つわりの主症状は胃の不快感

妊娠後期に起こるつわりは、妊娠初期にも多く見られる胃の不快感が主な症状となります。

具体的には胃のムカムカした不快感、吐き気、胸やけや胃もたれ、胃痛、げっぷが増える、胃酸の逆流で口の中が酸っぱくなる、といったものが挙げられます。

初期のつわりとの主な違いは、においや食の好き嫌いにはあまり影響がないことが多いという点です。

例えば、妊娠初期のつわりの場合は、一定のにおいを全く受け付けなくなってしまったり、偏食になってある食べ物だけを美味しく感じるようになったりする症状があります。

一方で後期つわりの場合は、食べ物の嗜好にかかわらず食事を食べたら気持ち悪くなる、飲み物なら何を飲んでもずっとげっぷが出続けるというように、特に食事の内容に左右されないことが多いのです。

後期つわりは緩和出来る!適切な対策法と治療

後期つわりは初期のつわりよりも軽いことが多いとはいえ、当事者はとてもつらいものです。

では、後期つわりの症状の緩和のために出来る事は何でしょうか。また、病院でお薬などを処方してもらうことは可能なのでしょうか。

  • 普段の姿勢
  • 普段の服装
  • 食事で気を付けるべきこと
  • 間食の工夫
  • 病院へ行く目安と治療

それぞれを詳しく見ていきましょう。

胃酸の逆流がしにくい姿勢!特に食後と就寝時に注意

妊娠後期になると体全体が重く感じられることが多く、食後すぐに横になりたいと感じる人も多いと思います。

しかし、食後すぐに横になってしまうと、消化するために出てきた胃酸がそのまま食道に向かって逆流してしまうことが考えられます。

出来れば食後30分は上体を起こした姿勢を保ち、胃酸の物理的な逆流を抑えるようにしましょう。

また、就寝時横になる時も胃酸が逆流する可能性が高くなります。妊娠後期の赤ちゃんや羊水の重みで内臓や血管が圧迫され、体調不良を起こしたり寝苦しく感じることもあります。

それを防ぐために、寝る時もクッションなどを利用して上体を少し起こしておくと寝苦しさが緩和される場合があります。

もし上を向いて寝るのが苦しいという場合は、体の左半身を下にして寝るようにしてみてください。左側を下にした方が血流の阻害が少なく、寝苦しさや気持ち悪さが緩和されることがあります。

圧迫感のある服装はNG!ガードルはへそ下が目安

後期つわりの原因でも述べましたが、後期のつわりは内臓が圧迫されることで気持ち悪くなっている状態ですので、過度な圧迫は後期つわりを圧迫させます。

大きくなったお腹の負担をやわらげたり冷えの防止のために、ガードルや腹帯をしている人も多い時期ではありますが、強い力での締め付けは避けるようにしましょう。

骨盤のサポートが必要な場合は、へそより下や足の付け根あたりをしっかりと固定するように心がけましょう。

冷えの防止には強い圧迫は必要ありませんので、お腹全体を優しく包むような肌着や腹帯を選ぶようにしてください。つわりの予防法になります。

もし気持ち悪いと感じたら、思いきってお腹に巻いている腹帯やガードルを外してしまうのも、気持ち悪さを解消させる方法としておすすめです。

胃酸が出るメニューはNG…小分けで少しずつが食事のポイント

妊娠後期のつわりの主原因のひとつが胃液の酸=胃酸です。食事の味で直接気持ち悪くなることをはないものの、胃酸が多く出るとされる食べ物を避けることで症状の緩和が期待されます。

胃酸が多く出る食べ物は消化に時間がかかるもので、特徴は以下の通りです。

  1. 脂っこいもの(フライ、天ぷらといった揚げ物、焼き肉など)
  2. 味つけの濃いもの(漬物など)
  3. 香辛料が効いているものや刺激物(キムチ、カレーなど)
  4. 噛むのに苦労するくらい固いもの(するめなど)

逆に消化が良いとされている食べ物を食べれば、消化が早く過度な胃酸の分泌もないため、症状が和らぐと考えられます。

また、一度にたくさんの食事量を摂ると、一気に胃が消化しようとして胃酸をたくさん分泌してしまいます。

妊娠後期は胃が圧迫されて許容量も普段よりも少なくなっているため、すぐにキャパオーバーを起こしてしまいます。

このようなことを防ぐために、食事をする時は一度の食事量を減らし、一気に食べないで少しずつよくかんで食べるようにしましょう。

ただし、食事量を減らして体力の低下や赤ちゃんの栄養不良につながってはいけないので、食事の回数を増やして調整しましょう。

間食を上手に利用!ガムも効果的

胃に負担をかけないようにと食事量を減らすと、食事回数を増やしてもお腹がすきやすくなる人もいるようです。

しかし、空腹の赴くままにむやみやたらに間食をしていると体重増加につながるだけでなく、胃にも負担がかかって本末転倒です。

だからと言って間食代わりに炭酸水を飲んで空腹を紛らわせる人もいるようですが、炭酸の飲み物は胃の中で炭酸ガスを発生させて胃の膨張を引き起こすため、胃が圧迫されている妊娠後期では逆効果となってしまいます。

もしお腹がすいて間食する場合は、サツマイモをふかしたものやヨーグルトなど、妊娠中に起こりがちな便秘対策になるもので、なおかつ食べやすくヘルシーなものを選ぶようにしましょう。

また、ガムを噛むと満腹中枢が刺激されて空腹を紛らわせるだけでなく、唾液の分泌を促して消化を助けてくれる働きがあるので、間食に上手に取り入れると良いでしょう。

重篤になる前に病院へ!自己判断での服薬は絶対NG

妊娠後期は赤ちゃんがしっかり成長をしていることで妊娠初期と比べて飲める薬の種類も増えてはいますが、安易に自己判断で薬を飲んではいけません。

どうしても症状に耐えきれない場合は、かかりつけの産婦人科へ行って診察を受け、妊娠中でも安全な薬を処方してもらいましょう。

また、自分ではまだまだ我慢できると思っていても実は重篤な症状だったということがないように、病院へ行かなければならない目安を知っておくと良いでしょう。

病院へ行かなければならない目安は以下の通りです。

  1. 固形の物が食べられず水分しか受け付けない
  2. 何度も吐いてしまい、そのたびにお腹が張る
  3. 明らかにお手洗いに行く回数(尿)が減った
  4. 後期に入って体重が5キロ以上減った
水分でさえも受け付けなくなるとかなり重度の状態で脱水症状の危険性も出てきますし、場合によっては「妊娠悪阻」による入院となることもあります。

我慢のしすぎはせずに、遠慮せずに担当の医師に相談をするようにしてください。

後期つわりは赤ちゃんが育っている証拠!ポジティブに向き合おう

妊娠生活も残りわずかという時に体調不良に見舞われると、気持ちが後ろ向きになりがちです。

妊娠後期はつわり以外にも、妊娠線の対策や妊娠中毒症、妊娠性痒疹の予防も必要となり、ますます体調の管理に神経質になることもあると思います。

特に初産婦さんの場合は、初めての出産を目前に控えてナーバスになり、そのプレッシャーから後期つわりに加えて心因的な原因で吐き気を催す人もいるそうです。

しかし、後期つわりは赤ちゃんがしっかり大きくなっているからこそ起こる症状です。ママはつらいですが、赤ちゃんにとっては喜ばしい事なのです。

そう考えると、後期つわりのネガティブな感情も少しだけでも和らぐかもしれません。

少しでも休める時に体をしっかり休め、でいる対策をしっかりと行ったうえで、短い妊娠生活のラストスパートを前向きな気持ちで過ごせると良いですね。

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