トイレが近い子供の頻尿対策!病気の可能性や原因を知ろう

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2016/05/09

おしっこが近いと悩んでいる親子

子どもは、時に「え!またおしっこ?」と言いたくなるほどトイレが近くなることがあります。年配の人の悩みと思われがちな頻尿ですが、子どもにも起きる症状なんですよ。

子どもの頻尿は、幼児でも起こります。その原因もさまざまで、意外な病気のサインだったりストレスなどがきっかけになっていることもあります。

また、腎機能の急激な発達に膀胱の成長が追いつかないなど、病気ではない一時的な頻尿もあったりします。

そんな気になる子どもの頻尿について調べてみました。原因や家庭でできる効果的なケアなどをご紹介します。

子どもの頻尿の原因…病気が原因で起きるものとストレス性

子どもの頻尿は、大きくふたつに分けられます。

  • 病気が原因になっている頻尿
  • 心因性の頻尿

子どもはちょっとしたことでもストレスの影響を受けます。頻尿が起きるきっかけが、周囲の人のささいな一言というケースもあります。

また子どもの頻尿を引き起こす病気は一つではありません。

  • 尿路感染症
  • 過活動膀胱
  • 尿崩症
  • 小児糖尿病
  • 膀胱がん

次項から、頻尿の原因になっている子どもの病気をご紹介します。

病気が原因になっている頻尿…よく見られるものからチェック

子どもの頻尿の原因となっている病気には、よく見られるものもあります。頻尿以外の症状にも注意しておきたいですね。

【尿路感染症】子供に多い!新生児にも起きる細菌感染症

尿路感染症は、尿道から腎臓にいたる「尿路」に雑菌が感染して起きる病気です。新生児から起きることがある病気です。

尿路はおしっこが作られて排出されるまでの通路です。上部尿路と下部尿路に区分され、それぞれ尿路感染症が起こり得ます。

上部尿路

腎臓から尿管まで。
腎盂(腎臓の付け根にある臓器)で起きる「腎盂腎炎」が多い。

下部尿路

膀胱から尿道まで。
「膀胱炎」が特に多く起きる。

大人は女性に圧倒的に多く、さらに炎症が起きている場所がわかりやすいため「腎盂腎炎」や「膀胱炎」などと区分されます。

でも赤ちゃんの場合は区分しにくく、まとめて「尿路感染症」と呼ばれます。また2歳くらいまでは男女ともに見られる病気です。

赤ちゃんや小さな子どもの尿路感染症のもっとも特徴的な症状は、38.5度以上の高熱です。

また、授乳の飲みが悪くなったり、不機嫌になることがあります。生後6ヶ月以内の赤ちゃんの場合は発熱のみというケースもあるので、高熱が出たら受診しましょう。

私自身、腎盂腎炎を経験したことがあります。背中が動かせないほどの激痛と高熱で、とてもつらい思いをしました。

おむつが取れても尿路感染症のリスクはあります。頻尿に加え発熱やぐずりなど異変があったら、尿路感染症を疑って病院へ行ってくださいね。

尿路感染症は抗生物質が投与され、軽ければ数日で完治します。入院が必要になることもあります。放置すると悪化したり腎臓に悪影響を与えるので、治療は必要です。

尿路感染症については、子育て応援サイトMARCH内にもより詳しい記事があります。こちらも参考にしてください。

【尿路感染症は赤ちゃんもかかる!熱が出て入院になることも…】
http://maternity-march.jp/nyourokansensyou97845/#i

尿路感染症の症状

  • 発熱
  • 不機嫌
  • おっぱいやミルクの飲みが悪い
  • 背中などの痛み
  • 頻尿

これらすべての症状が必ず出るわけではありません。

尿路感染症は、他の頻尿の原因となる病気と比べて乳幼児によく見られるポピュラーな病気です。見逃さないように発熱などに注意しておきましょう。

【過活動膀胱】大人でも注目されている、よくある頻尿原因

過活動膀胱で頻尿になる子も少なくありません。過活動膀胱は大人でもよく見られる症状で、膀胱に尿が少し溜まるとすぐトイレに行きたくなる病気です。

子どもの場合は、膀胱や腎臓など体の機能が未発達なため起きていることが多いとされています。そのため、成長とともに自然と治ることがほとんどです。

また精神的なストレスで一時的に過活動膀胱になってしまうこともあります。そういった場合は、後述する心因性頻尿と同じケアが必要になります。

大きな病院の小児泌尿器科などなら対応してもらえます。おしっこの回数を減らすよう指導する行動療法に加え、膀胱をリラックスさせる薬を服用して治療します。

過活動膀胱の症状

  • 昼間の頻尿
  • おもらし

※これらすべての症状が必ず出るわけではありません。

【尿崩症】異常な多飲と多尿が起きるホルモンバランスの病気

尿崩症は、尿を濃縮する働きをもつ「抗利尿ホルモン」というホルモンの分泌が悪くなり、尿が薄いままたくさん出てしまう病気です。

尿は適度な量になるよう体内である程度濃縮されて出てきます。でも尿崩症が起きると薄いままどんどんおしっこが出てしまうため、頻尿になります。

頻尿と合わせて、異常にのどが渇くため多飲になります。冷たい飲み物を異常に飲みたがる子もいます。

赤ちゃんの場合はどんどんおしっこが出てしまうため脱水症状になり、そのため発熱する子もいます。

尿崩症の原因はいくつかあります。

  • 脳腫瘍など脳の異常
  • 脳下垂体の障害(成長ホルモン分泌不全性低身長症にともなう)
  • 腎臓や抗利尿ホルモンなどの遺伝子異常
  • 原因不明

脳腫瘍や成長ホルモン分泌不全性低身長症など、子どもの怖い病気の症状として現れることもあります。

異常な多尿・多飲や脱水症状などが起きた場合は、すみやかに小児科に相談しましょう。

ただし、原因不明の突発性というケースも多い病気です。

治療は、原因になっているおおもとの病気があればその治療と並行で行われるでしょう。抗利尿ホルモンの点鼻などが主な治療法です。

尿崩症の症状

  • 多尿
  • 多飲
  • 脱水症状・脱水による発熱

※これらすべての症状が必ず出るわけではありません。

【小児糖尿病】1型糖尿病は子どもにも起きるケースがある

小児糖尿病は、子どもに起きる糖尿病です。糖尿病はインスリンというホルモンに異常が起き、糖が吸収されなくなってしまう病気です。

食事をすると血糖値が上がります。インスリンは細胞の中に糖分という栄養を運び込むためのカギの役目を果たします。

しかしインスリンが分泌されなかったり、うまく働かなくなると糖分が細胞に入ることができず、血液も酸性に偏るなどの弊害が出ます。これが糖尿病です。

糖尿病には1型と2型があります。1型はインスリンの欠乏状態で、子どもに多いタイプになります。2型はインスリンが効きにくい状態で、大人に多いタイプです。

糖尿病の主な症状は、尿崩症と同じ多飲・多尿に加え、体重の減少です。気付かないまま放置していると意識障害が起きることもあるので、早めに気付くことが大切です。

小児糖尿病とわかったら、すぐにインスリン治療がスタートします。1型の場合は生涯にわたってインスリンの管理が必要になります。

小学生くらいになれば自分で管理できるシステムがありますし、日常生活も普通に送れるようになります。

小児糖尿病の症状

  • 多尿
  • 多飲
  • のどの渇き
  • 体重減少

※これらすべての症状が必ず出るわけではありません。

【膀胱がん】ごくまれに、子どもにも発生することがある

膀胱がんは膀胱にできる悪性腫瘍です。ごくまれではありますが、子どもに起きることもあります。

膀胱がんのほとんど、90%は根が浅くあまり転移することがないがんと言われています。内視鏡などで治療可能です。

そのほか、子どものがんの場合は肉腫と呼ばれるものができることもあります。外科手術が必要になります。

膀胱がんの場合は、あまり自覚症状がないことが多いようです。主に起きるのは血尿や多尿、そしてむくみなどです。

一部のがんの場合は排尿時や下腹部の痛みが起きる場合があります。血尿や多尿が続く場合は検査してもらうと安心ですね。

膀胱がんの症状

  • 頻尿
  • 血尿
  • 背中の痛み
  • むくみ
  • 下腹部痛
  • 排尿痛

※これらすべての症状が必ず出るわけではありません。

心因性の頻尿…さまざまなストレスが原因で起きる子供の頻尿

子どもの頻尿の原因で可能性が高いのは、実は心因性のものなのです。ではどんなきっかけで子どもは頻尿になってしまうのでしょう。

心因性の頻尿の原因…子どものストレスに寄り添ってみよう

心因性の頻尿とは、ストレスなどが原因で起きる頻尿です。子どもは成長過程でさまざまなストレスにさらされます。

特に頻尿の原因になりやすいストレス

  • トイレトレーニング
  • おもらし・トイレの失敗
  • 強く叱られた
  • 環境の変化
  • 発表会や運動会などの緊張
  • 園での人間関係
  • 家庭内のストレス

因果関係がわかりやすいストレス

  • トイレトレーニングなどで頻繁にトイレに行かされた
  • トイレの失敗やおもらしでトイレに関して叱られた・恥をかいた
  • 発表会や運動会の練習などでトイレの我慢を強いられた

こういったきっかけがあると、「トイレを失敗してはいけない」と強く緊張するようになってしまいます。そのため、頻尿になってしまうのです。

こうしたトイレトレーニングやトイレの失敗・しつけに関するストレスが原因で過活動膀胱が起きることもあります。

一方で、トイレに関係しないストレスで頻尿や過活動膀胱が起きることもあります。子どものストレスは、頻尿だけでなく便秘や下痢なども起こすことがあるんですよ。

ストレスが原因で起きる心因性頻尿の見分け方をご紹介します。

心因性頻尿の見分け方

  • 夢中で遊んでいる時など、意識がそれている時は頻尿にならない
  • 夜寝たあとはトイレで起きない・おねしょはしない
  • トイレに連れて行ってもあまりたくさん出ない
  • 下腹部痛や血尿など他の症状がない
  • 摂取した水分量より明らかに尿の回数が多い

こういった場合は、心因性の頻尿を疑ってみましょう。

心因性の頻尿かなと感じたときに家庭内でできる簡単なケア

心因性の頻尿は、一時的なものなら家庭内ケアだけで自然と治まってしまうことも少なくありません。

たとえば発表会や運動会といったイベントの緊張が原因になっているのであれば、イベントが終わってホッとすれば症状も改善していくでしょう。

でも、なかなか改善しない場合もあります。そんな時に気を付けたいポイントや試してみたい方法をご紹介します。

叱らない

トイレトレーニングやおもらしなど、ママにとっても大変なしつけや後始末ですよね。

でも、厳しく叱り続けるとそれがストレスになり、頻尿になって余計に失敗を繰り返すきっかけになってしまいます。

トイレトレーニングがうまくいかない・おもらしが続く場合はおむつ外しのタイミングではない可能性もあります。

そういった場合は一度リセットし、子どももママもリラックスできる環境を整えてから再チャレンジしてみましょう。

園で先生にプレッシャーをかけられているような場合は、一度パパ・ママから状況を伝えて協力してもらいましょう。

嫌な顔をしない

子どもはママの顔をよく見ています。赤ちゃんでさえ、ママの表情をしっかり読み取ります。

決して口で叱らなくても、嫌な顔をしたりため息をつけば子どもは「またママをがっかりさせた」と傷ついてしまいます。

頻尿が気になる時期だけでもいいので、イライラはぐっと飲み込んでみましょう。それがお互いに頻尿解消への近道になります。

心配しすぎない・不安をあおらない

トイレを失敗させないように何度も「トイレは?おしっこ大丈夫?」としつこく言い過ぎると、子どもは不安になってしまいます。

「なんでこんなにおしっこが出るのかしら」という疑問や不安を口に出すことも、子どもの不安をあおってしまいます。

「大丈夫、焦らない、気にしない」と、子どもにも自分にも言い聞かせてみましょう。頻尿かなと感じたら、声掛けも控えてみましょう。

子どもが納得する理由を説明してあげる

子どもも頻繁な尿意に不安を感じています。そんな時は、子どもが納得できる理由を言葉にしてあげましょう。

「寒くなって汗をかかなくなったから、その分おしっこが増えているんだよ」
「暑くなっていっぱい飲んだからおしっこ増えちゃったね」

たとえそれが正確ではなくても、子どもは安心してトイレの心配をせずに済みますよ。

頻尿の目安…昼間8回以上、夜2回以上なら注意してみよう

ところでみなさんは頻尿の目安をご存知ですか。

頻尿の目安

  • 日中、8回以上おしっこをする
  • 就寝後、2回以上トイレに起きる
  • 1日10回以上トイレに行き、2時間以上あかない
  • 突然尿意に襲われ、トイレまで我慢できない

個人差もありますが、こうした状態なら頻尿と言えるでしょう。ただし一時的なもので、続くようでなければさほど心配はいりません。

ただし、下記のような症状・違和感がある場合は、頻尿がさほどではなくても病院へ行きましょう。

  • 残尿感
  • 排尿痛
  • トイレへの不快感

血尿など明らかな異変が見られた場合はすぐに受診しましょう。

子供の頻尿はかかりつけの小児科、不安なら相談したい専門科

基本はかかりつけの小児科に相談するのが一番です。これまでの成長・発達過程もよく理解しているかかりつけ医なら、総合的な診断をしてくれます。

それでも心因性の頻尿や重い病気が隠れていないか不安、という場合は、総合病院や子ども病院といった大きな病院に行ってみましょう。

  • 小児泌尿器科
  • 尿トラブル外来
  • 夜尿専門外来

病院によってさまざまな科の名前がついています。おねしょ専門の夜尿専門外来でも、頻尿などの相談に乗ってくれるので大丈夫ですよ。

過活動膀胱の場合は、排尿を我慢して膀胱を広げ発達をうながす膀胱訓練・骨盤底筋を鍛える運動といった対処法が功を奏する場合もあります。

また排尿日記といっておしっこの回数をメモすることで性格な症状が把握できたり、適切なお薬を処方するなどの治療法が施されます。

お家でのストレスケアでもうまくいかないと、ママもつらいですしストレスが溜まってしまいますよね。そんな時は無理をせず、プロの医師の訓練や治療を受けてスッキリしましょう。

心因性なら大らかに見守って!病気の症状があれば即受診を

おしっこの問題は、ママにとっても困りものですが子ども自身にとっても大きなストレスになります。

年齢が上がるにつれて「恥ずかしい」という気持ちもつのり、心に傷が残ってしまう可能性もあります。だからこそ、早めに対策を考えてあげたいですね。

焦る気持ちはわかりますが、焦りは禁物です。一番焦っているのは子どもということを忘れず、ゆったりとした態度で受け止めてあげましょう。

万一尿路感染症などの病気にかかっていた場合は、すぐに治療が必要になります。発熱などの症状に注意し、かかりつけ医を受診してくださいね。

みんなのコメント
  • さん

    私の子供は、今、17才です。15才の、とき、尿が、多いので、病院に行って、尿検査をしたら、ボウコウガンと言われました!!子供は、恥ずかしいところ男の手術をする人に見せられないといっていたが、結局手術をすることになって直りました!!

  • 無記名さんさん

    ありがとうございます。かなり勉強になりました。

  • ひよこさん

    現在、子どもが頻尿になって3週間、心因性のものだろうと思って様子をみていましたが、病気の可能性があることも忘れてはいけないと思いました。一度病院にかかろうかな。

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