授乳で乳頭が切れて痛い…母乳育児が苦痛でなくなる為の改善方法と治し方

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2017/04/05

赤ちゃんがキラキラした目で美味しそうにおっぱいを飲む姿は、なんとも愛くるしいですよね。でもそんな喜びも束の間、おっぱいの悩みは尽きる事がありません。

赤ちゃんが上手に飲めない、胸が張って痛い、乳頭が切れるなど、沢山の悩みがあると思いますが、今回は『乳頭亀裂症』という乳頭に傷ができてしまう症状について説明します。

私の場合も子供が母乳しか飲まない子で、歯が生え始めてきた頃から乳頭が切れ始め、悲鳴を上げる程の痛みと戦ってきました。

ぱっくりと傷が開いてしまっているのに、力強くおっぱいを吸ってくる赤ちゃん。今思い出しただけでも鳥肌ものです!

同じ思いをしているママへ応援の意も込めて、乳頭亀裂症の対処方法をご紹介します。

乳頭が切れたときの授乳改善方法4つ!

乳頭が切れてしまって痛む時は、1日何度もある授乳時間や授乳方法を変える事で傷の負担や痛みを軽くする事ができます。

1.抱き方を変えて負担を軽くしよう

授乳をする時に同じ抱き方をしていると、赤ちゃんの歯茎や歯・舌が皮膚にあたる箇所が同じになりどんどん傷が深くなっていきます。

違う抱き方をして、乳頭に圧力がかかる部分を変化させることで特定の部分だけに負担が掛かるのを防ぎましょう。

この方法は、乳頭亀裂症になるのを防ぐのにも有効です。できれば乳頭が切れる前から実施をすると良いでしょう。

フットボール抱き

赤ちゃんをラグビーボールみたいに抱っこするのでフットボール抱きと呼びます。ママの脇の下で赤ちゃんを挟むようにして抱く方法です。乳頭が圧迫される部分が横抱きの時と比べて異なるので負担が軽減されます。

授乳クッションで高さを調整し、赤ちゃんがおっぱいの真横にくるようにしてください。腕が疲れにくいので慣れればママも楽な授乳方法です。

縦抱き

ママの太もも辺りに子供を座らせる形で抱っこして授乳する方法です。縦抱きは、乳首を深くしっかりとくわえさせやすい抱き方です。

横抱きに比べて赤ちゃんの顔の位置がおっぱいに近づくので、ママの姿勢にも負担が少ないのが良いです。首が座らないうちはしっかり頭を支えて抱っこすれば心配ありません。

2.左右の胸を均等に吸わせる

授乳の回数や時間に左右の胸で偏りがあったりすると、どちらかの乳頭に余計な負担が増え乳頭が亀裂しやすくなります。乳頭の負担を軽減するためにも、1回の授乳時には左右均等に吸わせます。

左右で偏りがあると吸わせるのが多い側のおっぱいの負担が大きくなるばかりでなく、吸わせない方のおっぱいの母乳が詰まったりしてトラブルが併発する可能性もあります。

3.赤ちゃんの吸い方を変えてもらってみよう

赤ちゃんの吸い方が変わるだけで傷ができにくくなる場合もあります。乳頭の切れやすい所に圧力がかかる状態を変えることで負担が軽くなります。

吸い方を変えるときには、少し乳頭マッサージをしましょう。乳頭が柔らかくなることで、母乳の出も良くなり赤ちゃんが力を入れなくても飲みやすくなります。

乳首を深くくわえてもらう

赤ちゃんの乳首のくわえ方が浅いと、乳頭の皮膚の薄い部分に負担が掛かりやすくなります。

いちばん切れやすいところが乳首の根本です。ここが引っ張られたり擦られたりするといちばん負担がかかります。

さらに赤ちゃんのくわえ方が浅いと引っ張られる力が乳首の根本に集中してしまうので、できるだけ深く乳首をくわえさせることで負担を軽減できます。

乳首から離すときに引っ張らない
赤ちゃんがおっぱいをくわえながら寝てしまった時や、飲んでいる最中に乳首を無理矢理取ろうとするとかなり負担が掛かります。

赤ちゃんの口から乳首を抜くときは引っ張らずに赤ちゃんの口元に指を添えて、口を開けさせてから自然と抜き取る方法にしましょう。

4.授乳中に、直接傷に触れないで授乳をしてみて

乳頭の傷の痛みに耐えるのが辛い時には、無理にそのまま授乳を続けずにママが楽になる方法を探してみると良いでしょう。

保護器具を使う

傷ができた乳頭を保護しながら授乳ができる「乳頭保護器」があります。
シリコンでできているものがほとんどで、厚みがあるハードタイプと薄手のソフトタイプがあります。

  • ハードタイプ:深い傷があるママにおすすめですが、赤ちゃんによってはいつもと違う感触に嫌がる事もあるようです。
  • ソフトタイプ:皮膚の密着度が高く薄手なので赤ちゃんが違和感を感じにくいですが、乳頭の傷があたって痛みがある事には変わりないという意見も。
搾乳器を使う

搾乳器で母乳を絞り、哺乳瓶で飲ませる方法です。授乳時間が長かったり、赤ちゃんの歯があたるのが原因で傷ができてしまうママにはおすすめです。

しかし、乳頭の傷がぱっくりと割れている時は搾乳器も乳頭を引っ張るので、さらに傷が痛むことがあります。その場合は手間ですが、手で搾ったほうが楽なこともあります。

粉ミルクに頼る

傷が痛むのであれば無理に母乳にこだわる必要はありません。赤ちゃんが粉ミルクを飲めるのであれば、傷が治る間だけでも粉ミルクに切り替えても良いかと思います。

その場合には、母乳が詰まって乳腺炎などにならないように自分でおっぱいのケアをする必要があります。

【赤ちゃんが粉ミルクを嫌がる場合にはあげ方にも工夫を!】

  • 哺乳瓶の乳首の形状や硬さを変えてみる
  • 粉ミルクのメーカーや種類を変えてみる
  • ミルクの温度や濃さを変えてみる

少しの変化や違いで赤ちゃんが素直に受け入れてくれることもあります。どうしても授乳が辛い場合には、少し時間が掛かっても赤ちゃんに粉ミルクに慣れさせるのも手です。

どのくらいの期間で治る?乳頭の傷を早く治す方法4つ

私が乳頭亀裂症になった時も、傷がとても痛かったので授乳をしない方法をいろいろ試しました。

しかし子供は乳頭保護器を嫌がり哺乳瓶や粉ミルクも全くダメで、悲しくも傷の痛みに耐えながら授乳を続けるしかありませんでした。

では、そんなママはどうしたらよいでしょうか。

答えは「早く傷を治す」しかありません。乳頭の傷を早く治す方法をご紹介します。

1.オイルで保湿をする

乳頭亀裂症は、乳頭の皮膚の乾燥も大きな原因なのでオイルで保湿することをおすすめします。またオイルを使う事で傷口の自然治癒を促す事にも効果があります。

使用するオイルは赤ちゃんが口に入れても安全なものを使いましょう。安心なのは乳頭保湿専用のオイルを使ったり、赤ちゃんもOKと記述がある商品です。

ソンバーユ

ソンバーユは「薬師堂」という馬油化粧品を中心に取り扱っているメーカーの100%馬油でできているオイルです。スタンダードな商品は無添加・無香料で肌の乾燥を防ぐ効果のほかに、唇・頭皮や髪にも使用する事ができます。

ピアバーユ

赤ちゃん専用の商品を数多く提供している「カネソン」のピアバーユ。この商品は、乳頭ケアを目的に作られた商品なので安心感があります。産婦人科でもおすすめされる事も多いようです。

香料・防腐剤無添加のオイルで、乾燥した肌に潤いを与えてくれます。乳頭の保湿目的のほかベビーマッサージに使用することもできます。

ランシノー

こちらも「カネソン」から出ているランシノーという商品。ラノリンという羊の毛に付着している脂肪性の天然成分を配合したもので、肌の密着度が高く塗りやすいのが特徴です。こちらも乳頭のスキンケアとして使用することを推奨しています。

2.ラップパックがおすすめ

乳頭にオイルを塗ったらラップで覆ってパックするとより効果的です。

  1. サランラップを10センチ角ほどの大きさに切って用意しておきます。
  2. オイルを乳頭にたっぷり塗り込みます。
  3. その上からカバーするようにサランラップで覆い数分おいてください。

保湿効果が高まり、より早く完治させる事ができます。

3.軟膏を使う

ママの中には口内炎用の軟膏を使う方もいるようです。

試してみても良いと思いますが、本来の薬の使用方法とは異なる上、赤ちゃんの口に入っても良いという記述があるわけではないので注意が必要です。
ケナログ軟膏

口内炎用の薬で口の中に塗って使うものなので、乳頭に付いても大きな影響はなさそうと考えるのも分かりますが、主成分はトリアムシノロンアセトニドというものです。これは副腎皮質ステロイドの抗炎症作用によって炎症を抑える薬です。

使用上の注意に「妊娠または授乳中」との記載もあります。使用を試す際は、赤ちゃんの口の中や皮膚に付かないように注意して使用したほうが安心ですね。

キズパワーパッドは使用してもOK?使うなら授乳を控えた方がいい…

傷を保護し治りを早くする「キズパワーパッド」。乳頭が切れたママで使用している方もいるみたいですが、衛生面や赤ちゃんが口にしても大丈夫な成分なのかが気になるところです。

キズパワーパッドは、外側はポリウレタンフィルム、内側はハイドロコロイド素材で構成されています。特に口に入れても大丈夫といった記載はありません。

また、使用上の注意事項に「2歳以下の乳幼児には使用しないでください。」とあります。

2歳以下であると皮膚が弱かったりアレルギー反応の可能性、誤飲の危険性があるためだと思いますが、2歳以下の子供の皮膚との接触や口に含ませる事は避けたほうが良いでしょう。

キズパワーパッドを乳頭に使う場合は、授乳を最低でも2~3日控えた上で使用し授乳を再開する時には清潔にしてから行いましょう。

治る期間は2、3日から1カ月かかることも!

乳頭の傷が治るのは傷の深さによって人それぞれです。

私の場合は乳頭の根本にぱっくりと傷が開いて出血する程であった上に、ずっと授乳を続けていたので完治するまで1カ月程度掛かりました。

その間ずっと痛いままだったのでかなり辛かったですが、授乳を続ける事で皮膚が強くなってきているなとも感じました。

おっぱいから直接授乳をしなくても赤ちゃんが大丈夫であれば、傷が完治するまで期間をあけて十分に休める事も必要です

傷が浅ければ2~3日でよくなる場合もありますが、通常は2週間ほど見ておけば良いかと思います。

乳頭に傷がないのにチクチク痛む、おっぱい全体が痛いなどは別のトラブルの可能性も!

乳頭亀裂症は、痛みのせいで授乳がしづらくなりそのうち母乳が詰まってしまったりします。

また症状の要因が逆の場合もあり、母乳の詰まりが原因で授乳時間が長引き、乳頭亀裂症になってしまう人もいます。

このようにおっぱいのトラブルは併発する事があったり、細菌が入り合併症を引き起こす場合もあるので注意が必要です。

また、乳頭に傷がないのにチクチクと痛んだり、おっぱい全体が痛むという時には違う病気である事も検討しましょう。

母乳の詰まりで痛みやしこりが生じる「乳腺炎」

乳腺炎は母乳が詰まって滞る事で痛みがでてしまう症状です。赤ちゃんがおっぱいを吸っていても、ある特定の乳腺の箇所だけ母乳が出し切れずに滞る事で痛みやしこりが生じます。

乳腺炎には「急性乳腺炎」と「慢性乳腺炎」の2種類あります。

急性乳腺炎 慢性乳腺炎
症状 母乳の詰まりによって痛みやしこりが生じる症状。急性乳腺炎の中には「急性うっ滞性乳腺炎」と「急性化膿性乳腺炎」がある。 乳腺に母乳が溜まった状況は「急性うっ滞性乳腺炎」だが、症状がひどくなり細菌に感染してしまうと「急性化膿性乳腺炎」になりさらにひどい痛みに襲われる事もある。 乳腺炎が治ったかに思えても、実は膿が溜まっていて何度も乳腺炎を繰り返してしまう症状。 慢性乳腺炎は細かくみると、乳腺拡張症・乳管周囲炎・乳輪下腫瘍・肉芽腫性乳腺炎・結核性乳腺炎という様々な症状が隠れている場合もある。
原因 個人の体質によるところも大きいが、原因としては疲労やストレス・食習慣にも影響すると言われている。 乳腺内が細菌に感染してしまって膿が溜まって解消されてない状況。何度も繰り返してしまい
解決法 詰まりの症状を解消するには、自分でおっぱいマッサージして母乳の詰まりを改善できる場合もありますが、できるだけ専門の病院へ相談するのがベスト。 無理に自分で解決しようとしてかえって痛みがひどくなる場合もあるため注意が必要。 何度も繰り返してしまい症状が良くならない場合は、手術が必要な事もあるので、専門の病院に相談が必要。

白いニキビ状のものができる「乳口炎」

乳口炎は乳首の母乳が出てくるところに「白斑」と呼ばれる白いニキビのようなものができ、炎症を起こして痛みが生じる病気です。

母乳が出るのを塞いでしまうので乳首が痛むとの同時に乳房にも痛みがでて乳腺炎も併発することもあります。

乳口炎の原因と解決法
乳口炎の原因は乳首が傷つき、そこが炎症を起こしてしまう事です。痛みがありますが母乳を続けることで、自然と解消される場合がほとんどです。一週間程度しても症状が良くならなければ早めに病院で診てもらいましょう。

痛みはあるけど心配は無用「オキシトシン反射」

授乳中にツンとした痛みを感じる症状をオキシトシン反射といいます。体の中でオキシトシンという物質が分泌されると脳が反応し痛みが生じます。

母乳を出すときに体が勝手に反応する働きなので特別な対策は必要ありません。

対処法をしっかり知り、おっぱいの悩みをいち早く解決しよう!

人によっては何のトラブルもなく授乳を終える人もいますが、ほとんどの人が少なからずおっぱいのトラブルを経験します。

少々の痛みなら頑張って授乳を続けてしまうのが母親というものですが、放っておくと大きな病気に繋がるものもあります。

知識があれば症状が悪化する前にしっかり対応することも可能ですね。

赤ちゃんのためにもママ自身のためにも、無理のない母乳育児を心掛けましょう。
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