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知っておいて!「帝王切開」と言われても傷つかずに済む心構え

2015/09/10

ここ数年で10人に1人ほどの確率で、帝王切開をしている人がいると言われています。私も長男出産時、陣痛がきたのに子宮口が開かずに、突然の発熱まで起こって急きょ帝王切開になりました。

周りに聞いてみると「私も帝王切開だった」というママはかなりいます。その中には少なからず心と体に傷を作っている方もいますし、何より帝王切開の知識がないので困ったという方もいます。

これだけ帝王切開が増えているのですから、いつ自分の分娩が帝王切開になってもおかしくありません。万が一の事を考え、帝王切開の知識を身につけて心構えをし、傷を負わないで出産出来ないかをご紹介します。

もしもの時焦らないために!帝王切開の知識を身につけておこう

帝王切開が増えていると言われても、相変わらず母親学級などでは自然分娩の流れを教えてもらうのが一般的。

ですから帝王切開前提の指導はなく、いきなり医師から「帝王切開になります」と陣痛の最中に言われるか、せいぜい数日前に言われるか、なので妊婦さんが驚くのは当然でしょう。知識がないから不安になる、のは自然の現象です。

先に知識を身に付ける必要性

私の場合は陣痛中に帝王切開が決まりましたが、正直半分パニックの中で冷静な判断は出来ませんでした。帝王切開は手術ですし、それなりのリスクも伴います。しかも次の出産時は、ほぼ帝王切開だと思ったほうがいいとも言われました。

自分が陣痛中に冷静な判断は出来ません。問題は産後、自分のお腹の傷を見て少なからずショックを受けるお母さんはいるでしょう。でも「この出産には帝王切開しかなかった」と思えば、まだ納得出来るのではないでしょうか。

いずれにしても母親学級をあてにせず、インターネットなどで自主的に帝王切開の知識を身につけることは大切です。最近では帝王切開に関する本も販売されています。買わなくても図書館などで目を通すくらいしていると、心構えが出来ると思います。

普通の妊娠本にも少しだけでしたら、帝王切開のページが掲載されています。まずはここもしっかりと目を通します。ネットで帝王切開のことを検索したり、帝王切開経験者がいたら実体験を聞きます。

とにかく突然の帝王切開の時に焦らないように、情報を入手することが大事なのです。

帝王切開の手術や術後について

帝王切開は手術ですので、傷がつきます。それが縦か横かになります。縦のケースは少ないのですが、緊急に帝王切開となると縦になるケースもあります。

私の場合は横に傷がありますが、お腹の線と思われてあまり目立たないようです。でも股上の浅いジーンズは気になって履けません。

最近の麻酔は一昔前と比べてもレベルアップされています。昔は座薬で乗り切るしかなかったのですが、今では予定帝王切開だと手術中に脊髄に麻酔をし、産後数日はそこから自動的に麻酔が体に入るシステムもあります。

これにより、痛みはかなり軽減されているのです。

自然分娩と1番違うのは、帝王切開するとすぐご飯が食べられないという点でしょうか。お茶から始まり、次は流動食。普通の食事が取れるまで数日必要です。お腹に傷を作るということは、体にも負担がかかっています。

自然分娩の方はドーナツ型のクッション必須ですが、帝王切開の方は普通に椅子に座れますが、最初の数日はお腹をへこませるような姿勢でないと、歩くのに痛みが出ることがあります。

帝王切開は手術当日はベッドで横になっているため、トイレにも行かなくて管を入れられます。翌日からようやくベッドで上半身を起こして少し様子を見、それからゆっくりとトイレへ行く練習を看護師さんと行います。

痛みが多少ありますが、動いたほうが子宮の戻りもいいと言われています。痛み止めを使いながら、少しずつ動いていくと良いでしょう。

万が一のためにチェックしておきたい保険のこと

帝王切開だけでなく、切迫流産などでいきなり妊婦さんは入院することがよくあります。出来れば妊娠が分かってすぐ、ご自身がどんな保険に加入して入院費はいくら、何日目から出るのか。万が一のことを考えて調べておくと安心です。

一人目を帝王切開すると、二人目も帝王切開となりやすいので、産後に保険に入ることも検討していいでしょう。ただし手術から何年間は保険が効かないことはよくあります。

年の差が離れた兄弟の時のため、となります。私の場合、真ん中の子の時の際には4年しかあいていなかったので保険が使えませんでしたが、末っ子は7年経過していたので帝王切開での保険が効きました。

他にも高額医療費制度が使えます。帝王切開の場合にはどうしてもまとまったお金がかかります。高額資料費は自己負担の支払いが自己負担限度額を越えた場合に使える保険です。詳しい内容は入院予定の産院、もしくは役所に相談しておくと安心です。

帝王切開に向けて!準備すべきこと

帝王切開の時には普通分娩と異なるものが必要になります。どういったものが必要でしょうか。

  • 水のいらないシャンプー
  • パジャマと下着は多めにする
  • 産院にベッドについて確認する

水のいらないシャンプーは女性には必須だと思います。とにかく普通にシャワーするまで数日かかり、蒸しタオルを使えるのですが頭だけは痒くてたまらなくなります。ドラッグストアのシャンプー売り場か災害用品コーナーにあると思います。

入院のしおりに書かれているパジャマと下着の数は、自然分娩の方用と思って下さい。帝王切開だとその方によりますが、最初の数日は思ったより動けない方もいます。家族が毎日来てくれる場合以外は、少し多めに準備したほうがいいでしょう。

人によっては傷が痛くて思うように動けないことがあります。そのためにも少し余裕を持って準備しておくと安心出来ます。

最後の産院のベッド。これは電動タイプだと非常に楽です。最初のうちは腹筋が使えませんから、手すりを使って体を起こすしかありません。電動でしたら自分の痛さをみつつ、少し体を起こせるので入院期間は快適です。

理想は緊急オペを考え、パートナーにいてもらう

いきなりの帝王切開では、本人ではなくパートナーが手術のサインをすることになります。つまりパートナーや親など、サイン出来る方が不在だとオペしてもらえません。

万が一パートナーが出張などで不在のときに、代わりにサイン出来る身内を確保しておくことは必要です。命がかかわる際には一刻も早く手術をしなくてはならないので、出産が近づいたら緊急連絡先の方に近場にいてもらうと安心出来ます。

分娩の痛みに関しての引け目を感じないようにしよう

帝王切開の知識を知ることは目に見えない不安を払拭するのに効果的です。と同時に、周りが帝王切開に関してのネガティブ発言をしても、それに凹まないくらいの精神力があるともっといいです。

麻酔をしているので痛みがないと思われる帝王切開ですが、産後の後陣痛は自然分娩の方と同じくらい痛いですし、麻酔が切れた後の痛みも中には動けないほどの方もいます。そんな痛みを味わっているのですから、引け目に感じてはいけません。

分娩方法について語らない、でスルーする

世の中には様々な方がいるのでどうしても凹んでしまう、という気持ちはわかります。そういう方は周りに「帝王切開だった」とあえて口にせずに、出産の話にあまり口を挟みません。当たり前ですが、皆さんから責められる事がないので楽だと思います。

どんなことに対しても文句を言う、批判的に捉え方をする方はいます。どうしても許せなかったら意見をすればいいですし、嫌ならば距離をおくなどマイルールを決めておくと良いでしょう。

私自身は批判的な意見を言われた事がありませんが、インターネット上では自分の母や姑に嫌な事を言われた。女性の友達の発言が許せない、という情報がたくさんありました。批判されてもお腹の傷は素晴らしい勲章だ、と思いましょう。

帝王切開した仲間は決して帝王切開を「楽な出産」とは言いません。批判的な事を言われるかも、という心配が大きいならばあえて何も言わないほうが無難です。

同じ帝王切開経験者と悩みを分かち合う方法が一番心が落ち着くと思います。

安心して!帝王切開経験者はたくさんいます

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帝王切開になったことで、引け目を感じる話もよく聞きます。お風呂に入るたびに落ち込み、温泉に行きたくないと思うかもしれません。夫婦生活が嫌になるかもしれません。自分の傷と他人の傷跡の違いに、よりショックを受けるかもしれません。

そして世間では「帝王切開だから出産の痛みを知らないから楽だよね」と言われたり「自然分娩ではないから赤ちゃんへ愛情がわかないのでは」と言われたりするかもしれません。周りは好き勝手なことを言うものだ、と思っていいでしょう。

今は10人に1人の帝王切開と言われているだけに、多数の妊婦さんが経験しているものでもあります。悩みを抱えたら、インターネットサイトなどで交流を持つこともお勧めします。

まずはあなたも赤ちゃんも無事にこの世に誕生したこと。帝王切開があったから助かったんだということ。嫌なことを言われたら思い出してみましょう。目の前の赤ちゃんを誕生させたことは、決して悲観することではありません。

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