- ママ友との付き合いに迷える子羊ママさんに贈る、厳選3小説 | MARCH(マーチ)

ママ友との付き合いに迷える子羊ママさんに贈る、厳選3小説

2014/04/06

子供が成長するにつれて、社会とのかかわりを持つようになります。それと同時に、そのお母さんも、これまでの人生にない、「お母さん」としての社会とのかかわりが出てくるようになります。

一個人では済まされなくなる、おかあさん同士の付き合い。愛する我が子が絡んでくると、一筋縄ではいかない事も出てきます。今回は、そんなママ友との付き合い方に一石を投じるような小説を三本、ご紹介します。

これを読んでどう感じるかは、ひとそれぞれです。どの答えが正しい、という訳ではなく、この小説を読んで何かを感じることが大切なんです。

桐野夏生「ハピネス」(光文社)

お洒落なタワーマンション、通称タワマンに住むママ達。みなスタイリッシュで洗練されて、誰もが羨むような生活をしている、はずだった・・・。しかし、主人公有紗には、そんなママ友に言えない秘密があった。そして他のママ友にも。

筆者、田舎暮らしですので、こういった高層マンションに住む人達ってみんなこんな感じなのか・・・(汗)と少々背筋が寒くなる思いです。(もちろん、そうではないひとも沢山いると思いますが)要するに仮面をつけた付き合い。

「見栄」というのが、いかに本人を苦しく悲しくするものなのか、というのがよく分かりますね。

加納朋子「七人の敵がいる」(集英社)

バリバリのキャリアウーマン陽子は、一人息子がようやく小学校に入学し、ほっとひと段落したのも束の間、PTA、学童父母会等々、小学校ならではの新たな「敵」が次々に登場。

そんな環境の中で、陽子が果敢に岩にぶつかり、目の前の問題を打開したりして奮闘していくストーリー。タッチとしては、非常に明瞭活発な文章です。テンポよく読んでいくことが出来ますね。

陽子のチャキチャキした江戸っ子的な雰囲気があるので、じめじめとママ友やらPTAなんかで悩んでいる人には目の前がスカッと晴れておススメですね。

角田光代「森に眠る魚」(双葉文庫)

お受験などを中心に、ママ友との付いたり離れたりの心の模様が描かれた小説です。このタイトルが小説の内容を如実に表現しているのですが、こうなんというか、薄暗い森の中をさまよう魚のような(?)小説です。

もっと人間の深層心理の変化や、人への憎しみ、歪んだ感情などが混ざり合って表現されています。

テーマとしては無関係と思う方にも、人は他人のちょっとした言動で心変わりをして、歪み、修正が難しい程に感情が変化していくもの、という点で興味深く読んでいただけるものだと思います。

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