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子どものスマホ依存が低年齢化…依存症にならない為の方法

2016/06/06

スマホ依存している子供

もはや私たちの日常生活になくてはならないスマートフォン。離乳食の作り方を調べたり、育児の悩みを相談したり、スマホなしの生活に戻るなんて考えられないぐらいです。

大人だけではなく、乳幼児向けのアプリや動画もたくさんあり、外出先でスマホを握り締めているお子さんを見かけることも珍しくなくなってきました。

スマホを子どもに渡してしまう一方、「子どもにスマホを渡していいの?」「正しい付き合い方って何?」“スマホ依存症”なる言葉も登場して色々と疑問に思っている方も多くいらっしゃると思います。

そこで、子どもにスマホは本当に良くないのか、使わせるときのルールはどうしたらいいのか、スマホとの付き合い方についてご紹介します。

乳幼児(0~6歳)までに約7割がスマホを利用したことがあると回答!

他の家庭がスマホをどれぐらいの頻度で子供に与えているか気になりますよね。そこで、MMD研究所の調査結果を参考にみていきましょう。

「”毎日”スマホを触らせている」は乳幼児では30.6%

MMD研究所によると、子供が「ほぼ毎日」スマホに接触していると答えた割合は約3割でした。「週に2,3回程度」と答えたのも25%という結果になりました。

一方で、「見せたリ、触らせたことはない」は20.0%に留まり、「(スマホ利用開始時期を)覚えていない」と省くと6歳までに7割近くの乳幼児が6歳までにスマホに接触しています。

もっと細かく見てみると子供が0~2歳になるまでの間に47.0%がスマホに接触したことがあるということがわかっています。

そして、「使いすぎ・なかなか手放そうとしない」に対して「よくそうなることがある」、「過去にしたことがある」を合わせると64.6%以上の保護者がそういった経験があると回答しています。

実際に、スマホを取り上げようとして泣いたりかんしゃくを起こしたりする子を見聞きしたり、実際に体験したという方は多いのではないでしょうか?

静かにして欲しい場面で利用する人が多数

では、どういった場面で子どもにスマホを子供に与えることが多いのでしょうか?

病院や電車、レストランなど子どもに静かにしてほしい場面で利用する人が多いようです。

他には、下の子の授乳中でお兄ちゃんお姉ちゃんの相手ができない時、食事の支度の間など家事の合間にスマホを与えるという家庭もあるようです。

スマホ子守りは子どものスマホ依存症に繋がる

スマホを子供に与えすぎると「スマホ依存」が気になるところですが、スマホに依存するとどんな影響が子供にあるのかみていきましょう。

医学の視点からもデメリットがいくつか指摘されています

スマホの与えすぎは良くないとは何となく頭ではわかっているつもりだけど、どうして良くないのか?

あまりピンとこないという方も多いと思います。主なデメリットは次の2点あります。

  • 運動不足による体力の低下
  • コミュニケーション能力の低下

スマホをあまり長時間使っていると、その時間だけ外で遊ぶ時間が減ったりなくなったりして運動不足になってしまいます。

また、親子の共有の時間が減り、会話も減るためコミュニケーション能力が低下するといった身体的・精神的発達に影響を及ぼすことにもなりかねません。

また、動画や携帯ゲームの内容によっては小さい子にはふさわしくないサイトもあります。それに、メディア媒体というのは一方的に情報をこちらに発信している状態なので、対話等のコミュニケーションが十分取れているとは言い難いです。

日本小児科医会では「スマホに子守りをさせないで!」という啓発活動を行なっています。

スマホに限らずメディア機器への過度の接触が子供に与える悪影響について次のように述べています。

影響の一つめは、テレビ、ビデオ視聴を含むメディア接触の低年齢化、長時間化です。 乳幼児期の子どもは、身近な人とのかかわりあい、そして遊びなどの実体験を重ねることによって、人間関係を築き、心と身体を成長させます。ところが乳児期からのメディ ア漬けの生活では、外遊びの機会を奪い、人とのかかわり体験の不足を招きます。実際、運動不足、睡眠不足そしてコミュニケーション能力の低下などを生じさせ、その結果、心身の発達の遅れや歪みが生じた事例が臨床の場から報告されています。このようなメディアの弊害は、ごく一部の影響を受けやすい個々の子どもの問題としてではなく、メディアが子ども全体に及ぼす影響の甚大さの警鐘と私たちはとらえています。特に象徴機能が未熟な2 歳以下の子どもや、発達に問題のある子どものテレビ画面への早期接触 や長時間化は、親子が顔をあわせ一緒に遊ぶ時間を奪い、言葉や心の発達を妨げます。
影響の二つめはメディアの内容です。メディアで流される情報は成長期の子どもに直接的な影響をもたらします。幼児期からの暴力映像への長時間接触が、後年の暴力的行動や事件に関係していることは、すでに明らかにされている事実です。メディアによって与えられる情報の質、その影響を問う必要があります。その一方でメディアを活用し、批判的な見方を含めて読み解く力(メディアリテラシー)を育てることが重要です。
公益社団法人日本小児医会『子どもとメディア』の問題に対する提言p.1

たった1回の長時間の使用で全ての子供がこうなるというわけではありません。しかし、長時間を見るのがクセになったり、習慣付いたりしてしまうとなかなか手放せなることもあります。

気になるブルーライトの影響、本当に目が悪くなるのか?

大人の間でもパソコンやスマホのブルーライトから目を守るためにPC用の眼鏡を持っているという人も多いと思います。

子供がブルーライトの影響を尚更受けるのでは?と心配になりますよね。

そもそもブルーライトの何が悪いのか?簡単に説明します。

人間の目ではブルーライトはチカチカするように見えます。そのチカチカの度に目がピントを合わせようとするので目に負担がかかります。目を酷使することが多いためブルーライトが良くないと言われる所以です。

子供の目はまだ発達段階のためブルーライトの影響を受けやすいと言えます。心配な場合はブルーライトをカットしてくれるPC用のメガネをかけることも多少は有効でしょう。

しかし、どちらかと言うとブルーライトの影響よりもドライアイや姿勢が悪くなることのほうが心配です。

子供たちをよく観察してみると、ゲームをしているときはずっと丸まった姿勢のまま長時間画面に近づいて瞬きをあまりしないでゲームに集中しています。

そうすると知らず知らずのうちにドライアイになったり、姿勢が悪くなって子供なのに肩こりや腰痛などの症状が出ることがあります。

目も心配ですが、長時間同じ姿勢で操作していないかのほうが心配です。

目などの身体だけでなくて精神的な症状も現れる「VDT症候群」になることも

スマホに限らず、携帯電話やテレビゲーム、オンラインゲームなどのデジタル機器を長時間使用することで心身に影響を及ぼすこともあります。

それらの症状を「VDT症候群」または「VDT障害」と言います。VDTはビジュアル・ディスプレイ・ターミナルの略で、別名“IT眼症”とも呼ばれています。

VDTは、デスクワークなどパソコンを長時間使用する大人に見られる症状でしたが、スマホやタブレットの普及によって子供たちにも多く見られるようになってきています。症状としては、ドライアイや近視、肩こりや頭痛、イライラや不安感などの精神的な症状も現れます。

スマホの場合、他のデジタル機器よりも画面が小さく、しかも頭を下げて覗き込むように画面を見るので、尚更姿勢が悪くやりやすく、VDT症候群になりやすい心配があります。

VDT症候群は薬による根本的な治療方法はないようです。こまめな休憩や画面から適度な距離を保つよう親が声掛けをするなど予防することが大切です。

また、オンラインゲームの場合、長時間触っているとそれだけトラブルに巻き込まれる可能性も高まります。

次に子どもにスマホを渡したことによって実際に起きたトラブルについてご紹介します。

知らない間に有料アプリや課金オプションを使用…取り巻くトラブル

携帯ゲームやアプリにも無料、有料のものがありますし、ダウンロードは無料でもオプションは別料金というアプリはよくあります。大人なら仕組みを理解しながら使用できますよね。

ところが、子供はその仕組みをわかっていないので、知らないうちに課金オプションをタッチしてしまい、それが塵に積もって、身に覚えのない高額な請求書が来たというトラブルが実際に発生しています。

アプリに限らず、スマホのゲームで遊んでいたはずが、どういうわけか勝手に動画や写真を撮っていたり、友達に勝手に電話やメールを送信していたり、不健全なサイトを閲覧していた、といったトラブルもあります。

このようなトラブルが起こらないように、使わせるときは絶対に大人が側にいなくてなりません。それから、セキュリティーアプリをダウンロードしておくなどの対策が必要になります。

お子さんや家族がトラブルに巻き込まれないためにも、ルール作りやセキュリティー対策は面倒臭がらずに必ずしましょう。

子供が成長してからも、スマホ依存の子は将来犯罪に巻き込まれる危険性も

警視庁がスマホやネット利用について小中高生に行った意識調査で、スマホ・ネットへの高依存の児童・生徒のうち24.1%が「(知らない相手と)会おうと誘われたことがある」と回答しています。これに対して低依存の児童・生徒は7.5%と大きな差が出ました。

スマホに高依存している子ほど危険意識が低く、犯罪に巻き込まれる危険性が高い傾向にあるということが明確にわかります。

スマホ・ネットに関して、ルールを設けているでは家庭は低依存では50.5%である一方、高依存では37.6%に留まっています。

小学生・中学生・高校生を対象にした調査ですが、小さいうちからルールを作って慣れておく必要性があるということが浮き彫りになっていますね。

スマホに触れる機会がある以上、他人事ではないという認識も保護者の責任と心得ておく必要があるということが分かります。

スマホとの付き合い方のポイントは家族でルールを守ること

悪影響のことばかり話してきましたが、実際には”スマホが悪い”のではなく”使う側のモラルやマナーの問題”です。

そこで、スマホとの付き合い方についてご紹介します。

まずはルールを作って子供に根気よく伝えましょう

家庭の事情や方針によっては、子供にスマホを使わせる機会があるということもあると思います。スマホを子どもに使わせる前にまずはルールを決めましょう。

どういったルールがいいのか?を挙げておきます。

  • 乳幼児向けアプリは取得しない
  • 「10分だけ」と時間制限を設ける
  • 出かけ先で子どもがぐずってしまうことが予想される時は、お気に入りのおもちゃや絵本、お絵かきなどをかばんに忍ばせておく
  • おうちでのスマホやタブレットのゲームはパパのスマホで、パパがいる時のみ
  • 利用する際は家の中だけで且つ大人と一緒に会話しながら楽しむ
  • 外出先ではしゃぎすぎて1回クールダウンして欲しいときだけ
  • 外出先で見せる際は音を最小限にして、周りに迷惑がかからないようにする

また、スマホ・タブレットはフル充電しないでおくと、「もうバッテリーがないからおしまいね」と切り上げる理由が付けやすいです。

心配な方は充電ポータブルを持ち歩き、こっそり充電しましょう。

これらのルール全てを子どもに言い聞かせようとしても、おそらく無理なので2,3個ほど明確なルールをまずは決めてみて下さい。

そして、1回言ったぐらいでは子供には通用しないので、根気よく「お約束決めたよね?10分だけだよ」と何度も子供と確認しながら使用するようにしましょう。

歩きスマホをしない、長時間使用しないなど大人のほうもルールを作って

子供だけにルールを設けただけではフェアではありませんよね。スマホに依存しているのは実は大人のほうかもしれません。

なので、大人も子供同様ルールを守る努力をしましょう。

  • 子供の前ではなるべく触らない
  • ロックをかける、パスワードを子供に教えない
  • 使う際は一緒に使って、「これ何かな?」と会話をしながら
  • ぐずった時に即スマホに頼らない
  • 歩きスマホをしない

子供にスマホを渡してゲームをさせておいて、自分はテレビやインターネットをゆっくり見ている…こんな家庭風景はあまりいいとは言えないですよね。

ママもパパもゆっくりしたいのはわかりますが、なるべく一緒に会話しながら使用することを心がけて下さい。

スマホは使い方次第!家族皆が楽しく使える便利なツールになる

色々とお伝えしてきましたが、スマホってやっぱり便利ですよね。

夕食に迷ったら検索してレシピが沢山出てくるし、「夜泣き対策にはこれがいい!」という情報も探すことができます。

SNSなどで同じ境遇の人や先輩ママのアドバイスの書き込みを見て共感したり元気をもらったり、と助けられることも多いですよね。

スマホやタブレットはもはや生活必需品です。学校などの教育現場でも使われていますし、仕事においてでもパソコン操作ができることはもちろん、タブレット等を使ってのプレゼンができることは必須になってきています。

このように子供たちを取り巻く環境は時代と共に変化しています。ですのでこの情報社会の時代に、子供にはスマホ・タブレットは絶対にNGという話は、いささか疑問を感じます。

しかし、どんな事でもやりすぎはよくありませんよね

スマホ自体が悪いのでなく、やはり使う側のモラルやマナーが問われています。ルールを決めてという部分もとても大事になってきます!

便利なのも事実ですが、1人のパパやママのマナー違反な行動が派生して物議を醸したり、スマホ依存という言葉が出てきてしまったこともまた事実です。

これを機にスマホやタブレットの使い方をご家族でしっかり話し合って、ルールを決めて使用しましょう。

みんなのコメント
  • ガラゲーさん

    まず親がスマホ依存脱却しませんとね
    だっこやベビーカー押しながら歩きスマホ
    食事中やら片付けも後回しでポチポチと・・・

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