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幼児の遊びの重要性!沢山遊んだ子供が日々の遊びから学ぶこと

2016/10/14

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生まれてから毎日、目まぐるしい成長を続ける子供たち。

お座りができ、立てるようになったかと思えば歩き出し、おぼつかない可愛いらしい足取りに目を細めているのもつかの間、気づけばぐんぐんと走り出しています。

3歳が近づくころになると、公園での遊び方も砂場遊びから滑り台やブランコに興味が湧くようになり、付き添う親の体力も相当量、必要になりますよね。

そんな親を尻目に日に日にたくましく駆け回ったり、思いがけないような塀や、木によじ登ったりする子供たち。

感心するとともに、その底なしの体力と好奇心に空いた口が塞がらないような経験をしたことはありませんか?

元々、外に出て遊ぶことが苦手なママにとっては、そんな子供に「外に遊びに行きたい」と言われることがとても億劫に感じることもあるでしょう。

  • 子供を外で遊ばせることは必要なのでしょうか?
  • 外で遊ばせることに意味はあるのでしょうか?

子供の外遊びと、それらがもたらす成長と発達への影響について調べてみました。

勉強には体力が必要?!遊びが育てる子供の身体

幼児期の子供たち、つまり小学校に通いだす子供たちにとって、遊びは生活のほとんどを占めることと言えるでしょう。

遊ぶために食べて、遊ぶために寝ています。たっぷり遊んだ時には晩御飯を食べながら寝てしまう事も。

子供たちにとって遊びとは、余力を残して…なんて考えられるものではなく、とにかく全身全力で挑むものなのでしょう。

そんな子供たち。普段どんな遊びをしていますか?

  • 友達と追いかけっこ
  • 砂で山を作ったり、大きな穴を掘る
  • 公園の遊具で遊ぶ
  • 三輪車やキックボードなどをひたすら漕ぐ
  • ヒーローごっこ
  • おままごと
  • ブロックや折り紙などでの創作
  • お絵かき
  • パズルや絵本

幼稚園での様子を見ていると、その子の性質やその時の興味関心によって、それぞれが様々な遊びをしています。

上記で挙げた遊びは、上から4つがいわゆる外遊び。下の4つが室内での遊びが中心となっています。おままごとは外でもできますが、「静」の遊びの印象から室内遊びとします。

ポイントは外遊びは子供の体幹を鍛え、室内遊びは子供の指先を多く使っているという事。

【外遊び】子供の体幹を鍛える

気の向くままに無邪気に、精一杯の力を出し切って遊ぶ子供の外遊び。それらの遊びは、子供のどんな筋肉を鍛えることに役立っているのでしょうか。

  • 砂を運んだり穴を掘るには、背中や腕の筋肉を使うでしょう
  • 遊具で遊ぶには腹筋・背筋・握力も必要になります
  • 三輪車などの乗り物も、体幹を使いバランスを取り、足腰を鍛えます
  • ヒーローになりきるためにはジャンプや着地など、全身を使ったオーバーアクションが必要なため、意識をして身体を使いこなせなければなりません。
ぜひ一度、これらの遊びを子供たちがやっている時に、大人も本気で参加してみて下さい。普段の運動不足が解消されるとともに、全身がクタクタになりますよ。

しかし子供の遊びの中には大人が頭で考えるような「身体を鍛える」や「運動不足解消」なんて雑念はありません。

そしてそれこそが遊びの重要な要素といえるでしょう。

誰かに指示されて動かされるのではなく、自らの意思で「掘りたい!」「乗りたい!」「登りたい!」などの動きを行うことが、柔軟でたくましい身体を作るのです。

またそんなクタクタになる遊びを、子供たちはキラキラした笑顔で毎日行っていると思うと、尊敬の念すら浮かびます。

【室内遊び】指先を多く使い脳を刺激し知育に繋がる!

そして指先を使う室内遊び。これらは脳を刺激し、子供の知育にも良いことは有名です

  • 小さいものがつまめる
  • 指先を器用に動かし色を塗ったり、描くことが出来る
  • 指先で土や石、紙やノリを質感を感じ取る

ドイツの哲学者・カントの言葉にも「指先は外に出た脳である」とあります。

スマートフォンやタブレットのスワイプやタップでは感じ取れない感覚を、様々な遊びの中から受け取っているのです。

この指先の運動は、幼稚園の間にボタンを自分で留められるようになったり、ひもを結べるようになるためにもとても大切な訓練になります。

また小学校に入って字を書くときに、適度な筆圧や綺麗な字を書くための基礎になります。

体幹を鍛えずして器用にはなれない!体幹を鍛えることが必要

「うちの子には将来、綺麗な字を書いてもらいたいから、外遊びはほどほどで鉛筆を持って書く練習をたくさんさせよう!」

そんな風に思って小さい頃からドリルをたくさん与えたり、幼児用学習塾に通わせている家庭もあります。

しかしこの指先の運動、体幹を鍛えずして器用さを習得することは出来ないのです。また他にも体幹が必要な理由は小学校に入ってから表れます。

  • 指先への意識は、体幹が整ってから行き届くようになる
  • 授業を集中して聞くためには姿勢を保つ力が不可欠

シュタイナー教育では子供は小学校に上がるころにようやく、指先を自在に動かせるようになると言われています。

幼児期にしっかりと全身運動をして体幹を鍛えることで、その次にこそ指先に意識を持って動かすことが出来るそうです。

また、小学校に入ると必ず子供たちに与えられる試練。それが授業中は前を向いて座っていなければならないということ。

しかし背中を丸めてテレビばかり見ていた子供たちや、全身を駆使して遊ぶことが少なく体幹が弱いままの子供たちは、この「座り続ける」ことが苦痛になります。

その結果、児童期になって正そうとしても簡単には挽回できないような悪習慣になってしまうことも。

  • ゆがんだ姿勢になり綺麗な文字が書けない
  • 座ることの苦痛がゆえに授業に集中出来ない・学習意欲の低下
  • 悪い姿勢が癖になってしまい、猫背など姿勢の歪みになる
  • 姿勢の歪みから視力の低下や、内臓の働きが悪くなり消化不良や便秘になりやすくなる

今は外遊びをしなくても、テレビやゲームを与えておけば、やり過ごせるかもしれません。

しかし5年後10年後を考えると、今、しっかりと遊ばせて自然に体幹を鍛えられるよう促しておく方が、子供にとってはスムーズな成長の段階を踏めることになるでしょう。

大人はどう関わる?遊んだあとの会話を大切に

さて、たっぷり遊んだ子供が満足げに帰ってきたり、今日は親子で思いっきり遊んだなーと思う日、どんな会話をしていますか?

「楽しかった?」などと聞いてみたりするかもしれませんね。しかし、子供の脳の発達を促すためにはもう一歩、踏み込んだ会話をしてみましょう!

コミュニケーション力を高めよう!質問する時のコツ

  • 「楽しかった!」という子供には「何が一番楽しかった?」と聞いてみる
  • 「お花が綺麗だったね!」と言われたら「何色のお花があったかな?」と深堀りしてみる
  • 「こけて痛かった」と悲しいことを思い出したら「絆創膏を貼ったらまた元気に遊べてよかったね」とハッピーエンドになるように答える
子供にもう一度、楽しかったことを思い出させるように意識して会話を広げると、言葉の数がぐんと増えます。

相手の問いかけから話を広げられることは語彙が増えるのはもちろん、会話のキャッチボールが、子供のコミュニケーション力を育てていきます。

難関大学突破の鍵!?論理的思考が出来るようになる

遊びの中での失敗、また怪我をしてしまった時にも会話が大切です。

上記の例の中にもある「こけたけど大丈夫だったね!」など、負の感情に対してもフォローをしてあげましょう。

それを繰り返すことで今後、派手に転んだりしたとして「あの時も大丈夫だった!」という認識が根付き、泣いて立ち直れない…なんてことにもならずに、気を持ち直して遊べるようになります。

小さな子供は楽しいことも悲しいこともすべて、経験の繰り返しによって学んでいきます。

遊んだあとの会話を日々大切にすることによって、子供自身で「こけたけど大丈夫」のように論理的に理解できるようになります。

またそれが基となり、将来何らかの壁にぶつかった時に、論理的に解決できる力となります。

難関大学や難関企業と言われるような大きな壁を突破するには、問題にぶち当たっても冷静に対処し、ひとつひとつを論理的に解決していく力が必要だそうです。

将来、難関大学受験を考えている方はもちろん、考えていない方でも、人生において子供が自分の力で問題を解決する力は、小さい頃からしっかりと根付かせてあげたいものですね。

子供にプレッシャーになり過ぎないよう注意!根堀葉掘りがNGな場合

ただ1点。あまり子供に根掘り葉掘り聞かない方がいい場合もあります。

それは、幼稚園や保育園に入園したてのころなど、子供自身がまだその場に慣れておらず緊張しながら過ごしている時。

知らない場所で知らない大人やお友達に囲まれてドキドキしながら過ごし、やっと帰ってきたところへ「今日は楽しかった?」「誰と遊んだ?」などと聞かれても、困ってしまうでしょう。

楽しいこともあったけれど、それをうまくお話しできないことは逆に子供へのプレッシャーになってしまいます。

そんな時は、ママの方からポジティブな声掛けをするだけで十分です。

  • 「今日も元気に遊べて良かったね」
  • 「先生が○○ちゃんとお話しできて嬉しかったって言ってたよ」

ママの言葉かけから、幼稚園が保育園が安心して遊べる場所なんだ!と分かれば、そのうちに子供の方から自然と色々なお話が聞けるでしょう。

ゲームからでは得られない!友達と遊ぶことの重要性

前章で、スマホやタブレットでは得られない指先の間隔について少し触れました。

スマホやタブレットを利用することは子供たちの間でも随分と浸透し、使用する年齢もどんどん低くなっている現代、それらと子供の関係性についてもう少し考えてみたいと思います。

脳を育てる遊びとは!? 遊びが与える脳への影響

遊びが身体づくりや親子の会話を通じて、「脳に良い」ということは分かりました。

子供たちが自発的にする遊びは、子供たち自らがまるで自分たちの脳の発達のために良いことを知っているかのようです。

成長とともに自然に変化していく子供たちの遊び。しかし成長とともに親たちが気になってくるのは、習い事についてのことが多くあります。

子供の将来のために何か習い事をさせるべきではないだろうか…しかし子供時代の遊びこそ、その子の将来を作っているのです。

具体的にどんな遊びが、将来にどんな影響を与えると言われるか、特に子供は大好きなのに大人はつい苦い顔をしてしまう遊びについて調べてみました。

虫捕り
皆様は子供と積極的に虫捕りができますか?「虫なんて見るのも嫌!」という方も多いかと思います。

実はこれを書いている私も虫は苦手で、子供たちが虫かごいっぱいにセミを捕まえて来た時には思わず後退りをしてしました。

しかしやはり、生き物の不思議な生態や、命を身近に感じることができるのが虫との触れ合いだと思うのです。

「虫捕る子だけが生き残る」という、養老孟司氏・池田晴彦氏・奥本大三郎氏が現代の虫と子供たちについて語った内容が収録された文庫本があります。

そこで虫好きの3人が様々な虫捕りから繋がる教育論を繰り広げておられるのですが、とても面白いものでした。

  • 虫を殺して標本にする過程で命の重みを学ぶ
  • 観察力と自分で調べる力を養う
  • 虫が捕れなくても諦めないという忍耐力と反骨精神を養う
  • 自然の中で感覚が研ぎ澄まされる
  • しかもそれらにお金はかからない!

虫好きが根底にある著名人3人のトークですので、他にもあらゆる視点から虫捕りを原点に繋がる人格形成や社会のあり方について語られています。

そして虫捕りをすることで子供が得るものは、単に「頭のいい子」や「言われたことに従う子」ではなく、社会で暮らす一人の人間としてとても重要なことばかりなのです。

「感覚が入口つまりインプットで、運動は出口つまりアウトプットなんだ。近代教育は、こどもの知の出入口を見事に塞いじゃっている。」(養老孟司)

引用…「脳化社会の子どもたちに未来はあるのか 虫捕る子だけが生き残る」養老孟司、池田春彦、奥本大三郎

本の中では、現代の子供たちの受ける教育環境に鋭い指摘をされる場面も。

人から、または最先端の教育を謳う企業から与えられるのを待つのではなく、自分から、虫という身近なサイエンスに触れに出かけてみましょう!
どろんこ遊び

子供の健康のため、食事の献立や生活リズム、またサプリメントを活用させる家庭もふえている現代。

子供には、いつでも病気に負けない強い身体でいてほしいと願うのが親心ですね。

そんな親の思いにピッタリな遊びこそが、土と水で思いっきり遊ぶどろんこ遊びです。どろんこ遊びは、皮膚感覚を養い、創造性を発揮するのに最適です。

しかしそれなら市販の粘土でいいのでは?と思われる方もいらっしゃるでしょう。おもちゃ屋さんではカラフルな小麦ねんどや、ホイップ状になっている樹脂粘土が人気のようです。

逆に泥で汚れた子供の姿を見て「汚い!」と怒ったり、泥遊びをさせる幼稚園や保育園に「不衛生だからやめてほしい」と言いに行く親もいるのだとか。

しかし汚いから泥遊びはさせないというのは、実は全くのナンセンスなのです。

土の中には確かにさまざまな細菌が存在しています。しかしそれらを避け、潔癖な空間で育った子は、将来的に風邪をひきやすい、体調を崩しやすい身体になってしまうのだとか。

人間は土に触れることで、たくさんの菌に対する免疫を強化していくことが出来ます。農家や家畜のいる家で育った子供の方が、花粉症などのアレルギー発症率が低いそうです。

抗菌や殺菌などに捕らわれて子供から土や泥を遠ざけていると、それは大切な子供の身体を将来的に弱い身体へと導いていることになっているのです。

潔癖の生活の中で大きくなった子供の中には「土に触りたくないから花を植えない」とか、海に行っても「裸足で歩きたくない」などという子もいます。

しかし幼児のうちならば、最初はこわごわ触っていたとしても、どろんこ遊びの楽しみを知れば、あっという間に受け入れることができるでしょう。

ぜひ遊びの中で、子供が大人になっても役に立つ、へこたれない探究心と強い免疫力を付けてあげましょう。

ケンカはたくさんした方がいい?!友達との関わりから学ぶこと

ゲームで遊ぶことと、友達と遊ぶことの最も大きな違いは、相手が心を持った人間であるということです。

当たり前のことですが、この「心をもった人間と遊ぶこと」は、自由な子供たちにとって相手がコンピューターのゲームとは大きな違いであり、大きな壁にもなります。

ゲームでプレーヤーが大失敗しても次の画面になれば、またすぐに1からスタートすることができます。

しかし友達との遊びで大失敗、つまり友達とケンカしてしまったり、友達をケガさせてしまった場合はどうでしょうか。

3歳ごろまでは、自分の世界が全てですので相手が泣いていようがケロッとしている子供が多いでしょう。

しかし4歳ごろになると、友達と共通点を見つけて一緒に遊ぼうとします。とても微笑ましい成長ではありますが、そこでいざこざも増えてくるのです。

  • 自分がやりたい遊びを友達はやりたくないと言う
  • 良かれと思ってやった事で、相手が起こりだしてしまう
  • 自分が出来るので、出来て当たり前だと思ったら相手は全くできない

こんなことを繰り返しているうち、5歳ぐらいになってようやく子供たちが学ぶことがあります。それが妥協することです。

  • 自分のやりたい遊びはある程度で我慢して、次は相手のやりたい遊びをする
  • 相手がしてほしいことは何だろうと考えてから行動する
  • できない子がいることを考慮し、遊びを考える
今までは自分中心に繰り広げられていた遊びが、相手がいることでみんなが楽しむための「さじ加減」を考えながらの遊びになります。

そしてこれが将来、大人になった時に人とうまく関わることができる社会性となるのです。ゲームではこのような心と心が触れ合う「さじ加減」を経験することができません。

ゲームを全くしない生活が無理であっても、子供がこのような、人との関わり方をちゃんと学んでいるかどうか、遊びを通して見守ってあげてください。

他人の優しさに触れることが、子供の社会性を育てる

また遊びの中で触れ合うのは友達ばかりではありません。

お友達のママやパパ。公園に行くといつもいる近所のおじいちゃん。犬の散歩に来るおばあちゃん。親以外の大人との関わりも増えます。

しかしこの点でもまた、現代における問題点が。それは「知らない人に声をかけられた時にどうするか」という不審者対策の問題。

毎日のように流れる悲しいニュースや、登録すれば送られてくる地区の防犯メール。親切そうに近づいてくる犯罪者が、身近にもいるかもしれません。

  • 家族以外の大人とは挨拶をしない
  • 声をかけられても一切答えてはいけない

子供へこのように言い聞かせることもあるようですが、本当に「無視」の一点張りだけで防犯になるのでしょうか?また、このように教えることで、子供の心への影響はないのでしょうか?

まだ世の中の一角しか知らない子供たち。その一角が、「危ない」「不審」でいっぱいだということはとても悲しいことです。

6歳までの子供達には、「生まれてきたこの世は素晴らしいところだ!」と感じさせる環境が必要と言われています。

ですので、このころの子供に与える絵本も、「楽しくワクワクするもの」「ハッピーエンドのもの」が良いのだとか。

そしてこの世の中を素敵な場所だと思える子は、大きくなってから、そんな社会のために役立つ人間になろうと努力します。

確かに誰だって、優しくされたら優しさで返したいですよね。逆に誰にも優しくされないと、閉鎖的になってしまいます。これは近所やお友達付き合いにおいても同じではないでしょうか。
  • お互いの家族全員を知っていて、声をかけてくれる大人がいる
  • お友達の保護者でも、我が子のように気にかけてくれる
  • 地域のお年寄りが無条件に自分たちを大切に思い、見守ってくれる

これらの環境や経験が子供にとって大きな安心となり、人との関わりを大切に出来る心を育むことで、就職なども含め、意欲的に社会に参加できる大人へと成長できます。

もちろん、防犯対策については十分に考えなければならないところではあります。

しかしそれと同時に「人を見ては悪と思え」や「無視」が与える子供への影響について今一度、親として考えてみたいところです。

感動しながら遊んでいますか?心を育てる遊びとコツ

さてここまでで、遊びの意味、重要性がわかりました。またここまではどれも、子供が自発的にする遊びについて書いてきました。

最後に、子供に有意義に遊んでもらうために大人が出来ることは何か、ということを考えてみたいと思います。

  • どこか素晴らしい公園へ連れて行ってあげよう!
  • 身体を使って体幹が鍛えられるように体操の習い事を始めよう!

大人ができる事と言うと、ついこんな風に考えてしまいませんか?

しかし子供のために、ここで最も大切にしておきたいのは、それで子供がどのくらい感動するかということ。

感動とは心が動くこと。もし何時間もかけて行くような遠くの公園で、しかも混雑して滑り台に長蛇の列…それに子供がうんざりしていたらどうでしょう。

どんな素晴らしい習い事も、子供の自主性がそこになければ、ただ時間をこなしているだけになっているかもしれません。

子供自身が感動してこそ、その遊びに大きな意味があります。子供に感動させる遊びとはどんな遊びでしょう。

与える必要なし!?子供自身に考えさせるところから

子供が生まれてからというもの、筆者である私もおもちゃ屋さんやネット通販をくまなくチェックし、子供のためになるおもちゃはどんなものだろうと色々と買い漁りました。

しかし上の子が小学生になった今、彼らが幼児期からずっと飽きずに、最も興奮気味に手に取るものはひとつ。廃材です…

奮発して買ったブランドものの積み木や、大量のブロックの山にもたまには目を向けて、それらで作るものを見ては成長を感じます。

しかしトイレットペーパーの芯やティッシュの空き箱の魅力にはかなわないらしく、それらを持つ私を見つけただけで、「何かに使える!」と駆け寄ってくるほどです。

子供にとって「何かに使えるかも」と考えることは、どんな精巧なおもちゃよりもワクワクするようです。

自分で0から作るものに不正解はありません。動作エラーも起こりません。思ったように作れなければ、壊してまた作ることが出来ます。

何でもないものをみて「これで何をしようか。何が出来るだろうか。」と考えることで、子供は多くのことを得ることができます。

  • なんでもありの想像力
  • 思ったものを形にする創造力
  • 立体物を作ることによる空間認識力
  • 見本も説明書もないものを順序立てて作り上げる計画性
  • 失敗しても再チャレンジする精神力と出来た時の達成感

材料の廃材はなんでも構いません。たまにお土産や贈り物でいただく、変わった形の箱や容器は子供たちのチャレンジ精神に火をつけてくれるようです。

そんな彼らを見ていると、高いおもちゃを家計から無理をしてまで与える必要はないのかもしれないとすら思えてきます。

  • 何でもないもので何ができるか
  • ここにあるもので、どうやったら遊べるのか
ぜひ普段たくさんのモノに囲まれた子供たちにこそ、自ら遊びを考えて作るというところから挑戦させてみてください。思いがけない才能を発揮してくれるかもしれませんよ。

触ってみよう!嗅いでみよう!五感で記憶するということ

よちよちと歩くようになり、お散歩が楽しくなってきたころ、ひと道の隅っこで立ち止まり、何かを一生懸命見つめる子供の姿を見たことはありませんか?

何をしているのだろうと覗いてみると、そこにはたくさんのアリやダンゴムシがいて思わず後ずさり…なんてことも。

しかし子供は見るだけでは足らずに、素早いアリをつまもうとしてみたり、ダンゴムシをその小さな手いっぱいに握りしめていたり…

そんな時に親はどんな反応をしていますか?虫が嫌いなママだと思わず「やめて~!」と言いたくなりますが、そこはグッと声に出すのを我慢しましょう。

先にも述べた通り、虫との触れ合いは子供にとって大きな学びのチャンスです。

図鑑や絵本でもダンゴムシを知ることは出来ますが、実際に触ってみることにはどんな立派な文献にも勝るものはありません。

花や葉っぱの同じです。綺麗な絵や写真で見るのも良いことですが、写真からではその匂いや質感は感じることが出来ません。

実際に感じることの大きさは、きっとすでに大人になったパパやママが一番よく分かっているかもしれません。

  • 卵焼きの焼ける匂いを嗅ぐと、遠足の日の朝に台所に立つお母さんを思い出す
  • 金木犀の香りをかぐと、幼い頃、公園で作った秘密基地とそこにあった木のざらざらとした手触りまでも思い出す
  • 川のゴロゴロとした石の上を歩くと、その時手を引いてくれた自分の父親の若き姿を思い出す
  • 図書館の本のインクの匂いで、受験に向けて頑張っていた夏が、ほろ苦い思い出と共に甦る
匂いや実際に感じた感触は、どんなに年数が起っていたとしても一瞬で様々な記憶を呼び起こすことがあります。

これはその経験自体が、どんな有名な作家の書いた絵本や、高価な知育DVDよりも子供の心に感動をもたらしているからではないでしょうか。

  • いい匂いも臭いにおいも実際に嗅いでみる
  • 触ってみることで初めてわかる質感や感触を大切にする
  • テレビも音楽も消して、過ごしてみる

そうすることで見えるもの、味わうものもいつもとは変わってくるでしょう。

そしてそこで子供がどんなところに興味を示すか見てみましょう。子供の心が動く瞬間を見られるかもしれません。

普段の遊び、休日の遊び!おすすめと注意点

では実際に今日からできる、子供の自主性を大事にしつつ、親が用意してあげられるおすすめの遊びをご紹介したいと思います。

ポイントは、用意しすぎないこと。「これはこうするためのものだよ」とか、「こんなのを作ってみて」などと、余計な口を挟まないように気をつけましょう。

大人の固定概念を簡単にひっくり返し、想像を超えた遊びを繰り広げてくれるのが子供の才能です。

室内で出来る遊びとは?少しの準備で広がる子供の世界

我が家の子供たちも大好きな工作遊び。

広い場所があれば大きなダンボールを持ち出して大きなものを作ったりもしますが、場所がない時でも部屋の隅っこで黙々と小さな何かを集中して作っています。

夢中になると紙くずやテープの切れ端などで部屋が散らかることもありますが、そこでこそ親の工夫を活かしましょう。

廃材工作
「ママ~工作するから牛乳パックちょうだい~」と突然言われても困ったことはありませんか?

子供の創作意欲は応援したいものの、急に言われてもないし、忙しい時に「ペン取って」 「セロハンテープ出して」などと言われるのは正直面倒なこともありますよね。

そこで我が家の工夫をご紹介したいと思います。

  • リビングのクローゼットに大きめの収納ボックスを置き、卵のパックやトイレットペーパーの芯、空き箱や包材など不要なものが出れば随時、そこへ入れる。
  • そこに入っているものならば好きに使っていいので、「何か作ろう!」と思い立ったらその中から材料を探す。
  • テープや色鉛筆、クレヨンなどもすぐに子供たちの手の届くところへ置き、また子供たちにも簡単に片付けられるようにしておく。
  • 粘着性の強いテープは床などに付くと取りにくいので、子供の手でも簡単に切れるマスキングテープがおすすめ。
  • 元々が廃材なので、子供が使いやすいミニサイズのほうきとちりとりで掃いたり、掃除機で吸ってしまえばOK。お片づけも簡単。
いかがでしょう?日常的にちょっとだけ、準備しておくことで子供がやる気になったその時を逃さず、思いっきり工作を楽しみことができます。

「〇〇キット」がなくても、十分に楽しめる廃材工作。日常の遊びとして、子供たちの「作りたい!」「遊びたい!」そんな意欲を掻き立てましょう。

絵の具を使った制作
工作をしていると、色を塗りたいといった時にペンやクレヨンでは物足りなくなって絵の具を使いたいと言い出すこともあります。

しかし、私も一主婦として、絵の具をリビングで使われるのはとてもドキドキするもので、床やテーブルにシートを敷いたりと事前準備だけでも骨が折れます。

終わって絵の具のべったりついた手を洗いに行ったと思ったら。洗面所まで行く間の壁に手形が…なんてことも。

そこで思い着いたのが、絵の具は「洗える場所」で使おう!ということ。

  • 絵の具を使うのにおすすめの場所はお風呂場!服も汚れてOKなもの。夏ならパンツ一枚でも!
  • 絵の具はかならず水彩絵の具で。アクリル絵の具は乾くとなかなか取れません。
  • パレットは牛乳パックの開いたもので十分。ヨーグルトの空き容器に水と絵の具を入れ、濡らした画用紙に描くにじみ絵に挑戦してみても。
  • 筆だけでなく、指や手を使って塗ってみよう!
  • お腹や背中に描きたくなってもOK!思い切ってボディーペインティングも楽しもう
  • 終わったら汚れた床も壁も、手もお腹も、シャワーでしっかり洗い落とせば綺麗さっぱり。

家や家具が汚れないか、ヤキモキしながら見ているよりも、思う存分に色を楽しむ子供たちを笑って見守れるお風呂場での絵の具。親にとっても楽しいひと時になりますよ。

子供は楽しいけれど、親が準備や後片付けに一苦労する遊びでは日常的に出来なくなってしまいます。

親も余裕を持って楽しく見守ってあげられるような環境作りを考えてみてはいかがでしょうか。

休日は公園へ!遊具がなくても楽しむ方法

では次に、外でのおすすめの遊びについて。最近出来た公園は、大型の遊具や面白い仕掛けのある遊具など、大人でもワクワクするような遊びが用意されています。

しかしそんな公園になれた子供たち。逆に何にもない、でもとっても広くて気持ちのいい山の中の原っぱに行ったらどうするでしょう?

「何をして遊んだらいいの?」と聞いてきたり、「ここには何にもない!」とつまらなそうにすることはありませんか?

いつでも遊びが用意されていると、子供も受動的に。何もないところから遊びを生み出す力をつけて欲しいものです。

これは大人になった時、指示待ち人間にならないためにもとても大切なことでしょう。

まずは、大人も一緒になって何もない原っぱで遊んでみましょう!子供は大人の姿を見て学びます。指示を出すよりもまず、親がどれだけ楽しめるかが肝心です。

探検
まずは原っぱ周辺の木々や草花のあるところを探検してみましょう。木にはどんな葉や実をつけているでしょう。

【葉っぱで遊べること】
1.葉っぱで顔をつくってみよう!
葉っぱを指でちぎり、穴を空けて顔を作ってみましょう。服にくっつく葉っぱもあるので、葉っぱの顔ブローチが出来ます。

2.葉笛を作ってみよう!
ツヤのある固めの葉っぱを筒状に丸め、片側を少し潰して勢いよく吹いてみましょう!音が鳴りやすい葉っぱとそうでない葉っぱがあるので、色々試すのも楽しいですよ。

【木の実で遊べること】
1.木の実探し競争でたくさんの種類の木の実を見つけよう!
探してみると意外とたくさんの種類の実が見つかります。ツルツルしたもの、ザラザラしたもの、ネバネバしたものなど、さまざまな質感を楽しめますよ。

2.どんぐりに釘をさしてコマを作ろう!
一言にどんぐりといっても形は様々。釘を刺すには意外に硬いので、パパの腕の見せどころかも?!数本の釘だけで十分に遊べます。

パパやママがちょっとした遊び方を知っていれば、自然の中に向ける子供の目が変わってきます。

見たことのない花を見つけたり、虫が山ではどんな所に棲んでいるかを知れたりと、家の周りでは味わうことのできない感動と出会うことができるのが、公園の魅力ではないでしょうか。

松ぼっくり投げ
探検で松ぼっくりを見つけたら、ボール遊びの好きな子供たちはきっと投げたり蹴ったり始めるかもしれません。

ボールがなくてもボール遊びはできるんです!

松ぼっくりはその場にたくさん落ちていることが多いので、投げてどこかに行ってしまってもまた別のものを見つければいいだけ。

松の木の上に投げて乗せる遊びは、投げるという技術とコントロール力を必要とし、とても盛り上がるのでおすすめ。

あの枝に乗せたら10点、こっちの枝に乗せたら50点!と決め、パパ対ママと子供で対決してもいいかもしれませんね。

走る・転がる・寝そべる
木や葉っぱ、松ぼっくりを手に楽しむことが出来たら、きっと子供たちはもう「何にもない!」なんて言わなくなるでしょう。

だだっ広い野原を全力で走ったり、草の上をころがって見てもとっても気持ちがいいものです。

最近は筋力不足で転がることのできない子供も増えているそうです。少し傾斜のあるところで、転がり競争をしてみては?

外で身体を使う遊びをしていると、我が子の運動能力をよく知ることができます。また日頃運動不足のパパやママも、一緒に遊ぶだけでかなりの全身運動に。

服は洗えば済みますが、クタクタになるまで遊んだ思い出は子供にとってその公園の景色とともに心に残り続け、日々の成長の糧になるはずです。

遊具は使い方が決まっています。またたくさんの子供たちが安全にそこで遊ぶために、ルールも決まっていますので、必ず守らなければなりません。

しかし何もないところならば、どこでどう遊ぶかは自由です。また安全に遊ぶためにはどうすればいいのか、自分たちで考える必要があります。

「ここにあるものでどんなことが出来るだろう」
物であふれる現代で子供たちに不足しているのは、こういった能動的な遊びではないでしょうか。

子供がワクワクしながらそう考えられるような環境こそ、大人が用意してあげたいものだと思います。

危機管理は必ず大人が行いましょう

家での遊び、外での遊びともに様々なあそびを紹介しました。最後に全てにおいて共通の注意点があります。

危機管理を子供に任せないこと。

6歳ぐらいになると、親に頼らず自分でやりたい欲求が大きくなり、一人でも色々な所に行きたがり、後ろにいる親を振り返らずにズンズン進んでいくことも。

親も3歳4歳の頃と比べてたくましくなった子供の姿に、つい「まぁ大丈夫だろう」と気を抜いてしまいがちに。

しかしやはり、まだまだ欲求のままに進んでしまう子供。木に登りたいと思えば登るし、崖の下に何かがあると思えば降り、最後になって戻り方が分からず困ってしまうのです。

このような事は小学生になっても日常的に起こります。まして未就学児には絶対に危機管理を任せず、必ず大人が付き添うようにしましょう。

またこの時のポイントは、禁止ばかりにならないように気をつけたいですね。

ちょっと危ないことは子供にとって、それまでの自らの殻を破り成長するために必要なことです。

はなから「危ないからダメ!」ではなく、危なそうだなと思ったら、いざという時にすぐに助けが出せる準備をして見守ることで、子供の挑戦を応援してあげましょう。

身体と心を使って、今しかできない遊びを楽しんで

昔ながらの遊びだけでなく、ゲームや精巧なおもちゃ、はたまた早期教育に繋げるための知育遊びなど、たくさんの遊びがある現代。

しかし親が関わらなくても子供たちが楽しめるように作られたものもあり、それらが遊びの苦手な親子を作ってしまっているようにも思います。

  • 「子供と何を過ごしていいのかわからない」
  • 「公園って連れて行かなきゃいけないの?」
  • 「怪我をさせるのはかわいそうだから、遊びに行くのは室内の安全な場所だけ」

そんな親子も実は多いとか。しかしそう思ってしまうのは、親自身が遊びの本当の楽しさをまだ体感していないのかもしれません。

身体を使い、感覚を研ぎ澄まして遊ぶことで、健康な身体づくりはもちろん、何事にもやる気を持って挑めるようになる精神力も付きます。

  • 将来、学習するための姿勢を支える筋力作り
  • 人生の壁にぶつかっても対処できる論理的思考
  • 人とうまく関わることのできる社会性
  • 就職やボランティアなどにも意欲的になれる社会参加の意思
  • 大人になった時、自尊心となる幼少期の良い思い出

など…たくさんのメリットがある「幼児期に感動しながら遊ぶということ」。ぜひ、出来そうだな、ということから、親子一緒に楽しんでみませんか?

みんなのコメント
  • ここさん

    ここまで出来ない。

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