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社会のマナーを身につけるために親が子供にしていきたい「しつけ」

2014/05/04


しつけ、という言葉に、どんな事を連想しますか?親が子を叱る様子を想像する方もいらっしゃるのではないでしょうか。わたしもその一人。しつけって、子供に厳しく当たることだと思い込んでいたふしがあります。

とある雑誌に興味深い記述がありました。しつけとは、しつけ糸で仮縫いをする事である、と。子供達が本縫いをする前に、親が道標としてしつけ糸で、仮縫いをする事に似ている、という事なんです。

社会的に必要かどうかを考える

子供が育っていく過程で、社会生活の中のルール、または暗黙のルールを理解していく必要があります。それを教えていくのが、しつけなんです。親の価値観の押し付けではありません。

例えば、お菓子屋さんに行って、好きなお菓子を食べるためにはお金を払わなければいけない。勝手に持って帰ってはいけないのよ、と教えることは、しつけです。これを許してしまっては、社会的に問題です。

赤ちゃんは何故か、触ってはいけないものにばかり興味を示すもの。親の大切な飾り物をさわろうとすると「ダメよ!」「壊れちゃうから触っちゃダメ!」。これはしつけではなく、親の価値観の押し付けなのです。

考えてみてください。親の大切な物を触ってしまうことが、社会に出て何か不都合を起こすでしょうか?ただ単に、親がそれに触れてほしくない。親の好みを子供に押し付けていることにほかならないのです。しかし、部屋の中の危険なものに触る事を覚えてしまうと、取り返しの付かないことになりかねません。かと言って、赤ちゃんに対し「これは危ないから触っちゃダメよ」と言って聴かせたところで、理解できませんよね。

好奇心を満たしてあげることは、赤ちゃんにとって様々なことを学ぶチャンス。それを奪ってしまうことにもなりかねません。赤ちゃんは、好奇心の塊なのです。理解が出来るまでの間は、親が危険を排除して上げる必要があります。これも立派なしつけです。「危険」を理解できるまでの間は、親が安全な方向へしつけ糸をシフトしてあげる事はとても大切なこと。

年令によって、しつけの内容が変わってくる

言っても理解できない赤ちゃんに、いくら言葉でしつけをしても効果はありません。また、赤ちゃんが社会的に求められるものはとても少ないですから、赤ちゃんのうちにしけることって、あまり無いんですよね。

もう少し年齢が上がってくると、交通安全の面、生活の面で危険にさらされた時、危険を口で説明して分かるようになってきます。また、お店ではかならずレジを通すことだって、言葉で分かるようになってきます。小学校に上がることになると、それまで家庭や保育園など、親の管理が行き届く範囲で生活していたのが、今度は自分で社会生活を営む練習をし始めます。そうなると、しつけの内容はガラリと変わってきます。

人との関わりの中で、暗黙のルールを知る必要がでてきます。人を傷つけてはいけない、先生には敬語を使う、親でも「何で?」と言われると困るようなことも、子供に教えていかなくてはいけません。

中学生になれば、子供はしつけ糸の方向に疑問を持つことがあります。これが反抗期です。わざとしつけ糸からずれる事で、しつけ糸の理由を知ることが出来ます。そして、自分なりの「新たなルール」を築きます。

叱る前に、考えてみましょう

こんな事をしたらだめでしょ!と叱る前に、一度立ち止まって考えてみましょう。それは自分の好みを押し付けていませんか?子供は言って理解できる内容ですか?子供の行動を抑制していませんか?

「部屋を片付けなさい!」部屋が散らかっていても、社会的に困りません。しかし、部屋を綺麗に保つことは、ごく当たり前の事で、散らかったままになっていてものが見つからなくなり、困るのは子供達自身。

それならば、部屋を片付けることが当たり前である、という事を、親が行動で示すのはひとつの手ですね。子供が片付ける素振りを見せなければ親が片付ける。それを見て「散らかしたら片付ける」という事を覚えます。また、散らかったまま放置し、物がなくなり、子供が困ったときに「片付けることは自分のためなんだよ」と教えるのもまた手段としてあります。わたしはこの方法を時々使うことがあります。

言って聞かせる事の大切さ

しつけの一環として暴力を振るうという事例が、未だになくなりません。しかし、あれはダメ、これはダメ、という理由を語らずして暴力を振るっていては、いつまでも本質を理解させることは出来ません。

ただただ怖いから、親のいうことを聞く。それでは社会に出て親という存在から離れた時に、本当の「しつけ」が行き届いていない大人になってしまいます。それでは困りますよね。

言って聞かせ、理解させる。年齢によってしつける内容を考える。しつけって、親の腕試しみたいな部分がありますね。

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