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勘違いしていませんか?「ダメ」と言わない子育ての落とし穴

2015/04/08

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「叱らない子育て」「ダメと言わない子育て」「子供は褒めて伸ばす」…など、様々な子育て論を耳にする機会も多いことでしょう。

「我が子にはのびのび育って欲しい。」「子供の可能性を伸ばしたい。」と願う親は数知れず。

雑誌やテレビ、インターネットなどであらゆる子育ての方法が紹介されているのを目にしては、自分なりに「これいい!」と思ったものを実践してみたりもしますよね。

とは言え、あまりにも自分の考え方とはかけ離れていたり、実践するには難しいものというのは万人受けしないので、自然と取り掛かりやすく続けやすい、そして気楽にできるものが広く浸透していきます。

でも、そんな子育て論をちょっと聞きかじっただけで、その本来の意味や、目的を正しく理解していないと間違った方向に行ってしまうことも?!

あなたはこんな勘違い、していませんか?

子供の意思を尊重する

Aさんの旦那様はとっても子煩悩。元々子供の大好きな人でしたから、我が子の可愛がりようと言ったらそれはもう、周りで見ていても幸せになるほどです。

そんなAさんのお宅の子育て方針の基本は、「子供がやりたいと言うことはやらせる」こと。「できるだけダメと言わないように」心がけているのだそうです。

そのためか、例えばディズニーランドに行った際、子供がアトラクションには見向きもせずに遊具のような場所で延々と遊んでいたとしても、子供にとことん付き合うのだと言います。

普通なら、「ディズニーランドに来てまで、公園で遊べるようなことで遊ばなくても…。」と思うのが当然で、「わざわざ高いお金を出してディズニーランドに連れて来たと言うのに、何で?!」と思ってしまいますよね?!

でも「子供のためにディズニーランドに連れて行っているのだから、子供がそれでいいと言うならいいんだ。」と言われたら、「それもそうかも?」と何となく納得できるような…。親の価値観や常識を押し付けないで、子供の意思を尊重してあげる素敵なパパに見えます。

子供のやりたいを叶える?!

先述のディズニーランドの件は一例ですが、その子はディズニーランドで公園遊びをして満足をして帰るでしょう。その子にとっては、それで十分幸せかもしれない。

でも裏を返せば、「ここは何をする所なのか?」を正しく教えることや、「他の人に迷惑をかけていないかどうか?」への配慮が十分とは言えない。という見方もできます。

子供の「やりたい!」という気持ちを全て否定してしまう必要はないけれど、「今日はディズニーランドに来たんだよ!だから今日は、公園とは違う遊びをしてみない?」と伝えることはできる。

子供の「やりたい」という気持ちを大切にしながらも、「こうしてみたらどう?」「こんな楽しみ方もあるよ!」と、親だからこそ新しい世界を見せてあげることができるのです。

子供の言いなりになるのではなく、子供の「やりたい」を受け取って、新しいアイデアを出す。それが親に求められていることではないでしょうか?

ダメと言わないことの弊害

また一方で、「ダメなことはダメ」と言わないといけないのが親の仕事であるということも、やっぱり否定できず…。

たとえ、他の人が「そのくらい、いいんじゃない?」と言ったとしても、親だからこそ「ダメ」と言わないといけない場合って、実際はとても多いような気がします。

でも、お友達とよくトラブルを起こしたり、周りに迷惑をかけてしまいがちな子供たちの親の中には、かなり高い確率で「ダメ」と言わない子育てをしているという場合も少なくはありません。

家であまり「ダメ」と言われることがないので、当然家の外でも同じような行動を取る。子供にとってはごく当たり前のことですが、このことに親が気がつかないでいると、「自分が知らなかっただけで外で子供がこんなことを!!」という、親であれば誰もが冷や汗をかいてしまうような事態にもなりかねないのです。

そして悲しいことに、見えない所で我が子の様子が話題にのぼり、一番教えてほしい立場である当事者(トラブルを起こした子供の親)の耳にはなかなか届いて来ないもの。

知らず知らずのうちに、そんなことになっていないかどうか、自分の日頃の行動をちょっぴり顧みてみるのもいいかもしれませんね。

のびのび育てたい!

親に小さいうちから「あれもダメ」「これもダメ」と行動を制限されていると、そのうち自分の意思で動くことをしなくなってしまう。

自分のやっていることややろうとしていることが正しいことかそうでないのか、自分で判断ができなくなってしまう。そして親に聞かないと自分の決断に自信を持てない。

そんな大人にはしたくないから、子供の意思を尊重したい!という考えには私も賛同します。親の顔色をうかがいながらビクビクと育つよりも、好きなことをしながらのびのびと育って欲しいと、みなさんも願っていることと思います。

でも、のびのび育てることと、「ダメ」と言わないこととは違う。この両者の違いについて、うまく線引きができていますか?

ダメと言わない子育ての本質

ダメ」と言わないということは、「叱らない」ことではありません。「褒めて伸ばす」ことがいいからと言って、いいことも悪いこともただ褒めればいいというわけではありません。

子供にただ「ダメ」という言葉で禁止したり、否定したりするのではなく、「触ると危ないから、触らないようにしよう。」と、どうして「ダメ」なのかを言葉で子供にきちんと説明をしてやる必要性を説いています。
「ただ頭ごなしに「ダメ」ということで、子供が必要以上に委縮してしまったり、自分を否定されているかのような印象を与えてしまうことなど、「ダメ」と言われ続けることが子供の心に及ぼす影響についても危惧されているからです。

同時に、しょっちゅう「ダメ」と言われている子供は、日頃から言われ慣れているのでその言葉自体に効力がなくなってしまうことも言えますよね。

そのため、「ダメ」と言わない子育てを実践するように様々なメディアで言われていますが、この言葉の意味を勘違いしてしまっているパパやママがいないでしょうか?

ダメと言うのは大変!でも…

公共の場など、他の人への迷惑を考えて当然注意をしなければいけないはずのシチュエーションにおいても、子供をほとんど野放しの状態にしている親…。

しつけという観点から時には我慢をさせたり、正しい道を教えたりすることなく、「ああ、こうしたいのね!」と、我が子の好きなようにさせている親たち。

「ダメ」と言うことはとてもエネルギーがいるので、いくら言っても聞かない子供に「ダメ」と言い続けることは疲れます。

「ダメ」と言わないで済むなら、どれほど楽でしょうか?子供の気になる言動を「見て見ぬふりできるならしてしまいたい!」…そう思ってしまいますよね。

でもそんなことで悩んでいることこそ、我が子のことをちゃんと見て、きちんと考えられている証拠です。

のびのび育つということ

「あなたのしたいようにやってみたらいいよ。」と言われてのびのび育った子と言うのは、型にはまらないので周りの人から見て魅力的な部分を持ち合わせていたりもします。

ですが、これから続く集団生活や、沢山のお友達の中で上手に泳いで行くには、悲しいかな、大なり小なり困難を伴ってしまうのが私たちの社会です。

なぜなら、「あの子わがままだよね…。」というお友達からの心無い言葉に傷つき、大人になってからは「空気が読めない人」という評価をされてしまうから…。

正しいことと間違っていること

のびのび育っては欲しいけれど、後ろ指をさされるようなことにはしたくない!

大事なのは、「正しいことは何か」「間違っていることは何か」をきちんと子供に伝えていくことではないでしょうか?その上で、自分がしたいことを相手に伝えることや相手の気持ちを想像することができる。

子供たちには、そんな素敵な人になって欲しいな!と思います。

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