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帝王切開時の麻酔の痛みが不安…手術中や術後の痛みの緩和法

2016/05/30

帝王切開の手術を控えている妊婦さん

帝王切開で、麻酔を受けたのにお腹が痛い…「痛みを避けるための麻酔なのに意味がないじゃない!」と叫びたくなってしまいますよね。

でも、実際には帝王切開の術中や術後に痛みを訴えるママは意外と多いのです。私も体験しています。

帝王切開の麻酔の効きが悪い・術後に麻酔が切れて痛いといった「麻酔に関する痛み」は、帝王切開を待つママにとって大きな不安のタネです。

ここでは帝王切開に使用される3つの麻酔の特性や、痛みの違い、赤ちゃんへの影響の違いや麻酔から見る病院の選び方などをご紹介します。


帝王切開で麻酔を打ったのに手術中・手術後に痛い…その理由

帝王切開は開腹手術です。赤ちゃんを出すためかなりの範囲にわたって切開する必要があります。そのため、麻酔は絶対に欠かすことができません。

帝王切開は局所麻酔が主流…赤ちゃんへの影響をストップ

日本では、現在妊婦さんの20%が帝王切開で赤ちゃんを産んでいるといわれています。予定帝王切開だけでなく、陣痛が来てから緊急手術になることもあります。

帝王切開になる原因は、逆子や妊娠高血圧症候群・多胎・前置胎盤など、人によって実にさまざまです。

現在の日本では約20%の妊婦さんが帝王切開を受けていますし、帝王切開はどの妊婦さんにも起こりうることです。

帝王切開は、母体を切開してお腹の赤ちゃんを出産させる手術です。

手術をスタートした時には赤ちゃんはママと胎盤でつながっています。

そのため手術をしている最中、赤ちゃんを取り上げるまでの間は赤ちゃんはママに投与された薬などの影響を受けます。

一般的に、手術に使用される麻酔は2種類あります。

  • 全身麻酔:患者さんの意識がない状態、眠ったような状態になる麻酔
  • 局所麻酔:手術で痛みが起きる部分だけ感覚を麻痺させる麻酔

帝王切開の場合、全身麻酔をかけると赤ちゃんにも麻酔の影響が出る可能性があります。そのため、基本的には赤ちゃんに影響が出にくい局所麻酔が行われます。

局所麻酔は効果が出る場所も限定されていますし、効いている時間も限定されます。そのため、痛みを感じるママも出てきます。

麻酔の効き目は人それぞれ!効果が出にくい人も中にはいる

また、麻酔は人によって効果の出が異なります。効きやすい人もいれば、効きにくい人もいます。

そのため、同じように麻酔を使用しても痛みを感じることがあるのです。頭痛薬や抗アレルギー剤など、一般的な飲み薬も人によって効果が異なりますよね。

局所麻酔の効きが良くない・効きにくい場合も、対処方法はあります。それぞれの麻酔の特徴でご紹介します。

術後は麻酔が切れたら痛みが復活…動くと余計に傷口が痛む

手術中は麻酔が効いていても、数時間経つと麻酔は効き目が薄れて切れてきます。でも、手術跡の傷はすぐには治りません。

そのため、術後は麻酔の切れ目にどうしても痛みが残ります。この痛みは動いたり腹筋に力を入れることでより強くなります。

でも安心してください。手術後の痛みもケアできる方法があります。こちらも、後程術後の痛みに関する項でご紹介します。

日本の帝王切開手術で主に使用されている3つの麻酔について

先ほどもご紹介したように、日本では現在おもに3種類の麻酔が帝王切開で使用されています。うち二つが局所麻酔、ひとつが全身麻酔です。

  • 脊髄くも膜下麻酔(局所麻酔)
  • 硬膜外麻酔(局所麻酔)
  • 全身麻酔

次項から、それぞれの麻酔についての特徴やメリット・デメリットについてご紹介していきます。

【脊髄くも膜下麻酔】…日本ではポピュラーな帝王切開の麻酔

脊髄くも膜下麻酔は、日本で行われている帝王切開でもっともよく行われている麻酔のひとつです。

脊髄くも膜下麻酔の特徴…背中の注射ですぐに効き始める

「脊椎麻酔」「腰椎麻酔」「脊髄麻酔」など、別の名前で呼ばれることもありますが、これらは脊髄くも膜下麻酔をさしています。

脊髄くも膜下麻酔の特徴を見てみましょう。

背中に針を刺して行う

背中に針を刺して麻酔を行うタイプです。背骨に針を入れますが、麻酔のための軽い麻酔をしてくれるので、麻酔注射自体には痛みを感じません。

足から胸まで感覚が麻痺する

麻酔が効くのは足から胸までくらいです。強い痛みは感じにくくなりますが、引っ張られるなどの感覚は残ります。

意識はある

ママの意識はある状態です。手術中もはっきりと覚醒しており、赤ちゃんが生まれたときの様子もよくわかります。

胸から少しずつ効果が薄れる

手術後数時間経つと、胸からだんだん麻酔の効果が薄れていきます。足に向けて動かせるようになり、数時間後には普通になります。

脊髄くも膜下麻酔のメリット…赤ちゃん誕生がママにもわかる

脊髄くも膜下麻酔の最大の利点は、ママの意識がはっきりしているので赤ちゃん誕生の瞬間を覚えていられる点にあります。

赤ちゃんの産声を聞くこともできますし、先生によっては生まれたばかりの赤ちゃんを対面させてくれることもありますよ。

脊髄くも膜下麻酔のメリットはこんな点です。

  • ママが赤ちゃん誕生の瞬間を覚えていられる
  • 麻酔の技術が比較的簡単で、専門の麻酔医がいない場合も可能
  • すぐに効果が出る
  • 赤ちゃんへの麻酔の影響が少ない

脊髄くも膜下麻酔のデメリット…途中で痛い場合追加が難しい

しかし、脊髄くも膜下麻酔にはデメリットもあります。

手術中に吐き気が起きることがある

手術中、ママが麻酔の影響で気持ちが悪くなったり、吐いたりすることがあります。

手術後に頭痛が起きることがある

背骨に針を刺し「硬膜穿刺」を行うと、その影響で頭痛が残る場合があります。

手術中、麻酔が追加できない

効きがあまりよくない場合も、追加が難しい麻酔です。

個人病院などで常駐する麻酔医がいなかったりすると、産婦人科医でも可能な脊髄くも膜下麻酔が選択されます。

【硬膜外麻酔】…麻酔医によって行われるより高度な局所麻酔

硬膜外麻酔は、脊髄の硬膜という膜の外側の硬膜外腔に薬を注入する麻酔です。局所麻酔の一種です。

硬膜外麻酔の特徴…背中にチューブを挿管して麻酔薬を入れる

硬膜外麻酔は、脊髄くも膜下麻酔と同じように背中に針を刺して麻酔をします。大きな特徴としては、そのままチューブを通しておく点でしょう。

背中に針を刺して行う

背中に針を刺して麻酔を行うタイプです。脊椎麻酔と同じく、麻酔のための軽い麻酔をしてくれるので麻酔注射自体には痛みがありません。

効き目が比較的ゆっくり

脊髄くも膜下麻酔と比べると、効果がゆっくり現れます。

意識はある

脊髄くも膜下麻酔と同じように、手術中もママの意識ははっきりしています。

麻酔後もチューブが入ったままになっている

麻酔をした後も、麻酔薬を注入するチューブは入れたままになっています。

脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔を併用して行う麻酔もあります。脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔といいます。

これだけを見ると硬膜外麻酔も脊髄くも膜下麻酔もあまり違いがないように見えますが、実はかなりの違いがあるんですよ。

硬膜外麻酔のメリット…痛い時に麻酔を追加してもらえる!

硬膜外麻酔には、どんなメリットがあるのでしょうか。

ママの意識があるので赤ちゃん誕生を実感できる

脊髄くも膜下麻酔と同じように、赤ちゃんが生まれた瞬間を覚えていることが可能です。もちろん産声も聞こえますよ。

赤ちゃんはもちろん、ママにも負担がかかりにくい

脊髄くも膜下麻酔も赤ちゃんへの影響が少ないのですが、硬膜外麻酔はそれに加えてママ自身への負担も軽くなります。効き目がゆったりしているからです。

頭痛や母体低血圧などが起きにくい

脊髄くも膜下麻酔で起きる傾向にある頭痛や低血圧が起きにくいといわれています。併用の場合はこの限りではありません。

術中・術後に麻酔を追加できる

背中から麻酔薬を投入するチューブが出た状態なので、手術中であっても麻酔薬が追加できます。

さらに手術後もポンプにつないでおくことで、痛み止めを入れることができます。

硬膜外麻酔最大のメリットは、手術中に麻酔を追加できる点でしょう。痛いと感じたらすぐに追加可能な環境が保たれます。

また、手術後も同じチューブを使って痛み止めを入れることができます。ダイレクトに効果を発揮する薬なので、かなり楽になりますよ。

また脊髄くも膜下麻酔と同じように、ママには意識があります。誕生の瞬間の喜びをかみしめることができますよ。

硬膜外麻酔の体験談

私が帝王切開を受けたときは脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔でした。執刀補助の先生や麻酔医の先生たちと和気あいあい(?)会話しながら手術が進みました。

「帝王切開の場合、赤ちゃんは突然外気にさらされるので産声を出さないことも多いけれど、心配いらない」など、話しかけてもらったことを覚えています。

その忠告に反して双子は大きな産声を上げました。執刀医の先生が顔の前に掲げて「可愛い赤ちゃん出てきたよ」と見せてくれました。

たまたま友人が麻酔医としてスタッフ入りしていたので、「良かったねえ」と泣いてくれたりして、感動的な手術でした。今でもはっきり記憶しています。

また、その後手術中に非常につらくなってしまった時に麻酔を追加してもらえました。その時のつらさは一気に解消しましたよ。

硬膜外麻酔のデメリット…麻酔医がいないと使ってもらえない

万能に見える硬膜外麻酔ですが、デメリットもあります。

麻酔医による複雑な処置が必要

一般的な産婦人科医では硬膜外麻酔が行えません。専門の麻酔医がいるなど、受けられる環境が限られます。

麻酔の効きが遅い

脊髄くも膜下麻酔のようにスピーディには効果を発揮しません。そのため緊急帝王切開には使用できません。

麻酔の効果にむらが出やすい

高い技術を要する複雑な麻酔です。麻酔薬もそれだけたくさん使用する必要があり、また効果にもむらが出やすいといわれています。

効果にむらが出る場合も、麻酔薬が追加できるため痛みを我慢しなければならない事態はあまり起こらないようです。

しかし、小さな個人病院など専門の麻酔医がいないと受けられない点はデメリットと言えますよね。

【全身麻酔】…緊急性が非常に高いなど特殊なケースで選ばれる

全身麻酔は、お腹だけでなくママの全身に麻酔を行うものです。帝王切開ではできるだけ避ける傾向にあります。

全身麻酔の特徴…ママが寝ている間に手術がすべて終わる麻酔

全身麻酔は、局所麻酔が行えない場合に選択されます。

  • 緊急帝王切開以上に緊急性が高い時
  • ママの血液が固まりにくいとき
  • 脱水や大量出血があり、低血圧の危険があるとき
  • 背骨の変形や脊髄に病気があるとき
  • 注射部位や全身が細菌感染しているとき
  • 局所麻酔にアレルギーがあるとき

陣痛が来る経腟分娩の途中から帝王切開に切り替わる緊急帝王切開の場合も、医師が大丈夫と判断すれば局所麻酔になります。

全身麻酔が選択された場合は、全身麻酔でなければ危険が及ぶと判断されたからです。不安かもしれませんが、医師を信じて赤ちゃんに会える時を待ちましょう。

全身麻酔の手順

  1. 酸素マスクで酸素を充分母体に補う
  2. 点滴で麻酔薬を入れる
  3. ママは寝てしまうので、その後は完全に意識がなくなる
  4. 意識がなくなったあと、呼吸を助けるために気管に挿管する
  5. 手術が終わり、意識が戻ったら気管の管を抜く

ママは手術中まったく意識がない状態です。目覚めたときには手術が終わっていますよ。

全身麻酔のメリット…大きな手術になったときも安心できる

全身麻酔は、帝王切開が大きな手術になり時間がかかるときでも安心して使用できるというメリットがあります。大量出血などの危険がある場合も、全身麻酔なら使用できます。

また手術中はママにまったく意識がないので、局所麻酔で見られる「術中の痛み」を感じることがありません。

  • 時間がかかるときでも安心して使用できる
  • 大量出血などの危険がある場合も使用できる
  • 術中は意識がないので、術中の痛みを感じない

全身麻酔のデメリット…赤ちゃん誕生の瞬間を覚えていない

全身麻酔には、デメリットがあるため余程の緊急性がない場合は使用されません。

赤ちゃんに麻酔の影響が出る

赤ちゃんに麻酔の影響が出やすく、赤ちゃんが眠くなったり呼吸が弱くなることがあります。

全身麻酔で生まれた場合は、赤ちゃんの呼吸をチェックし弱い場合は呼吸の補助を行います。

赤ちゃん誕生の瞬間がわからない

産声を聞いたり、先生たちと会話するなどの誕生の喜びを実感することはできなくなります。

ママに肺炎のリスクがある

嘔吐などが原因で誤嚥性肺炎を起こすリスクがあります。

麻酔をしたのに痛い!麻酔が切れて痛い!を防ぐために

麻酔をしたのに術中に痛みがあったり、麻酔が切れて術後痛みがつらい…そんな思いをしないためには、どうすれば良いのでしょうか。

病院を選ぼう!専門の麻酔医がいる病院ならより安心できる

病院によって、手術時に使用できる麻酔が異なってきます。個人病院でも硬膜外麻酔に対応しているクリニックもあります。

経産婦さんで、一人目が帝王切開だった場合はほとんどが二人目以降も帝王切開になります。そういった場合は、下記のような病院を選びましょう。

  • 麻酔医のいるクリニック
  • 産婦人科医が麻酔医の資格も持っているクリニック
  • 麻酔科がある総合病院

こういった病院で、事前に「手術の痛みが怖くて大きなストレスです。硬膜外麻酔か併用麻酔がお願いできるのでしょうか」と相談してみると良いですね。

また、経腟分娩を希望していても途中で帝王切開になってしまうケースも少なくありません。経腟分娩希望の場合も、帝王切開になったときのことを考えておくと良いでしょう。

また事前に「帝王切開の途中で麻酔があまり効かずに痛くなったらどうすれば良いか」を、主治医に相談しておくと安心ですね。

手術中でも痛みが我慢できない時は痛いと言おう!遠慮は不要

手術中、麻酔の効き目が弱い・痛いと感じたときは、すぐに医師に言いましょう。

硬膜外麻酔の場合は麻酔薬を追加してもらえます。脊髄くも膜下麻酔の場合は追加は難しいのですが、痛み止めを使ってくれることもあるようです。

また手術前に麻酔の効き目をチェックされたとき、感覚の鈍りが甘いと感じたら、「あまり効いていない気がする」ときちんと伝えるようにしてくださいね。

術後の痛み…痛み止めを活用!後陣痛でわからないことも

手術後、麻酔が切れると痛みが起こります。寝ていると比較的感じにくく、動くとかなり強く痛みます。

手術の後の痛みは、脊髄くも膜下麻酔の場合は座薬などで対応することが多いようです。一方、硬膜外麻酔の場合はポンプで直接背中に痛み止めを注入できます。

痛み止めの注入も座薬も、回数が決められています。必ず医師に指示された回数と間隔を守って使用しましょう。

術後の痛みですが、実は産後のママには後陣痛があるため「どちらの痛みがわからない」という場合もけっこうあります。

後陣痛は経産婦さんの方が強いといわれます。また子宮収縮が悪く収縮の促進剤を処方されているママは、収縮が強まるためより強い痛みを覚えます。

痛みが後陣痛だった場合は、痛み止めを使ってもあまり効果が出ないようです。様子を見ながら、あまりにも痛みが激しい時は医師に相談してみましょう。

起きあがるときのコツ…腹筋を使わないように気を付けよう

私の実体験では、手術後初めて起き上がり立った時がもっとも痛い瞬間でした。人生10大痛さにカウントされるレベルでした。

体を起こしたり立ち上がると、体がひねられ余計な力が入ります。すると腹筋や傷口に負荷がかかって痛むようです。

そこで、起き上がるコツをつかんでおきましょう。

初めて起きるときはベッドごとゆっくり

術後初めて起き上がるときは、ベッドのリクライニングごとゆっくりと上体を起こしてもらいます。腹筋を使わずに体を起こしましょう。

ベッドがリクライニングにならない場合は、看護師さんや家族の手を借りて少しずつ背中にクッションを入れるなどして体を起こしてもらいましょう。

自力でいきなり起き上がると、かなり痛みます。無理をせず、少しずつ体重を移動させましょう。

次にひとまず横を向き、それから起き上がります。ベッドのへりなどを掴み、腹筋に負担をかけないようにしましょう。

寝返りを打つときは背中にクッションを当ててゆっくり

起き上がる前に寝返りを打つときは、背中にクッションを当ててもらいながらゆっくり全身ごと体を移動させます。

ひょいっとひねってしまうととても痛いので注意が必要です。最初が一番痛いので、最初だけでも慎重に体を動かしましょう。

初めて立つときは、起き上がった体勢から

初めてベッドから降りて立ち上がる時は、起き上がった体勢からスタートしましょう。

ゆっくり体の角度を変えて足を下し、何かにつかまりながらそっと立ち上がります。我慢できるようなら少し歩いてみましょう。

多少我慢をしつつ歩く

最初はとても痛いのですが、歩き始めると意外とすぐに大丈夫になってきます。

歩けるようになったら、できるだけよく歩くと回復も早くなるといわれていますよ。

抜糸が終わると、痛みもほとんど感じなくなってきます。

術後の痛みは最初のうちだけですよ。

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帝王切開で痛い思いをしたママの体験談…痛みは人それぞれ

では、実際に帝王切開で痛い思いをしたママたちの体験をご紹介しましょう。

私のケース
私は経産婦で、双子で逆子妊娠だったため大学病院で予定帝王切開になりました。しかし母体が持たないと判断され、緊急帝王切開に切り替わりました。

ただしそんなに緊急性が高くなかったので、脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔でした。手術がスタートした時や赤ちゃん誕生の瞬間は、まったく痛くありませんでした。

しかし赤ちゃんと胎盤を外に出し、いざ縫い合わせるときになったら急につらさが増してきました。

子宮と周囲の腸の癒着が見られたらしく、臓器が一度にひっぱられる感覚で、猛烈な不快感・痛さと吐き気が襲ってきました。

友人の麻酔医に「つらいよ…」と訴えると、すぐに麻酔を追加してくれました。そのとたんに意識をなくし、気付いたら病室のベッドの上でした。

麻酔が効きすぎてしまったらしく、効果が胸を超えてしまい呼吸が苦しかったことを覚えています。酸素を補給するなどの処置をしてもらいました。

術後は経産婦の双子妊娠だったため、後陣痛が非常に激しく術後の痛みはよくわかりませんでした。

最初に起き上がったときは激痛でしたが、それもすぐに後陣痛にかき消されました。後陣痛が痛すぎて、結局痛み止めの追加もせずに終わりました。

ママAさんのケース
Aさんは3人のお子さんを帝王切開で産みました。

  • 1人目…陣痛を経験後、緊急で帝王切開。脊髄くも膜下麻酔
  • 2人目以降…予定帝王切開。硬膜外麻酔

1人目の時は、陣痛が激しく痛かったので帝王切開に切り替わったとたんに痛みから解放され、痛みをほとんど感じなかったそうです。

2人目以降の場合は、硬膜外麻酔だったのでやはりあまり痛みを感じず、コントロールしてもらえたようです。

しかし術後は痛く、チューブ挿管されていない脊髄くも膜下麻酔だった1人目の時は、とにかく座薬でしのいだようです。

チューブ挿管されていた2人目以降の場合は、痛み止めを上手に使いながら乗り切りました。

鎮痛剤を上手に使うコツは、痛みが本格的になる前に使うことだそうですよ。効きが良いそうです。

また、やはり術後に起き上がるときが非常に痛かったようです。腹筋になるべく力を入れないよう、工夫して起きたそうです。

ママBさんのケース
Bさんは1人目のお子さんをくも膜下麻酔の局所麻酔で出産しました。赤ちゃんが生まれたときまでは、麻酔がしっかり効いていました。

でも、感動の対面を果たしたとたんにお腹に激痛が走り、なんと麻酔が時間切れで薄れてしまったそうです。

麻酔を投入してから感覚の麻痺チェックに多少時間を取られ、手術終了まで間に合わなかったのが原因かもしれないと言っていました。

周囲の看護師さんを引っかいてしまうほどの激痛で、急きょ全身麻酔に切り替えられました。

目覚めたときは病室にいたそうです。そして、その夜から寝返りも打てないほどの背中の激痛に襲われました。

もともと腰痛もちだったところ、硬い手術台の上で長時間横になって激痛で全身が硬直したためだったようです。

後陣痛や、術後の痛みは全くといっていい位感じなかったと言っていました。

一般には後陣痛が痛くて手術個所の痛みがわからない人が多いのですが、Bさんは背中の激痛がすべての痛みをかき消してしまったそうですよ。

帝王切開は健康保険が適応!高額療養費も適応されます

麻酔をかけて手術する帝王切開は、高額になるのでは…と不安になりますよね。でも、帝王切開はなんと健康保険が適応されるんです。

経腟分娩は自費ですが、帝王切開になると健康保険で3割負担になります。さらに高額になった場合も、高額療養費適応になります。

また民間の保険会社で医療保険などに加入しておけば、保険が下りることもありますよ。

申請に時間のかかるものもあるので、妊娠前からしっかりチェックしておいてくださいね。

できれば病院選びから!術中・術後は痛みをちゃんと伝えよう

帝王切開の痛みは、医師がどんな麻酔方法を選択するかによっても異なります。そこで、できれば麻酔医が充実した病院選びから痛みを回避しましょう。

手術中の痛みに関しては、硬膜外麻酔なら途中で麻酔をプラスすることも可能です。こうした点も病院選びのポイントになりますよね。

手術後は、経産婦さんの場合後陣痛に紛れてしまう場合もあります。それでも痛い時は、遠慮せず看護師さんや主治医に痛いと訴えましょう。

起き上がり方や寝返りの打ち方のコツをつかむと、多少は痛みを感じることなく動けるようになります。上手にコツをつかんで、赤ちゃんとの生活をスタートさせましょう。

みんなのコメント
  • とおりすがりさん

    産科の先生ではなく,麻酔科の専門の先生が麻酔をしてくださる病院をお勧めします.
    術後だけでなく,手術中の管理もずっとイイですよ.

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