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3歳頃から絵本の話を楽しめる。その子にあった絵本を選ぼう

2014/05/11

幼児期(2~6歳頃)の子どもは空想力、想像力が芽生え、育っていきます。2歳後半~3歳頃になると、だんだんストーリー性のある絵本を聞けるようになってきますので、読み聞かせに生活絵本や、ものの絵本に加えて物語絵本も取り入れていきましょう。

でも、まだまだどんな絵本でも、じっと聞ける年齢ではありません。興味を持てる絵本を選んであげましょう。

身近な日常生活を描いた創作絵本

身近な日常生活を描いた絵本というのは、ものの絵本や生活絵本と同じく、絵本の中で見たものや起こったことを実生活において体験する、あるいはその逆で、実生活で体験したことを絵本の中で見つけることで再認識する役割を果たします。いくつか例をあげてみますと、

『こぐまちゃんとどうぶつえん』(わかやまけん/さく、こぐま社)

動物園に行くことは、子どもが小さい頃にはどの家庭でもあると思います。そこで見た動物と絵本の中に出てくる動物をイメージを一致させて、楽しむ子どもたちが多くみられる絵本です。

『ぐりとぐら』(なかがわりえこ/ぶん、おおむらゆりこ/え、福音館書店)

言わずと知れた名作ですが、この絵本が子どもたちの心をとらえるのは、お料理すること、食べることというテーマと、「ぼくらのなまえはぐりとぐら このよでいちばんすきなのは おりょうりすることたべること ぐり ぐら ぐり ぐら」というリズミカルな文章にあるでしょう。

『あかたろうの1・2・3の3・4・5』(きたやまようこ/さく・え、偕成社)

あかおにの子ども、あかたろうが外から帰るとお母さんがいなくて、家の中をあちこち探した末に、電話をかけてお母さんを探し回るお話です。最初の、どこを探してもお母さんがいないドキドキ感と、自分で電話をかけてお母さんの足跡をたどっていく過程で、今夜の夕飯メニューを当てる過程が子どもの心をとらえるようです。

分かりやすいおとぎ話を題材にした昔話絵本

昔話絵本は楽しいお話と美しい言葉のリズムを持っており、物語を楽しむことを子どもに伝えてくれます。昔話には、時には残酷と思えるような結末が待っていたりもします。

例えば『3びきのこぶた』であれば、1匹目、2匹目が3匹目のこぶたのレンガの家に逃げ込み、最後にオオカミはこぶたに食べられるのではなく、逃げていく結末のものがあったりします。

本来は、1匹目、2匹目のこぶたはオオカミに食べられ、3匹目のこぶただけが、何度かのやりとりの末にオオカミを食べて生き残る話です。子どもにとってはその残酷な結末が、「悪は消えてなくなる」という安心感であったり、納得のいく終わり方であったりします。

ですから結末を書きかえられたものではなく、本来の結末で結ばれたものを選んであげましょう。

『ももたろう』(松居直/文、赤羽末吉/絵、福音館書店)
『三びきのこぶた』(瀬田貞二/訳、山田三郎/絵、福音館書店)
『三びきのこぶた』(ポール・ガルドン/著、晴海耕平/訳、童話館)
『おおかみと七ひきのこやぎ』(グリム童話、フェリクス・ホフマン/え、せたていじ/やく、福音館書店)

もしも子どもが興味を示さない場合でも、「この子は絵本なんか嫌いなんだ」とあきらめないでくださいね。たまたま選んだ絵本が『今のその子の心に同調していないだけ』です。

今のその子の心に合った絵本を選ぶというのは難しいように思われますが、例えば電車が好きな子ならば、電車や列車が主人公の絵本、車好きなら車が主人公の絵本などから入っていくと、案外すんなり物語絵本に入っていけたりしますよ。

絵本の読み聞かせは、親子で過ごすとても温かで幸せな時間です。この時間を持たないともったいないですからね。

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