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【徹底比較】産婦人科と助産院どこがどう違う?出産施設の選び方

2015/02/17

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日本では出産時には産婦人科、もしくは助産院にお世話になりますが、この二つどこがどう違うのか、ご存知ですか?

産婦人科と助産院には大きな違いがあり、メリットやデメリットも違います。この二つの違いをしっかりと把握して、納得できる出産施設を選びましょう。

助産院の特徴

助産院とは?

助産院は助産師を責任者とした医療施設で、妊娠管理や分娩を行います。助産師は妊娠・分娩の専門技能を持った国家資格保有者であり、妊婦健診や分娩を医師のいない状況でも行うことができます。

ただし、助産師は医師ではないため、医療行為はできません。助産師が携わることができる妊婦健診・分娩は、医療行為を必要としない通常分娩のみに限定されるため、妊娠期に異常がある場合やハイリスクの妊婦の分娩は行いません。

助産院では自然分娩で安全に出産ができると予測される分娩のみを取り扱います

助産院と病院の連携

助産院は低リスクの分娩を扱いますが、分娩中にトラブルが起こることもあります。そのため、助産院は病院と連携しており、トラブルが起きた際には病院へ搬送し、分娩・措置を行います

助産院は緊急事態の際には嘱託医に連絡し、その医師の指示に従って搬送します。多くの助産院は総合病院や大学病院などと連携していますので、その態勢を確認しておくと安心です。

産婦人科の特徴

産婦人科とは?

産婦人科は、「産科」と「婦人科」が一緒になった病院です。産科は主に妊娠・分娩を行い、婦人科は子宮、卵巣、卵管、膣、外陰部の疾病や月経・更年期など女性特有の症状や悩みを扱います。

最近は避妊相談や不妊治療を積極的に行う産婦人科も増えています。

産婦人科を標榜しているところでは分娩を行いますが、婦人科では基本的に分娩は行いません。

分娩の責任者は医師

産婦人科では、出産の指揮を執るのは産婦人科医であり、分娩時の医療行為が可能です。。これが産婦人科と助産院の大きな違いです。

そのため、医療行為が必要になる可能性の高い、ハイリスクの妊婦は助産院ではなく、産婦人科で妊娠管理、分娩を行います。

また、助産院ではできない帝王切開や避妊の手術、不妊治療なども産婦人科で行います。

産婦人科のメリット・デメリット

産婦人科のメリット

産婦人科のメリットは何と言っても安心感があることです。医師がいますので、緊急事態への対処・医療行為も迅速にできます

大学病院等になるとNICU(新生児集中治療室)などの設備も充実しており、大きな病院になるほど万が一の事態に備えることができます。

産婦人科は特に高齢出産や多胎、骨盤位、切迫流産・早産などリスクの高い妊婦さんにとっては強い味方となります

産婦人科のデメリット

大きな病院になるほど医師やスタッフの数が多くなり、担当がばらけてしまいがちです。病院等の方針にもよりますが、分娩を担当する医師とコミュニケーションが取りにくいというのが、大きな病院のデメリット。

また、産婦人科で分娩する際も自然分娩の場合は医師が立ち合わず、助産師が分娩を担当するケースもあります。

看護師が陣痛から分娩の誘導までを担当し、医師は出産直前に来るということが多く、医師が分娩につきっきりで対処する病院はほとんどありません

助産院のメリット・デメリット

助産院のメリット

助産院は基本的に助産師が妊娠から分娩まですべてを担当するため、妊婦と助産師の距離が非常に近いのがメリットです。医師よりも距離が近いため、何かと相談しやすく、アットホームな空間で出産できます。

自宅での出産や水中出産など、産婦人科では対応できない出産方法が実践できるというのも助産院の特徴です

陣痛のコントロールから分娩まで全てを助産師が担うので、助産師と妊婦の信頼関係が築ければかなりリラックスして出産に望むことができます。

また、助産師は女性限定の資格なので、女性だけの空間で分娩できます。

助産院のデメリット

助産院では医療行為ができないため、分娩時のトラブルへの対処にやや不安があります

また、妊娠期にトラブルがあるとどんなに助産院での出産を望んでいてもそれは叶いません。

扱える分娩が限定的であるというのが助産院の最大のデメリットです

疾患や異常はなくとも、極端な体重増加が見られる場合や、助産師の指導に従えない場合には分娩できないケースもあります。

残念ながら助産院での分娩トラブルはゼロではないので、トラブル時の対応は事前に把握しておかなければなりません。

また、医療行為が行えないため、分娩時の会陰裂傷が産婦人科に比べて大きく、回復に時間がかかることがあります。

産婦人科と助産院の料金比較

産婦人科と助産院どっちが安い?

基本的に健診・分娩は保険適用外となりますので、出産やそれに伴う入院費用は病院によってバラバラです。

一般的な産婦人科の相場は40~50万円前後。ただし、セレブな病院になると60~100万円というところもありますし、地域差もあるのでこれはあくまでも目安です。

一方、助産院の出産およびそれに伴う入院にかかる費用の目安は産婦人科よりも1割程度安いところが多く、3泊4日で35万円前後。当日帰宅や自宅出産などで入院が必要ない場合には、20~25万円程度で済むこともあります。

そのため、出産入院の費用は助産院の方が安いと考えていいでしょう。

公費負担制度などを確認

自治体では規定を設けて妊婦定期健診などの一部を助成しています。チケット制のところが多く、これを提出すれば健診が無料で受けられる方式になっています。

ただし、この助成は回数制限や利用できる健診の内容に制限があるため、事前にその範囲や内容の確認が必要です。

一つ気を付けておきたいのは、助産院の場合チケットが使えないことがあるという点です。助産院で健診や分娩をする場合、健診や分娩後に市役所に申請が必要な自治体があるので、申請の仕方なども調べておくと安心です。

産婦人科と病院で制度や助成などに差があるのでそれも含めてどこで出産するか考えてみましょう。

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