産後の物忘れの原因は睡眠不足と産後うつかも…症状軽減できる対策

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2017/04/14

赤ちゃんが産まれた後に「物忘れをするようになった」「うっかりが多くなった」と感じているママもいますよね。

買い物に行っても「何買うんだっけ?」「なんで今立ったのかしら?」「人の名前が思い出せない」など、あまり物忘れが激しいと自信を無くしてしまいますよね。

子どもが産まれる前はもう少し色々なことを記憶できていたのに…と、不安を感じてしまうこともありますよね。

産後に物忘れがひどくなる原因と対策ついて説明しますね。

ママになり優先順位が変化…育児ストレスや疲れによる物忘れ

産後に物忘れがひどくなる理由としては、自分中心から赤ちゃん中心に生活習慣が変化したことによる、ストレスや疲れが物忘れに繋がっている可能性もあります。

物忘れの原因として、ストレスが挙げられます。産後は生活環境が大きく変化するため、その生活に慣れるまで、ママはストレスを感じやすくなります。

産後の物忘れを経験しているママも、育児に手が掛からなくなると症状が改善されたという声が殆どです。

  1. 自分のペースで眠れない…不規則な睡眠時間
  2. 日中も休めない…24時間続く赤ちゃんのお世話
  3. 【母親脳】になる…赤ちゃんを守るための脳に
  4. ホルモンバランスの崩れによる物忘れ

ストレスによる物忘れは1~2年くらいで収まる例が多いようですが、物忘れの原因と考えられる産後のママの状態について見ていきましょう。

自分のペースで眠れない…不規則な睡眠時間

産まれてくる子どもにもよりますが、夜中3時間おきの授乳、うんちをすれば夜中でもおむつ替えが必要になります。

まったく自分のペースでは眠れず、授乳しながらウトウト…おむつ替えしながらウトウト…。寝ていると急に赤ちゃんがちゃんと息をしているか気になって目が覚めたり…。

初めての赤ちゃんだと余計に、ママも神経質になるせいもあるかもしれませんが、夜間十分な睡眠を取ることが出来ません。

産後はプロラクチンというホルモンの影響で、少しくらい夜間眠らなくても大丈夫にできているようです。

ただし睡眠不足になると、思考能力が低下し、物忘れがはげしくなることもあります。

夜寝なくてもさほど疲れを実感してないママも、眠れる時にこまめに睡眠を取るようにしましょう。

ただ、眠らないのではなくて、眠れないと感じているママもいるようです。「少しでも眠らないと…」と焦ってしまっては逆効果です。

体を横にしているだけでも、大丈夫です。軽いストレッチをし、リラックスした後に、横になるなどを試してみて下さいね。

日中も休めない…24時間続く赤ちゃんのお世話

昼間もパパが帰ってくる前に、掃除、洗濯、買い物、食事の支度に赤ちゃんの世話をしていると、なかなかお昼寝もできないなんてこともありますよね。

また、今まで仕事でバリバリ働いていた人にありがちなのが、手が空いた状態になったときに休んではいけないと感じてしまうことです。

家事も終わったし、赤ちゃんも寝ているし、やることないからパソコンやスマホで調べ物をしたり、趣味の編み物やパッチワークに集中したり…。

産後は極力、養生をする必要があります。産後の空いた時間は無駄な時間ではなく休んでも良い時間です。産後うつになったり、そうでなくても育児で気が滅入る方もいます。

お産、夜間の睡眠不足に加え、赤ちゃんのお世話はママが感じている以上に体に負担がかかっています。

産後は体力も十分に回復していません。家事など手を抜けるところは手を抜いて、頼れる人がいる時は頼ることも子どもを育てるためには大切です。

極度な疲れが物忘れや、気力低下を招いている可能性もあります。産後、2ヵ月くらいはママも療養する必要があると言われています。

【母親脳】になる…赤ちゃんを守るための脳に

赤ちゃんが産まれるとママは「母親脳」になります。育児に関して重要なことは覚えているのですが、それ以外のことを忘れてしまうことがしばしば…。

赤ちゃんにおっぱいを飲ませること、おむつ替えなどは忘れたりはしないけど、鍵をどこに置いたのか忘れたり、パパのお弁当を忘れたり…。

今まで自分やパパのこと、仕事のことを考えていたけど、そこに赤ちゃんが入ってきたことで、ママの頭は常にフル活動しています。

子育て以外の物忘れが一時的に激しくなりますが、急激に変化するホルモンの影響でママの脳が再構築され、子育てを続けることで、賢くなるという説もあります。

マタニティーブルーかも!ホルモンバランスの崩れによる物忘れ

妊娠するとプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)が大量に分泌されます。

その二つのホルモンが出産と同時に、急激に減少することによって、脳の萎縮がおこり、物忘れの原因になっている可能性もあります。

エストロゲンは脳にとって大切なホルモンで、記憶力を保つために重要な働きをしています。

妊娠から産後まで、ホルモンは急激に変化しますが、徐々に正常な状態に戻ってきます。それにより、記憶力の低下も少しずつ回復していきます。

ホルモンの急激な変化による不調は、マタニティーブルーとも呼ばれています。

マタニティーブルー
マタニティーブルーは産後から数日間に渡り、物忘れや集中、気力の低下などが見られる症状ですが、一過性で病気とは扱われていません。

急激なホルモンの変化、出産で体力を消耗していることなどが原因と考えられていますが、通常は治療しなくても数日以内に症状は消えると日本産科婦人科学会が伝えています。

症状が重い場合は病気の可能性も!すぐに医療機関を受診して

産後はありがちな物忘れですが、症状が長くつづく、他の症状も併発しているなどの場合は別の病気が原因になっていることも考えられます。

マタニティーブルーで誰にでもあることと思っていたら、体の不調を感じることが多くなり、子育てが苦痛で、気力がなくなるなどの症状が重く出てくることがあります。

  1. 【甲状腺機能低下症】なんとなくだるい…眠気が長く続く場合
  2. 【産後うつ病】気力がなく常に体調不良を抱えているなら要注意!
  3. その他の物忘れの原因となる病気と症状

この3つについて、説明しますね。

【甲状腺機能低下症】なんとなくだるい…眠気が長く続く場合

産後の疲れがなかなかとれず、なんとなくだるいし眠たいなどの症状が改善されない場合に疑われるのが「甲状腺機能低下症」です。

甲状腺ホルモンには栄養素をエネルギーに変えたり、基礎代謝、体温を上昇させたりする機能があります。

甲状腺ホルモンの分泌が低下することによって、疲れやすくなったり、体がなんとなくだるい、物忘れが激しいなどの症状が出てきます。

うつ症状と似ているので、精神科や心療内科を受診した場合に、うつ病と診断され、抗うつ薬などが処方される場合があります。

物忘れや倦怠感から育児疲れや産後うつだと思っていたけれど、実は甲状腺機能に異常がある場合もあります。

甲状腺機能低下症の症状
  • 体が常にだるい
  • イライラ感
  • 不安感
  • 動悸・息切れ
  • 抜け毛が多くなる
  • 眠れない
  • 記憶力・集中力の低下
  • 体温が低い

上記の症状に複数当てはまる場合は「甲状腺機能低下症」が疑われます。

甲状腺機能低下症の発症期間
産後3ケ月~6カ月位に発症する人が多いです。

産後は甲状腺機能異常が起こりやすくなります。体がだるいなどの症状は育児や家事の疲れからと考えられ、見逃されがちになります。

甲状腺低下症を発見するには?
産後の体調不良が長く続く場合は、甲状腺専門医の診断を受けましょう。甲状腺異常が不調の原因だと分かれば治療することができます。

【産後うつ病】気力がなく常に体調不良を抱えているなら要注意!

産後の急激なホルモンの変化に加えて、夜間眠れない、休息が取れない、なれない育児の疲れと不安から体に不調を感じる事があります。

  • 「ママは神経質に子育てし過ぎるから、疲れるんじゃない?」
  • 「ママは日中子どもと一緒に眠れるからいいよなぁ。」
  • 「誰でもやってることなんだからできて当然でしょ。」

ママは出産で体力を消耗している上に、昼夜限らず、赤ちゃんのお世話をしなくてはいけません。

休息が取れて、体力回復後には何でもない一言でも、産後すぐの思いやりのない一言にイライラしたり、心が壊れそうになったりすることもあります。

産後のママは神経質になりがちです。それは子どもを守るために必要なことなのですが、パパや周りに理解されないことが多いです。

マタニティーブルーの症状が悪化、治まらない場合は、産後うつ病になっている可能性もあります。産後うつ病は早期に発見することで、症状が早く改善します。

産後うつ病の症状
産後に物忘れに加えて、著しい気力の低下、体の不調、心の不調が長く続く場合は、「産後うつ病」が疑われます。

  • 母親失格だと思っている
  • 育児に全く自信が持てない
  • 子どもや夫に愛情を感じない
  • 眠れない
  • いらいらする
  • 子どもの将来を過度に心配する
  • 集中力・記憶力がないと感じている
  • 自分を責める
産後うつ病の発症期間
産後うつ病は、通常産後2週間~3週間後に発症すると考えられています。母乳育児の場合は卒乳後数か月間も要注意期間です。

数カ月~1年くらいで改善される場合もありますが、産後うつを見逃すとうつ状態が、比較的育児が楽になる時期へ続く場合もあります。

産後うつになる原因
統計的に比較的真面目で育児に熱心なママがなりやすい傾向にあります。

育児・家事も大切ですが、ママの心が壊れてしまわないことの方が大切です。子どもの虐待死など悲しい出来事を耳にすることが多いですよね。

それは、特別異常な母親によって起こされていることではありません。

産後うつは、ホルモンバランスの急激な変化、家事、育児疲れ、周りの不協力、産後の著しい体力の消耗により、脳に異常が起きてしまっているのです。

産後うつ病を早期発見するためには…
マタニティーブルーの症状が消えてくるはずの、産後2~4週間に産後うつ病を疑われる症状がある場合は、早急に専門の医療機関を受診しましょう。

とはいえ、いきなり心療内科・精神科に行くのは難しいですよね。まずは主治医、保健師、助産師、保健所、役場窓口など、気軽に相談できる場所に相談してくださいね。

産後うつにならないためには、周りの協力は不可欠です。ママ一人で育児はできません。でも、やはり育児は母親がするものと思っている方が多いのも事実です。

そのため、身近な人に頼ることができない方もいますよね。

最悪の結果にならないためには、自治体に「産褥期ケアヘルパーサービス」などの育児サービスがあれば積極的に利用しましょう。

費用は掛かりますが「産後ケア施設」などの利用も考えてみて下さいね。最近では少子化に加え、児童虐待防止のため、経費を負担してくれる自治体もあります。

その他の物忘れの原因となる病気と症状

産後はストレスや睡眠不足によって、物忘れは起きやすいものです。しっかり睡眠が取れていないと記憶力は低下します。

また、ストレスによっても物忘れは引き起こされるので、少し難しいかもしれませんが、リラックスできる時間を確保するようにしてくださいね。

産後に特になりやすいという訳ではありませんが、物忘れの原因と思われる病気と症状について説明しますね。

若年性認知症
若年性認知症は主に若年性アルツハイマー型と、脳梗塞などの血管障害から起きる脳血管性認知症のに分けられます。

その他にも、ピック病、レビー小体型認知症などがあります。認知症と疑われるサインの代表的なものをあげてみますね。

  • 日常生活に支障をきたすほどの物忘れ
  • 本人が忘れっぽくなったことを自覚していない
  • 行動の一部を忘れるのではなく、行動したこと自体を忘れていて、人に指摘されても思い出せない
病名 発症時期・原因 主な特徴
アルツハイマー型 ・18歳~65歳
・脳の萎縮によるもの
・遺伝によるものもある
・物忘れ
・立体図形が書けない
・女性に多い
・確実に進行する
・自覚症状が少ない
・人格が変わってくる
脳血管性 ・脳卒中や脳梗塞の発作による ・男性に多い
・物忘れが多い
・まだらボケ
・計算ができなくなってくる
・初期は自覚症状がある
・人格は変わらない
ピック病 ・40歳~65歳
・性差なし
・前頭葉と側頭葉の特異的な委縮
・原因不明
・行動異常
・無気力
・怒りっぽくなる
・激しい人格障害
・記憶障害
・同じ行動を繰り返す
・反社会的行動
レビー小体型 ・大脳皮質の多数の神経細胞内に
レビー小体と言われる異常なたん
ぱく質がたまる
・男性に多い
・睡眠障害
・幻覚や妄想
・パーキンソン病に似た運動障害
・体の強張りや緊張

若年性アルツハイマー型認知症は、自己中心的になったり、頑固になったりする人格障害も併発します。

若年性健忘症
20代~30代の若者に現れる記憶障害です。強いストレスや頭部外傷や頭を使わないことによっておこると言われています。

症状の現れ方は人によって違いますが、生活に支障が出てくる重度な記憶障害を起こす人もいます。

アルツハイマーなどの認知症は脳の一部に異常が見られるのに対し、健忘症では異常が見られないか、外傷的によるものという診断が下されます。

IT化により携帯、スマホ、パソコンの普及により頭を使わなくなったことも原因に一つですが、過度なストレスや疲労によっても引き起こされます。

物忘れ原因は「産後によくある一過性の物ではないのでは…?」と、不安に思われる方もいますよね。

物忘れの原因を潰し込みをすることで、ストレスを減らせるということもあります。

要因を減らして安心するという意味で「物忘れ外来」や「脳神経外科」「神経内科」などを受診してみるのもお勧めです。原因をはっきりさせることで対応もしやすくなります。

受診前に症状を説明し、予約をしておくとスムーズに受信できますよ。近くに専門の病院がない場合は、保健所や保健センターに問い合わせしてみて下さいね。

病気じゃない産後の物忘れ…物忘れで困らないための対策

睡眠不足やストレスが原因で引き起こされる産後の物忘れ…。少しでも軽減するための対策を考えてみましょう。

  1. 大事なことはメモをする習慣を身に付ける
  2. 疲れた時には周りの人や公的な機関に協力を得て十分に休息をとる
  3. リラックスする時間を少しでも確保する
  4. 寝る前のスマホやパソコン作業を避け睡眠の質を上げる

この4つについて、説明します。

大事なことメモをする習慣を身に付ける

大事なことは、いつでも目に付くところにメモする習慣を身に付けて下さいね。特に産後すぐに職場復帰したママで、産後の物忘れに悩まされている方は多いです。

今まではメモしなくても作業できていたから、そのつもりで仕事をしていると、うっかりミスが多くなった感じているママもいますよね。

文字を書くことは物忘れの改善にもなります。また、書いた文字をみることで物忘れによるうっかりミスが少なくなります。

疲れで低下している記憶力も、体力が回復すると戻ってくることが殆どです。こまめにメモを取ることで乗り切りましょう。

疲れた時には周りの人や公的な機関に協力を得て十分に休息をとる

「産後、床上げ3週間」と言って、産後はサボっているのではなく休むことが鉄則です。赤ちゃんの世話以外はゴロゴロしていていなくてはいけません。

動くのは必要最小限にして、ゆっくり休むことが必要です。特に疲れていると感じたらパパや、甘えられる人に…。周りに頼る人がいない場合は公的機関に頼りましょう。

ママが十分に休息が取れていないと、結果的にうつ病など病気の発症で、子どもに悲しい思いをさせてしまうこともありますよ。

リラックスする時間を少しでも確保する

産後1ヵ月を過ぎているのなら、散歩に出かけたり、ストレッチをするなど、軽い運動をしてリラックスしてくださいね。

子どもが眠った後に、お風呂に好きな香りのエッセンシャルオイルを1~5滴垂らして、アロマ風呂を楽しむのも良いですね。

ラベンダー・ローズ・カモマイル・クラリセージ・ゼラニウム・スィートオレンジなどがリラックスにはお勧めです。赤ちゃんと一緒には使用できないので注意してくださいね。

リラックスできる香りでも、嫌いな香りではリラックスできないので、好みに合う香りを選んでくださいね。

寝る前のスマホやパソコン作業を避け睡眠の質を上げる

産後は睡眠時間が取りにくい時期なので、睡眠の質を高めることが大切です。睡眠の質をあげることで、物忘れが軽減されます。

スマホやパソコンなどで、ついつい調べものなどしがちですが、夜眠る前の使用は避けた方が良いです。

眠る前に脳を刺激すると、睡眠の質が悪くなります。赤ちゃんが眠ると同時にママも眠るくらいの気持ちで、リラックスした状態での睡眠を心がけて下さいね。

産後は疲れが溜まりやすい…一人で抱えないことで物忘れを軽減

夜間眠れない、家事もしなくちゃ、赤ちゃんのお世話もしなくては行けない…。産後のママは周りが思っている以上にストレスが溜まりやすいものです。

私の場合は、実家が住んでいた場所から遠かったこともあり、里帰りもせず、産後 子どもと二人きりの状態が続き、何かあったらと常に不安を抱えていました。

夜もまともに眠れない状態が続き、自分が何をしているのかも、分からなくなってしまいました。産後はもう少し援助が必要だと感じました。

産後は休めるときに休むは鉄則です。子どもを育てるためには、まずはママが元気でいることが重要です。

パパや産後のママの周りの人も、産後のママの援助を出来る限りして、一緒に子育てを楽しめるようにしてください。

ママの休養が取れていれば、物忘れの状態も軽減できます。一人で抱え込まず、周りの協力を得て、子育ての辛い時期を乗り越えましょう。

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