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産後の無理は更年期に影響する!産後1カ月の正しい過ごし方

2015/03/03

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産後に無理をしてしまうと、後の体調に大きな影響が出てしまいます。産後はゆっくりと休む、これが基本なのですが、その理由をしっかりと覚えておきましょう。

産後の養生の基本

産後に養生しなければならない理由

産後「骨盤底」を回復させるためには養生は欠かせません。骨盤底は赤ちゃんの通り道となるところで、出産時に骨盤底にある筋肉(骨盤底筋)が引き伸ばされて、また骨盤自体も開いてしまいます。

伸びた筋肉や開いた骨盤が元に戻るのは時間がかかり、動くとその回復が遅れてしまいうために、安静が必要となるのです。

この骨盤底が元に戻りきらないと、老化などで筋力が衰えた際に骨盤底から子宮などの臓器が脱出してしまったり、尿漏れの原因となってしまいます

また、開いた骨盤がそのままになってしまうと姿勢が悪くなってしまったり、太りやすくなったり、臓器が下垂(下がる)ってしまうことがあります。

だから、産後調子がいいからといって動いてはいけないのです。

産後の養生の目安は1カ月

産後の養生の目安は安静にした状態で約1カ月程度。年齢や体質、出産の状況などによっても違いますが、2週間は安静に過ごし、3週間前後で少しずつ家事を始め、1カ月程度で元の生活に戻るというのが理想です。

布団を上げる「床上げ」のタイミングは3週間前後を目安にしておくといいでしょう。

里帰り出産をする場合や、実家からお手伝いに来てもらう場合には、1カ月程度を目安に計画を立てましょう。

高齢出産の場合は少し長めに

最近は35歳以上で出産する高齢出産も増えていますが、高齢出産の場合は出産時のダメージも大きいので、床上げには少し時間がかかると思っていた方が安心。

年齢が上がるほど、回復力も落ちるため、骨盤底や骨盤の開きが元に戻る速度も遅くなります

骨盤底の回復の具合はなかなか自覚できるものではありませんが、産後1カ月まではゆったりと過ごすようにしておきましょう。

長すぎる養生は逆効果

産後は十分な養生が必要ですが、あまりに動かないと血の巡りが悪くなり、血栓ができてしまうことがあります。そのため、産後2~3週間を過ぎたら、少しずつ起き上がる時間を伸ばしていくことが大事。

1カ月経ったからと急に体を動かすと、体が慣れていないため、トラブルが起きやすくなりますので気を付けましょう。

産後にしてはいけないことは?

重いものは持たない!

重いものを持つとき、人間はおなかに力を入れますが、産後は骨盤底筋が緩んでいるので、重いものを持った際のダメージが大きくなります。持ち上げた時に臓器が脱出してしまうという可能性もあるので、産後は絶対に重いものを持ち上げてはいけません。

産後のママは「赤ちゃんよりも重いものを持ってはいけない」とされますので、無理はしないように。

この時期に無理をしてしまうと、骨盤底が傷ついて中年以降に臓器脱出や尿漏れなどが重くなります。

目を使ってはいけない?

昔から、産後は目を酷使してはいけないと言われてきました。だから、祖父母の世代では本を読んだり、テレビを見たりしてはいけないという人もいます。

しかし、これは基本的には迷信です。昔で言う「目を使う」というのは「縫い物」などの細かい作業のことで、産後に無理をすると肥立ちが悪くなるという意味合い。

だから、本やテレビを見て大人しく楽しむというのは、悪い事ではありません。

ただし、産後は疲れやすくなっているので、長時間の読書やテレビの視聴、パソコン・スマホの使用は疲れ目や疲労、肩こり、頭痛など、体調不良の原因となります

目を使うなという迷信はあまり気にする必要はありませんが、ほどほどにしておきましょう。

産後の養生と病

産後に無理をすると更年期が重い?

産後の無理がたたると更年期障害が重くなると言われることがありますが、一方で産後養生が直接更年期障害に影響することはない、とも言われています。

これは、どういうことなのか、気になりますよね。

基本的に産後の養生の期間や過ごし方と、更年期障害には直接的な関係はありません

ですが、産後の養生が悪いと血の巡りが悪くなったり、ホルモンバランスが崩れたりして、「子宮筋腫」などの婦人病を発症することがあります

また、骨盤の戻りが悪いと子宮下垂になるなど、産後の過ごし方は子宮に大きく影響するのです。だから産後の過ごし方が悪いと更年期が重くなるなんて言われるのです。

産後しばらくは赤ちゃんのお世話に集中

出産という大仕事を終えたママには今度は赤ちゃんのお世話という大役が待っています。だからこそ、産後は無理をせずに体力を回復させることに努めましょう。赤ちゃんのお世話は24時間体制ですし、慣れるまでは大変です。

出産後は体力以上に精神的な負担が大きくなりますが、疲れた状態では気力は湧いてきません。赤ちゃんのお世話をきちんとするためにも、産後は無理をせず、甘えられるものにはとことん甘えることが大切です。

この産後の養生が不十分で気力・体力が失われてしまうと、産後うつなどの原因となってしまいます

産後の悪露の状態もチェック

出産後は1カ月ほど「悪露」が続きます。悪露とは子宮内の出血や、出産後子宮内に残った内膜や胎盤などの傷口からの分泌物が混ざったもの

通常は3週間~1カ月ほど続きますが、出産直後がもっとも量が多く、徐々に減っていきます。

この悪露の量が極端に多い、1カ月以上続く、10センチ以上の塊が出るという場合は、胎盤や子宮内膜が子宮に残っていたり、子宮の戻りが順調でないことがありますので、産後の1カ月健診などで相談してみましょう。

子宮内に残留物がある場合は、それが婦人病の原因となる可能性が高いため、掻き出さなければなりません。

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