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ドゥーラを利用してみて!産後ママに寄り添い家事や育児をサポート

2016/10/28

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出産後の女性の身体は満身創痍です。産後のママはしばらくの間、出来るだけ赤ちゃんのお世話と自分の体を休めることのみに集中したいものです。

そのために里帰り出産を選択したり、両親や親戚に家事を手伝いに来てもらったりして出産後のひとときを乗り切る人が多いのではないでしょうか。

しかし、場合によっては産後のサポートを誰にも頼むことが出来ず、日常生活の家事と育児とを一手に引き受けなければならないママもいます。

そんな女性の負担を少しでも減らし、ママと赤ちゃんの新生活をサポートする「産後ドゥーラ(ドゥーラとも)」をご存知でしょうか。

日本ではまだあまり知られていませんが、海外では欧米諸国を中心に一般的に利用されているサービスです。

近年日本でも産後ドゥーラの認知度を広め、より使いやすくしていこうという働きがあります。

産後ドゥーラとは何なのか、産後ドゥーラはどのようなことが出来るのか、どのように利用できるのかなどなど、詳しく見ていきましょう。

産後ドゥーラはママのケアの専門家!ドゥーラの概要

産後ドゥーラとは、産後間もない母親に寄り添って、産後大変な時期の子育てが軌道に乗るまでの期間、ママの日常生活全般をサポートする専門家です。

助産師さんと混同しがちですが、助産師さんはお産のサポートと赤ちゃんを主体としたケアがメインなのに対し、産後ドゥーラはお母さんを主体としたケアを行うのが大きな特徴です。

例えば、助産師さんは赤ちゃんが直接かかわること(出産、授乳、沐浴など)では大きな助けとなりますが、ママの日常生活のサポートではあまり活躍できません。
しかしドゥーラの場合は、ママの家事の手伝い、上の子の面倒を見る、ママの話相手になる…などなど、あくまでママをサポートすることに徹します。

では、このような産後ドゥーラがなぜ必要だと考えられ、実際にどのように活躍しているのでしょうか。

  • ドゥーラの歩みと役割
  • 日本でもドゥーラが必要な理由
  • ドゥーラのサポート内容

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

ドゥーラは出産前も利用可能!産後ママの心身をサポート

「ドゥーラ(Doula)」という聞きなれない言葉の語源はギリシャ語です。「他の女性を支援すること」「経験豊かな女性」という意味があります。

日本よりも前にドゥーラが一般的となっていた欧米諸国では、主に出産前後のサポートをする出産ドゥーラ(Birth Doula)と、産後の女性が赤ちゃんを迎えた新生活をスムーズに行うように育児支援をする産後ドゥーラ(Postpartum Doula)とに職業が分かれて活動しています。

ドゥーラを名乗るために国内外問わず特別な資格を取得する必要はありませんが、多くの場合は協会団体がドゥーラの認定試験を行っており、講座を受講した後にその試験をパスすることで民間資格を取り、ドゥーラとして働き始める人が多いようです。

日本の場合は主に産後のサポートがメインで広がりつつあるため、産後ドゥーラとしての活躍が目覚ましいですが、産前にドゥーラのサポートを受けることも可能です。

例えばつわり中の家事の代行や妊娠中の不安解消のためのカウンセリング、切迫早産などで安静が必要な時の家事や上の子のサポートなどを行っています。

出産後、特に1か月を迎えるあたりまでは、妊娠と出産による体の変化に伴いホルモンバランスも大きく変化していき、生活環境もめまぐるしく変わっていきます。

そのためにママは精神的にも不安定になりやすく、昼夜問わずの授乳で体力も消耗するためにママ自身がどんどんと追い詰められていくことも考えられます。

このような変化の多い出産後の時期に、家事や育児のサポートをしながらママの気持ちに寄り添い、赤ちゃんとの新生活に慣れられるような手伝いをするのがドゥーラの役割です。

核家族社会での母子孤立を防ぐ…ママにも社会にも大きなメリット

現代の日本では、核家族化や実家家族の高齢化など様々な事情によって産前産後に家族や親戚、近所などの助けを借りることができるママが当たり前ではなくなってきました。

妊娠中から出産直後の数日間は、出産した施設や行政のサポートを受けることができても、その後の日常生活のサポートをずっとしてもらえるような存在は今まで皆無でした。

出産後急に赤ちゃんとふたりきりになったママは、孤独感に襲われやすいだけでなく、体の万全には回復していないために疲労もためこみやすく、心身ともに追い詰められやすいと考えられています。

また、産後は特に我が子の世話に専念でき、心配事はすぐに相談できる環境を作る事がママにとってはとても重要です。

母親自身が十分なケアを受ければ受けるほど子供への愛情が増し、育児に自信が持てると言われているからです。

このような背景もあり、孤独に育児と向き合いがちなママが増えている今、心身ともに不安定になりがちな産後直後の女性を支えるドゥーラは、産後うつの防止、児童虐待の防止にも効果があると考えられており、社会的にも必要であると考えられているのです。

上の子のお世話まで!ドゥーラは産後ママに必要な事のスペシャリスト

実際に産後ドゥーラが行えることは非常に幅広いものです。

産後のママの自宅で、ママ自身がとにかく身体を休め、安心して赤ちゃんのお世話のみにに専念できる環境をつくるお手伝いをします。

具体的に出来る事の一例は以下の通りです。

  • 新生児のお世話のアドバイス、育児サポート
  • 食事の準備、買い物、掃除、洗濯などの家事サポート
  • 産後の回復に効果的なアドバイス
  • 検診やお出かけの付き添い
  • ママが休んでいる間の新生児のお世話
  • 子育てにまつわること、ママの仕事復帰の事などの相談事全般
  • 上の子の遊び相手や送迎
産後のママに必要な支援は、各家庭によって細かく異なることが多いです。そのためにひとりひとりにの要望に合ったオーダーメイドのサポートをまとめて受けられるのもドゥーラの大きな魅力です。

実際にドゥーラを利用したい!窓口と費用の目安

では、実際に産前産後にドゥーラを使用しようと考えた時、どのようにしてドゥーラを探して手続きを行えばよいのでしょうか。

また、かかる費用の目安やサポート利用に至るまでのステップを知っておくと安心して頼むことが出来ると思います。

  • ドゥーラ利用のための窓口と手順
  • ドゥーラにかかる費用

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

ドゥーラは自治体紹介や企業福利厚生の場合も!

最近では、産婦人科病院や助産院によってはドゥーラの紹介を行っている所や、自治体からの委託事業としてドゥーラ派遣を行っている所もあります。

企業の中には、福利厚生の一環としてドゥーラ利用が推進されていたり利用助成制度があったり、実際に業務の一環としてドゥーラが利用されている所もあるそうです。

ドゥーラの探し方は、主に3つあります。

  • かかりつけ医や自治体を窓口としたドゥーラの依頼
  • 一般社団法人ドゥーラ協会経由でのドゥーラ参照と依頼
  • 株式会社ジャパンベビーシッターサービスへの依頼

まずは今通っている産婦人科や助産院で、産後ドゥーラについての案内があるかを確認しましょう。

もしなかった場合は、お住いの自治体の福祉課(自治体によって課が違うと思いますので確認してください)に問い合わせてみましょう。

それでも空振りだった場合、協会や会社への依頼をするという順序だとスムーズにドゥーラサービスを調べることが出来ると思います。

ドゥーラを利用する窓口が決まったら、それぞれの窓口で決まっている手順を踏んでドゥーラを依頼するようにしてください。

各窓口によってドゥーラ訪問までの流れに差はありますが、大まかには変わりません。

ドゥーラを探して問い合わせ、担当のドゥーラから連絡があり、お願いする前に一度以上のカウンセリングを行ってお願いすること内容や契約の確認を行います。
その後希望日からドゥーラの派遣がスタートします。

参考URL

ドゥーラの費用は時間制か日数制が多数…内容によって差も

ドゥーラの派遣のための費用は、ドゥーラを頼む機関によって設定の仕方から差があります。

ドゥーラはまだ日本ではあまり認知度が高くないこともあり、金銭面での補助がないために利用料はそれなりに高額です。

時間制で設定している機関は、2時間を1つのタームとして6000円前後の所が多いですが、産前のカウンセリングや産前のケアについては別料金で設定をしている場合もあります。

日数制の場合は1日(3~4時間の滞在)あたり10000円前後が多く、1週間単位でパックとして料金を設定している場合もあります。

また、お願いする家事の内容がより専門的になるとその分追加料金が課される(上の子が2人以上いる、保育がメインになる、双子育児であるなど)場合もあります。

金額についてはシビアに考えるべき点ですので、正式な依頼をする前に必ず料金の体系を確認しておきましょう。

また、ドゥーラの利用には基本的に保険が適用されませんが、企業によっては福利厚生として利用できる場合や助成金が出ることもありますので、産休中のママは会社に確認をしておきましょう。

ドゥーラを利用してハッピーな産後の生活を!

産後のママは赤ちゃんが生まれたその日から「ママ」となり、疲れた体で大きな不安の中で新しい命を育てていきます。

そんな時、ママに寄り添う存在のドゥーラを利用すると、肉体的な負担の軽減だけでなく、不安な気持ちも一気に軽くなるのだそうです。

赤ちゃんのことに一生懸命になって自分の事をおざなりにされがちですが、ママ自身がもっと大切にされてよい存在のはずです。

産後のママを大切にいつくしむことで、赤ちゃんへのいつくしむ心もさらに深く大きくなるのではないでしょうか。

産後に育児や自分の事がしんどいと感じた時、もし金銭的に余裕があれば必要に応じてドゥーラを利用して、赤ちゃんとの新生活を幸せで豊かなものにしていけると良いですね。

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