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子供の魚嫌いを克服したい!魚食を薦める理由と人気レシピ

2016/08/10

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周囲を海に囲まれた、水産大国として知られる日本。日本人は古来より魚を食べて育ってきたはずですが、最近の日本の子供たちの「魚嫌い」は深刻です。

「魚は骨があって食べにくい」「お肉のほうが大好き!」という子供の声に、ついつい肉料理が先行してしまう…皆さんも身に覚えはありませんか?

過去の農林水産省の水産物アンケートでは、「肉より魚のほうが健康によいと思う」という人が6割を占めていました。

しかし実際には、若年層から高齢層まで水産物の消費量は年々減少しており、安価で調理しやすく食べやすい!と肉への流れが止まりません。

「魚は体にいい」と思っても、作るのも食べさせるのも面倒臭いと親自身が「魚離れ」しているため、子供の「魚嫌い」も進行中してしまう…という実態のようです。

確かに魚を捌くのは難しく、手間も時間もかかることから、特に新米主婦には魚料理のハードルが高いのは否めないでしょう。

そこで魚をもっと食べたい気持ちはあるけど「なぜ魚食がいいかは具体的にはわからない」「魚食を進める手段が追い付いていない」という方、必見です。

ここではなぜ魚食をもっと取り入れたほうがいいのかを詳しく解説し、子供の魚嫌いを克服させるアイデアやレシピもご紹介します。

小さい子ほど、魚が苦手・食べにくいというケースが多い

幼児の頃は魚が苦手な子は多いと感じます。ではなぜ魚が苦手なのか?という理由を考えてみましょう。

  • 匂いが生臭い
  • 骨があると怖い
  • お寿司は小さい子だと嫌がることがある
  • 魚は他の野菜などと混ぜて食べることが肉よりも少ない

上記の4つが考えられる苦手な理由ではないでしょうか。またこのほかにも、「切り身の魚は平気だけど、丸ごとの魚は怖い…」という話も聞いたことがあります。

この苦手な理由をしっかりと頭にいれておき対策をしていく必要があります。

魚食は賢くなるだけではない!肥満も予防してくれる万能フード

   
「魚が健康にいい理由」を聞かれたら、皆さんは何と答えますか?「頭がよくなる」くらいはイメージ出来ても、その理由を答えるのは意外に難しいのではないでしょうか。

日本人にとって魚はあまりに身近で当たり前すぎる食材なので、その「幸福=口福」に疎くなりがちですが、だからこそしっかり魚食の良さを理解しておきたいですね。

その上で肉食とのバランスをとっていけたら、「肉中心になってしまってるな」という罪悪感からも解き放たれますよ。

では、魚の良さを紐解いていきましょう。

魚を食べると賢くなる、というのは本当?

スーパーの魚売り場に行くと「魚、魚、魚~、魚を食べると~!!」という音楽、よく流れていますよね。

あの歌詞でも「魚を食べると頭がよくなる」と歌っていますが、本当に賢くなれるのでしょうか。

もともとDHAは人間の脳の神経細胞膜に多く含まれる成分なのですが、加齢とともに脳細胞が死滅していくため、一緒に減少していくそうです。

年をとると記憶力が落ちるのも頷ける話ですが、そこで諦めるのはまだ早い!

DHAは外部からの補給が可能なので、多く含まれている魚(特にサバ、ブリなどの青魚)を食べることで補うことが出来るのです。

DHAの役割を説明します。

  • 神経細胞膜を柔らかくし、神経伝達物質の受け渡しを円滑にする!
  • 脳の血管の老化を防ぎ、血液の循環をよくしてくれる!

こう書くと少し難しく感じますが、DHAは脳の発達促進に役立ち、継続摂取すれば元のDHA量に少しずつ戻していくことが可能となるということです。

DHAは血液サラサラ効果があることも知られています。全身に酸素や栄養が行き渡りやすくなるので、すべてが活性化されるというわけです。

DHAは日本人の知能の高さ、穏やかな人格形成にも関係しているとの報告もあります。

魚を食べると「学力そのものが高くなるわけではありません」が、「勉強すれば身に付きやすくなる効果がある」と言えるでしょう。

魚は肥満や生活習慣病を予防する力がある!

賢くなるうえに、痩せられるの?と驚いた方もいらっしゃるかもしれませんね。最近では「魚ダイエット」を提唱している方もいるほどです。

魚にはEPAという成分も多く含まれています。このEPAはDHAとほぼ同じ構造をしているのですが、このタッグが素晴らしい働きをします。

  • 脂肪の燃焼を促す → 肥満予防
  • 悪玉コレステロールを減少させ、善玉を増やす → 動脈硬化予防
  • 血圧を下げる → 高血圧予防
  • 血栓ができるのを防ぐ → 心筋梗塞予防
  • 血糖値を下げる → 糖尿病の予防

こんなにいい働きをするんだ!と今更ながら驚きですね。お魚を中心とした日本の和食が世界で見直されているのも頷ける内容です。

日本は世界でも有数の長寿国ですが、魚や大豆製品・野菜中心の食生活がその大きな要因ともなっているのです。

ちなみに魚の体温を知っていますか?海や川で泳いでいるだけに20度程度らしく、人間の36度に比べてかなり低い体温になっています。

人間のほうが体温が高いので、魚脂は人間の体内に吸収されやすいのです。

しかし魚に対し、牛は38度・豚は39度・鶏は42度もあるので、これが人の体内に入ったら…。やはり単純に体温だけでも魚のほうが消化しやすいのです。

魚がダイエットや生活習慣病に一定の効果がある、というのも間違いないですね。

偏食の弊害とは?食バランスが追求される理由

「偏食」とはその字の通り、「偏って食べる」こと。好き嫌いが激しいお子さんのママにとっては難しい問題ですね。

食べるものは体に直結なので、やはり偏食は虚弱体質の原因となります。風邪をひいたり、すぐ流行病をもらってくるのは体の素地が整わないからです。

そもそも子供は酸味や苦味に対して防衛本能が働くため、大人と比較すると食べにくいものが多少あったりするのは必然です。

それでも「うちの子、お肉しか食べないの」では少々困りもの。忙しいママだと子供の喜ぶものだけを作るほうが簡単ですが、そこを妥協できない理由とは何なのでしょうか。

多くの動物は偏食傾向だけど、とっても元気!?

ここで脱線するようですが、「偏って食べる」ことについて興味深いお話をご紹介します。

基本的に草しか食べていないゾウやキリン、すごく大きく成長していますよね?ライオンだって肉食オンリーでも癌になったりしてないみたいだし…?

こんな疑問を抱く人はそう多くはないでしょうが、「理屈で言えば人間だって肉食だけで健康維持できるのでは」と思いませんか?

人間は肉も野菜も食べる雑食です。好きな物だけ!は本当は理想ですが、そこは残念ながら一言で哺乳類と言っても、それぞれ身体のしくみが違うのです。

  • 草食動物:腸が長く、肉を食べなくても腸内の微生物がタンパク質を生成してくれます。
  • 肉食動物:身体がビタミンを合成する仕組みになっていて、野菜を必要としません。

しかし人間には、そのどちらの仕組みもないのです。だから人間は栄養を十分摂るにはバランスのよい食事に頼るしかない!というわけです。

魚が苦手を克服!食べてもらえるにはこういった方法を試みてみて

魚が苦手な子供に対して有効な対策を考えてみます。

生魚については、いずれ大きくなったら食べられるようになるはずなので、離乳食が完了しても急いで生魚を食べられるように頑張らなくてもいいのかなと思います。

生臭さはその魚によって良い対処法を用いる

生臭さに関しては、ある程度インターネットでも検索すると出てくるので「この魚にはこの方法がいい」というのを調べてみましょう。

例えばぶりを使ってぶり大根を作ろうとしたとします。

ぶりの生臭さを消す方法としては、生姜を使ってみるという方法の他に、塩を振って余分な水分を出すというやり方があります。

この塩を振る方法は比較的いろいろな魚に対して有効な手段ですから、まずは塩を振ってみることをお勧めします。

調理しようと思った魚によって適切な処理法があるので、それを怠らないようにしましょう。

最初はコストが割高でも骨抜きの魚から使ってみる

骨がある魚を使うと子供の喉に骨が突き刺さることも考えなくてはいけません。

このリスクを避ける方法として一番有効なのは、割高でも既に工場で骨抜きで市販されている魚を利用して調理することです。

生協のカタログで見つけて使用していますが、スーパーなどではまだあまり見かけないので、まだあまり浸透していないのかもしれません。

赤ちゃんや乳児期は骨が刺さるという危険も回避できるのでお勧めです。

いかにも「魚です」という料理に仕上げない

魚の生臭さはある程度の下準備で気にならない程度になります。臭いの問題をクリアしたら、次は見た目の問題に取り組みましょう。

いかにも「魚です」という料理ではなく、魚のムニエルにしてもバターを使って野菜とまぜあわせるなどすれば、魚をたくさん食べるという感じではなく、野菜とあわせた魚料理というようになります。

見た目は子供にとってはかなりポイントとなる部分です。

  • ひと手間加えて魚のように見せない
  • 食べやすい魚を選ぶ
  • 洋風にアレンジしてしまう
  •  

  • 魚肉ソーセージを活用
手間をかけて

お肉と同じようにハンバーグにするとか、海老フライをはじめ、竜田揚げなどの揚げ物にしてしまう、というのが有効です。

おでんのつみれなどのはんぺんも魚と言われるまでは気づかなかったという子供も多いのではないでしょうか。

食べやすい魚

食べやすい魚の代表格は”シーチキン”です。サラダだけでなく、カレーや肉じゃがの肉をシーチキンに代用したり、ひじき煮にも使えますよ。

缶詰めやパウチが一般的なので、調理も楽でかなり助かりますよね。

さらにちりめんじゃこといった小魚もお勧めです。おにぎりに混ぜたり入れたりすると美味しく食べてもらえますよ。

洋風にアレンジ

白身魚(うちではカラスガレイ、サーモン)のバター焼きなどがお薦めです。

バター焼きは、バターの香ばしさが生臭さを吹き飛ばしてくれるので食べやすくなります。

また、つみれの形にして肉団子風にするなど、「魚を魚」として調理するのではなく、肉と同じ扱いで調理してみましょう。

ピラフに魚をほぐしていれる、卵焼きの中に入れ込んでみるなども簡単ですね。きっと子供は魚とわからないまま食べてしまいます。

また、カジキのピカタもお肉に似ているので食べてくれるはずです。

お肉は味付けも子供にも好まれそうな、ハンバーグや焼き肉、から揚げなどたくさんありますが、魚の場合には魚だけ焼く、煮るという調理法も多く見た目がいかにも「魚」という場合も多々あります。

魚もミートボールのように白身などを使ってボールにしてあげ、ソースをかけると魚と気がつかないこともあります。

魚肉ソーセージを活用

これ子供が「美味しい」と言ってくれがちなので、上手に活用しましょう。

自宅でたこ焼きパーティーならぬ、魚肉ソーセージパーティーはいかがでしょうか。目の前で調理されるといつもと違った雰囲気を演出できるのでお勧めです。

焼き魚を食べる練習をしてみよう!魚の骨を取り出すのが子供は大好き!

ここからは実践編です。子供は何歳くらいから焼き魚を一人で食べられるようになるのでしょうか?

個人差がありますので、お箸が持てるようになってきたら、手伝ってあげながら食べる練習をしてみましょう。

サンマやアジなどが手軽で食べやすく、練習に向いていますよ!「焼き魚をきれいに食べられたら、皆に褒められるよ」とテンションをあげてやってみましょう。

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図の順番通りに食べていきます。(絵が微妙ですみません。サンマです)

  1. ①の点線通り、頭から尾のほうへ魚の中央に切れ目を入れる。
  2. 半身の上頭側から食べる分だけお箸でとっていきます。一度に全部ほぐすと魚が冷えてしまうので、②から⑦まで食べる分ずつ。
  3. 上半分を食べ終わったら、左手で尾側から骨を持ち上げ、右の箸で身を押えながら骨を剥がします。取れた骨はお皿の上に移動させてください。
  4. 裏側の身も表側と同じ個所から順に食べていきます。このとき、ヒレなど食べない部分はお皿の左端にまとめていくと綺麗に食べ終えることができます。

子供は、この魚の骨を取り出すのが大好き!きれいに剥がせるととても喜びます。この瞬間に「すごい!」「上手!」と褒めてあげてください。

焼き魚でも干物で練習するのもいいかもしれません。骨を取り出す意欲を掻き立てるはずです!うまくいけば、この骨が見たい一心で「魚を食べたい」と言い出すことでしょう。

魚嫌いを克服させよう!人気の魚レシピを紹介

手軽で子供もおいしく食べられる魚料理をピックアップしてみましたので、ぜひ一度試しに作ってみてください。あっという間にできますよ。

真鯛のすり身で豆腐ひじきハンバーグ(4人分)

<材料>
真鯛のすり身 200g         
木綿豆腐   200g
卵      1個          
乾燥ひじき  大さじ2
青ネギ    4本          
すりおろし生姜 お好みで
味噌     小さじ1        
塩コショウ   適量
パン粉    大さじ2   
タレ(醤油 大2、砂糖 大1、酒 大2)

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  1. 乾燥ひじきを水で戻しておく。
  2. 水切りをした木綿豆腐、真鯛のすり身、卵をボールに入れ、手で混ぜる。
  3. 青ネギ、すりおろし生姜、味噌、パン粉、ひじきを加え、よくかき混ぜる。
  4. 5分ほどおいて、具がしっとりしたら整形する。真ん中にはヘソをつくって。
  5. フライパンをしっかり温めてから胡麻油(分量外)を薄く引き、ハンバーグを焼く。
  6. 両面にしっかり焼き色がついたら、混ぜておいたタレを回しかけ、蓋をして表裏1分ずつ蒸らし、出来上がり。

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今回はおうちCaféを意識して、ロコモコ風にしました。我が家の子供達はこの照り焼き風味ハンバーグにマヨネーズをかけて食べるのが好きです!

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お子さんが小さい場合は、ハンバーグの形をもっと小さくして「つみれ」風に。お団子のように可愛く爪楊枝に刺してあげると食べやすく、見た目も可愛くなります。

サバの唐揚げカレー風味(4人分)

<材料>
サバ 1尾(3枚おろしで2枚分になったもの)
カレー粉  大さじ1
小麦粉   大さじ2
塩コショウ 適量

  1. サバの水気をペーパーでふき取ってから、一口大にカットする。
  2. ビニール袋に小麦粉とカレー粉を入れ、軽く振って混ぜ合わせる。
  3. ビニールにサバを入れて粉をつける。
  4. フライパンに皮を下にしてサバを並べてから、油大さじ3(分量外)を入れて1分間強火で揚げる。
  5. 弱火にして更に1分焼いてから裏返し、同じ要領で揚げ焼いたら完成!

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これはサバに限らず、サワラやアジなどで代用することも出来ます。辛いのが苦手なお子さんの場合はカレー粉の量を調整してください。

魚の臭みが苦手…というお子さんにならカレー味は鉄板ですが、カレー粉などの刺激物が無理な場合は、つける粉を小麦粉とガーリックパウダーで代用してもOK。

同じ魚の唐揚げでも、赤ちゃん仕様なら酒・醤油・みりん各大さじ1ずつで10分くらい下味を付けてから、片栗粉をつけて同じ要領で揚げ焼きに。

味付けを薄くした「竜田揚げ風」に早変わりしますので、離乳食が完了した位の赤ちゃんでも食べられます。

自分で巻いて!手巻き寿司

<材料>
好きなお刺身(マグロ、サーモン、鯛、ブリなど) 
卵焼き・たくあん・きゅうり・大根・人参(棒状に切る)
サンチェ     適量
手巻き用海苔   適量
酢飯 3合 (すし酢で作れば簡単)

この材料はすべて適量です。お好みや食べる量に合わせて調節してください。魚卵も好きであれば、イクラを加えてもいいでしょう。

あとは日本人なら誰でも知っている手巻き寿司を作るだけ。子供にも巻く方法を教えてあげて、ワイワイ楽しんでください。

「お刺身に挑戦させるのはまだ早い」という赤ちゃんもいるご家庭であれば、魚肉ソーセージやツナマヨ、鮭フレークなどを一緒に用意してあげるといいですね。

赤ちゃんの細巻には海苔を巻くのはNG!海苔は意外と噛み切れず、また口の中で舌にくっついてむせることがありますので注意してください。

海苔を使いたい場合は、ハサミで細かく切ってから白ご飯に混ぜ込んであげるか、細巻の形にしてから転がして周りに海苔のかけらを付けてあげるといいでしょう。

日本人は魚を食べてほしい!「魚の国のしあわせプロジェクト」発動

 
水産庁は2012年8月から、消費者の目を魚や水産加工物に向けてもらうための様々な取り組みを行っているのですが、ご存じでしょうか。

その名も「魚の国のしあわせプロジェクト」。やはり魚や水産加工品の消費減少に歯止めをかけるために国も力を入れているのです。

その活動の一部をご紹介します。

お魚かたりべ

日本古来の魚食文化の普及・伝承やその歴史を語り継ぐ人を水産庁長官が任命し、各地で活動を展開している。

Fast Fish(ファストフィッシュ)

手軽に気軽に水産物を食べるたり、加工したりできる商品を公募する活動。

水産業を守る、という意味合いもありますが、やはり魚を食べてきた日本の文化を次世代にも引き継いでほしいというプロジェクトです。

農林水産省のホームページで公開されていますので、Fast Fishを参考にしたらいいですね。皆でぜひ、魚の国のしあわせを共有していきましょう!!

色々な魚や、色々な調理法で、たくさんの魚と子供が出会えるようにしてあげたいですね。

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