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逆子は胎動で気づく事も!リスク・症状・原因・予防について

2016/03/22

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妊娠中はいろいろな心配や疑問がつきものですが、「逆子」もママを不安にさせる要素のひとつですね。

実は医師から逆子と指摘されたことがあるというママはかなり多いようです。

「逆子だと妊娠経過に問題はないの?」「経腟分娩で産めるの?」といった不安でいっぱいになるママも少なくありませんよね。

そこで逆子についてどんな種類があるのか、またタイプによってどんなリスクがあるのかを詳しく調べてみました。

逆子の原因やメカニズムを知ることで、逆子を予防する方法も見えてきます。経腟分娩で産める逆子のタイプや、おすすめの予防策もご紹介します。

逆子について理解しよう!お腹の赤ちゃんのタイプを把握して

妊婦健診で「逆子です」と言われると、とても不安になりますよね。そもそも逆子とは、お腹の赤ちゃんがどんな姿勢になっている状態なのでしょうか。

【逆子】骨盤位とも呼ばれる、赤ちゃんが上を向いている状態

逆子とは、ママの子宮の中で赤ちゃんの頭が下に位置していない状態をいいます。ふつう、赤ちゃんはママのお腹の中では頭を下にしています。

赤ちゃんのサイズがとても小さい妊娠初期には、ママの子宮にも羊水にもまだまだゆとりがあります。赤ちゃんは活発に動き回って成長していきます。

赤ちゃんが育ち発達していくにしたがって、頭が大きくなり重くなります。すると重力で自然と頭がさがり、赤ちゃんは逆立ちした状態で体を丸めて成長していきます。

赤ちゃんはだいたい妊娠初期から中期くらいまでは活発に動きます。この時期に逆子状態でも戻ることが多いためそこまで心配する必要はありません。

医師から本格的に逆子であることを指摘されるのは、28~30週くらいです。赤ちゃんが大きくなるにつれ、戻りにくくなるためです。

いろいろと説があるのですが、妊娠中期くらいまでは3割程度の赤ちゃんが逆子状態を経験するといわれています。

中期くらいまでの健診で「逆子です」と言われても、心配することはありません。次の健診までに体の向きが変わっていることも多いのです。

妊娠25~26週までは、3人に1人は“さかご”の時期なので、心配せずにそのまま様子を見ましょう。

医学的には逆子のことを「骨盤位」と呼びます。子宮は縦長な形をしているので、たいていの場合赤ちゃんは縦方向に入っています。

縦方向で頭が上を向いてしまっている状態が骨盤位、俗にいう「逆子」です。そのほかに、横を向いている「横位」と斜めに傾いている「斜位」があります。

骨盤位の逆子は自然分娩できるケースもあるのですが、横位と斜位の場合は経腟分娩は難しく帝王切開になります。

一般的な頭が下を向いている赤ちゃんは「頭位」と言います。産婦人科医が「赤ちゃんは頭位ですね」と言ったら、正常な向きということなので安心してくださいね。

正期産まで逆子の状態にある赤ちゃんは、3~5%ほどといわれています。それまでに頭が下にくることが多いようです。

37週以降までには、“さかご”の頻度は3~5%程度まで減少します。

逆子の種類…赤ちゃんの体のどこが一番下にあるかで違う!

逆子にはいろいろな種類があるって知っていましたか。大きく4種に分類できるのです。

単殿位

赤ちゃんのお尻が下向きになっている状態です。前屈しているような体勢です。足は上向きになっています。

複殿位

赤ちゃんのお尻は下向きになっていますが、膝が曲がりかかとが下を向いている状態です。

  • 全複殿位…子宮内で赤ちゃんが体育座りをしている状態
  • 不全複殿位…赤ちゃんが片足を立てて座っている状態
膝位

赤ちゃんが正座をしている状態で、膝が下を向いています。

足位

赤ちゃんが体育座りをしている状態で、足先が一番下に来ている状態です。

中でも最も多いのが単殿位と複殿位、つまり赤ちゃんのお尻が下向きになっている状態です。

逆子のリスク…帝王切開になるケースと経腟分娩可能なケース

逆子には出産時にリスクがあるといわれています。逆子の体位の違いによるリスクの違いと、出産の変化について調べてみましょう。

逆子でも経腟分娩で産めることもある!状態によるリスク変化

逆子でもおなかの赤ちゃんの成長には特に問題は起こりません。逆子によるリスクが発生するのは、出産のときです。

「逆子だと経腟分娩では産めないの?」と疑問に思うママも多いと思います。実は状況によって経腟分娩でも出産可能な場合もあるんですよ。

単殿位

お尻が下向き・足は上向きの場合は経腟分娩でも出産可能。ただし頭位(頭を下にしている正常な状態)よりはハイリスク出産になる。

複殿位

足の位置によって経腟分娩が可能になるが、単殿位よりリスクは高くなる。

膝位

経腟分娩は大変危険なため、帝王切開になる。

足位

経腟分娩は大変危険なため、帝王切開になる。

赤ちゃんの足や膝といったとがった部分が先に出る状態の場合は、赤ちゃんにとって大変危険な状態になります。

お尻が先行して出る状態なら経腟分娩が可能な場合もあります。正常なお産よりはハイリスクになるため、対応してくれる産科医と相談して決めましょう。

単殿位でもすべての赤ちゃんが経腟分娩で出産可能なわけではありません。ほかにリスクが高まる要素がある場合は帝王切開になります。

単殿位、もしくは複殿位の場合、こうした条件が整うことが必要です。

  • 正期産で赤ちゃんの体重が2000g~3000gと推定される
  • 赤ちゃんの心拍や発育・あごの位置などに問題がない
  • 赤ちゃんのお尻よりも先にへその緒がない
  • 逆子分娩経験が豊富な医師・緊急帝王切開に対応できる病院

「逆子の場合は帝王切開が安全」と考える医師もいれば、「リスクが逆子という条件だけであれば帝王切開をするべきではない」と考える医師もいます。

殿位の赤ちゃんを経腟分娩で産みたい場合は医師、そしてパパとよく相談し、充分安全な環境を整え状況を納得したうえで出産に臨みましょう。

赤ちゃんとママの状態から帝王切開が検討される場合は、妊娠33週くらいに医師から話があることが多いようです。

実際に帝王切開になる場合、正期産に入る37週目から38週目くらいに手術が行われることが多いですね。

逆子を出産する際、産前・分娩中に生じるさまざまなリスク

逆子の出産にはどんなリスクがあるのでしょうか。帝王切開になる足位や膝位と、経腟分娩で出産できる可能性のある殿位によっても異なります。

帝王切開になるケース…足位・膝位や横位・斜位の赤ちゃん

足位や膝位などは、体のとがった部分(つま先や膝)などが先に出てしまう、骨盤位ではありませんが横位や斜位の場合は、腕が先に出てしまうという可能性もあります。

腕が先に出てしまうと、体がひっかかってしまいます。足や膝が先に出た場合も、頭がひっかかる可能性があるため危険です。よって帝王切開が行われることが主流です。

さまざまなリスク
頭が下に向いている場合と違い、とがった部分が先に進んでしまうと前期破水といって早めに破水してしまうことがあります。

さらにへその緒が赤ちゃんと子宮口の間に入ってしまう臍帯下垂や、赤ちゃんより先に臍帯が下りてしまう臍帯脱出という事態を引き起こす可能性もあります。

破水が早まり羊水がどんどん出てしまったり、臍帯が先に出てしまうと赤ちゃんへの酸素の供給が滞り、非常に危険なのです。

そこで、現在では足位や膝位などの骨盤位、また横位や斜位などの場合は赤ちゃんの安全を最優先し帝王切開が行われます。

殿位の赤ちゃんを経腟分娩する際、出産までに考えられるリスク

お尻が体の最も下にある「殿位」の赤ちゃんなら、経腟分娩が可能なこともあります。

しかし殿位であっても、逆子にはある程度のリスクがともないます。

出産までのリスク

  • 赤ちゃんの頭による子宮頚部圧迫がないため陣痛が来にくい・微弱になることも
  • 前期破水しやすい
  • 破水の「栓」になる赤ちゃんの頭が下にないため破水が進行しやすい
  • 臍帯下垂・臍帯脱出が起こりやすい

逆子の場合、赤ちゃんのつま先や膝といったとがった硬い部分が子宮口の近くにあります。そのため早めに破水しやすくなっています。

さらに通常は破水しても、赤ちゃんの頭が下にあって「栓」の役目をするため一気に羊水が出ていかないのですが、逆子の場合は栓がないため羊水が早く減りやすくなります。

臍帯下垂や臍帯脱出が起きると、へその緒が赤ちゃんへ酸素をうまく供給できなくなります。そのため低酸素症や新生児仮死といった深刻なリスクも高まる傾向にあるのです。

逆子の赤ちゃんを出産するときに起きる可能性があるリスク

逆子の赤ちゃんは出産前にもリスクが考えられますが、分娩時にもリスクがあるといわれています。

分娩時のリスク

  • 一番大きな頭が最後になるためお産が長引きやすい
  • へその緒や赤ちゃんの頭が圧迫されやすい
  • 赤ちゃんが膣内で引っかかることもある
  • 出にくい状況なので、赤ちゃんに骨折などの外傷が生じる
  • 臍帯脱出や圧迫による分娩時低酸素症や新生児仮死が起きる

赤ちゃんは通常一番大きな頭でママの膣内を押し広げて進んできます。しかし赤ちゃんのお尻は頭や体に比べて小さな部位です。

お尻は通っても体や頭が通りにくいという事態になり得ます。そこで殿位で経腟分娩が可能と判断されても、お産の進み具合で帝王切開に切り替えるケースもあります。

現在では先端技術を駆使して赤ちゃんの状況を詳しく把握してからお産に臨むので、医師が経腟分娩可能と判断し、安全に出産できたというママもいます。

お産は一般的に初産婦さんより経産婦さんの方がするりと産まれるといわれています。逆子も同様で、初産のママの方がよりハイリスクになります。

逆子のほかに問題がなく赤ちゃんの位置も殿位だった場合、逆子出産で問題が生じる確率はかなり低いという医師もいます。

骨盤位であることのであることの他にリスクのない場合は、経腟分娩でも一般に問題なく出産することが可能です。何か起こる確率は約0.005%です。

逆子の自覚症状…胎動に変化が起きたり頻尿になることも

赤ちゃんが逆子の場合、ママには自覚症状が出る場合もあります。最もわかりやすい自覚症状は胎動です。

頭が下を向いている赤ちゃんの場合、おへそより上の方を蹴られる感覚の胎動を感じるのが一般的です。

しかし逆子の赤ちゃんの場合、子宮の下の方で胎動を感じるママが多いようです。中には子宮口や恥骨のあたりを蹴られるママもいるようです。

また、たまに感じる小刻みな胎動は赤ちゃんの「しゃっくり」の場合が多いのですが、その動きもおなかの上の方に感じられるようになるそうです。

逆子である場合、胎動が下の方に集中し頻尿になるママもいるようです。さらに蹴られる場所によっておなかが張りやすくなることもあるので注意が必要です。

また、赤ちゃんが大きくなってくるとママのお腹の外から赤ちゃんの頭やお尻などが触ってわかるようになってきます。

丸くて硬い部分は赤ちゃんの頭です。それよりも小ぶりでつるんとした感じの丸い部分はお尻になります。わかりにくい場合は助産師さんに訊ねてみましょう。

私は双子を出産した経験があるのですが、このときは一人が「体育座り」をしている複殿位、一人が完全につま先を下にしている足位でした。

双子だったこともあり、予定帝王切開で出産しました。妊娠中、助産師さんが赤ちゃんたちの頭やお尻を触って教えてくれました。

確かに頭は大き目で硬い丸で、お尻はそれよりも柔らかい「ぷりん・つるん」とした感覚でした。押しすぎないように注意しながら、触ってみてはいかがでしょうか。

自覚症状は人によって異なります。正常な位置にある赤ちゃんでもお腹の下の方や膀胱・肛門あたりに胎動を感じることもあるので、あまり神経質にならないようにしましょう。

逆子になる原因を知って、不安解消と逆子予防に役立てよう

最終的に、逆子のまま出産を迎えるママは5%といわれています。ではなぜ逆子になってしまうのでしょうか。原因を探ってみましょう。

ママの体に逆子の原因がある場合…冷えやストレスも注意

逆子の中には、母体側に原因がある場合もあります。

  • 子宮筋腫がある場合
  • 双角子宮などの子宮奇形
  • 前置胎盤
  • ママの体が小さく骨盤が小さい
  • 羊水過多・羊水過少
  • 冷え性
  • 運動尾不足
  • ストレス

これらの特性がある場合、逆子になるケースがあるようです。

ママの子宮にもともと奇形があったり子宮筋腫がある場合は、子宮の内部の形状が一般とは異なります。ひっかかりが生じたり、スペースが狭くなります。

ママの体格が小さくて骨盤がもともと小さめな場合も、赤ちゃんが自由に動き回るスペースが狭くなります。

また前置胎盤も子宮内部で赤ちゃんの自由な動きが制限されます。そのため逆子になるのではないかと考えられています。

羊水の量も逆子に影響を与えているといわれています。過多の場合は赤ちゃんがよく動き、逆に過少の場合は身動きがとりづらいため逆子が治りにくいのです。

冷え性やストレスが原因になるといわれているのは、赤ちゃんがより母体が温かい上の方へ最も大切な頭を向けるからという説があります。

また運動不足で血流が悪くなったり、子宮が固い状態になるとより居心地の良い子宮上部に頭を向けてしまうのではないかと言われているようです。

実は逆子はまだ医学的に解明されていない部分が多く、これらがすべて逆子の原因となるとは言えません。冷え性・ストレスも同様です。

赤ちゃんに逆子の原因がある場合…多胎児や病気があることも

逆子には赤ちゃんに原因がある場合もあります。

  • 多胎妊娠(双子や三つ子など)
  • 胎児水腫
  • 水頭症
  • 胎児奇形

私は実際多胎妊娠による逆子を経験しましたが、子宮内いっぱいに赤ちゃんが詰まっている状態なので胎動もほとんど感じることがないほどでした。

胎児水腫とは赤ちゃんの体の中にいろいろな原因で水が溜まる病気です。水頭症は脳せき髄液が溜まってしまう病気です。

これらの病気が起きていると赤ちゃんの頭や体の形に変化が起こり、ママの骨盤にうまく頭が入り込めないことがあるため逆子になってしまうケースもあるそうです。

逆子と診断されても、赤ちゃんの健康状態に問題があるとは限りません。心配しすぎずに妊娠経過を見ていきましょう。

最も多いのは「特に原因がないケース」…なおることも多い

実は、逆子の原因でもっとも多いのが「母体側にも赤ちゃん側にも特に原因が見当たらないが、逆子になった」というケースです。

逆子を指摘されたママも、お産までになんとなく頭位になることが多いのです。こうしたケースがもっとも多いので、原因を考えて不安になる必要はありません。

私の友人に出産当日まで逆子が治らず帝王切開を予定していたのに、瀬戸際で急に赤ちゃんがぐるんと回転して無事経腟分娩で生まれたという人がいます。

友人はすでに2回の経腟分娩を経験しているママで、赤ちゃんにも全く問題はありませんでした。それでも妊娠期間中ずっと逆子で、最後の最後で戻ったのです。

臨月になると赤ちゃんが大きく成長するため、大きく移動することは少なくなります。そのため逆子が治りにくくなるのですが、こんなことが起こることもあるようです。

ただし非常に珍しく、長年赤ちゃんを取り上げている医師・助産師さんも初めてのケースだったそうです。

友人は「逆子に良いということをすべてやったけれど治らなかった。お産直前は何もしていなかったのに、なぜか急に戻った」と言っていました。

ストレスや過度の不安・恐怖は妊婦さんの健康にも赤ちゃんの健康にもよくありません。「お産までに戻るかもしれない」くらいの気持ちでゆったり過ごしましょう。

逆子の予防方法!妊娠中の冷えとストレスを吹き飛ばそう

逆子になりやすい子宮内の異常などの症状はいくつか挙げられていますが、逆子になる原因ははっきりとはわかっていません。

しかし逆子の原因の1つではないかと考えられているママの冷えやストレス・運動不足などは簡単に解消することができますので、対策をしていきましょう。

足湯

逆子予防としてよく行われている方法です。下半身を温め血行をよくしてくれる足湯は、リラクゼーション・ストレス解消にも効果的です。

適度なウォーキングやマタニティスポーツ

安定期に入ると軽い運動が積極的に勧められます。ストレス発散やプレママ友作りのためにも、マタニティスポーツを生活に取り入れてみましょう。

マタニティヨガや体操

リラックス効果や血行促進などの効果も期待できますね。

体を温める食べ物を食べる

温かい食べ物やスープなどは体を温めてくれます。塩分に注意して、ぽかぽか料理で心と体を温めましょう。

語りかける

お腹を触りながら赤ちゃんに向かって「こっちが足だよ、頭は下だよ」と語りかけましょう。逆子になってしまった後にも効果があるといわれているんですよ。

普段から冷え性を自覚しているママは、特に冷えに注意しましょう。靴下をはくだけでも足元の冷えを防いでくれますよ。

マタニティスポーツやマタニティヨガ・マタニティスイミングなどは、必ず医師と相談して行ってくださいね。お腹の張りがある場合は安静にして無理をしないようにしましょう。

自然になおることも!心配しすぎずマタニティライフを過ごそう

逆子は珍しいことではありませんが、出産まで続くのは5%とかなり低い確率だとお伝えしました。逆子で出産しても安全に生まれてくる赤ちゃんもいます。

妊娠中期や後期に「逆子ですね」と言われても、あまり心配しすぎずリラックス&体を冷やさない生活を心がけましょう。

逆子のお産にはリスクがともないますが、条件がそろえば経腟分娩で産むこともできます。医師・パパとよく話し合って、赤ちゃんのためにもっともよい方法を選びましょう。

私の母は逆子でしたが経腟分娩で産まれてきたと言っていました。そして私も逆子を帝王切開で出産しました。いずれのお産にもそれぞれリスクがありますが、無事に出産を終え子供も元気に成長しています。

逆子は赤ちゃんの数だけある「出産スタイル」のひとつです。悩みすぎず、心配しすぎず今お腹にいる赤ちゃんとのマタニティライフを楽しんでくださいね。

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