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万一の場合に備えて、流産の種類とそれぞれの主な症状を知ろう

2014/12/31

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赤ちゃんを待ち望む女性にとって、流産はとても辛い経験です。ただ妊娠すると誰でも起こる可能性があるため、流産にはどのような種類あるか、どのような症状が出るのかなど流産について知っておくことも必要ではないでしょうか。

そこで、流産の種類やそれに伴う症状を説明していくので、万一の場合に備えて理解しておきましょう。

切迫流産と進行流産

妊婦さんなら切迫流産は比較的耳にする機会が多い言葉の一つですが、まだ流産には至っていないけれど流産の危険性が高い状態を言います。赤ちゃんの心拍が微弱、体が大きくなっていないといった様子で判断されます。

症状としては下腹部に鈍痛を感じたり、お腹が張って固くなる、不正出血があるなどが当てはまります。切迫流産は、安静にするなどして体を休め、危険な状態を脱すれば妊娠継続の可能性はまだ残されています。

逆に進行流産は切迫流産が進んでしまい、まさに今流産が起きている状態のことです。残念ながら進行すると、もはや流産を止めることはできません。

症状としては、かなり強めな腹痛が頻繁に起きて、出産で通常赤ちゃんが産まれる出口となる子宮口が開いて羊水が流れ出たり、子宮内の胎嚢などが外に押し出されてくるので大量の出血を伴う場合もあります。

繋留流産

繋留流産は、子宮内で赤ちゃん既に亡くなっている状態のことを言います。他の流産と違って、腹痛や出血といった症状もないので自分では気づきにくいのが特徴です。

妊婦検診のエコー検査で赤ちゃんの心拍が確認できなかったり、週数に見合った発育が見られないといった状況で判断されます。通常は1回のみではなく、日にちを開けて数回の診察を繰り返して、慎重に赤ちゃんの様子を確認した上で概ね2週間位で診断されます。

繋留流産の場合は、子宮内の赤ちゃんやその周りの組織が子宮内に留まっていて自然には出てきません。感染症予防のためにも、人工的に外に出す手術が行われます。

完全流産と不全流産

流産になると子宮口が開いて、子宮内の赤ちゃんや周りの組織などが外に出てくる場合がほとんどです。完全流産は、子宮内のものが外に全て出尽くしてしまい、何も残っていない状態を言います。子宮に内容物がなくなれば、自然と子宮口が閉じて膨らんでいた子宮も元の大きさに戻るので、多少の腹痛を感じることはあります。

逆に不全流産は、大部分は外に出てしまったけれど、子宮内にまだ赤ちゃんの組織の一部が残っている状態のことを言います。下腹部に強い腹痛が起こり、出血も続きます。子宮内に組織が残っていると感染症を起こす場合があるので、内容物を取り除く手術が行われます。

子宮外妊娠

通常受精卵は、子宮内に着床して赤ちゃんが成長していきますが、子宮の出入り口である子宮頚管や卵巣や卵管、子宮内だけど正しい場所ではないところなどに着床してしまうことを子宮外妊娠といいます。

赤ちゃんは子宮内の正常な部位でのみ発育を始めるので、それ以外の場所では発育が止まり流産となります。着床場所が卵管などの細い部位だと破裂したり、出血がひどくなって母体が危険な状態になる可能性もあります。

継続的な少量の出血や突然の大量出血、程度の異なる下腹部痛などが主な症状ですが、腹痛を感じない場合もあります。主に尿検査などで妊娠反応が見られるのに、子宮内に赤ちゃんが見つからない場合などに慎重に経過を観察しながら診断されます。

胞状奇胎

受精卵が子宮内に留まると徐々に胎盤を作り始めますが、この胎盤の元になる絨毛という組織に異常が見られ、ぶつぶつした水ぶくれができてまるでぶどうの実にように見える状態を胞状奇胎と言います。

胞状奇胎になると、子宮内で水ぶくれがどんどん増えていき赤ちゃんが育っていくことはありません。流産というよりは異常妊娠の一種で、子宮内が全て水ぶくれで覆われる全胞状奇胎と、一部は正常な絨毛と胎児の部分が残る部分胞状奇胎に分けられます。

通常出血や腹痛など切迫流産の症状が見られると、つわりを引き起こす女性ホルモンの分泌量が減ってつわり症状が和らぎます。しかし、胞状奇胎の場合は症状として出血や腹痛があるのに、女性ホルモン量が増えるので更に吐き気などのつわり症状がひどくなるといった特徴があります。

また、妊娠初期の段階なのにお腹に膨らみがあるなどの症状も見られます。胞状奇胎と診断されたら、子宮内の内容物を全て外に出す手術を受けて、奇胎を除去する必要があります。

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