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「療育」って何するの?発達障害の療育支援の詳細と子供への接し方

2015/08/18

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子どもの発達障害は、テレビ番組でも特集を組まれることも増えていて、パパママの関心度も高まっていますよね。

我が家には、「ある年齢までグレーゾーンだったけれど、その後健常に成長した子」と、「ある年齢まで一見普通に成長し、その後発達障害が現れた子」がいます。

また、療育訓練を受けるなかで、いろいろな発達をとげていった子どもたちをたくさん見てきました。子どもの成長を見つめていると、健常児と発達障害児の分岐点がどこかとても気になるものです。

健常に発達した子と発達障害を持っている子の発達の分かれ目
いろいろな発達障害の状況
療育訓練を受けること

など、我が子の発達が気になるママが「知りたい!」と思うポイントについてまとめてみました。

発達障害ってなに?発達障害の特徴と、いろいろな発達障害の種類

そもそも、「発達障害」ってなんなのでしょうか。実は、さまざまなケースが発達障害と呼ばれているのです。

発達障害=「障害」ではなく、発達障害=「病気」でもない

発達障害とは、脳の発達が一般的な人とはちょっと異なる状態を指しています。意外に思われるかもしれませんが、脳や心の「病気」ではありません。

一般的な人とは違った五感や、感じ方、考え方のパターンを持った、いわば「特性」です。左利き・右利きの人がいるように、脳のパターンの個性であり、特性なのです。

「発達障害」には「障害」という文字が入っているので、発達障害と診断されたらすぐ「障害児」に認定されてしまうように感じるママも多いでしょう。しかし、発達障害を持っているからといって、かならずしも「障害児」と認定されるわけではありません。

「障害児」や「障害者」は、社会生活をおくるために適切な支援やサポートが必要不可欠な状態の子どもや人をさす言葉です。

発達障害を持っていても、成長とともにできることが増えていき、自分の力で社会生活が送れるようになる人もたくさんいます。

こういった場合は、「障害児」「障害者」と認定されることはありません。また、認定されたとしても、現在は行政などの手厚いサポートが受けられます。

発達障害は治るの?…聞きたいけれど聞けない疑問をチェック

多くのママが知りたいと思うのは、「発達障害って治るもの?」という点でしょう。発達障害は病気ではないので、治療で治すものではありません。

脳の発達の特性なので、その「個性」「特性」を完全に取り払ってしまうことはおそらく難しいでしょう。しかし発達障害を持っている子どもも、確実に成長していきます。発達にあった支援や教育をすれば、できることがどんどん増えていきます。

発達障害には、知的な障害をともなうものと、知的な障害をともなわないものがあります。知的な障害をともなうケースも、成長とともに知能は発達していきます。

知的な障害をともなわないケースで、社会の中で生きていくスキルと適切な支援が得られれば、社会人として独り立ちし、結婚することも可能ですよ。

さらに、一般的な人とは違った「特性」「個性」をもっていることが、大きな強みになることも少なくありません。優れた聴覚や視覚的なセンスを持ち、音楽や絵画の世界などで成功している人もたくさんいます。

子どもの個性に寄り添い、適切な教育をほどこすことの大切さは、発達障害をもつ子も、健常な子どもも変わりません。

発達障害を持つ子の教育に必要なのは、常に行政や教育・福祉に関する情報をキャッチする敏感さと、一般的な考え方にとらわれない柔軟な心です。

また、一部で「発達障害など、子どもの障害は母親の生活の乱れが原因」とまことしやかに言われているようです。

現在、発達障害を引き起こす原因はまだ解明されていません。親がどんなに規則正しい生活をして、食べ物に気をつけていても、発症することもあります。

「わが子の発達障害は、私が原因だ」と悩む必要はありません。それよりも、今後いかに上手に関わり、子どもの社会性を伸ばして可能性を広げるかに心をくだいてあげましょう。

発達障害には、どんな種類があるの?実はいろいろある発達障害

発達障害と一言で言っても、実はその種類はたくさんあり、一種類の特性を指しているわけではありません。

発達障害と呼ばれる特性には、以下のようなものがあります。

  • 自閉症スペクトラム
  • ADHD
  • 学習障害

また、これらの特性は、さらに細分されます。それぞれ詳しく見てみましょう。

「発達障害」と呼ばれる特性の、それぞれの特徴について

ちょっと変わった特性を、日本では現在「発達障害」とひとくくりにしていますが、それぞれ特徴も、受けるぺきサポートも違ってきます。

自閉症スペクトラム…昔の「自閉症」イメージとは異なる世界

発達障害の中でも、耳にすることが多いのが自閉症スペクトラム(ASD)です。スペクトラムとは、裾野が広がる状態を指しています。

昔から「自閉症」と呼ばれる特性は存在していましたが、現在は多様化し、さらに分類が細かく分かれています。代表的なものをご紹介しましょう。

  • 自閉症
  • アスペルガー症候群

自閉症は、次のような特性をもった障害です。

  • 他人とうまく関わることができない
  • 集団行動など社会的な行動がとれない
  • 特徴的な行動をする・こだわりが強い
  • 知能・言語に障害をもつ

アスペルガー症候群は、自閉症の特徴の中で、知能・言語に障害をもたない状態を指しています。

自閉症には、昔「自分の殻に閉じこもっている人」というイメージがありました。しかし、その認識は正しいとは言えません。

我が家の子どもも自閉症ですが、非常に社交的で明るく、人なつっこい子です。このように、昔の認識とは大いに異なっていることが、最近の自閉症を理解するポイントですね。

アスペルガー症候群は、知的な遅れがなく、逆に知能が高かったり、言葉が達者だったりするため、気付かれないことも多いようです。

最近では大人になってから、「対人関係や社会生活でうまくいかない」、「しんどい」ということが続き、アスペルガー症候群だと気付く人もいるようです。

自閉症スペクトラムは非常に裾野がひろく、重度もさまざまです。大変重い自閉症になると、知的な遅れや言語障害も強くなり、人の顔を認識できない障害を持つこともあります。

また、自閉症スペクトラムは、医師によって広汎性発達障害と診断されることもあります。広汎性発達障害も、自閉症スペクトラムとほぼ同じ特性のことです。

発達障害をとりまく医学の研究が目まぐるしく進み、行政の認識が追い付かない点もあり、いろいろな名前で呼ばれています。自閉症スペクトラム、もしくは広汎性発達障害と診断された場合は、広義の発達障害だなとやんわり認識しておくと良いですね。

注意欠陥/多動性障害…最近よく聞く「ADHD」ってなに?

最近、「ADHD」という言葉をよく見かけます。ADHDも発達障害のひとつで、「注意欠陥/多動性障害」とも呼ばれています。

簡単に説明すると、「落ち着きがなく、注意力がない状態」です。多動性障害を持つ子どもは、びっくりするくらいのスピードで走り回ることが多いですね。

我が家の子どもも多動性障害を持っていますが、身体能力が高く、瞬発力があって慣れない人ではとても追いつけません。車道や駅のホームでも平気で駆け出すため、絶対に手を離すことができません。

うっかり玄関のカギを開けておくと、飛び出して行方不明になってしまいます。また、椅子に座っていることが極端に苦手なので、「先生の話を落ち着いて聞く」ということは不可能です。

しかし、いつも動き回っているかといえばそうでもなく、自分が気に入った遊びをしている時などは、驚くほどの集中力を見せます。

注意欠陥/多動性障害「ADHD」は、子どもが幼いころには多動の側面が強く出ることが多いようです。成長とともに多動性はしずまっていく子が多く、そこからは注意欠陥の側面が気になりはじめるようです。

大人であっても、「異常にだんどりが苦手」「注意力がなく人の話を聞くことができない」など、ADHDを持つ人は意外といます。

学習障害…ハリウッドスターも抱えていると言われる障害のひとつ

学習障害は、LDとも呼ばれています。知的な発達の遅れがないのに、勉強が極端に苦手、という子の場合は、LDが疑われます。

LDにもさまざまな種類があり、読むこと・書くこと・計算することなどに特徴が現れることが多いようです。字を読むことができないので苦労して台本を覚えた、というハリウッドスターがいたり、近年注目され始めている障害のひとつですね。

発達障害は併発することもある…幼児期は診断できないことも

ここまで読んでくださった方の中には、「このライターの子どもは、自閉症スペクトラムなの?多動性障害なの?」と思われた方もいるのではないでしょうか。

我が家の子どもは、自閉症スペクトラムで多動性障害が併存しています。こういった傾向のある子は非常に多く、特に幼いころは多動が強い子が多いですね。

発達障害は発達にさまざまな異変が起きる特性なので、成長とともに劇的に変化していくことも少なくありません。

学校に通い始めてから学習障害がはっきりしてくる子もいれば、成長とともに多動性障害が薄らぐ子もいて、幼児期にははっきりとした診断名がつかないことが多いですね。

自閉症スペクトラムとADHDを併発している子もたくさんいますが、アスペルガー症候群と学習障害が併存しているケースもあるようです。

また、なぜか発達障害、特に自閉症やADHDは圧倒的に男の子に多いという傾向があります。子どもの同級生は全員発達障害ですが、全員男の子です。もちろん女の子で自閉症を持っている子もいます。

さらに、ダウン症など他の障害を持っていて、自閉症も抱えている子もいます。自閉症スペクトラムは非常に裾野が広いため、ふもとの方に位置づけられる人の場合は、「自閉症」ではなく「自閉傾向の強い人」と呼ばれます。

「場の空気や雰囲気を読めない発言をしてしまう」「人の顔色がうかがえない」「妙なこだわりが強い」などの特性が強い人は、自閉傾向が強いのかもしれません。

「ちょっと違うな」と思うポイントは?子どもによって大きく違う

小さな子どもを持つママは「うちの子は大丈夫かしら?」と心配になってしまいますよね。どんな特徴が現れたら、注意が必要なのでしょうか。

発達障害を持つ子に現れる特徴とは…ひとつではないポイント

子どもの発達はマニュアル通りにはいきません。兄弟姉妹でも、全く同じようには育って行かないものです。発達障害を持つ子どもも同様で、障害の特徴が現れるのも子どもによってまちまちです。でも、「もしかして」と感じられるポイントはいくつかあります。

  • 目が合わない
  • 言葉の発達が遅い
  • あやしても笑わない
  • こだわりが強く、好き嫌いが異常に激しい
  • 耳が聞こえているのに、名前を呼んでも反応しない
  • 異常に落ち着きがない
  • 集団行動が苦手
  • 手を振る・飛び跳ね続けるなど、同じ行動を繰り返す
  • 言われたことをそのまま繰り返す「オウム返し」が多い
  • パニックを起こしやすい

こうした点が発達障害を持つ子どもに現れやすい特性です。

しかし、こうした点があったからといって、必ずしも発達障害であるとは限りません。たとえば、我が家の長男は、3歳1か月までほとんどしゃべりませんでした。

非常に活発で走り回ってばかりいたので、見る人が見れば「多動」と感じたかもしれません。また、集団行動がまったくできませんでした。しかし、幼稚園に入園後たった1週間で3語文がしゃべれるようになり、集団行動もできるようになりました。

現在では、知能や学習に遅れもなく、普通の子どもとして成長しています。しかし、幼児健診ではずっと「異常が認められる」と言われ続けていました。

2歳を過ぎた頃に大学病院の児童発達専門医に診察してもらったところ、「言葉が遅いだけで発達障害の可能性はかなり低い」と言われました。

その時のポイントです。

目が合う。
言葉は表出していないが、指さしなどでコミュニケーションできる。
質問の意味を理解し、答える能力がある。
ある程度座っていることが可能。
親の顔をよく見る。

当時診察してくれた医師は、こうした点から、長男は健常と判断していました。

一方、次男は言葉の発達こそ遅かったものの、長男となんら変わらない成長を続けていました。しかし、3歳くらいから他の子との違いがはっきり出始め、5歳を過ぎるころには「障害を持っている」ということが明らかになってきました。

長男と次男の違いは、はっきりとはわかりません。しかし、今思えば目が合わない・名前を呼んだ時の反応がにぶいという点が、大きく違っていました。

子どもの発達や、抱えている障害の度合いによって、特徴も変わる

子どもの発達が十人十色なように、発達障害の特徴も人によってさまざまです。次男には自閉症のお友だちがたくさんいますが、同じ特徴の子はひとりもいません。

次男は自閉傾向はあまり強い方ではありませんが、知的な遅れが強く出ており、多動が激しいタイプです。一方で、知的な遅れが軽いにも関わらず、自閉傾向が強く、感情のコントロールがうまくいかないため障害に気付く子もいます。

上に挙げた発達障害児の特徴もごく一部に過ぎません。他にも、聴覚が異常に敏感だったり、視覚が独特だったりと多岐にわたります。

この後の項でくわしく述べていきますが、ママが「育てにくい」「関わりにくい」「なんだか違和感がある」と感じたら、専門の医師などに相談し、診察してもらいましょう。

発達障害が認められても、認められなくても、ママの育てにくさを解消するヒントを得ることができるかもしれません。

発達の遅い子がすべて発達障害とは限らない…成長で変化する

発達障害のなかには、学習障害などある程度年齢が高くならなければ気付きにくいものもあります。

新生児ではわからない!成長してみないとわからない障害もある

そもそも、発達障害は「コミュニケーションや社会性」に関わる障害です。そのため、生後すぐにはわからないことがほとんどです。後になって「そういえば首の据わりが若干遅かった」「人見知りをしなかった」と感じることはあるかもしれません。

それも、我が家を例にとれば、人見知りは全ての子にありませんでした。首の据わりが遅いことや、歩き出しの遅さも、1ヶ月以上の誤差はありませんでした。

よほど顕著な遅れでなければ、結果論の範疇だと思います。ただし、自閉傾向が強い子の場合は、かなり早い段階で違和感をおぼえることは増えてくるかもしれません。

早く異常を指摘されたケースでは、1歳6ヶ月健診が多いようです。そのころにまったく発語がなかったり、異常に落ち着きがない場合は、指摘を受けるかもしれません。

ちなみに、我が家の次男は3歳児健診まで一切指摘を受けませんでした。行政によってはこうした見落としもあるので、健診結果は絶対ではないことを頭に入れておくと良いですね。

ただし、最近は早期に支援を行った方が効果的と言われているため、行政も発達障害児の発見に力を注いでいます。指摘を受けたら、できるだけ早めに対処しましょう。

自閉症スペクトラムや広汎性発達障害という診断も、ある程度成長しなければつかないこともあります。これもまた、成長とともに顕著になる特性が多いからです。

もし「障害かもしれない」と感じたら、しておいた方がよいこと

我が子に障害があるかもしれない、と感じたら、まず何をすればよいのでしょうか。あふれている情報に惑わされず、的確な対応をさぐりましょう。

「発達障害」かもしれないと指摘を受けたとき&不安に思うとき

「わが子に障害があるかもしれない」…その予感は、親にとってとてもつらく、苦しいものですよね。でも、意外と多くの親が、「これは障害なのではないか」と感じる前に、いろいろな方面から指摘されているようです。

自分の子どもだと、客観的に見ることがあまりないので、気付かないこともたくさんあります。親だからこそ大変なシーンも乗り越えてしまうことも。

まず、最初に指摘を受けるきっかけになるのは1歳6ヶ月健診でしょう。言葉の遅延や、目が合わないといった特性から気付かれることが多いようです。

こうした健診や、普通に通っている小児科などで「発達障害かもしれない」と指摘されたら、まずは自治体の保健福祉課や保健センターなどにその旨を伝え、相談します。

健診ではプロの保健師さんが待機しています。今後どうすれば良いのか、住んでいる自治体ではまず連絡すべき場所はどこかなどを教えてもらいましょう。

また、「育てにくい」「扱いが難しい」といった育児の悩みがあったら、保健センターの育児相談窓口などで相談してみましょう。

感覚の鋭敏さなどが原因で寝つきが悪かったり、かんしゃくをしょっちゅう起こすなど育児がしにくいこともあります。こうした相談から、発達障害がわかり、その後の対応に結びつくこともたくさんあります。

保健センターや保健福祉課などに相談すると、次に専門の医師を紹介されます。発達障害は、普通の小児科ではなく、発達専門の小児科で診察してもらいます。

県立病院や国立病院などには、子どもの発達支援センターを併設しているところもあります。また、専門の個人病院もあります。

診察を受けると同時に、「療育訓練」をスタートすることがおすすめです。療育とは、社会的な自立のための訓練を行う、「医療」と「保育」です。

発達専門の病院では、療育訓練も行っているところが多く、また保健センターでも教室が開かれていることもあります。診察の際に紹介されることもありますが、こちらから「療育訓練を受けさせたいので、教室を紹介してください」とお願いすると確実です。

民間の事業所で療育訓練を行っているところもあります。空き状況や口コミを参考に、いろいろなところで療育訓練を受けると良いですね。

診断&療育訓練を受けるまでのプロセス!3つの家族のケース

我が家の場合、3歳児健診まで特に異常を指摘されませんでした。しかし幼稚園で煙たがられ、先生方から親に対して毎日のようにクレームがありました。

家族で悩み、発達専門のセンターで診察を受けましたが、あまり療育に対して積極的な先生ではなく、「様子をみましょう」と言われ続けて無駄に1年が経過しました。このままではらちが明かないので、他の専門医に問い合わせましたが門前払いされました。

私は実家のある他県に移住して、本格的な療育を受けさせようと決意しました。そのため、すべての通院を中止し、幼稚園もやめると宣言したところ、どうやら「ネグレクト疑惑」が浮上したようで、保育カウンセラーの面談を受けさせられました。

そのとき、我が家が直面している「療育難民」状態が明らかになり、保育カウンセラーさんがあまりの惨状に驚いて、すぐに療育訓練を本格的に受けられる環境を整えてくれました。

それは最初に診察を受けた発達専門センター内の施設でしたが、私は無理を言って主治医を変えてもらい、やっと「自閉症スペクトラム」という診断名を頂きました。

友人I君の場合、ママのお友だちで、発達障害のお子さんがいる人から「あなたの子どももそうかもしれない」と指摘されたそうです。

それをきっかけに、育児の苦しさもあったため我が家とおなじ発達専門センターを受診し、それから療育訓練がスタートしたそうです。

友人K君の場合、パパの仕事の都合でアメリカで生まれました。2歳の時、健診で自閉症と診断を受け、積極的に療育に参加してきたそうです。

3歳のころに帰国しましたが、アメリカで最先端の療育を見てきたママは即行動し、私たちと同じセンターで受診・療育訓練がスタートしました。

このように、同じ自閉症スペクトラムと診断された子であっても、療育訓練や診断を受けるまでのプロセスはさまざまです。「なんだか変だな、おかしいな」「育児が大変すぎる」と感じたら、まずは保健センターや発達専門の医療機関に相談してみてくださいね。

療育訓練を受けてみよう!そのために必要な手続き

療育訓練を受けるためには、まず児童発達支援等の受給者証を取得する必要があります。

お住まいの地域の市役所などに行き、児童発達支援給付費等支給申請を行います。保健福祉課などの窓口で申請書がもらえます。事前に自治体のサイトなどで、必要書類について調べておきましょう。

自治体によって受給者証の名前や申請書の名前が若干異なることがあります。小学生以上になると、同じ受給者証が「放課後等デイサービス受給者証」に変わります。これらの受給者証を取得すると、療育訓練の費用の補助が受けられるようになります。

勘違いされやすいのですが、療育訓練には、療育手帳(発達障害児のための障害者手帳)は必要ありません。

療育訓練を受けると、我が子が本格的に「障害児」になってしまうのではないか…
そんな不安があって、なかなか踏み出せない親もいるようです。
療育訓練を受けた事実=障害の認定ではありません。
将来、履歴書に記載する義務もありません。
訓練の結果、順調に成長して健常児のように発達する子もたくさんいます。
療育訓練を受けなかった結果、苦しむのは子どもです。
勇気を出して療育訓練を受け、子どものコミュニケーション能力を開花させましょう。

療育訓練はいつから受け始めればいいの?超早期がおススメ

では、療育訓練はいつから受け始めれば良いのでしょうか。気になる療育の「どうなの?」をピックアップしてみました。

療育訓練をスタートしたい時期…発達障害に気付いたら、即行動!

現在、療育訓練は早ければ早いほど良いと言われています。1歳半健診で指摘されたのであれば、できるだけすぐにスタートしましょう。行政側も、超早期療育に力を入れているところが多いので、小さな子どもであるほど受けやすい環境が整いつつあります。

もちろん、5歳、6歳になってもスタートできます。小学生以降はじめて受ける子も、大人になってから訓練を始める人もいます。しかし、対応が遅くなるほどコミュニケーションのつまずきで心を痛めることも増えるため、早期療育がおすすめなのです。

療育訓練では、どんなことを学ぶの?最近の訓練の内容をチェック

では、療育訓練では具体的にどんなことをするのでしょうか。

  • 視覚支援を使った支援
  • 身辺自立の訓練・自立課題訓練
  • 言語聴覚療法・作業療法・理学療法などの訓練
  • 五感の体験
  • 家族に対する教育・啓発

こうした訓練を集団療育・個別療育を織り交ぜながら行っていきます。

発達障害を持つ子の特性として、耳から入る情報はキャッチしにくく、目から入る情報はキャッチしやすいというものがあります。

さらに発達障害のある人には、見通しのつかないことに不安を覚え、見通しがつくと安心するという特性もあります。

そこで、スケジュールを目に見える表にして提示するなどの支援を行い、身辺自立やコミュニケーションの発達をうながします。

最近はPECS(ペクス)と呼ばれる絵カードの受け渡しによるコミュニケーション訓練も盛んにおこなわれています。このカードのコミュニケーションをマスターすれば、発語が一切ない子どもでも、自分の要求をきちんと他人に伝えられるようになりますよ。

それと同時に言語の訓練や体を動かす訓練、水遊びや粉遊び・リトミックといった五感の体験も行われます。親に対するセミナーも開かれ、子どもとのかかわり方を学びます。

療育訓練によっては親が同伴するものもあります。大変ですが、子どもとのかかわり方を肌で学習できるため、親子共に気持ちが楽になれるのではないでしょうか。

プロの支援者や障害児の親と知り合えることも魅力です。ひとりで悩む必要はないのだ、と感じるだけで私はずいぶん救われました。

早期療育訓練では、なぜおすすめなの?早く始めるメリットとは?

では、なぜ療育訓練は早くスタートした方が良いのでしょうか。まずは、育児の大変さを緩和し、親子の関係を良好なものに導いて、子どものスムーズな成長をうながすというという点が大きなメリットです。

こだわりの強い自閉症スペクトラムの子どもや、一瞬たりとも目を離せないADHDの子どもの育児は、とにかく大変です。気の休まることがなく、周囲の人々の視線にも傷つくことがあるでしょう。

感覚が鋭敏すぎてしょっちゅうかんしゃくを起こすのに、原因がわからない。
夜でも起き出して騒ぐので眠れない。
なんでも手を出し口に入れるので、コンビニやスーパーで買い物さえできない。
突然騒ぐので、公共交通機関を利用できない。
じっとしていられないので、病院に連れていけない。
どんなにしつけても言うことを聞かない。
他人から「親のしつけが悪い」と責められる。

発達障害の子どもの「育てにくさ」には、こういった点があります。

しかし、早期に療育訓練をスタートすることで、親は視覚支援や絵カードコミュニケーションなど、発達障害の子どもが理解しやすい方法を知ることができます。また、得た知識を生活や育児の中に取り入れていくことが可能になります。

また、発達障害とはなにかを理解することで、なぜ子どもがつらそうなのかに気付き、突然だと思っていたいろいろな行動の意味に気付けるようになります。その結果、「自分の育児やしつけが悪かったわけではないんだ」という安心につながります。

また、発達障害を持つ人の中には、生きづらさを抱え続けた結果、二次障害を引き起こしてしまう人も少なくありません。心が傷つき続け、精神的なダメージを負ってしまうことも多いのです。

早期療育を行って、早い段階からリハビリテーションやケアを続けていくことで、こうした二次障害を引き起こす可能性を少なくしていくことができます。子どもの未来のためにも、親の気持ちのためにも、早期療育は大切なことなのです。

早期療育訓練で、子どもの心にある「ドア」を開いてあげよう

発達障害かもしれないと指摘・診断されても、支援や療育訓練で子どもはしっかり成長していきます。健常な人と変わらない成長を遂げる子もいれば、障害者としての人生を歩む子もいます。でも、療育訓練は必ず子どもの成長に働きかけるものです。

さらに、親や社会と上手にコミュニケーションを取る方法を学ぶことで、子どもも家族も世界を広げることができます。発達障害は、人生をくじくものではありません。勇気を出して診察・療育訓練を受け、成長の足掛かりをつかみましょう。

みんなのコメント
  • 困ってる埼玉ママさん

    3歳の息子は、何らかの発達障害があるように思われます。2歳半頃から保健センターに相談して、療育を受けたいと言い続けたが「様子を見ましょう」と受けさせてもらえませんでした。
    さいたま市は小児医療、障害児に関する予算も人も全然不足しているそうです。住んでいる行政区によって、子どもの成長が阻害されるのは理不尽だし、怒りもおぼえます。
    引越しを検討してます…。

  • 睦月七草さん

    私も発達障害と知的障害です。私は成人してから、診断されましたが、小学生の頃から、障害の疑いはあったそうです。今は、成人してからも、サポートをある程度受けられます。私は、手先の訓練として、今、陶芸を習っています。また、陶芸の作品展の時、お客様応対にも、チャレンジしています。陶芸も障害のある方達は、あじのある個性的な素敵な作品をつくりますよ。私は、母の家事手伝いもして、自分の訓練にもしてます。家庭でできる療育が家事だと思います。また
    、発達障害があっても、障害者手帳が交付されれば、支援や福祉サービスが受けやすくなると思います。私は、療育手帳をもっています。

  • たけるママさん

    私の2歳になる息子も発達障害です。 落ち着きがなく集中力が途切れる事があります 。また呼んでももすぐに反応する事がなく人と目を合わせる事があまり出来ません。私は今のままではいけないと思い 福祉課の保健師さんに相談をした所、療育の事を教えてもらいました。発達障害の子供を支援してくれる療育訓練を受けられる保育園も紹介してもらいました。現在,児童発達障害支援等の受給者証を取得する為に申請中です。

  • 奈々さん

    3歳児検診で、グレーゾーンと言われました。
    知的障害ではないそうですが、物の捕らえ方が違う特性を持った子と言われました。時計の絵をみて、普通なら「とけい」と答えるところ、「じかん」と答えました。
    園生活の集団行動も苦手で、遊びの切り替えができず、時々かんしゃくを起こすそうです。
    家で生活してる分には、時間に追われずゆっくり過ごしているので、気にならないです。
    物の捕らえ方が違う。確かに普通なら、「とけい」と答えるかも。
    でも、「じかん」と答えたのは、間違いなのかなぁ。
    集団生活についていけないので、グレーゾーンなのかなぁ。

  • 森ねえさん

    書字障害、協調運動障害の4歳男児ですが吃音の難発性でお先真っ暗の感じですが療育も始めたので「健常児との差は広がるばかり」と言う意見もある中でやって行こうと思います。

  • 悠ママンさん

    私の子供も3歳で今月から療育に行き始めました。先月まで公立の幼稚園に行っていましたが一人椅子に座らず話も聞かず外やよその教室で走り周ってたそうです。園長にも障害の疑いがある的な事を言われ保健センターや市役所の協力で療育に行く事ができました。子供もこっちの方が落ち着くみたいで椅子に座って絵本の読み聞かせもちゃんとできているみたいです。子供もそうですが私自身が楽になりました。幼稚園のお迎えの時は今日は何をゆわれるのかとドキドキしてましたが今は細かく今日はあんな事が出来ましたとか工作でベルを一生懸命作ってましたとか説明してもらえます。
    受給者証を出してもらうのに時間がかかるのがもどかしいですね。

  • けんとばぁばさん

    孫が1歳半検診で発達障害の疑いがみられると言われ息子と嫁がショックを受けています。外遊びが好きで毎日保育園にも通っていますが、園ではそんなことは言われたことがないそうです。確かに言葉が遅いですがこちらの言っていることは理解はしているみたいです。ばぁばは見守るしかないです・・・。

  • 泣きむしママさん

    息子が就学時健診で落ち着きがないと指摘されました。以前から子育てに困難さを感じていましたが指摘されて大変ショックを受けています。特別支援学級はどうかと言われて「考えていません」と答えましたが、普通学級でついて行けずいじめられたりからかわれたりなど想像すると、やはり支援学級で彼に合った方法で勉強させたほうがためになるのではないかと今考え中です。ちなみに、ADHDではないかと私は思っています。発達支援センターにも行って療育も考えています。

  • ママちゃんさん

    三歳半息子の発達障害を疑っています。検診等では、問題ない、様子を見ようと言われてきました。育てにくさもありませんでしたが、どうしてもぬぐいきれない違和感がありました。幼稚園に通いはじめて、友達とのつきあい方が上手くない、との指摘。抱きつきや顔を触るなど、なれなれしすぎるようです。若干の多動性もあります。自分で大学病院のリハビリセンターに予約をいれたところ、診察は半年後とのことでした。そんなにたくさんいるのかと、逆に安堵してしまいました。生きにくい世の中です。ちょっと変な人に対する社会の許容が厳しくなった気がします。それでもこの世界で生きていくのです。できるだけの支援をしてやるつもりです。

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