RSウイルス感染症は保育園いつからOK?原因・症状・登園許可やリスク

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2017/02/14

毎年11月下旬頃から罹患者が増え始め、1~2月頃には猛威を振るい始めるさまざまな感染症。インフルエンザ、ノロウイルス等、もうその字面を見るだけでも小さなお子さんをもつママはビクビク…!恐ろしいですよね。

インフルエンザやノロウイルス等は、私たち大人も自分の育ってきた過程やこれまで生きてきた中で、物心がついてからよく耳にしたり、実際に経験(罹患)してしまったり…といったメジャーな感染症です。

しかし、冬に流行し、ほぼ100パーセントの乳幼児が罹患すると言われているにも関わらず、我が子が病院で検査を受けて陽性が出て初めて「なにその病気!聞いたことがない!」と慌てるママが多い感染症が存在します。

それが、RSウイルス感染症です!

新米ママには得体の良くわからないRSウイルス感染症ですが、実はこの病気はとても感染力が強い乳幼児の強敵であり、“我が子もほぼ間違いなく通る道”でもあるのです。

特に高確率での感染が懸念される、保育園に通っている(またはお兄ちゃん・お姉ちゃんが保育園・幼稚園に通っている)小さなお子さんを守るために、今からママが心がけられることはいったい何なのでしょうか?

RSウイルス感染症について理解し、実際の予防や対処法を見ていきましょう。元保育士の視点もあわせてお伝えします。

RSウイルス感染症の合併症や重症化に気をつけたいのは2歳までの乳幼児!基本情報を確認!

RSウイルス感染症は、決して珍しい病気ではありません。しかし、冒頭で述べたとおり、多くの大人は、自身がパパ・ママになるまでその名前や実態を知りません。それには理由があります。

それは、“RSウイルス感染症は2歳以下の乳幼児がかかりやすく、重症化するのも低年齢の赤ちゃんだけである”という特徴を持った感染症だからです。

パパやママ等保護者世代以上の方は、幼い頃にもし罹患して苦しんでいたとしても、もちろん覚えていないというわけですね。(そもそも昔はこのような名称自体もなかったようです。)

しかし、よくわからなくとも、毎年冬になるとあっという間に乳幼児の間で流行りだしてしまうRSウイルス感染症…。

特に保育園等での園生活をしている場合、クラスや園(兄弟・姉妹等、園児の関係者を含む)に感染者が出るとあっという間に拡がってしまいます。

よく知らないで「風邪程度だろう」と侮ったり、何気なく様子を見ておくだけでは、気づいた時にはお子さんは重症化し命の危機にさらされていることもあるかもしれません…。

RSウイルス感染症の主な症状は鼻水・発熱・苦しそうな呼吸と咳!

まず、RSウイルス感染症についての基本情報である、その症状について見ていきましょう。

RSウイルス感染症は、かかってすぐは、鼻がグズグズしていたり普段よりよく鼻水が出るといった、鼻に小さな異変が起こります。

そして、38度~39度ほどの熱が出始め、同じ頃咳や喉の異変が現れてくることが多いです。

はじめ(鼻の症状~発熱あたり)は風邪のような症状で、小さな子どもにはよくありがちな症状に思えるのですが、咳が出始めた頃にはほとんどのママは風邪との違いに気づきはじめるでしょう。

理由は、子供が風邪ではなくRSウイルス感染症にかかっていた場合、一般的な風邪症状とは明らかに違う、とても苦しそうな症状が次第に出現してくるためです。(詳細は以下の表を参照)

これらを合わせ、RSウイルスが流行する12~2月頃にお子さんに次の表のいずれかの症状が見られ始めたら、感染の可能性を視野に入れ、早めに医療機関を受診した方が良いでしょう。

鼻の症状 ・鼻がぐずついている
・いつもより鼻水が多いのが気になる(色は黄色や黄緑等で、水っぽい・粘っこい両性質有り)
発熱 38度~39度であることが多いが、より高熱であったり一方まったく熱が出ないケースもある。熱がなくとも鼻・喉の症状が気になる際は可能性を疑う。
喉の症状(RSウイルス感染症において最も特徴的な症状) ・「ゼーゼー」と苦しそうな呼吸をする
・むせ込んだり喘息の症状のような、激しい咳が続く
・咳をしながら大泣きを繰り返す(特に低月齢の乳児、喉が痛いがそれを伝えられないため)
RSウイルス感染症は、症状が出始めてから治るまで、平均1~2週間であることが多いです。熱が下がり、じょじょに鼻や喉等呼吸器系の炎症も落ち着いてきます。

RSウイルスにかかる可能性があるのは家族全員!重症化が怖いのは乳児!

そんなRSウイルス感染症にかかる可能性があるのは、結論から言うと「赤ちゃんからお年寄りまでの全員」です。

しかし、私たち大人をはじめ、3歳を超えて幼稚園児くらいの年齢以降の子供は、かかっても重症化することはほとんどなく、「がんこな咳が続く風邪」のように捉えられたまま、じょじょに快方に向かうことが多いようです。

お年寄りの場合は、RSウイルス感染症による激しい咳等が持病の呼吸器疾患や心疾患と合併して重症化してしまうリスクもあるようですが、最もリスクが高いのは乳幼児なのです。

特に、以下のいずれかに当てはまる子供は、RSウイルス感染症にかかってしまった場合重症化のリスクが一段と高いと言われています。

  • 1歳未満の乳児(なかでも生後6ヵ月未満の乳児)
  • 基礎疾患のある乳児(早産や、免疫・心肺等に基礎疾患がある乳児)
低月齢や持病のある子供がRSウイルス感染症にかかってしまった場合、肺炎や呼吸困難等重篤な呼吸器疾患を引き起こし、管理入院となるケースも多いのです。

1歳未満、特に6か月未満の乳児、心肺に基礎疾患を有する小児、早産児が感染すると、呼吸困難などの重篤な呼吸器疾患を引き起こし、入院、呼吸管理が必要となる。乳児では、細気管支炎による喘鳴(呼気性喘鳴)が特徴的である。

ママからの免疫が無効!?ほぼ100%の子供が2歳までに感染!

冒頭で少し触れましたが、RSウイルス感染症は、ほぼ100パーセントの子供が2歳までに一度はかかる病気と言われています。

というのも、RSウイルス感染症は、赤ちゃんがママのお腹の中にいるときにもらった免疫では防ぐことができない病気だからです。

そして、有効な予防接種(ワクチン)も、一般的にはありません。

補足として、投与による予防はあるにはあるのですが、特別に必要な場合のみのようです。遺伝子組み換え技術を用いて作成した抗体製剤を投与し症状の重篤化を予防するですが、かなりの早産児やダウン症児等が対象となっています。

厚生労働省による一般的な予防策としてのワクチンの有無に関しての回答は、「現在、ワクチンはありません」というものです。

Q.ワクチン接種などの予防策はありますか?
A. 現在、ワクチンはありません。その他の方法としては、遺伝子組換え技術を用いて作成されたモノクローナル抗体製剤であるパリビズマブ(Palivizumab)の投与があります。

生まれもった免疫で対処する術やワクチンがなく、抵抗力も弱い乳児は罹患する可能性が高いのです。

「2歳までに~…」と見出しをつけましたが、より細かく調べると、約半数は一度は乳児期にこの病気を経験しているということがわかりました。

1歳までに約半数が、2歳までにほぼ100パーセントの子供が一度はRSウイルスにかかるようです。

1歳を超えると乳児に比べて重篤化のリスクは少しは減りますが、まだまだ幼く抵抗力もない2歳頃までの子供は、「風邪をこじらせただけ」と甘く見ず、必ず医療機関にかかり、医師の診察や助言を受けるようにしましょう。

健康な子が重症化するリスクもある!重症化したら入院に!

「風邪だろう」と軽く見てしまったり、調子の悪い子供に無理に通園等を続けさせてしまっていてはもちろんのこと、日頃健康な子供が罹患し、急に状態が悪くなってしまう危険性もあります。

RSウイルス感染症にかかった乳児のおよそ3分の1の子供は、気管支炎や肺炎等、軽度~重度までなんらかの合併症を起こしてしまっていると言われています。

先述した、疾患のある子供や超低月齢の子供以外の健康な子供でも合併症が起こるリスクはあり、最悪の場合死に至ってしまうこともあるほど、RSウイルスは侮れない病気なのです。

ちなみに万が一重症化したり合併症等になってしまった場合には、酸素投与や輸液で様子を見ながら、正常な呼吸に落ち着くよう、管理入院が必要となります。

治療は基本的には酸素投与、輸液、呼吸管理などの支持療法が中心である。

入院となってしまっては子供自身がつらいのはもちろんのこと、パパやママも心がいたむし生活も大変になりますよね。乳児期の早期感染も重症化も、きちんと予防や対策をすることで大部分を防ぐことができます。

重症化や入院に関しては、入院期間や子供の月齢や症状に応じて治療法もさまざまです。

医学的な情報源はもちろんですが、実際に我が子が入院となってしまったママたちのブログや体験記等も参考になります。それらも情報源として活用してみてはいかがでしょうか。

入院生活における注意点やおすすめアイテム等、実体験に基づいた参考になる情報も多く記されています。

RSウイルスの潜伏期間と感染経路!人混みに出た翌日元気でも安心は禁物!

RSウイルスの潜伏期間と感染経路について見ていきましょう。

RSウイルスは、2日~1週間ほど(多くは4~5日)の潜伏期間を経て、発現する病気です。ウイルスが体の中に入ってから症状が出るまで、少し時間がかかるわけですね。

そして、RSウイルス感染症は、飛沫感染と接触感染の2経路から感染することがわかっています。

これらの経路を、日常的な場面で例えると、以下のようなシーンからの感染が想定されます。(RSウイルスに感染した人をAとします。)

飛沫感染 Aと会話をした際や、Aが咳・くしゃみをした際にAの口から飛び散ったしぶきを浴びたり吸いこむことで感染する。
接触感染 Aと直接密に触れ合ったり、ウイルスが付着したAの手が触れたものを共有することで間接的に感染する。たとえば、以下のようなもの。
・ドアノブ
・スイッチ
・おもちゃ
・コップ
・トイレ(おまる)等
幼い子供がこのような状況下に置かれる場所…それは、主には保育園です。保育園に通っている子供は早期罹患の可能性が高いようですが、多くの子供がいて皆で同じおもちゃを使ったり…と、理由も納得ですね。

RSウイルス感染症が発症した子供は基本的には保育園をお休みしていますが、長いと1週間ほどある潜伏期間にある子供は元気に登園しているため、知らない間にウイルスをもらっていることも多いでしょう。

また、保育園に通っていない子供であっても、さまざまなところで感染するリスクはあります。完全に避けることは難しくとも、この時期は以下のような場所・状況には特に注意をしたいです。

  • 児童館や小児科等、地域の子供が多く集まる場所(予防接種や健診会場等、病気の子は来ていないだろうと思われるところでも、乳幼児が多い場所では可能性があるので注意)
  • ショッピングセンターや繁華街等、不特定多数の人が多く集まる場所
  • きょうだいがいて、上の子が保育園・幼稚園・学校等に通っている場合(きょうだいが発症しているかに関わらず)

潜伏期間が長い場合もあるため、RSウイルス感染症のシーズンは、昨日まで元気でも今日急に様子がおかしくなった…ということが、前日や前々日に思い当たる人との接触がなくとも起こり得るのです。

RSウイルスをはじめ、さまざまなウイルスをもらいやすい感染症の流行する冬場には、極力近づかないというのも大切な予防策の一つですね。

RSウイルス感染症の検査結果はすぐに出る!治療は対処療法!

子供の一見風邪のように思える症状も、感染症シーズンであるこの時期には、早めに医療機関を受診し、念のために検査をしてもらうと良いでしょう。

検査と聞くと、採血をして子供が注射針に怯えたり、何十分も病院で待たされるのではないか…という心配や懸念がありますよね。

しかし、RSウイルス感染症の検査は、とっても簡単です。方法は、子供の鼻や喉の粘液を医師が長い綿棒や吸引器のようなもので少量取り、あっという間に終了します。

もちろんほとんどの場合、幼い子供はびっくりして泣いてしまいますが、大掛かりな検査でない実態に、ママは少しほっとするのではないかと思います。

検査結果も、筆者の息子がRSウイルス感染症に罹患した際には15分ほどで出ました。長くとも半時間以内には出るようです。(ちなみに一度の粘液採取でインフルエンザと2種類の検査をしてもらうことができました。)

ちなみに検査結果が陽性だった場合は、治療は咳止めや解熱剤等を用いての対処療法が中心となります。

RSウイルス感染症には、(インフルエンザにおけるタミフルという薬のように)それに合った特効薬がなく、またウイルスには抗生物質も効かないのです…。

それぞれの症状に応じた薬を処方してもらい、それを飲みながら自宅で安静に過ごしておくことが、RSウイルス感染症の治療になるのですね。

Q.治療方法はありますか。
A.RSウイルス感染症には特効薬はありません。治療は基本的には対症療法(症状を和らげる治療)を行います。

RSウイルス感染症は何度もかかる病気!予防以上の特効薬はない!

RSウイルスの基礎知識の最後の項目として、RSウイルス感染症の特性についてお伝えします。

おたふく風邪や水ぼうそう等の感染症は、かかった時は大変だけれど一度かかると免疫ができるので、かかった後には「あぁ、無事終わった」という一安心感がある、というイメージが強いと思います。

しかし、RSウイルス感染症に関しては、残念ながらこれらの感染症とは体質が異なるようです…。

一度かかって治っても、また何度もかかるため、大人も子供もしっかりと予防や対処をしていかないと、うつし合いになってしまうケースも多いのです。

さらに、0歳の時にかかって何とか事なきを得(無事重症化せず完治し)ても、1歳でまたかかった際には前回より酷く、症状も異なり、何度目かの罹患で初めて入院する、といった子供も少なくないようです。

上の項目で述べたとおり、RSウイルス感染症には特効薬はありません。熱が高ければ解熱剤、咳が辛ければ咳止め、といった、その時その時の症状が和らぐよう薬を処方してもらえるだけでしたね。

何度もかかり、幼いうちは毎度危険と隣り合わせの、もはや乳幼児の“冬の風物詩”RSウイルス感染症…。

我が子を守るために一番有効な手段は、やはり「しっかり予防すること」これに尽きるのです。

感染すると出席停止?ワーキングママが気になる登園再開までの期間と道のり

我が子がRSウイルス感染症にかかってしまったら、できることならゆっくりと家で休ませてあげたいけれど、両親共働き等「そうばかりも言っていられない」という事情の家庭も多いと思います。

子供がRSウイルス感染症にかかってしまった際に気になる、以下の3点について見ていきましょう。

  • RSウイルス感染症(学校保健安全法)での位置づけ
  • 登園をするためには登園許可証は必要なのか
  • どのような状態になれば登園OKなのか

保育園ごとの決まりやお医者さんの考え方等によって多少の差はあるかとは思いますが、一般的には次のようになっています。

登園OKの判断は主治医の考え方がメイン!“○日休む”決まりはない!

まず、RSウイルス感染症による出席停止(登園停止)期間があるのかについてです。

結論から言うと、RSウイルス感染症と診断されたからと言って、必ず保育園を休まなければならないという決まりは、法的にはありません。

学校保健安全法では、「学校感染症」(学校において予防すべき感染症。保育園等も含む)が、第1種~第3種に分けられています。

第1種は、重篤な症状や破壊的な感染力をもち、ニュース等で度々耳にする「エボラ出血熱」や「鳥インフルエンザ」等のもので、現在各家庭で特に気をつけたいのはは第2種と第3種のもので、以下一例です。

  • 第2種:インフルエンザ・百日咳・流行性耳下腺炎・水痘(水ぼうそう)等
  • 第3種:コレラ(急性胃腸炎)・細菌性赤痢・腸チフス等・その他の感染症
RSウイルス感染症は、第3種の「その他の感染症」の中のひとつとなります。

RSウイルス感染症を含む「第3種その他の感染症」は、主に第2種までの感染症とは異なり、「この病気にかかったら○日登園(通学)してはいけない」といった決まりはありません。休んだ方が良いとされる日数や症状の目安は主治医の判断にて決まります。

一般的には、医師の指示に従って家庭で症状を見ながら、落ち着いたら登園を再開させるという流れになります。

第3種その他の感染症」については、感染防御策としての出席停止効果が「あるもの」と「ないもの」が混在していることから、出席停止期間についての主治医の考え方に差が生じうる

登園再開は園によって措置が異なる!許可証が必要な園もあるので確認を!

しかし、法的な決まりはなくとも、それぞれの保育園が、RSウイルス感染症にかかってしまった子には登園を控えてもらうという“措置”を取ることは可能です。

上に同じく「学校感染症」に関する考え方のガイドラインのなかに、以下のような記載があります。

*ことに0歳児を扱う保育所にあっては、出席停止措置を取るべきである。

この考え方に基づいて、RSウイルス感染症と診断された子供を出席停止にする措置を取る保育園や、登園を控えるよう(登園を再開する前には再度受診するよう)指示をされるお医者さんも多いのが現状のようです。

なかでも、0歳児の割合が多い乳児保育園や、年齢の低い子供たちのクラスでは、その子自身と周囲の子供たち両方を守るために、登園再開時には「登園許可証」をもらってくるよう求める園も多いようですね。

RSウイルス感染症は、幼稚園児以降の年齢の子供たちにとっては「風邪をこじらせたような症状」だけにとどまる場合も多いものの、乳児期には特に合併症や重症化となるリスクが高い病気でしたね。保育園やお医者さんが慎重になるのも納得ですね。

0~2歳児までの子供たちを同じ空間で保育している、筆者の息子の通う認可保育園(以降A保育園)の対応は、まさに上のものでした。入園の際のしおりにも、その旨が書いてありました。

また、A保育園のそのしおりでは、「登園許可証」という記載ではなく、「学校感染症等に係る登校・登園に関する意見書」という添付書類に医師の印をもらった上で提出する形となっていました。

参考までに、A保育園のしおりに添付されていた医師の意見書の一文を抜粋します。

下記の疾患(医師が選択または記入する)に罹患したため、学校保健安全法施工規則に基づき療養を指示していましたが、感染のおそれがきわめて少なくなったので、○月○日以降の登校・登園が可能であると判断しました。

息子も2歳ではじめてRSウイルスにかかった際、症状が治まった時点で再度受診をし、上の意見書に日付と主治医のサインをもらい、翌日から登園を再開することができました。

医師側からの登園許可というよりも、保育園からの登園許可が必要なケースが多いのかもしれません。(そのために医師による書類が必要。)

法的には「登園許可証」は不要でも、地域によるものやその園による書類の提出が必要な場合もあるので、実際に我が子が感染してしまった際には、園の指示を仰いだり決まりを見返すのが一番ですね。

登園再開時には再受診が基本!安静のススメとポイント!

次に、登園再開は具体的にいつ頃になるのかといったポイントについてです。

法定の登園停止期間がなく、「こうなれば完治!」というサインもわかりにくいRSウイルス感染症に関しては、ワーキングママは「仕事にも行かなければだし、もう登園させてもいいのかな…。でも、ぶり返したら可哀想だな…。」といった葛藤が起こるでしょう。

登園許可証や医師の意見書をもらうか不要かに関わらず、基本はママが(子供の容態が落ちついたら)再度病院に連れて行き診察をしてもらい、医師に登園OKと言ってもらってから登園を再開する方が良いです。

というのも、RSウイルス感染症において一番合併症や重症化が怖い器官は呼吸器でしたね。

診察をしてもらうことで、食欲や経過等の問診の他に、胸(呼吸器)の音を聞いてもらう聴診や、喉の腫れ・赤み等を視診してもらうこともできるため、一見落ち着いたように見えても呼吸器がまだつらい状況である場合等をすぐに発見・対応してもらえます。

どうしても通院が難しい場合等、ママの判断で登園を再開させる際には、以下の点をしっかりと確認しておきましょう。

  • 鼻水や咳が落ち着き、呼吸も安定している
  • 熱が下がり、顔色や全身の状態に異常なく機嫌が良い
  • 水分はもちろん、食事も摂れるようになってきている(乳児はミルクを飲める)
なお、元気を取り戻してきている場合でも、RSウイルスが体内から完全に排出されるまでは2週間程度かかり、月齢が低くなるほどその期間は長くなり、赤ちゃんでは1ヵ月近くウイルスが体内に滞在している可能性もあります。

その子自身の再発症防止のためにも、まわりにうつさないようにするためにも、状況にもよりますが呼吸器症状にほぼ異常がなくなるまでの平均1週間程度は、登園を控えた方が良いかもしれません。

なお、この間パパ・ママが長期的に休みを取れないからと、病児保育室を利用したいと考えられる場合もあると思います。

結論から述べると、病児保育室は、感染症OKの施設とNGの施設があり、家の近くの病児保育室があるから必ず安心できる、というわけではありません。

また、すべてにおいて病児保育室は申込者多数で予約が取れない実例も多く、体調のすぐれない子供にとっても慣れない病児保育室はあまり落ち着ける場所ではないでしょう。

病児保育室の利用は最終手段と考え、できるだけ仕事の調整や祖父母の協力等子供が安心して静養できる方法を考えてあげたいですね。

この冬2歳半で初めてRSウイルス感染症にかかった筆者の息子とA保育園の例

RSウイルス感染症について調べ情報を書かせてもらっている筆者自身も、実はこの冬我が子の初感染に、母親として試された一人です…!

自身も息子を保育園に通わせているいちワーキングママでもあるため、どのくらい休むものかというのはとても気になるポイントでした。息子は軽度で済みましたが、その際のことを書きます。よろしければ参考にしてください。

筆者の息子は、体力もある程度ついた2歳半で初めてRSウイルス感染症にかかり、幸いにも熱も咳も悪化せず終息し、陽性診断から4日目で登園OKをもらいました。

しかし、主治医曰く「(4日で登園再開は)大分早い例。無理は禁物」ということでした。念のため、翌週も外遊びを控え、家でもできる予防に努めました。

先述のように、乳児も同じ空間で生活している保育園であることや息子自身に無理をさせてはいけないという思いから、以下のことに気をつけて登園再開をさせました。

  1. 熱・鼻・喉すべての症状が落ち着いて丸一日様子を見てから登園の相談をしに受診した
  2. 抵抗力が落ちていると感じたため、園で他の病気(ノロウイルス感染症等)が発生していないかを確認してから登園させた
  3. 熱がなくとも、咳や食欲等に普段と違う点があれば迎えに行くので連絡が欲しいという旨を伝えた

1~3のすべてに関して、筆者が元保育士経験者であり、今も仕事も都合が付けやすい環境であったために少し慎重になりすぎている部分だとは自覚していますが、現場で病み上がりに登園してきた子供たちを見てきた経験から、以下のことを感じるのです。

「一日でも早く」と無理して登園をさせると、結果的に再度罹患や他の病気にかかって、またそれ以上につらい思いや何日も欠席をしなくてはならなくなるということを…。

ワーキングママには少しつらいですが、日数がかかっても完治してから登園を再開させた方が、良い状態をキープできる可能性が高いと思います!

低年齢児の多い保育園ですが、罹患した子供たちは皆登園OKをもらうまで自宅で安静にしていたからか、その後爆発的な集団感染にならずに終息してくれたようで一安心です。

何度もかかってしまい、その都度重症化のリスクがある病気だけに、しっかりと予防と治療に努めることの大切さを親としても身をもって体感しました。

一般的な風邪や年齢の高い子供と同じように「熱が下がったからOK」というアバウトな基準だけで登園を再開させないよう、慎重に様子を見てあげてくださいね。

大切なのは予防と早期対応!集団感染から我が子を守ろう!

我が子が実際にRSウイルス感染症にかかってしまった場合は、自宅で安静や、時に病児保育室の利用等をしながら回復をするのを待つことになります。

しかし、RSウイルス感染症は、いずれは我が子もかかるとはいえ、重症化のリスクが特に高い1歳までの感染は極力避けたいですよね。

RSウイルスは感染力の強いウイルスなので、保育園等子供が日々生活をしている場所や人が多い場所ではかなりの確率でウイルスをもらってきてしまうことになります。

ここからは、冬場の毎日の生活の中で、乳幼児のお子さんをもつママが“我が子をRSウイルス感染症から守るためにできること”を具体的にリストアップしていきます。

筆者は元保育士で、保育現場で乳幼児保育に携わっていた経験もあります。

  • 保育園で気をつけていること
  • 保育園側から家庭に気をつけてほしいと感じること・お願いしたいこと

これらの観点からも、具体例を紹介していきたいと思います。

最初の見出し『合併症や重症化に気をつけたいのは2歳までの乳幼児!基本情報のすべて!』の各項で軽く触れたものもありますが、より深くお伝えしますので参考にしてください。

人混みへの外出は最低限に!保育園児は休日の過ごし方を見直して

これまでの説明の通り、RSウイルスは体内に平均4~5日ほど潜伏します。

冬場は街にはRSウイルス感染症の潜伏期間中の人が溢れています。また、学童児以上にもなるとほぼ症状が出ず感染に気づかず日常生活を送っている場合も多いです。

また、RSウイルス以外にも、同時期にはインフルエンザウイルスやノロウイルス、乳幼児だとロタウイルス等、さまざまなウイルスに感染してしまう可能性もあり、こちらも怖いですね。

まずは、このシーズンは小さな子供を連れての人混みへの外出は極力控えるということを心がけたいです。

「人混みへの外出は極力」というのは、次のような意味を含みます。

お子さんが一人目で新生児で…等であればママはほぼ外出をせずに特に危険なシーズンだけでも家で過ごす、という選択肢があるかもしれませんが、多くの場合はそうはいきません。

日々の買い物やきょうだいの送り迎え等、日常的に小さな子供も連れ出さなくてはいけないシーンも多いでしょう。また、混んでいない場所でも、罹患者(が触ったもの等も)との接触があれば感染のリスクはあります。

なので、「必要以上の外出は減らした方がベター」という意味で捉えてくださいね。

子供が保育園に通園している場合は、感染症を避けるためだけに保育園を頻繁に休むわけにはいきませんが(集団感染を避けるためには理想ですが、パパ・ママの仕事もありますし)、通園以外の過ごし方を見直すことで、外部でのリスクを減らすことは可能です。

不調時は通園+健診等も控えることで我が子も集団感染も防げる!

上の項目では、「元気な我が子」がウイルスをもらわないよう外出を控える(予防)ことをポイントとしました。

今回は、「少し体調が悪い我が子」がより悪化しないよう外出を控える(対策)ことと、集団感染を予防するためのポイントがメインとなります。

熱が高くなくともどこか不調がある(残っている)子供を無理に登園させると、結果的により悪化してしまうケースも多いということを先述しました。

これは、保育園等はもちろんのこと、子供の集まるところでは、以下のような懸念があります。

  • 体調を崩し免疫力の落ちた我が子がより悪化したり他の病気をもらうリスク
  • 我が子が無理に行くことで、他の子にうつしたり集団感染を起こすリスク
どちらもできることなら避けたいものです。感染症と診断されていたらもちろんのこと、そうでなくとも体調が悪い際には子供が集まる場所に行くのは控えた方が良いでしょう。

それは、保育園だけでなく次のような状況でも同じです。予防接種や乳児健診等の予定がこの時期に入っている方も多いと思います。

基本的には、組まれた予定通りに病院や健診会場・役所等に出向き、その月齢に合ったものを受けるのが良いとされ、冬場でもそれは同じです。

もちろんどの時期でも、子供が発熱していたり嘔吐をしている等明らかに体調が悪い状態が見られれば、健診等を次回に組み替えることになると思います。

しかし冬場は、普段の時期より少し慎重に行動しても良いでしょう。

鼻水がひどかったり、体温が37.5度前後といった微熱のラインであっても、念のために予防接種や健診の日取りを見直しておいた方が、罹患のリスクは減ります。

乳幼児は普通に過ごしていてもさまざまな病気をもらいやすいですが、抵抗力が落ちている状態では、よりもらいやすくかかった際重症化をしやすくもなります。

予防接種・健診そのものや、パパ・ママの仕事との兼ね合いといったスケジュールも大切ですが、「念のために外出を控える」といった心構えによって防げる感染もあるのです。

もちろん、予約をしている以上、必ず関係機関に連絡を入れ、体調不良と変更の旨を伝え指示をもらってくださいね。

乳幼児がたくさん集まるこれらの場所に不調な我が子を連れて行くのを控えることは、我が子自身の状態の悪化を防ぐと共に、他の子供たちへの集団感染から守ることにもつながる大切な心構えです!

手洗い・うがいを徹底!アルコール消毒も効果あり!乳児はママができる範囲で

RSウイルスは、接触感染と飛沫感染によって人に移っていくウイルスですね。

外から帰ったり食事の前には手洗い・うがいを徹底することは、手についたり口や喉元に付着したウイルスを洗い流すのに大きな効果があります!

また、アルコールも感染予防に効果があることがわかっています!手やおもちゃの消毒にしようするようにしましょう。

接触感染対策としては、子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤等で消毒し、流水・石鹸による手洗いか又はアルコール製剤による手指衛生の励行を行います。

刺激が少なく乳児にも安全なアルコール消毒液を選び赤ちゃんの手に塗り込んであげる等、自分で予防を行うのが難しい小さな子供にはママが対策をしてあげてくださいね!

大人も予防を!幼児期からはマスクを着用しよう!

いくら子供がウイルスをもらわないようにと心がけていても、肝心のパパやママが予防を怠りウイルスをもらってしまっていては、日々お世話をされている赤ちゃんが罹患してしまうリスクは高まってしまいますよね。

必要以上にショッピングセンター等人混みに出かけるのを避けたり、手洗い・うがいを徹底するとともに、乳児にはできないけれど私たち大人ができる効果的な予防法があります。

それは、マスクです。マスクは、RSウイルス感染症やインフルエンザ等飛沫感染をする病気の他にも、水ぼうそう等空気感染を起こす感染症の予防にも効果があります。

鼻や顎の部分に隙間を作らず密着させるという正しいマスクの装着方法を実施することで、ウイルスが侵入してくるのを防ぐことができます。

しかし、マスクは特に感染を予防したい1歳までの乳児に直接装着することは難しいです。赤ちゃんはその他の予防法をとるとともに、パパ・ママがまずは自分の身を守ることに徹底しウイルスに感染しないことが大切です。

私たち周りの大人が積極的に使用し、自分自身の身を守るとともに、万が一自分が風邪や感染症にかかってしまった際にも咳等から赤ちゃんや周りにうつしてしまうリスクを減らしましょう。

保育園の先生方や病院のスタッフの方々は、冬場は特にマスクの装着を徹底されています。自分がうつったり、二次感染(Aちゃんの病気が小児科の先生を介してBちゃんにうつるといった現象)が起こらないよう、気をつけているのですね。

また、乳児は難しいですが、幼児(早ければ2~3歳頃から)はマスクをつけることがだんだんとできるようになってきます。
  • 小児科やショッピングセンターに行く際に装着
  • 家族で罹患者が出たり、その子自身が感染症にかかってしまった際に装着

子供はマスクをずっとしておくのはをがったり、負担が大きくなってしまうこともあるので、上のように着用シーンを決めて、子供が気に入る付け心地や見た目(プリントされているキャラクター等)のものを選んであげると良いでしょう。

年中や年長クラス(~小学生)くらいの年齢にもなれば、保育園・幼稚園・小学校等に行っている間、ずっとマスクを装着していられる子供も増えてきます。していない子より、予防効果はもちろん高くなりますね!

子供の頃からマスクの着用を「自然なこと」と認識させることで、これからもさまざまな病原菌から自分の身を守るのに役立ちます。パパ・ママと一緒に、幼児期以降のお子さんにはぜひマスクを取り入れてみてくださいね。

早めの受診と十分な安静で防げる重症化!水分補給を心がけて!

最後に、RSウイルス感染症にかかってしまった際の早期対応についてです。

いくら予防をしていても、かかってしまうときにはそうなってしまうのが病気ですよね…。残念ながら、RSウイルス感染症の場合、2歳までの罹患率がほぼ100パーセントというデータに見えるように、いつかその日はやってきます…。

RSウイルス感染症は、初期の鼻水や咳といった症状を軽く見てしまっていては、重症化するリスクも上がる病気でしたよね。

逆に捉えれば、早めに対処することで重症化を防げる可能性が上がる、ということでもあるのです。

具体的な方法を見ていきましょう。

いつもと様子が違ったら早めに受診!合った薬の服用を!

まず、小さな子供がいつもと様子が違ったら、早めに小児科等に連れて行くようにしましょう。

冬場は、他の季節よりも、鼻がぐずつくといった風邪のような症状でも慎重に様子を見、つらそうにしている時にはシロップ等市販の風邪薬で対応するのではなく、その子の症状に合わせた薬をもらって飲ませるようにしてください。

RSウイルス感染症は、先述のように特効薬はなく対処療法となるので、「病院なんて意味がない」というママもいるようです。

しかし、「ただの咳」と思っていた咳が悪化し、肺炎を引き起こし救急車に乗ることになった…というケースも多いのがRSウイルス感染症の特徴です。

医療機関を受診し、検査・処置・リスクも含めた説明を受ける等、専門家である医師の指示に従うことで、合併症や重症化を防げる可能性があがります。

また、出された薬は「嫌がるから」「治ったから」等勝手な判断で服用を中止させず、処方された期間(または再度受診し指示をもらうまで)きちんと飲ませてあげてくださいね。

咳が脱水症状を引き起こす!?呼吸の安定と“ゆっくり水分補給”がカギ!

RSウイルス感染症には、一般的に嘔吐や下痢といった症状は発表されていません。

しかし、以下のような理由で、体からたくさんの水分が奪われ、いわゆる脱水症状やかくれ脱水(※2)の状態になってしまうことも多いです。

※2:脱水症状による症状が出始める手前の、多くの人が脱水になっていることに気づいていない段階

  • 激しい咳によって吐いてしまう(内蔵系が原因でない嘔吐)
  • 咳や喉の痛み、症状のつらさ等で大泣きをしたり水分補給拒否が起こる
  • 熱が高くなり、発汗が増える
ひどい咳がメインのRSウイルス感染症で脱水症状に注意をしなくてはならないのは、水分が出ていくのに、思うように補給することができない状況になるからなのですね。

子供が嫌がったり、すぐむせてつらそうに感じても、水分補給はしっかりと心がけるようにしましょう。哺乳瓶やコップで水分が取れない状況であれば、小さなスプーンで一口ずつでも、ゆっくりと水分をあげてくださいね。

それでも、むせて激しく吐いてしまったり、月齢の低い乳児である場合等には、再度受診や時には救急受診も視野に入れてください。脱水症状は、命の危険にもさらされる症状です。

しかし、多くの場合、RSウイルス感染症は咳が落ち着くと呼吸も楽になり水分も摂れるようになります。

「病気だから寝かせておかなければ」「横になっているのが一番楽だろう」しんどそうな子供を前に、こんな風に思うことはありませんか?

子供や状況にもよりますが、RSウイルス感染症のように咳がひどく苦しい状況の際には、子供の体を起こしてあげたり縦抱きにしてあげる方が、呼吸が落ち着く場合もあります。

安静はもちろん大切なのですが、これは必ず布団で横にならなければならないわけではありません。ベビーチェアのリクライニングや抱っこ等を活用しながら、子供が楽になる体勢を探してあげてくださいね。

このように、お医者さんの診察を受け、パパやママが脱水症状に気をつけながら子供を見守ってあげることが、重症化防止や回復に一番大切なことだと言えるでしょう。

毎冬気になる!けれど防げる感染と重症化!無事に3歳を迎えよう!

RSウイルス感染症は、最悪の事態も含めて、乳児をもつママは特に感染や重症化について気になってしまいますよね。

0歳の冬を乗り切っても、1歳、2歳…と、毎年冬に近づくにつれ、不安も大きくなってくるでしょう。

しかし、初めにお伝えしたとおり、RSウイルス感染症は、年齢が上がるほど重症化のリスクは下がってくる病気です。幼稚園児や小学生にもなると、かかっていることにすら気づかず平気で遊んでいることも多いようです。

2歳までにほとんど全員の子供がかかるとされていますが、この中の多くは症状が軽度で済んだ子供たちです。

子供は病気を経験しながら強くなっていきます!

病気についてや予防法を知り、感染してしまった際の看病や登園再開等も焦らず慌てず一つひとつ対応していきましょう!

無事3歳を迎えられると、RSウイルス感染症の脅威や不安感からは晴れて卒業できます!その日を目指して、お子さんの日々の健康管理に取り組まれてくださいね

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