卵管閉塞で自然妊娠を目指すならFT手術を!手術内容と術後の妊娠率

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2017/05/27

卵管閉塞と診断されても卵管形成手術を受ければ自然妊娠を望むことが可能です。特に卵管形成手術のひとつであるFT手術は術後すぐから妊娠が可能になる手術です。

卵管閉塞であってもFT手術後に自然妊娠できた夫婦は少なくありません。

どのような手術なのか、気になる妊娠率などについて詳しく調べてみましょう。

FT手術ってどんな手術?卵管閉塞でも症状によって向き不向きがある!

自覚症状がないので、なかなか妊娠できないなと感じている場合は、卵管閉塞である可能性があるので検査を受けましょう。

▼卵管閉塞を調べる検査についてはコチラも参考にしてみて!

FT手術とは卵管鏡下手術ともいわれる、カテーテルを用いた卵管形成手術のことです。

カテーテルを挿入し、閉鎖している卵管をバルーンで広げていく方法の手術です。カテーテルは子宮口から挿入するため開腹する必要も無く、日帰りで受けることができるのが特徴です。

そしてFT手術による卵管開通率は約9割という、成功率の高い手術です。

ただし、FT手術はカテーテルで子宮から卵管を探して広げるため、子宮から近い位置での閉塞や狭窄が確認された場合に有効な手術方法とされています。

卵管の先端である卵管采に近い位置が閉塞している場合は腹腔鏡下手術など他の卵管形成手術が選択されることがあります。

FT手術は開腹手術ではありませんが局所麻酔、静脈麻酔を使用しての手術となります。ただし局所麻酔の場合は痛みを感じる箇所もあります。

静脈麻酔の場合は寝ている間に手術が終わるので痛みを感じることはありませんが、完全に覚醒するまで2〜3時間程時間がかかってしまいます。

FT手術の流れとベストタイミングは?術後すぐから妊活が可能!

FT手術が決まるとまずは手術の日程を決めます。FT手術は手術をした周期からタイミング法や人工授精が可能なため、排卵前に手術を行うのがベストです。

排卵前といっても生理中は手術ができないため、生理終了から排卵予定日までとなります。

ですが、術直後から3〜4日目までは手術の影響によって出血する場合もあるため、排卵日予定日の4日前までには手術を終えておくと安心です。

例えば生理が5日間で28日周期の場合、生理開始日から14日目が排卵予定日になるため、6日目〜10日目の4日間が手術のベストタイミングとなります。

手術当日の流れ

手術当日は化粧は控え、術後の出血に備えて生理用ショーツとナプキンを用意しておきます。

また、静脈麻酔で手術を受ける場合は車の運転も控えましょう。可能であればご主人や家族に付き添ってもらうと安心です。

開腹手術ではないので手術の流れもシンプルです。術着に着替えて、処置室や手術室で麻酔を投与します。問題がなければ30分程度で手術は終了です。

静脈麻酔の場合は麻酔が覚醒してから帰宅することになります。そして手術後は感染症や痛みを緩和するため、薬も処方されます。

術後の経過とタイミング法

術後は排卵予定日の確認も兼ねて数日後に経過診察があります。病院によっては排卵誘発剤などで妊娠率が上がるように処置をしてくれる場合もあります。

排卵誘発剤の処方等の希望があれば手術時に術後の治療方針として相談しておきましょう。

術後数日間は出血が続きますが、出血がなくなればタイミング法にチャレンジすることができます。少量の出血があっても経過が問題なく、医師の許可がおりればタイミング法や人口受精が可能です。

FT手術後の妊娠率は?不妊症の原因が卵管閉塞だけなら妊娠率は高い!

不妊症の原因が卵管閉塞だけで、他にホルモンバランス等の不妊となる原因がない場合は卵管が開通すれば早い時期での妊娠も可能です。

FT手術を受けた周期から病院でタイミング法や人工授精にチャレンジすると1年以内に妊娠する確率が30〜40%と報告されています。

この妊娠率は男女共に不妊の原因がない夫婦と同じように妊娠を期待することができる妊娠率です。

そして手術した周期に妊娠に至った夫婦も多く、FT手術を受けて妊娠した夫婦の半分は術後3〜4ヶ月以内に妊娠しています。

筆者は両側卵管閉塞で自然妊娠が絶望的だったのですが、両側卵管閉塞がわかってすぐにFT手術を受け、その周期に妊娠することができました。

また片側卵管閉塞でFT手術を受け、手術後2周期目で妊娠した方も筆者の知り合いにいます。FT手術は卵管閉塞が不妊の原因であるなら本当に有効な治療法です。

ですが、卵管閉塞は再発率も高くFT手術の効果は半年〜1年とされ、術後6ヶ月以降の妊娠率は低くなると報告されています。

6ヶ月経っても妊娠に至らない場合、卵管閉塞が再発している、または卵管閉塞だけが不妊の原因でない可能性も考えられます。

そのためFT手術後のタイミング法や人工授精にチャレンジする期間は半年間を目安とし、その後は人工授精にステップアップする可能性もあります。

FT手術の費用は?高額医療費の申請を前もって確認

FT手術は保険適応ですが手術費用は決して安くはありません。

健康保険を適応し3割負担の場合の費用は次のとおりです。

  • 片側 約14万円
  • 両側 約28万円
ですが、手術を受ける前に健康保険組合に限度額適応認定証を発行してもらうと、自己負担額を抑えることができます。(自己負担額は標準報酬月額によって変わります。)

手術は前もって日程が決まるので、決まったらすぐに限度額適応認定証の発行手続きをしましょう。間に合わない場合は、手術費用を一旦支払い、後日払い戻しを受けることになります。

さらに入院保険に加入している場合、保険金を受け取れる可能性もあります。こちらは手術をした後に書類等を提出することになりますが、手術が決まった時点で保険会社に確認しておきましょう。

筆者の場合は、限度額適応認定証を発行した上で手術を受け、手術費用の自己負担額は8万程度でした。

そして、入院保険に2社加入していたのですが、2社共に保険金を受け取ることができたので、実際の負担額はゼロでした。

FT手術のメリットは多い!手術が可能なら積極的に治療を

では、FT手術のメリットをまとめてみましょう。

  • 卵管内を直接観察、確認しながら治療ができる
  • 体への負担が少なく、日帰りでの手術が可能
  • 保険適応の為、体外受精に比べ自己負担額が少ない
  • 再発しても再度手術が可能
このように他の卵管形成術や体外受精に比べて、身体的にも金銭的にも負担が少ない治療方法です。

ところが先述した通り卵管閉塞自体が再発率の高い症状であり、筆者も主治医から出産をきっかけに再び卵管閉塞を発症しやすいとも言われました。

ですが、FT手術は再手術が可能なので2人目を希望した時も治療法を受けることが可能です。FT手術を受けることができたなら前向きに妊活にチャレンジし、妊娠を目指しましょう。

また、卵管閉塞は再発率が高いといっても再発しない場合もあります。実際、筆者は再発せずに2人目を授かることができました。

筆者のように一度の手術で長期開通している可能性もあるので、FT手術が適応できる状態なら手術を受けることをおすすめします。

そして、FT手術前にご主人に男性不妊検査を受けておくことも大切です。もし、ご主人に不妊症の症状がある場合、手術をして卵管が開通しても自然妊娠や人工授精が難しい場合があります。

開腹手術ではありませんが、手術を受けることで多少の体への負担もありますし、金額的な負担もあります。

妊娠はひとりではできません。頑張って手術を受けるのですから、ご主人にも協力してもらいましょう。
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