妊娠中のママは危険が沢山!妊娠中してはいけないNG行動と注意点

妊娠中のトラブル

妊娠中、赤ちゃんを守るために妊婦さんが注意する事は多くあります。

それまで普通にしていた何気ない行動も、お腹に赤ちゃんがいる今、それはやってはいけない動作かもしれません。お母さんが健康であることが何よりも大切なこの時期、日常の行動で気を付けるべき点をまとめています。

規則正しい生活を心掛け、心身ともに出産の準備をしていきましょう。

妊娠中の生活はどんなことに気をつけたらいいの?

お母さんの心と体が安定しているほど、おなかの赤ちゃんはすくすくと育っていきます。家事や仕事で無理をせず、周囲の助けを借りつつ穏やかに過ごしましょう。

1.姿勢と動作

妊娠中はお腹が大きくなり、体の重心が変化します。無意識のまま不自然にバランスを取ろうとする事であらゆる部分に負荷がかかるり、疲労が溜まりやすくなるのです。

正しい姿勢を心がけ、足や腰の疲れを予防しましょう。

【 立っているとき 】

  • 肩の力を自然に抜く
  • 胸を張らない
  • 腰をそらせない
  • 下腹部を引き締める
  • 肛門を引き締める
  • 軽く足を開く
  • 親指に重心をかける

【 歩くとき 】

  • 首が前に落ちないよう意識
  • 猫背にならない
  • おなかをひっこめる
  • おしりを引き締め腰から足を前に出す
  • やや前に重心を置く
  • 足はかかとから真っ直ぐ下ろす

※ハイヒールなどかかとの高い靴は、体の重心が前に来るため転倒の恐れがあります。また、骨盤が傾くことで腰痛の原因にもなるので避けましょう。滑り止めが付いている安定した靴を選び外出しましょう。

2.寝るときと起き上がるとき

おなかが大きくなり始めると、仰向けに寝ることが辛くなります。寝るとき、起き上がるときは、どちらも横向きの体勢から入りましょう。

シスムの姿勢(妊婦に推奨されている体勢)

  1. 体重を両腕で支えながら体を横にする
  2. 下になる腕を伸ばし足を軽く曲げる

3.運動方法

出産には相当の体力が必要となります。

陣痛から分娩まではお母さんによっては数十時間かかり、その上ここ一番で大きな馬力を要します。本番に備えた体力づくりと、体重コントロールのために適度な運動をしましょう。

病院で勧められる運動

  • 妊婦大体操
  • マタニティビクス
  • ヨガ
  • 水泳
  • ウォーキング(30分~1時間)程度

※走ることは、体の重心が前に来るため転倒しやすいので危険です。

腹圧のかかる運動、飛ぶ跳ねるなど大きな振動の伴う運動、競技としてのスポーツは母体と赤ちゃんに影響する可能性があるため避けましょう。

出血や下腹部痛などの症状が見られる際は安静にし、運動中に異常が生じたら中止しましょう。

休息の取り方
妊婦さんの体は疲れやすく、またホルモンバランスの影響から強い眠気に襲われることがあります。無理をせずしっかり休み、1時間程度の昼寝をするのも良いでしょう。睡眠は8時間以上取り、疲れを溜めないようにしましょう。

4.家事のポイント

妊娠中は、家事を完璧にこなそうと思う必要はありません。動作も制限され、またつわりなど体調の良くないことも往々にしてあるため、家族の協力を得てお母さん自身の体を一番に考えましょう。

次の動作には注意しましょう

  • 重いものを持ち上げる際は、しゃがんだ姿勢で膝に乗せそれから立ち上がる
  • 掃除は膝をついて行い、お風呂掃除は滑らないよう注意
  • 一人での買い物の際は無理なく持てる量を考え、休日にはなるべく家族と一緒に出かける
  • 中腰や長時間の立ち仕事はお腹が張りやすくなるため、休息を入れる
  • 横座りやペタンコ座り、ソファなど柔らかく腰が沈みこむ姿勢は骨盤が歪みやすいので避ける

5.嗜好品

たばこ

ニコチンが子宮や胎盤の血管を収縮させるため、胎児に充分な酸素や栄養が行き届きません。副流煙はより有害のため、家族には必ず協力をしてもらいましょう。

お茶・コーヒー

カフェインの大量摂取は血管収縮を促し、胎児へと影響します。1日1~2杯程度に留めましょう。

アルコール

アルコールは容易に胎盤を通り、胎児に移行します。赤ちゃんの発育や発達に影響すると言われているため避けましょう。

6.外出

車に乗る

妊娠中は運動神経や反射神経が鈍くなり、また同じ姿勢は疲労するため、運転は出来る限り周囲に頼みましょう。1時間ごとに休憩を入れ、緊張状態が続くことを避けましょう。

自転車に乗る

転倒の危険性があると同時に腹圧もかかるため、注意が必要です。おなかに直接振動が伝わる点からも、あまりおすすめできません。

飛行機に乗る

航空会社により異なる規定が定められているため、問い合わせてください。

※その他

  • 人混みでは自分が注意していても、後ろから押されたりぶつかられたりと注意が必要です。
  • 旅行は妊娠中期の安定した時期に行き、母子手帳と保険証は必ず持参しましょう。旅行先の産婦人科を事前に調べておくと安心です。
  • 里帰り出産を考えている場合は、妊娠8か月までに帰省をしましょう。妊娠末期の移動は分娩を誘発する可能性があるため、日程や移動手段など医師に相談しましょう。

体重増加はどこまでが許容範囲?

適正な体重増加は赤ちゃんの健康を守るだけでなく、安産に繋がります。望ましい体重を心がけ、お産と産後に備えていきましょう。

妊娠前のBMIを知っていますか?

BMI= 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

BMI 判定
BMI値が18.5未満 やせ
BMI値が18.5以上25.0未満 ふつう
BMI値が25.0以上 肥満

【 妊娠全期間を通しての推奨体重増加量 】

体格区分 推奨体重増加量
やせ:BMI18.5未満 9~12kg
ふつう:BMI18.5以上25.0未満 7~12kg
肥満: BMI25.0以上 個別対応

あなたの体重増加=赤ちゃんの体重増加ではありません。

赤ちゃん=3kg

胎盤=500g

羊水=500g

子宮、その他(血液など=1~2kg)

●太り過ぎることのリスク

  • 妊娠高血圧症候群
  • 妊娠糖尿病
  • 巨大児のリスク
  • 産道に脂肪が付く
  • 微弱陣痛

●体重増加の少ないことのリスク

  • 切迫早産
  • 早産
  • 低出生体重児のリスク

筆者は妊娠前のBMI 20、体重増加6kgの経過を経て安産となりました。妊娠発覚後から毎朝主人を駅まで送り、やや早歩きで3kgの道のりをウォーキングしていました。適度な運動は体力をつけ、体重コントロールもストレスを感じずに出来ます。

赤ちゃんの健やかな成長のためにも、適正な体重増加を意識していきましょう。

妊娠中に気をつけたい食生活

食は基本中の基本であり、妊婦さんには栄養バランスの取れた食事が不可欠です。偏りなく食材を選ぶことは大切ですが、妊娠中に避けたほうが良い食品もあります。

・リステリア菌食中毒

ナチュラルチーズ(加熱殺菌されていないもの:カマンベールチーズ、ブルーチーズ、フェタチーズなど)

加熱されていない乳製品、生ハム、サラミ、スモークサーモン、肉や魚のパテ

※上記はリステリア菌食中毒の原因になることがあります。妊娠中は一般の人よりも感染しやすく、赤ちゃんに影響が出る可能性があります。

・トキソプラズマ感染症

生肉、レバ刺し、生ハム

※これらはトキソプラズマ感染症の原因になることがあります。トキソプラズマは家畜の肉や、猫のフン、土の中にいる原虫です。肉にはよく火を通し、猫用トイレの掃除は家族にお願いしましょう。土いじりの際には手袋を使用し、作業後は十分に手を洗いましょう。

・気をつけたい魚

金目鯛、メカジキ、クロマグロ、メバチ、クロムツ、ユメカサゴ等

※食物連鎖を通じて残留する水銀濃度が高いものがあり、妊娠中は注意が必要です。

厚生労働省のHPに詳細が記載されています。詳しくはそちらを参照してください。

・サイトメガ口ウイルス感染症

小さなこどもの唾液や尿にはサイトメガロウイルスが含まれている可能性があります。食器の共有、食べ残しを口にすることは避けましょう。

マイナートラブルと妊娠中の異常

妊娠中は何かしらのマイナートラブルが体に起こります。妊婦さんにより症状も程度も個人差がありますが、先輩ママの体験を例に予防や対処法を学んでおきましょう。

私は、貧血がひどかったため、通勤中の電車の中で立っていると血の気が引く感覚にいつも襲われていました。妊娠中は鉄分不足になりやすいとのことで鉄分を多く含む食事を心がけ、産院で薬も出してもらい週一でレバーも食べていました。数週間後には貧血の数値は改善。食生活を見直して良かったです。初産婦 - 22歳

妊娠高血圧症候群の診断を受けました。尿に蛋白が出てしまい、胎盤の動きが悪くなる可能性があると注意されました。低出生体重のこどもが産まれるリスクがあると説明を受け、カロリーと塩分の控えた食事に切り替えました。先生が厳しかった事もあり、制限を続けてきた結果、こどもは2900gで産まれてきました。味の濃い食事が好きな私にとって色々と食べられないのは辛いものでしたが、今となっては先生に感謝です。初産婦 - 27歳

妊娠中は無性にジャンクフードが食べたくなり、3日に1回は近所のマックへ・・。いつも同じセットを頼み、シェイク片手に帰路につくというルーティンを繰り返していました。体と赤ちゃんの良くないと分かってはいるものの止められず、ついに妊娠糖尿病の診断が・・。尿糖が続き、29週の時点で赤ちゃんはほぼ2000gあり、むくみもかなりありました。巨大児のなる可能性が高いと言われ、結局37週で帝王切開となりました。3400gの男の子でした。初産婦 - 29歳

妊婦歯科検診で深い虫歯が発見されたものも、すでに臨月に入っていたため治療はできないと、先生に言われてしまいました。レントゲンを撮る関係で、放射線が胎児に影響する可能性があるとのことでした。出産の不安に加えて虫歯も気に揉むことになり、心中穏やかではありませんでした。幸い虫歯の痛みは出ることなく出産を終えましたが、出来ることなら治療は全て終わらせお産に臨まれたほうが良いです。経産婦 - 27歳

マイナートラブルで辛い時は、医師や助産師に相談しましょう

妊娠中は様々なトラブルに見舞われ、そのからだの変化について行けず精神的にまいってしまうことがあります。

ストレスや体に負荷のかかる行動は、お母さんと赤ちゃんを危険にさらす可能性があるため、家族や周囲の方に出来るだけサポートしてもらいましょう。

一つの命をおなかの中で育んでいる妊婦さんは、日々大変な変化の中生活をしています。決して無理をせず、頼るべきところは頼りましょう。

ゆったりと泰然自若に構え、快適なマタニティライフを送れると良いですね。

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