- 新出生前診断を受けてみた。そのメリット・デメリットを考えます | MARCH(マーチ)

新出生前診断を受けてみた。そのメリット・デメリットを考えます

2015/01/02

shutterstock_199602737 (2)

2013年から一部医療機関で血液検査による新型出生前診断が始まりました。

この検査は妊娠17週くらいまでに受けなければなりません。

マタニティー生活も4か月近くなって受けるこの検査、結果が分かる2~3週間は妊婦さんにとっても、とてもとてもストレスです。

この検査は、結果を「確定」するものではありません。「確定」させたいと思うのならば、この検査の結果が分かったあとに羊水検査を受けなければならないのです。

では、この検査でいったい何がわかるのでしょうか。そしてこの検査を受ける際にどうむきあえばよいのでしょうか。

実際に検査を受けて

検査を受けたのは妊娠17週目でした

私が検査を受けたのは17週の終わろうという日でした。

私の通っていた病院では、その検査は、普段の診察の産科の先生ではなく、遺伝子科というまったく横のつながりもない、別の科の先生方が担当してくださいました。

もちろん受けるか受けないかは妊婦さんからの任意の検査です。

この病院でも、検査を受ける人は数人目らしく、先生方も事前説明時に書いた英語の用紙に、ぎこちない感じで書き込みをされていました。

説明では、採血した血液はアメリカに送られ、結果が分かるのは3週間後(通常は2週間後だがこの時はお正月休みをはさんだ為)とのこと。

結果次第(陰性でも陽性でも)で羊水検査にすすむ意志があるかどうか、またそれぞれの先天性異常がどのようなものであるのかなど、2時間ほど夫婦で説明を受けました。

いよいよ採血です

説明を受けてから次に血液をとりに行きます。正直こんなに少なくていいの?と思うくらい、少ない量の採血でした。

これが飛行機に乗って(船…かもしれませんが)はるばる異国の地に運ばれ、知らない外国人のドクターたちに解析されるのかと思うと、とても不思議な気持ちになりました。

どうかどうか無事に(異常なく)何事もなく返ってきて欲しいと封筒に入れられる血液を見ていて願わずにはいられませんでした。

この検査で分かること

この検査では採血するだけで、「13トリソミー」「18トリソミー」「21トリソミー(ダウン症と言われています)」の可能性が80~90%の確率でわかります。

特に陰性と出た場合の確率は99.9%以上正確なものです。 陰性であることを100%の確率にしたい場合、また、陽性と出ているが本当にそれが正しいのか確定するために(新型出生前診断で陽性と出ても羊水検査で陰性と出る場合もあります。)羊水検査を受けます。

この検査のメリット

これまで主として行われた羊水検査や絨毛検査ではお腹に針を刺して羊水を採取するなどしなくてはならないため、母体にも負担がかかり、同時に流産する可能性もあるというデメリットがありました。(事前にあった説明では300人ぐらいに1人の割合と聞いた記憶があります。)

この新出生前診断で陰性と出れば、ほとんど100%に近かい確率で先天性異常ではないということがわかり、母体を流産の危険性から守ることができるのです。

この検査のデメリット

この検査のデメリットは、ずばり採血だけで陰性か陽性かわかる、ということです。

新出生前診断で陽性とでたため羊水検査にすすみ、その検査で陽性と確定した場合、多くの妊婦さんが妊娠を継続することをやめたといいます。人間の命をそんなに簡単に消してしまってよいのか…とてもとても難しい問題だと思います。

この検査を受けるそれぞれの夫婦が真剣に「命」と向き合い、子供を産み、育てていくということをいろいろな方向から考えて議論していくことがなによりも大切です。

結果を待つあいだ

強いストレスを感じる毎日でした

検査結果がわかるまでの3週間はとてもつらかったです。それまで楽しかったマタニティー生活がなんだか重く辛いものに感じてきました。

その間にもお腹の赤ちゃんはどんどん大きくなってきています。あと2、3週間もすれば初めての胎動も感じることができる時期です。

胎嚢の時からドキドキと毎日一生懸命打ち続けてくれた赤ちゃんの心臓の映像を思い出すと、「もしも結果が…」と思うと本当に押しつぶされそうになりました。

あまりにも胸が締めつけられるような日々が続いたとき、ストレスが一番お腹の子供によくない、ということを思い出し、趣味や好きなことをやって楽しく時間を過ごしなるたけ忘れるように努めました。

将来いろいろな病気が出生前にわかるようになったら

もしも、産まれる前にアレルギーの有無が分かったら、将来こういう病気になります、というようなことが分かるような時代がきたらどうするでしょう。

そう思うと、この3つの先天性の異常を「異常」としてとらえすぎているのかもしれないと考える反面、そのような子供たちと率直に向きなえない、共に生きていく自信がない自分がいるのも否定できないでいました。

若い妊婦さんのなかにもこの検査を受ける機会を

反面、よかったと思うのは、この検査を受けることができる年齢であったことです。
年齢が若くてもゼロではないことですから、私は20代に妊娠していても受けたいと思ったと思います。

おそらく今の若い妊婦さんのなかにもそういう考えの方はいるのではないでしょうか。
そのうち、この新出生前診断などの検査を、若い妊婦さんも受けることができる機会ができたらいいのではないかと考えます。

みんなのコメント
あなたの一言もどうぞ