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子供に嫌われたくないから?!「叱らない父親」が増えている理由

2015/01/06

shutterstock_151928759最近、ママたちの口から「うちのパパ、子供を怒れないのよ!」「うちでは叱るのは母親の役目で、父親は子供を甘やかしてばかり」という話をよく耳にします。中でも、娘を持つパパたちにその傾向が強くあるようで、「娘のことが可愛くて仕方がない」パパは、娘のことを叱らないのだそうです。

世間では、「叱らない育児」を実践しているパパママたちもいて(その育児法にも賛否両論がありますが)、敢えてそうしている場合を除いても、一昔前のように家の外だろうと、人前だろうと気にせず「コラッ、何やってんだ!!」と我が子に怒鳴っているパパの姿をほとんど見かけなくなったような気がしませんか?全体的に「優しい父親」が増えてきたからなのでしょうか?

子供とのルールも休日は解禁?

平日は忙しくてほとんど子供と触れ合う機会のないパパにとって、休日は子供と過ごす貴重な時間。その時間をできるだけ楽しく、仲良く過ごしたいと思うと、ちょっとしたことは大目に見てやりたいという気持ちもあるでしょう。

だから、「おもちゃは買わないよ!」「ご飯前はおやつは食べないようにしようね。」「テレビは、観る時間を決めて観ようね。」「20時30分には寝よう。」といったルールも、パパのいる休日はほぼ解禁状態、ということになりがち。

ご機嫌なパパと子供を見ながら、「後で困るのは私なんだからねっ!!」と、一人でやきもきしているママも少なくはないはずです。「優しいパパではいてほしいけど、甘やかすのはやめてほしい。」というのがママたちの本音ではないでしょうか?

「いつもダメ」だから我慢ができていることも、「OKのときもある」のでは、子供に余計な期待を持たせることになりますし、頑張って整えた生活リズムも一度くずれるとまた一からやり直さなければならないことも…。「今日だけOK。」「今だけ特別。」というのは大人の事情で、子供には混乱のもと。「子供にいいところを見せたい」からと言って、甘やかせてしまうパパたち、要注意ですよ!

「パパ大好き」と言われたい!

子供と過ごす時間が限られてしまっているパパにとって、その時に子供を叱ってばかりいたら、「子供に嫌われてしまうのではないか?」というのが、パパたちが一番気にしている点かもしれません。

「パパなんて嫌い!」と言われたらどうしよう…と、本気で悩んでしまうパパもいると聞きます。ですが、「子供を叱る父親は子供から嫌われてしまい、子供を叱らない父親が子供から好かれる。」なんてことが本当にあるのでしょうか?

我が家の場合、それこそ一昔前のお父さんのように大声で子供を叱るので、そばで聞いている私としては、「そんな頭ごなしに怒鳴らなくても、もう少し子供たちの言い分を聞いてやったり、事情や気持ちを汲み取ってやったらいいのに。」と感じる時があります。

でも、こんな風に、事情なんてほとんど考慮してくれず「ダメと言ったらダメなんだ!!」と叱る父親に、子供たちはこちらがかわいそうになるくらい泣いたり、逆に反発したりしながらも、なぜか効果は絶大。

そして不思議なことに、子供はパパのことが相変わらず大好きなんです。ガツンと怒られて、泣いて反省して、「ごめんなさい。」をした後は、もう「パパ~!」とそばに寄って行っています。

親から叱られるということ

そんな子供たちの様子に「懲りないなぁ。」と思いつつ、最近気づいたことがありました。それは、そんな父親に慣れているせいか、しっかり叱ってくれる他の大人に対しても、叱られたことで子供たちが萎縮したりしていない、ということ。

お友達の中には、「厳しい先生は全然ダメ。」「先生に怒られたらすぐ泣いてしまう。」「他人に叱られるのが苦手。」とママたちが言っているような子も多いですが、そういえば我が子に対してはそんな風に感じたことがありません。

もちろん、感情に任せたヒステリックな怒り方や理不尽な怒り方をする大人に対しては抵抗がありますが、「自分のことを思って叱ってくれている人かどうか?」ということを体で感じることができているのか、今時珍しいほど時には厳しく、時には温かく接してくれる先生たちのことも信頼しています。

子供にとって母親は、常に自分を理解しようとし、守り、かばってくれる存在ですが、父親は社会や世間という側面を持っている存在のため、自分のことを理解できない部分もある。

だからこそ、そんな父親に「しっかり叱ってもらった」という経験が子供たちにとって必要なのかもしれません。そう考えると、今、我が子を「叱れない父親」は、もしかしたら自分も子供の頃きちんと叱ってもらった経験がないのかもしれませんね。

「叱らないことが子供への愛情ではなく、きちんと叱ることこそ子供への愛情を示すこと」。子供は、自分ときちんと向き合ってくれる大人がいるということを父親から学ぶのかもしれません。

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