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赤ちゃんへの影響はどれほどあるの?おしゃぶりの是非を問う!

2014/12/27

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赤ちゃんといえばおしゃぶりです。広告などでも赤ちゃんがおしゃぶりを口にしている写真は多く使われていますよね。ところでそういった「おしゃぶりを加えている赤ちゃんの写真」は日本の赤ちゃんは少なく、海外の赤ちゃんの方が多いなぁと思ったことはありませんか?

これはおしゃぶりが海外では積極的に使われているのに対し、日本ではどちらかといえば敬遠されている現状からきているようで、おしゃぶりの是非を問う小児科医の見解も日本では「使うべきではない」、海外では「使うべきだ」と真反対に分かれています。

このように賛否両論のおしゃぶりですが果たして本当のところ赤ちゃんに使うことへの是非はどうなのでしょうか?

賛否両論!賛成派、反対派それぞれの意見

おしゃぶりにはどんな影響があるのでしょうか?賛成・反対それぞれの意見を見ますとおしゃぶり賛成派の意見としては

  • 舌や顎の発達を促す
  • 鼻呼吸の習慣がつく
  • 精神的な安定を得られる
  • 静かにして欲しい場所でぐずらない
  • 寝かしつけが楽

というメリットが挙げられています。

最大のメリットとしてよく言われているのが「鼻呼吸が身につく」ということ。口を開けたままだと吸った空気がそのままダイレクトに喉に届き、冷えた空気や雑菌などが喉について風をひきやすくなります。

また大きくなってからも口呼吸は集中力の低下や、寝てもなかなか疲れが取れないという悪影響があるので、そういったことをなくすためにも鼻呼吸は重要です。

近年では口呼吸の子どもが増えていることが問題化されていることから口呼吸への懸念を聞くことも多くなったため、それを未然に防ぐの目的としておしゃぶりを使っているママさんは多いようですね。

一方反対派の意見は

  • 言葉の発達の遅れ
  • 歯並びや噛み合わせへの悪影響
  • 要求を口にしなくなる
  • 赤ちゃん特有の「口に入れて物を確かめる」ということができない
  • ママさんとのコミュニケーション不足のきっかけ

というデメリットが挙げられています。

デメリットについては歯並びとその依存性を懸念する方が多いよう。長時間の使用による歯並びの悪化で裁判に発展したことはテレビでも大きく取り上げられたのでご存知の方も多いでしょう。

こうしたこともあってか最近ではおしゃぶりはなるべく使わない方がいいとする説を支持する声が大きくなっているようですね。

とはいえちょっと静かにしていてほしい時やどうしても寝ない時などには心強い味方になってくれるおしゃぶりですから一概に「悪い物」と断罪するのも難しいようです。

おしゃぶりの影響のウソホント

上記のように賛否が分かれているおしゃぶりの影響ですが、これらは本当のところどうなのでしょうか?

最大のメリットとして挙げられている「鼻呼吸」。おしゃぶりを使うことで赤ちゃんのうちから鼻呼吸を定着させようという考え方ですが、定着させるまでもなく赤ちゃんは元々鼻呼吸だということはご存知でしょうか?

これがちょっとした風邪やアレルギー症状で鼻が詰まって長引いてしまうとそのまま口呼吸になってしまうのです。

ですから「なんだか最近鼻がつまっているみたいだな」と思ったらすぐにお医者さんで診てもらってなるべく早く鼻づまりを治してあげればおしゃぶりを使わずとも鼻呼吸は身につきます。

とはいえアレルギー体質の子や喘息気味の子はなるべく鼻呼吸を促すことで症状が和らぐということもありますからおしゃぶりを使うことにメリットはあるようです。

歯並びの悪化については、最近のおしゃぶりは「歯科医師が考えた」という触れ込みの物もありますからおしゃぶりそのものに歯並びが必ずしも悪くなる作用はないようですね。

「でもおしゃぶりが理由で歯並びが悪くなったって裁判があったし…」と懸念される親御さんもいらっしゃるでしょうが、その裁判の内容をよく調べてみると生後2ヶ月ごろから医者に止められる3歳10ヶ月まで1日15時間以上使用した為とのこと。

「そりゃあそんな長期間それだけ口に入れてれば大人でも顎がおかしくなるわ」と言いたくなるような内容なので「なんでもやり過ぎは良くないよね」というだけであまり参考になるような事例ではないでしょう。

歯並びについては「おしゃぶりよりも指しゃぶりの方が歯並びに影響する」とする意見もあり、「おしゃぶりをすることで指しゃぶりを防ぐ」ということでおしゃぶりを推奨する声もあります。

ですが2歳くらいまでの指しゃぶりは自然なこと。おしゃぶり同様歯並びに影響することはないようですから指しゃぶり対策でおしゃぶりを使う必要はなさそうですね。

精神的な安定が得られるということについては、静かにして欲しい場所でぐずらない、寝かしつけが楽、というところにも繋がってくるのですが、おしゃぶりを口にくわえることは赤ちゃんにとっては欲求を満たす手っ取り早い方法なのです。

これはおしゃぶりを使う時期が心理学的には口唇期という口に触れる感触に幸福感を得る時期にあたるため。この時期におしゃぶりを使うと、それだけで満足感を得てしまうそう。

ですから寝かしつけやなかなか泣き止まない赤ちゃんにとても有効なのですが同時に欲求が満たされることでオムツが気持ち悪い、眠い、という「別の欲求」を伝えることをしなくなってしまうこともあるそう。

これがデメリットで挙げられている「要求を口にしなくなる」「ママさんとのコミュニケーション不足のきっかけ」というところにも繋がってくるのです。

おしゃぶりを使うなら…

どちらかといえば否定的な意見の目立つおしゃぶりですが、だからといって必ずしも使ってはいけないというわけではありません。

ママさんが辛いときやどうしても泣き止ませたいときなどはおしゃぶりの力を借りてママさんもお子さんも穏やかに過ごせることは決して悪いことではありませんよね。おしゃぶりはちゃんとその特性、使い方を理解して使えば悪影響は少ないようです。

具体的には

  • 長時間使わない
  • 月齢に合わせたものを利用する
  • 赤ちゃん自身が欲しがるとき、または人混みなどなくことで周りに迷惑がかかるところでのみ利用するといったルールを設ける
  • 地面などに落としたものはきちんと消毒してから使う
  • おしゃぶりの取り扱い説明書をきちんと読んで使う

ということに注意して使用すればOK。特に不潔なおしゃぶりを使うことは中耳炎の原因にもなりますから常にきれいなおしゃぶりを心がけて、慢性的に使う癖がつかないように注意しましょう。

いつまでにやめるべき?

おしゃぶりは2歳前後でやめるのがベター。歯の生える時期までおしゃぶりを続けるのは出っ歯や受け口などの原因になります。おしゃぶりを辞めるときに苦労するかどうかと言えば、なんの苦労もなく自分で勝手に卒業する子もいればなかなかやめられない子もいます。

先述したとおりおしゃぶりには精神定期な安定を得られるものですからその安定剤を「2歳になったから終わり!」と取り上げてしまうのは心の準備ができていない子にとっては酷なこと。

「目の前で捨てちゃえば子どもも諦めがつくから大丈夫」という方もいますが諦めがつくまで付き合うのが大変な子もいますからそういった「おしゃぶりの最後」まできちんとケアできるかどうかもおしゃぶりを使う上では考えないといけないのかもしれません。

いいとも悪いとも断定することは難しいおしゃぶりですが、節度を守って使う上では優秀なアイテムであるということが言えるでしょう。おしゃぶりで安定しているからといって親からの愛情を与えているような錯覚に陥らないよう、ママも赤ちゃんもハッピーになる使い方をするよう心がけたいものですね。

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