園で話さない…子供の内弁慶の原因を知ろう!幼児の心を解かす接し方

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2017/01/26

家では活発で話も上手にできるのに、幼稚園や保育園、公園など外に出ると一言も話さない我が子に、不安を抱いているママも多いのではないでしょうか?

過度な人見知りで、このまま外では話をしない子になってしまうかもしれないと、心配している方もいると思います。

「なんで、お家でおしゃべりするように外でもしゃべらないの!」など、なんとか子どもに家以外でも話をしてほしいと思い、気持ちが逸ってしまい声を荒げることも…。

実はママの不安から何気なく発している言葉が、子どもを精神的に追い詰めてしまい、悪循環になっている可能性もあります。

子どもが内弁慶・外幽霊になってしまう原因を知り、原因にあった対応方法を考えていきましょう。

子どもは内弁慶・外幽霊になりやすい!内弁慶・外幽霊の原因

内弁慶・外幽霊は家の中ではおしゃべりもするし、わがままも言いたい放題…。なのに、家から一歩外に出ると借りてきた猫のように大人しくなる状態を言います。

園に行く前から行きたくないと泣いている子どももいますが、園には喜んで通っている子どももいます。

「行ってきまーす。」と元気に出かけた子どもが、幼稚園ではお友達と話をすることもなく静かに遊んでいると聞かされるなど、家と園での違いに驚かされることがあります。

子どもの内弁慶・外幽霊について…。

  1. 新しい環境の中で受けたストレスを家で発散する
  2. 内弁慶・外幽霊になりやすい神経質・危険認知能力の高いなどの性格
  3. 幼児期の子どもの内弁慶・外幽霊は正常な反応
  4. 内弁慶は外では我慢しているだけ…引っ込み思案との違い
  5. 症状が長期に渡る場合に心配されること

この5つを順番に説明していきますね。

新しい環境の中で受けたストレスを家で発散する

内弁慶になる理由は、子どもが外で受けたストレスを自分が安心できる家に居るときに発散していることが考えられます。

  • 友達とどうやったら仲良く遊べるのか分からない
  • 友達に嫌なことを言われたのに言い返せなかった
  • 幼稚園や保育園では自分のやりたいことが自由にできない
  • ずっと一緒にいたママと離れて過ごすのは不安

このように、今まで経験しなかった事を子どもたちは体験しています。

内弁慶・外幽霊は安心できる家庭で育った子どもが、外の世界で不安や恐怖を感じ、自分の居場所に戻ると一時的にわがままにふるまう場合が多いです。

内弁慶というとなんとなく悪いイメージを抱きやすいですが、子どもが集団生活に溶け込もうと努力しているため、起きるとも考えられます。

家でわがまま言って甘えてきたら、園で一生懸命頑張ってきたんだなぁって受け止めてあげてくださいね。

内弁慶・外幽霊になりやすい神経質・危険認知能力の高いなどの性格

内弁慶・外幽霊になりやすいのは、こだわりが強い、考えすぎる、神経質、危険察知能力が高いなどの性格も関係しています。

新しく経験することに対してストレスを抱えやすいですが、良く考えることは悪い事ばかりではありません。

こだわることから人と違うものを発見したり、職人などになり人から賞賛されるようなモノづくりをしたりと、いろんな可能性を秘めています。

幼児期の子どもの内弁慶・外幽霊は正常な反応

実は少なからず子どもは内弁慶・外幽霊の傾向を持っています。内弁慶で悩んでいるママたちが意外と多いのも当然です。

「幼稚園に行き始めた」「最近引っ越しをした」など、環境の変化によって起こり、その環境に慣れることにより徐々に収まってくるケースが多いです。

今までストレスの少ない家庭で守られて生活してきたのに、ママやパパのいない世界で不安や恐怖と戦いながら、さまざまなことに挑戦しています。

実はうちの息子も年少の頃は幼稚園に連れて行ったら泣き叫び、行きたくないの連発で園の中でも、自分の言いたいことを言葉で伝えることがなかなかできませんでした。

年中になると年少の子が入ってくることもあったのか、もうお兄ちゃんだから泣かないと宣言し、本当に毎日泣かずに登園するようになりました。

子どもは外で頑張った分、家では安心して素の自分を出してきます。幼児期に内弁慶になったとしても、殆どの場合は問題がありません。

内弁慶は外では我慢しているだけ…引っ込み思案との違い

引っ込み思案の子は一貫して大人しい性格なのに対し、内弁慶の子どもは自分の安心できる場所では活発に行動をするのが特徴です。

引っ込み思案は基からある性格に起因するもので、内向的ですがじっくり物事に取り組むことができ、辛抱強い、粘り強い子どもである可能性を秘めています。

積極的に物事に取り組む子どもは目立つし評価をされやすいですが、消極的な子どもは評価されにくい環境にあるのも事実です。

大事なのは世間の評価や他の子どもと比べてどうかではなく、その子自身に目を向けて良いところに気付くこと、自信をつけさせ、受け止めてあげることです。

「○○ちゃんはみんなとすぐにお話しできて凄いね!」と他の子を褒めて、話ができなかった自分の子どもを卑下するのは止めましょう。

「今日もお迎えまで泣かずに幼稚園で遊べたんだね!偉いね。」など、出来たことを褒めてあげてくださいね。

症状が長期に渡る場合に心配されること

ママが見えなくなると泣き続けるなどの症状がある場合は、「母子分離不安」の可能性もあります。

母子分離不安
母親から離れた状態になると、不安や恐怖を抱く症状を持つ子どものことを言います。

子どもは3歳前後くらいから、母親から心理的に分離しようとします。この時期に分離が上手くいかないと分離不安が起きると考えられています。

母子分離不安になる原因は、家庭環境も大きく関係しています。

  • 家庭内の不和
  • ママが病気で入院するなどの経験
  • 迷子や置き去りなどを経験した
  • ママが子育てを拒否した、子どもを無視し続けたことがある
  • 妹や弟が生まれた

母子分離不安は、子どもが「ママに捨てられるのでは。ママとずっと会えなくなるのでは。」と、不安を抱いてる場合に起こると考えられています。

その場合は無理をせず、「ママはあなたが大事だから、ちゃんと後から迎えに来るからね」と根気強く説得し、スキンシップをしっかりとることが大事です。

症状が長期に渡り心配な場合は、発達相談機関、スクールカウンセラー、教育センターなどに相談してみることをお勧めします。

発達に問題がなく、一定の環境に置かれた場合のみに話さなくなる場合は、「場面緘黙症」や「対人恐怖症」の可能性もあります。

それについては下の項目で詳しく説明しますね。

症状が長く続く場合…場面緘黙(かんもく)症の可能性も!

場面緘黙というのは、全緘黙が全ての場面において話をできないのに対し、幼稚園や学校など生活の一部の場面によって話さない、話せない状態が続くことを言います。

緘黙になる原因は個人個人で違っており、はっきりしたことは分かっていません。

もともと性格(内向的、神経質など)に加え、劣等感を植え付けられたなどの原因が重なったときに、発症すると考えられています。

場面緘黙症って何?…あまり知られていない症状

場面緘黙症は、言語を話す能力や体には問題がないにも関わらず、特定された場面だけで話せない状態が長期間に渡る症状のことです。

場面緘黙症が知られてこなかった理由として挙げられるのは…。

  • 家では普通に話ができるので家族が問題に気付きにくい
  • 本人が話をしないので症状が分かりにくい
  • 園では話さなくても気付かれにくく、学校でも大人しいので問題視されにくい

園や学校などでで暴れたり、席に座らなかったりする子は先生たちも問題にしますが、大人しく座っている子どもには、目が行きにくいですよね。

気付かないまま大人になると「引きこもり」などになりやすく、その時も「引きこもり」を何とかしようと思いがちですが、根底にある場面緘黙症に気が付かない場合が多いです。

【場面緘黙症について】

項 目 回 答
発生時期は? 2~5歳の間に発症し、学校に入学した後で気が付くことが多いです。また、入園、入学などのタイミングで発症しやすいです。
自然に治る? 自然に治るという見解を示す人もいますし、放置によって治ることは殆どないという見解を示す専門家もいます。
緘黙症の人はどのくらいいる? 0.2~0.7パーセントくらいと言われていますが、気付いていない人を含めると100人に2人はいるという見方もあります。
どんな人がなりやすい? 偏桃体の働きが強いため、危険や恐怖心を感じやすい人がなりやすいです。育て方などとは関係なく発症します。
治るのにどのくらい時間が掛かる? 治療により1~2年で症状が治まる子どももいます。大人になっても症状が継続している人もいます。

偏桃体は脳の中で危険を察知する役目もあり、偏桃体の働きが強いと緊張した状態が長く続く為、恐怖心を感じやすくなります。

日本ではあまり知られていない症状で、緘黙症を知らない人には誤解されやすく、間違った対応方法を取られやすいので症状が長期化する可能性があります。

場面緘黙症の症状は2~3ケ月ほどで収まる場合もありますが、数年続く場合もあるようです。男の子よりも女の子の方に多く見られます。

場面緘黙症の特徴…長期に渡る人見知りの症状

場面緘黙症の症状は、人見知りの症状に似ていて、時が経てば治るものと思う人が多いようです。

症状は似ていますが、人見知りは慣れれば治るのに対し、場面緘黙症は症状が長期に渡るのが特徴です。

また、同じ場面緘黙症でも軽度な人から重度な人がいて、場面によっても不安度合いが違うため症状が違ってきます。

小声で話はできる、愛想はできる、無表情になる、頷いたり首を振ったりはできる、全く反応しないなど症状は様々です。

幼稚園でトイレに行けない、給食が食べられないなどの症状を訴える子どももいます。

人と話をする時、極端に小声だったり、回答するまでに時間が掛かったりする場合、特定の人とだけ話ができる場合も場面緘黙症である可能性が高いです。

場面緘黙症の診断ポイントを紹介しますね。

  • 特定の場所で話さない状況が続いている。(入学したばかりの一ヵ月を除いた一ヵ月以上が目安)
  • リラックスできる場所では普通に話ができる。
  • 他の人との関りを避けようとしている。
  • 無理に話をさせようとすると頑なになる。
  • 集団の中では目立たないようにしている。
  • コミュニケーション障害(吃音など)、広汎性発達障害(アスペルガー症候群や自閉症など)、統合失調症またはその他の精神病性障害の影響を受けていない。
  • 話ができない原因が会話する能力がない、言葉を知らないということではない。

学校や幼稚園、保育園などで話せない子どもの中には発達になんらかの問題がある場合もあります。

家庭での会話や行動などで気になることがある場合は、発達相談機関、スクールカウンセラー、教育センターなどに相談し、子どもの状態を客観的に知ることも大切です。

言葉を話したり理解する能力はほぼ正常であるにもかかわらず、幼稚園・保育園や学校などの社会的な状況で声を出したり話したりすることができない状態を言います。体が思うように動かせない緘動(かんどう)という状態になることもあります。声の出しにくさ、話しづらさは、場所やそこにいる人、活動内容によって違ってきます。また、すべての生活場面で話すことができない状態を全緘黙といいます。現在、日本では場面緘黙は心因性とされており、情緒障害教育の対象となっています。

場面緘黙症の治療…効果は?焦らずゆっくり進めることが大切

場面緘黙症は、日本では認知度が低く、専門家の治療が受けるといっても、どこに行けば良いのか、どこに相談したら良いか分からない人が多いです。

専門家を見つけることができて治療をしながら、場面緘黙症の適切な支援方法を実施していてもなかなか良くならず、パパやママは焦ることが多くなります。

大人が焦ったり苛立ったりしていると、ますます子どもを追い詰めることになります。子どもたちは自分でもどうして話せないのか、どうしたら話せるようになるのかわかりません。

場面緘黙症の治療には不安の低い状態から徐々にステップアップしていく、「スモールステップチャレンジ」という行動療法的アプローチが効果的とされています。

自分の状態を正しく知るために、場面ごとの不安の度合いを1~5のポイントで示すチェックシートを使用します。

今、安心してできることから、少しずつチャレンジしていき、経験値を積むことによって、危険信号が出る回数を減らすという方法です。

すごく不安なことからではなく、ちょっと不安なことを少しずつクリアしていって、緊張する場面を減らしていく練習をします。

人と会話する楽しさを知り、出来なかったことが徐々にできるようになって行くことで、不安を減らし、自信をつけていくことが大切です。

スローステップチャレンジには根気が必要です。時間が掛かりますが、決して焦らずゆっくり進めていきましょう。

場面緘黙症の症状や、スモールステップの実施方法について、分かりやすく説明されている本も出版されていますので、紹介させて頂きます。

「どうして声がでないの?マンガでわかる場面緘黙」
監修:金原 洋治 著者:はやしみこ 編:かんもくネット

なっちゃんはおうちではおしゃべりなのに、おそとではおしゃべりができなくなります。場面緘黙症になった理由と、症状を改善するのに有効的な方法が、マンガと図で分かりやすく書かれています。

スモールステップを実施する際に使える、チェックシートも添付されています。

「なっちゃんの声~学校で話せない子どもたちの理解のために」という絵本も、併せて読まれることをお勧めします。

※場面緘黙症の重い症状があるお子様や、場面緘黙以外の症状を併せてもっているお子様向きの本ではない可能性もありますので、注意してください。

子どもたちは「どうして自分ははなせなくなるのか?」「どうすれば話せるようになるのか?」自分でもわかりません。症状が生じる仕組みや改善の道すじがわかれば、子どもは未来に希望をもつことができます。ただし、場面緘黙の症状が重い子どもや、場面緘黙以外の症状をあわせもつ子どもが読む資料として、適切でない場合がありますのでご注意ください。

引用…「どうして声がでないの?マンガでわかる場面緘黙」はやしみこ 著

場面緘黙症を正しく理解し、支援をしていくことが大事

場面緘黙症の症状を持つ子どもを見て、「家で甘やかされてわがままになっている」と誤解される人もいますがそうではありません。

場面緘黙症の子どもは自分自身で何故、話すことができないのか分かっていません。本人が意識して話そうと思っても話せないのです。

なので、「あいさつしなきゃ!」「話をしてみて!」「なんで話さないの?」と言われても、分からないし出来ないのです。

場面緘黙症は、話すことに対して不安や恐怖を感じているため、話すことができない心理的な障害です。

適切な支援がないと症状が長期化することもあり、「そのうち話せるようになる」ものでもありません。

  1. 子どもの状況を理解し、話せないことを責めず安心できる環境づくりをする
  2. 幼稚園や保育園に場面緘黙症であることを伝え、理解を求める

まずは場面緘黙症について周りの人が理解し、適切な支援をしていくことが重要になります。

  • 話せた、話せないことに着目しない。
  • 質問はハイかイイエで答えられるものにするよう園にお願いする。
  • 話せないことを責めない。(本人にもどうしようもない事)
  • 小さい事でも出来たことや得意なことを褒める。(自信をつけていく)
  • 家では質問攻めにせずリラックスできるように心がける。
  • 子どもが園のことを家で話すようであれば、連絡帳などで先生に伝え情報を共有する。
場面緘黙症の子が園で話を出来たとき、「話せたね」などの声をかけずに自然にふるまってもらうように伝えておいた方が良いです。

「話せたね」と言われたことで話すことを意識してしまい、話すことができなくなってしまう可能性もあります。

話ができないので、自分の意思を伝えることが難しいため、先生に「意見は頷いたり、首を振ったりすることで伝えられるものにして欲しい」ことを、伝えておきましょう。

園で緊張状態にある子どもが、家でかんしゃくをおこしてしまう時もありますが、子どものペースに巻き込まれないように、冷静になることも必要です。

かんしゃくを起こしたらママが思い通りにしてくれた、というパターンにならないように、かんしゃくが落ち付き、子どもが自分で答えを出すまで待ちましょう。

「ママに○○をしてほしかった。」「○○って言ってほしくなかった」など、伝えてきた時にはまずは言葉で伝えられたことを褒めてあげてくださいね。その繰り返しが、子どもの自信につながっていきます。

とはいえ、ママも落ち着いて対処できるときばかりではないですよね。気付いた時には、できる限り落ち着いて接することを、心がけるだけでも良いです。

園での生活について質問攻めにするのはNGです。本人が自分から話した場合は、しっかり話を聞いてあげてくださいね。

パパやママが不安を見せずに「大丈夫だよ。心配ないよ。」と、いう風に対応していれば、子どももリラックスして過ごすことができます。

場面緘黙症の人が立ち上げたブログや、緘黙の症状が出ている人を支援するネットワークにより、徐々に場面緘黙症を理解する状況が整ってきています。

「かんもくネット」という、場面緘黙症の正しい理解を広めている非営利の任意団体があります。新しい情報が発信されていますので、参考にしてください。

かんもくネットURL…http://kanmoku.org/index.html

場面緘黙症の子どもは、発症原因や性格がそれぞれ違うので、子どもによって支援による効果も違ってきますが、根気強く支援していくことが大切です。

対人恐怖症の可能性…症状に気付いた時の対応

幼児期の子どもは見知らぬ場所、知らない人に対して不安や恐怖を抱きやすいものです。ママやパパがいない場所だと尚更、警戒心が強くなります。

ある程度の警戒心や危険を確認することは必要ですし、どんな場所でも無警戒でいるよりも、慎重に考えて行動する能力が高いともいえます。

ただ、度を越えて恐怖を感じているようでしたら、対人恐怖症の可能性もあります。対人恐怖症の子どもは、自分のことよりも他人を強く意識してしまいます。

他人の目を強く意識してしまう対人恐怖症の症状

他人を強く意識することによって、他人のちょっとした言動などに恐怖を感じてしまいます。

人見知りが激しいと思っていたら、成長するにつれて、対人恐怖症の症状がはっきりとしてくることもあります。

  • 幼稚園や保育園に行けなくなる
  • 人前に出ると顔が赤くなるのが気になる
  • 人前に出ると動機が激しくなったり、緊張して息が苦しくなったりする
  • 話そうとすることが分からなくなり頭が真っ白になる

などの様子があれば、対人恐怖症(対人緊張)の可能性があります。

人見知りは、知らない人を警戒する本能なのに対し、対人恐怖症は、実際に怖い思いをしてしまったことからくるトラウマによる症状です。

人見知りは、慣れてきて安全を確認でき、経験を重ねるごとに治りますが、対人恐怖症は、トラウマが原因になっているため、相手と親しくなること自体が困難です。

対人恐怖症なりやすい性格と環境

対人恐怖症になる人は、「性格と育った環境が大きく関係している」と言われています。どのような性格で、どのような環境で育つとなりやすいのかを、例を挙げてみますね。

【性 格】
  • 神経質で小さなことにこだわりをもつ
  • 極度な怖がりで不安を感じやすい
  • 頑固で融通が効かない
  • 完璧主義で自意識が強い
  • 真面目
  • 母親との分離不安がある
【環 境】
  • 高圧的で厳しい親に育てられた
  • 自分のやることに対して「ダメ!」と言われることが多かった
  • 恥をかくことを嫌う家庭で育てられた
  • 十分な愛情を与えられなかった
  • 過干渉で子どもがやることを先走ってやる親に育てられた
  • ゲームやテレビばかりで外で遊ぶことが少なく人と接してこなかった
軽度なものを含めると、日本人の10人に1人が対人恐怖症と言われています。

日本の「恥の文化」も他人の目を気にするということから、対人恐怖症になりやすい教育を受けてきたとも言えますよね。

「これをしたら人からどう思われるのか」ということばかりに目が行き過ぎると、人からの評価ばかり気になり、心に傷を残してしまう可能性もあります。

確かに他人の目をある程度気にすることも必要ですが、自分自身がどうしたいのかということも大切です。

日本人は対人恐怖症(対人緊張)になりやすい?不安遺伝子の影響

殆どの日本人が不安になりやすい遺伝子を持っている、という話を知っていますか?子どもの対人恐怖症も、遺伝子が関係している可能性があります。

人間の感情を安定させるのに影響している、「セロトニン」という神経伝達物質があります。セロトニンが多く分泌される人ほど、情緒が安定しやすいです。

セロトニンは三大神経伝達物質の一つで、ドーパミンやノルアドレナリンを、コントロールする役割を持っています。

三大神経伝達物質 役 割
セロトニン 心のバランスを整える。ドーパミンやアドレナリンの舵取をしている。不足するとうつ病を発症することもある。
ドーパミン 快感を伝達する。意欲を高める。暴走し興奮状態になると「依存症」になることもある。
ノルアドレナリン 外部からの危険やストレスを察知すると心身を守るために臨戦態勢になる。脳内の危機管理センター。ストレス過剰になると怒りに変化する。

セロトニンの働きは、セロトニントランスポーターという遺伝子によって、決まってきます。

セロトニントランスポーター遺伝子には、情報文字数が長いL遺伝子と短いS遺伝子があります。

【L遺伝子を持つ人】
  • 働き者のセロトニンを持っている
  • 心が安定している
  • 不安を感じにくいポジティブな性格
【S遺伝子を持つ人】
  • 神経質になりやすい
  • 不安を感じやすく、ネガティブな性格
タイプはLL型、SL型、SS型に分かれていて、LL型がよりポジティブに、SS型がよりネガティブになります。

日本人の約70%はセロトニントランスポーター遺伝子SS型を持っていて、LL型の遺伝子を持つ人は2%以下です。

日本は災害が多いので、危険を察知する能力が高い必要があったため、遺伝子に組み込まれているという説もあります。

ネガティブなことは悪い事ではありません。危険を回避するためにはネガティブな要素も必要です。

外交的でポジティブな人が評価されやすいですが、ネガティブで内向的な性格だからこそ、人の気持ちを理解することができたり、安心して過ごせる環境づくりができたりもします。

不安になりやすい傾向があるだけで、遺伝子が全てを決めているわけではなく、環境にも性格は大きく作用されます。

子どもが対人恐怖症かもしれない時の対処法

子どもが対人恐怖症かもしれないと思った時…というよりは、子どもへの普段の接し方を見直してみましょう。

  • 子どものやろうとしていることを先走ってしない
  • 失敗しそうなことを「それはダメ」「失敗するよ」「ほらね」などと言わない。
  • 失敗したときも「もう少しでできそうだったね。」「次はどうやったらできるか考えてみようね」

子どものやることを否定しないようにし、スキンシップを十分にとって子どもが安心できる環境を整えることが大切です。

また、子どもに対して「人見知りをする子」「大人しい子」などの、レッテルを貼ってしまわないように、気を付けてください。

分かっていないようでも、子どもは大人の話を聞いています。イメージが固定化すると、そこから抜け出しにくくなってしまう可能性もあります。

症状がひどい場合は発達相談機関、スクールカウンセラー、教育センターなどに相談してみることをお勧めします。

幼児の内弁慶より外弁慶で心配されること

今回は内弁慶・外幽霊の子どもについて書かせて頂きましたが、外弁慶の子どもについても心配されています。

内弁慶の子は家庭ではリラックスできるのですが、外弁慶の子どもは家庭で緊張状態になっていて、園でストレスを発散している可能性があります。

園で問題を起こしても、家庭では良い子なので、親は自分の子どもが問題を起こすことが信じられません。

そのような場合も、子どもが家庭でリラックスできる状況を作ることが、重要になってきます。

子どもの緊張をほぐすこと!家庭の温かい対応が大事

内弁慶・外幽霊は幼児の防衛本能とも言えます。甘やかしすぎと誤解されることもありますが、この時期にスキンシップをとることは大事なことです。

また、場面緘黙症や対人恐怖症の子どもも、少し人より危険を感じるセンサーが高かったり、怖い思いをしたことからトラウマを抱えているだけです。

幼児期の子どもは、自分が人と比べて違うなんてことは考えていません。普通のことということも、まだ理解できていない可能性が高いです。

他の子はできるのになんでうちの子は…なんて思って対応していても状況は良くなりません。

「挨拶しなさい」「ありがとうをいいなさい」「お話しなさい」という言い方よりは「~したら○○ちゃんもうれしいと思うかもしれないね」など。

~すべきという押し付けではなく、~できたら喜ぶかな?と伝えたり、喜んでくれたらうれしいね。など、さりげない声掛けに変えてみたりするのも良いですね。

園で泣いてママと離れたがらない子どもに対しても「もう、泣いてばかりでママはもう行くからね!」はNGです。

「お仕事終わったら迎えに来るから待っていてね。」とぎゅーっと抱きしめてから、先生にバトンタッチしてあげるなど、温かい対応をしてあげてくださいね。

子どもは失敗と成功を繰り返し、経験値をあげていきます。徐々に自信をつけていくことで、良い方向にむかっていきます。子育ても同じですよね。

一気にハードルを上げるのではなく、子どもの心に寄り添いながら、焦らず少しずつ人と関わっていけるように、フォローしてみてくださいね。
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