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家ではおしゃべりなのに幼稚園で話さない子供のナゼ?に迫る!

2015/01/18

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幼稚園に通い始めてから毎日園での様子を話してくれる我が子。でも園では先生やお友達と話をしないと聞いてショックをうけるという親御さんは少なくありません。

そんなに登園を渋っているわけでもないけど…このままいつかお話できるようになると思っていればいいの?親がどう子供や園に働きかけていけばいいのかをご紹介します。

場面緘黙(かんもく)症かも?

園や学校で話さないといったような特定の場、相手、状況で話せなくなってしまう症状を「場面緘黙症」といいます。人見知りや恥ずかしがりな子との違いは、話さないという状態が長く続くということ。

だんだん園の生活に慣れてきて、話が出来る先生やお友達が少ないけれど増えてきているようなら大丈夫でしょう。

場面緘黙症には全く話さず無表情な子もいれば、お友達の輪には入れて話しかけられればうなずくなどしてコミュニケーションを取ることが出来るという子もいます。

こういう子供たちはもともと内気で不安が強い性格であることが多いんです。自分が話すことを聞かれ、見られることに対して恐怖心を抱いてしまうんですね。人の心の動きにとても敏感な子が多いです。

場面緘黙症の子の中には会話障害や言語障害があることもあり、話すことが通じない、笑われるなどの反応をされたことがトラウマとなっている可能性もあります。

そして全然話さないということが「話すかも?」という周りの期待を膨らませて、少しでも話した時に「○○ちゃん、しゃべった!」なんて反応をされてしまうことも、さらに話せなくしている原因となっています。

話せるようになる?

場面緘黙症は「そのうち話せるようになるよ」と放っておいていいものではありません。大きくなればなるほど克服しにくくなってしまいますので、少しでも早く何とかしていきたいものです。

発症するのはいつ?

場面緘黙症を発症するのは2~5歳くらいなんですね。2歳と言えばだんだん話すのが上手になってくる頃ですよね。そんなに早くから話すことに恐怖を感じているなんて辛いですね。

そして入園の時期とも重なります。初めての集団生活にうまく入っていけなかった、引っ越しなどで途中で園を変わってしまうことで、転園してから全く話せなくなったということが引き金になりかねません。

でも実際に治療を始めるのは小学校入学後が多いのだそうです。だんだん成長してきたらそのうち話すようになるだろうくらいに感じていたり、園ではそんなに意思表示しなくてもそれほど問題がなかったりするのでしょう。

まずは専門家へ

しっかりと専門家の治療を受けることが話せるようになるための近道です。まずは市の保健センターなどで病院を紹介してもらうといいですね。

なかなか敷居が高く気軽に行けるものではないかもしれませんが、子供が感じている不安を解消するためにも勇気を出して行ってみましょう。

とにかく早い治療。これが克服できるかどうか、できるまでの時間を左右します。

親が気を付けることは?

もちろんただ病院に連れて行けばいいというものではありませんよね。どんなことに気を付けていけばいいのでしょうか?

プレッシャーをかけないで

ここでちょっと私の子供の頃の話を。

小さな頃は道で会った人に挨拶をするのがとても苦手で、いつも母のスカートの陰に隠れてしまっていました。その後「何で挨拶しないの!」と言われていたことを今でも覚えています。

挨拶しなきゃ!ということは分かっているんですが、どうしても出来ないんですよね。挨拶するべきところでできないという場面緘黙症と言っても良かったのかもしれません。

いつも挨拶が出来ないから知り合いが向こうから来るのが見えると「ちゃんと挨拶しなさいよ」と言われるんです。ほとんど叱るようなことのない優しい母からのプレッシャーは私にとって大きな重圧でした。

結局出来ないから叱られる…の繰り返し。恐らく3、4歳の入園前の頃でしたが、園に通い毎日優しい先生と挨拶をするうちに少しずつ克服していったのだと思います。

ただ今でも道で会った人に挨拶をするのはちょっと苦手です。何だかドキドキしてしまいます…。

今となっては親として「ちゃんと挨拶出来る子に」という気持ちはよく分かるのですが、でも子供にプレッシャーをかけるのはやめてくださいね。

「ちょっと恥ずかしくなっちゃうね。話ができるといいね」と優しく声を掛けてあげる。
今の話せない状態を責めないことが大切です。

園との連携

場面緘黙症の疑いがあれば園の先生としっかり連携を取る必要があります。専門家の指示を仰ぐのが一番ですが、子供が少しでも安心して園生活を送れるように配慮してもらうといいですね。

話さなければいけないような場面で子供は不安になってしまうので、先生にその子の様子をさりげなく見ておいてもらい、何がしたいのか、困っていることはないか注意しておいてもらいましょう。

もし園での様子を家でよく話すのであれば、それを先生に伝えておくといいですね。どんなことに何を感じているのかが分かればその子へのアプローチもやりやすくなるはずです。

また家ではこんなことをしています、意外とこんなことが好きですというようなことも連絡帳などを使って知らせておきましょう。「○○ちゃん、お家でこんなことしてるんだよね」と先生が話しかけることで家と園との距離を縮められるでしょう。

子供の前でも先生と親しく話をして、家でも先生の話をすることで子供は先生がより身近に感じられて、園で不安を感じにくくなっていくはずです。

先生と話をするといっても「この子、今日なんか話しました?」なんて言っちゃだめですよ。話さないことには触れなくてOK。先生にも他のお友達にも、もし子供が話した時に大騒ぎしないよう伝えておきましょう。

家ではどう過ごす?

園が嫌いではなくても話ができないような状態は子供にとってストレスなはずです。家では親子で触れ合う時間をゆっくり持ちましょう。

だからと言って、愛情が足りないから場面緘黙症になるというわけではありませんよ。子供の心理は複雑ですから少しでもリラックスできる場を作ってあげてください。

正しく理解しよう

今回「場面緘黙症」という言葉自体、初めて聞いたという方も多いかもしれませんね。悩んでいる方がとても多いのに認知度が少ないことも特徴です。

決して話さないことを叱らない、無理矢理話をさせようとしないということを頭において、子供が安心して過ごせるよう援助していけるといいですね!

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