妊娠中の入浴剤選びの注意点と妊婦におすすめの手作り入浴剤

コメント0
2017/06/06

入浴剤を使って入浴している妊婦さん

お風呂に入る時は必ずお気に入りの入浴剤を使用していた女性も、妊娠してから「入浴剤の匂いが気になるようになった」「肌に合わなくなった」など体質の変化が気になる方もいるようです。

体に何かしらの作用を与える入浴剤は、そもそも妊娠中に使用しても悪影響はないの?と心配になる妊婦さんも多いはず。

今回は、入浴剤が妊婦さんに与える影響を始め、安心して使える入浴剤と避けたほうがいい入浴剤の種類をご紹介します。

入浴剤の種類と妊婦さんへの影響について

「妊娠中に入浴剤を使用してもよいか?」という疑問ですが大抵の場合は、入浴剤自体が母体や胎児に直接大きな影響を与えることはありません。

日本浴用剤工業会では「妊婦への使用は特に問題はない」としています。

ただし、商品によっては使えないものもあるため使用上の注意をよく確認するようにと促しています。

市販されている入浴剤は、それぞれ効能や成分が異なります。妊婦さんにとってメリットのある入浴剤とデメリットになってしまう入浴剤をご紹介します。

バスクリンなど無機塩類系入浴剤

最も一般的なのが「無機塩類系入浴剤」です。粉末タイプであることが多く、バスクリン・バスロマンがそれにあたります。

無機塩類とは炭酸水素ナトリウム=重曹や硫酸ナトリウムなどが主成分で、温泉成分に近しいものになります。

肌の清浄作用、肌の修復作用を始め、入浴後の保温効果が高く湯冷めしにくいのが特徴です。

妊婦さんは、肌刺激や匂いの刺激を感じなければ特に問題はありません。
ソルト系(塩)は様子を見ながら使用する
バスソルトも無機塩類系の一種です。塩の成分には保温効果や発汗作用があります。

少量であれば問題ない場合がほとんどですが、肌がピリピリしたり異常に熱く感じるようであれば使用を制限してください。

ウルモアなどスキンケア系入浴剤

スキンケア系入浴剤には、オリーブオイル、ホホバオイル、セラミド、スクワランなどの肌保湿成分が入っているのが特徴です。

肌のバリア機能が低下している妊婦さんにとっては嬉しい効果があります。妊娠中はホルモンのバランスが崩れて肌トラブルが起きやすくなっているからです。

妊婦さんには、このようなスキンケア系の入浴剤が最もおすすめです。

とろみ系の入浴剤はNG!
お湯がとろんとしたりヌルヌルする「あんかけ湯」とも呼ばれる種類の入浴剤は、保湿効果は高いですが浴槽が滑りやすくなります。

妊婦さんは転倒して子宮を痛める可能性があるため使用を避けましょう。

バブが代表格!炭酸ガス系入浴剤

ブクブクと泡を出してお湯に溶けるバブやきき湯が有名ですね。炭酸ガスを発生させる発砲タイプの入浴剤には血管拡張作用があります。

血流量を増やし体を温めることで、疲れや痛みを緩和します。

妊婦さんによっては「香りが混ざった炭酸ガス」によってむせてしまい、吐き気を感じたりする事もあるようです。特に悪阻がある妊婦さんは注意が必要です。

また、妊婦さんはのぼせやすい体質になっているため、体の負担が大きい可能性があるので使用する際には注意が必要です。

アロマや生薬入りの薬用植物系入浴剤

入浴剤に含まれる生薬はトウキ・チンピなど漢方系の生薬やトウガラシ・ショウガなどの馴染みのある植物、アロマテラピーに使われるハーブ類がよく使われます。

主に血行促進作用や発汗作用があるものが多いようです。

妊婦さんは、生薬による肌への刺激、発汗作用によるのぼせや脱水症状に気をつけましょう。
発汗入浴剤の使用はNG!
トウガラシやショウガ、ゲルマニウムなどの発汗成分を主とした入浴剤はおすすめしません。

妊婦さんは汗をかきやすい上に、水分量を多く必要としています。発汗作用により脱水症状になる可能性があります。

水分量が少なくなると血液循環が悪化する恐れがあります。胎児への影響も考慮し、故意に汗を流す行為は控えましょう。

アロマの種類によっては妊婦さんNGのものがある
アロマテラピーに使われる精油が配合してある入浴剤がありますが、アロマの中には妊婦さんは使用しないほうがいい種類があります。

ジャスミン・ローズ・ラベンダーなどが良く知られていますが、これらには子宮収縮作用や通経作用(卵巣機能や子宮に働きかける作用)があると言われています。

【子宮収縮作用があるアロマ】

  • ジャスミン
  • ゼラニウム
  • ラベンダー
  • ローズ
  • ペパーミント など

【通経作用があるアロマ】

  • ローズ
  • ローズマリー
  • カモミール
  • スペアミント
  • ラベンダー など

※上記は入浴剤にも使用される事が多い代表的なアロマのみを挙げています。

ただし、アロマの使い方は文献により大きく異なり、妊娠中期以降なら問題ないとしている意見もあります。心配であればかかりつけ医に相談してから使用してください。

妊婦さんが安心して使用できるアロマは柑橘系を中心に、作用が穏やかなものがおすすめです。

  • レモン
  • グレープフルーツ
  • ライム
  • ゆず
  • マンダリン
  • ベルガモット
  • ネロリ など

パパイン成分などの酵素系入浴剤

酵素にはタンパク質分解作用があります。肌の古い角質や余分な皮脂を、無理な刺激を与えずに清浄してくれる働きがあります。

また、脂肪分解作用もあるためダイエットにも用いられます。

酵素は人間が必要とする一般的な栄養素です。特に妊婦さんに悪影響になる事はないとされています。

ヒンヤリする清涼系入浴剤

メントールなどを配合し、入浴後にスーッとするヒンヤリ感を感じる入浴剤です。

香り付けにはペパーミントやレモンなどを使用している事が多いようで、さっぱりできるように思いますが、妊婦さんは避けたほうが無難です。

人によっては成分による肌トラブルを感じる場合もあります。また湯上がり後のヒンヤリ感によって湯冷めしやすくなる可能性もあります。

妊婦さんは熱い湯に長時間入る事ができないので、湯上がりにわざわざ冷感を与える必要はないように思います。

入浴剤を選ぶ時のポイント

様々な種類の入浴剤をご紹介しましたが、他にも妊婦さんに注目してもらいたい点があります。

できればスキンケア系入浴剤を中心に使う

入浴剤を選ぶ時は、過剰な刺激がないものが良いでしょう。

妊婦さんに良い効果は、保湿やリラックス効果です。心地良い香りの中で肌トラブルを改善できるスキンケア系がおすすめです。

使用上の注意を確認する

入浴剤によっては「妊娠中や授乳中の使用を避けるように」と注意書きがあるものも存在します。

主に漢方薬やアロマの成分が含まれるものや、肌の刺激が強い成分を配合しているものに多いようです。

入浴剤を使用する時は必ず確認し、記載があれば使用しないようにしましょう。

添加物が少ないものを選ぶ

入浴剤には保存料や着色料などの化学物質が含まれるものが多く存在します。

過剰に配合しているものは肌に合わない事もあるので、できれば添加物が少ない入浴剤を使用しましょう。

【入浴剤によく使われる化学物質】

名称 特徴
合成着色料 発がん性があるとされる
香料 アレルギーを起こす場合もある
パラベン 防腐剤のひとつ。アレルギーを起こす場合もある
プロピレングリコール(PG) アレルギーを起こす場合もある
合成界面活性剤 アレルギーや乾燥の原因にもなる
サリチル酸 防腐剤のひとつ。臓器、生殖器、胎児へ影響する場合もある

このように、妊婦さんにおすすめの市販入浴剤や選ぶポイントをご紹介しましたが、人によっては体質に合わずに入浴剤で肌荒れを起こしてしまったり体調が悪くなる事も考えれます。

異変を感じた際は使用を中止し、かかりつけの産婦人科または皮膚科の受診をおすすめします。

妊婦さんにおすすめしたい入浴剤3選

妊婦さんにおすすめしたい市販の入浴剤をご紹介します。

キュレル

キュレルシリーズは肌の弱い敏感肌向けに開発されたスキンケア商品です。しっかり効果を発揮しながらも、添加物をほとんど使用しない低刺激な使い心地が特徴です。

赤ちゃんでも使えるスキンケア用品になっています。

項目 内容
商品名 キュレル入浴剤
価格 1,080円/約14回分(420ml)
特徴 無香料・無着色・アルコールフリー・弱酸性
注目成分 セラミド機能成分・ユーカリエキス・コメ胚芽油
製造会社 花王

アトピタ

アトピタ―シリーズは、乾燥肌の赤ちゃんにために作られたスキンケア用品です。添加物が少なく肌刺激の少ない優しい使い心地です。使用後の肌はしっとり感が続きたっぷり保湿してくれます。

項目 内容
商品名 アトピタ入浴剤
価格 1,400円(税抜)/(500g)
特徴 無香料・天然色素使用・パラベンフリー
注目成分 よもぎエキス・ラノリン脂肪酸コレステリル
製造会社 丹平製薬

みんなの肌潤風呂

水道水の塩素を除去しながら、砂糖の保湿成分を活用し肌に潤いを与えます。また天然の温泉成分「湯の花」を配合し、皮膚の汚れを優しく除去してくれます。

項目 内容
商品名 みんなの肌潤風呂
価格 2,682円(税抜)/約1ヶ月分(600g)
特徴 無香料・無着色・パラベンフリー
注目成分 スクロース(ビート糖)・別府温泉精製湯の花エキス
製造会社 北の快適工房

添加物は一切なし!入浴剤に代用できるもの

入浴剤を使わないでお風呂を楽しむ方法もあります。昔は、ゆずや菖蒲など植物や身近な食材をそのままお風呂に入れることで楽しみました。

植物や食材のみを使えば添加物の心配はありません。しかし、食べ物には少なからずアレルギー症状や肌トラブルを引き起こす成分もあるので、使用する際は様子を見ながら行ってください。

食品 効果 入れ方
よもぎ 疲労回復・冷え・美肌効果 乾燥よもぎをネットに入れてそのまま湯船に入れる。またはよもぎを煮だした湯を湯船に入れる。
ゆず 疲労回復・リラックス効果 ゆずをネットに入れてそのまま湯船に入れる。切って入れても良いが肌がピリピリする事もあるので注意する。
りんご 疲労回復・冷え・美肌効果 りんごをそのまま入れるか、スライスしたものをネットに入れて湯船へ。

手作り入浴剤を作ろう

食用の重曹とクエン酸で添加物が入っていない手作りバスボムを作ってみましょう。お湯に入れると炭酸ガスが発生し、シュワシュワと溶けていきます。

【材料】

  • 食用の重曹:2カップ
  • クエン酸:1カップ
  • お好みのエッセンシャルオイル:2~3滴
  • 水:適量(スプレーに入れて使う)

エッセンシャルオイルを使用するとリラックス効果を期待できます。おすすめは、ネロリ・グレープフルーツ・レモンなど。

柑橘系の香りは妊婦さんも使いやすく、気分をリフレッシュしてくれる効果もあります。

【作り方】

  1. 重曹とクエン酸をよく混ぜます。
  2. エッセンシャルオイルを少量垂らします。
  3. スプレーで水を少しずつ入れていきます。
  4. 手で丸めるくらいになればOKです。
  5. ラップでくるんで丸めます。型に入れてもOKです。
  6. 半日~1日おいて乾かして出来上がりです。

※丸めにくい場合は片栗粉を混ぜるとまとめやすくなります。また、水を入れすぎると発砲して固まらなくなるのでご注意ください。

重曹には、余分な皮脂を排除する作用があります。肌を滑らかにし美肌効果を期待できます。また、発生した炭酸ガスにより血行促進・疲労回復を期待できます。

さらに、塩やはちみつをプラスしたり、ゆずの皮やポプリを入れて楽しむ事もできます。

使用する際は少量から試し、肌の様子や体調を確認しながら行なってください。週に1~2回の使用がおすすめです。

妊婦さんは肌に優しい入浴剤を使おう

様々な入浴剤をご紹介しましたが、妊婦さんが安全に使えるもの、避けたほうがいいものと多くの入浴剤が存在しています。

中には使用上の注意や原材料をじっくり確認しないと分かりづらいものがあるため購入する際は手間がありますが、お腹の赤ちゃんのためにベストな入浴剤を使用できるほうがいいですね。

心配な場合は手作りしたり食べ物を代用するのが安心です。心地良く安全なバスタイムのためにぜひ参考にしてみてください。

みんなのコメント
あなたの一言もどうぞ