妊娠中、特に妊娠後期に頻尿になりやすい原因について

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2017/06/27

頻尿で悩んでいる妊婦さん

「頻尿」「尿漏れ」は妊娠中に見舞われることが多いマイナートラブルのひとつとして知られています。

ついさっきトイレに行ったばかりなのにすぐ尿意を感じてしまったり、トイレに行った後もずっと残尿感が残ってしまうといった症状が頻尿です。

また、夜寝ている間に尿意で何度も目が覚めてしまい、睡眠が十分にとれず不眠気味になってしまうという妊娠中の女性も多いそうです。

実は、妊娠中に頻尿になりやすくなるのにはきちんとした医学的な原因があります。その原因を正しく理解することで、他の病気かどうかを見極める判断材料にもなります。

妊娠中に頻尿になりやすい原因について、妊娠初期から後期まで時期ごとに詳しく見ていきましょう。

そして、妊娠が原因の頻尿と病気が原因の頻尿との見分け方も合わせて確認していきましょう。

妊娠時期によって違う!頻尿の原因

妊娠中頻尿になりやすい原因にはいくつかの事柄が考えられますが、妊娠中のどの時期に出る症状かによっても変わってきます。

妊娠中の頻尿の場合、大きく分けて、妊娠16週くらいまでの妊娠初期と、妊娠28週以降の妊娠後期の時期に多く見られる症状だと考えられています。

今回は、妊娠中の時期ごとに分けて原因を探っていきましょう。

  • 妊娠中の全期間
  • 妊娠初期
  • 妊娠後期
  • 妊娠時期全般

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

妊娠全期:血流増加による腎機能の活発化

妊娠すると体内の血流の量が一気に増えるため、腎機能が活発になります。

腎機能の働きが高まると尿の量が増えて排出されやすい状態となるので、自動的に頻尿になる原因となります。

妊娠初期の頻尿はホルモンの影響と膀胱の圧迫

妊娠初期の頻尿の原因としてまず第一に考えられることは、黄体ホルモンのプロゲステロンの影響です。

プロゲステロンは妊娠中に妊娠を継続するために働く女性ホルモンで、排卵直後から卵巣で作られます。

妊娠するとプロゲステロンの分泌量はますます増加して子宮内の状態を整えながら胎盤を形成していくのですが、同時に平滑筋という子宮や膀胱の周りの筋肉を緩める働きがあるため、利尿作用を体にもたらす作用があるのです。

ホルモンの分泌量は個人差があるものなので、ホルモンの及ぼす影響も体にすぐ反映される人とそうでない人がいます。そのため症状の度合いも様々です。

もう一つ考えられる原因が、子宮が急激に大きくなることで起こる膀胱の圧迫です。

膀胱は子宮の前に位置しているため、赤ちゃんの成長と共に子宮が大きく膨らんでいくことで膀胱が徐々に圧迫されていくことになります。

妊娠中期に入ると子宮は骨盤より上部に移動するので膀胱の圧迫も軽減し、頻尿が改善されることが多いです。

妊娠後期の原因は再び子宮による膀胱の圧迫

妊娠初期には子宮が急激に膨らむことで膀胱が圧迫されて頻尿となりますが、妊娠後期の場合は子宮が大きくなった上に位置が下がってくるために膀胱が圧迫されます。

これは分娩に備えて赤ちゃんが骨盤に下り始めているから起こることで、膀胱の圧迫につながって頻尿の原因となるのです。

妊娠時期中以外でも…その他の原因

妊娠していない時でも頻尿となる原因は、妊娠中でも共通しています。それは、カフェイン摂取と体の冷えです。

カフェイン摂取
妊娠中は胎児への影響を危惧してコーヒーや紅茶といったカフェインの多い飲み物を控える妊婦さんも多いですが、実はカフェインには利尿作用があります。
もしカフェインが含まれている飲み物をたくさん飲んでいる妊婦さんがいれば、赤ちゃんへの影響も鑑みてカフェインの含まれていない飲み物を選択するようにしましょう。
体の冷え
夏よりも冬の方がトイレが近い気がする…と思ったことがある人は結構多いのではないでしょうか。実は、体が冷えると尿意を感じやすくなります。
体を冷やさないように一枚多めに羽織を用意したり、冷たい飲み物は常温に戻したり氷を入れないで飲む、夏野菜など水分量が多い野菜は熱を通して食べるなどの空府が有効です。

病気が原因の頻尿も…見分ける目安

トイレに行く回数には摂取種る水分量などによっても違うため個人差がありますが、昼8回、夜2回といったように1日に10回以上トイレに行く場合が頻尿の目安と言われています。

妊娠中の頻尿は生理的な正常な現象なので問題がありませんが、なかには病気で頻尿となっている場合もあります。一律な見分け方はありませんが、目安となる症状を確認しておきましょう。

  • 頻尿の度合い
  • 排尿時と尿の異常

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

あまりに異常な頻尿度合い

5分おきに行きたくなる、トイレから出られないなど、あまりにも頻尿の度が過ぎているような場合は、他の病気が原因となっていることが考えられます。

異常な間隔で起こる尿意に疑問を抱いたら、主治医にその旨を相談するようにしましょう。尿路結石や膀胱炎などの診断を実際に受けた妊婦さんもいらっしゃいます。

頻尿のせいで日常生活に支障が出た時点で病院へ行くようにという指針を設けている産婦人科もあります。

尿の濁りと痛みがあったら膀胱炎の可能性

頻尿と膀胱炎は症状も似通っていることが多く、判断がしにくいものですが、頻尿とは異なる兆候があります。

  • 残尿感がおさまらない
  • 排尿時や排尿後につーんとした痛みを感じることがある
  • 尿に濁りがあったり血が混じっている

上記のような症状があれば膀胱炎の可能性があるので、気になったらチェックをしてみましょう。

膀胱炎の治療は妊娠中でも安全に行うことが出来ます。主治医に相談して治療を行い、排尿を我慢しないように心がけましょう。

個人差がある頻尿の症状…深刻にならずに向き合おう

妊娠中の頻尿の症状は、先にも述べた通り妊娠中期におさまることが多いですが、赤ちゃんの体の向きや位置によっても変わってきますし、ママの体型や体調によっても異なります。

頻尿の症状について常に深刻に考える必要はありませんが、気になることがあれば健診の際に医師に聞いてみると安心できます。

また、妊娠中の頻尿・尿漏れをはじめとする色々な症状は出産とともに改善していくことがほとんどです。

あまり深刻にとらえすぎず、必ず終わりがある症状だと考えて向き合っていくようにしましょう。

▼妊婦の頻尿対策についてはコチラも参考にしてみて!

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