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産後の尿漏れはいつまで?今後のケア次第で将来に響くかも?!

2014/12/28

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妊娠中・産後のトラブルの一つに「尿漏れ」があります。デリケートな悩みだけになかなか誰にも相談できないですよね。

ただ産後にしっかりケアしないと将来もっと尿漏れに悩まされることになるかも?!尿漏れの原因とぜひ知っておきたい対策をご紹介します!

女性の尿漏れってどういうもの?

実に成人女性の3割が尿漏れを経験しているという調査結果があります。では女性の尿漏れの原因は何なのでしょうか?

腹圧性尿失禁って?

尿意を感じていないのにくしゃみや重いものを持つなど、お腹に力を入れた時に尿漏れしてしまうものを「腹圧性尿失禁」といいます。

この尿漏れには骨盤底筋と呼ばれる骨盤内の筋が大きく関わっています。

骨盤底筋…骨盤の中で子宮、膀胱や尿道、直腸などの臓器を支えている部分

この骨盤底筋が内臓をしっかり持ち上げ、固定しているために本来はお腹に力がかかっても内臓が下がらず、また尿道も閉まっています。

この骨盤底筋の働きが何らかの理由で正常に働かなくなってしまうことで尿漏れが起こってしまうんですね。

妊娠・出産がどう影響する?

妊娠して子宮がどんどん大きくなってくると、当然ここを支えている骨盤底筋にはとても大きな負担がかかることになります。

また経膣分娩では赤ちゃんが産道を通ってくることで骨盤底筋は引き伸ばされ、ダメージを受けてしまうことになります。またこの時に膀胱の働きをコントロールする神経も正常に働かなくなってしまうことがあります。

そのため産後は尿漏れだけでなく様々な排尿トラブルが起こる可能性があります。神経は徐々に回復していきますが、骨盤底筋はケアしていく必要があるんです。

妊娠中・産後の排尿トラブル体験談

ではここで実際に産前・産後に排尿トラブルを経験した女性たちの声を集めてみました。

  • 妊娠後期に数回尿漏れを経験。外出の際にはかならず尿漏れ用のパッドをするようにしていた
  • 妊娠中・産後ともにくしゃみをすると尿漏れしてしまうことが。生理用のナプキンでは不快だったので専用のパッドを使うようにしていた
  • 出産直後はトイレに行くと便座に座る前にもう排尿が始まっていてビックリ。それ以来尿意を感じていなくても早目にトイレに行くようにしていた
  • 1カ月検診の時に病院で骨盤底筋を引き締める体操を教えてもらって実践していた。助産師さんに「初めが肝心」と言われた

産後は全く症状が出なかった方から1カ月で治まった、あるいは1年ほど悩まされたという方もいて個人差が大きいことがうかがえました。

将来への影響は?

産後だけの症状で治まればいいのですが、今後10年以上経ってからの症状に差が出てくるとすればこれは大変なことですよね!

こんな人は要注意!

個人差が大きいということは尿漏れしやすい・しにくいという条件があるということですよね。尿漏れに悩まされる可能性が高いケースを見ていきましょう。

妊娠・出産に関する要因
・2回以上の経膣分娩を経験している
・妊娠中から尿漏れに悩まされていた
・35歳を過ぎてから初めて出産した
・3,500g以上ある大きな赤ちゃんを出産した
・子宮口が十分開いてから出産するまでに5時間以上かかった

妊娠中にも骨盤底筋に負担がかかりますが、やはり大きなダメージを受けるのが出産時。帝王切開より経膣分娩で出産し、より赤ちゃんが大きく分娩に時間がかかった場合には特に注意が必要です。

ではその他にどのような要因があるのでしょうか。

体型や体質などに関する要因
・身長が高い、あるいは体重が重い
・便秘気味で排便時に長くいきむことが多い
・鼻炎や喘息でくしゃみや咳をすることが多い
・仕事などで長時間立ちっぱなしになる、あるいは重いものを持つことが多い

これらの要因は普段から骨盤底筋に負担をかけるような体型であったり習慣があることで、妊娠・出産しなくても尿漏れしやすい傾向にあるということ。

様々な条件を挙げてきましたが当てはまるものが多い人ほど気を付けて骨盤底筋をケアしていく必要があるということですね。

年齢を重ねることで何が起こる?

尿漏れになる可能性の高い人が分かりましたが、誰にでも訪れる「加齢」が尿漏れとどう関わっているのでしょうか?

実は人間に尻尾がなくなったことで尻尾を動かす骨盤底筋を動かすことがなくなったことに加えて、直立歩行するようになったことで内臓を支えるために常に骨盤底筋に大きな負担がかかるようになったんですって。

年齢を重ねると筋肉は弱ってきますよね。長く働いてきた骨盤底筋も緩んでしまうので尿漏れを起こしやすくなっているのに、妊娠・出産で骨盤底筋が大きくダメージを受けた人はさらに心配が大きくなってしまいますね。

尿漏れを防ぐためにできること

ここからは尿漏れの鍵を握る骨盤底筋をどのようにケアしていけばいいのかをみていきましょう。

出産当日~3日目

骨盤底筋のダメージに加えて、急に小さくなった子宮に圧迫されなくなったことで膀胱や尿道がうまく機能しないことでのトラブルも起こりやすい時期。

産院では尿意がなくても早目にトイレに行くように指導されることでしょう。神経がダメージを受けていることで今までではありえないような「トイレに全く間に合わない」「いつまでも尿がダラダラと出る」ということも。

もし尿意がないからとトイレに行かないままでいると、膀胱炎になってしまう可能性もありますので病院での指示に従って。

精神的なダメージが大きいですが「しっかりケアしよう」と前向きな気持ちを持って。体験するママが多いトラブルですから気軽に相談してみましょう。

産後4日目~1カ月

少しずつ骨盤底筋を元に戻していくことが大切ですが、まだ力を入れるようなことには耐えられないのでやめておきましょう。

まずは内臓をしっかり支えられるようになるよう骨盤底筋を回復させましょう。そのためには「重いものを持たない」「できるだけ横になって休む」ことを心がければOK。

産後1か月を過ぎたら

会陰の痛みが治まる頃から、今度は産後のダメージから回復してきた骨盤底筋を鍛える体操を始めていきましょう。

1.リラックスして仰向けに寝転び、足は肩幅に開き膝を軽く曲げて立てる
2.肛門・尿道・膣の辺りをグーッと上に引き上げるように骨盤底に力を入れる
3.最初はこの状態を5秒キープ。力を抜き55秒リラックス。これを10分間行う
4.慣れてきたら徐々に時間を伸ばし15秒くらい力を入れ、45秒リラックス
5.この10分間1セットを一日に2セット行う

*力を入れる時にお腹や脚に力が入らないようにしましょう。呼吸は深く、止めてしまうことがないようにします。

これをとにかく続けていくことで骨盤底筋がしっかり鍛えられていきます。目をつぶりどこに力が入っているかに集中するとうまくいきやすいですよ。

力の入れ方をマスターしたら座ったまま、立ったままでも行うことが出来ます。1日のうちに2セットだけと決めずに気付いたときに骨盤底筋を引き締めるようにしておくとより効果的ですね。

産後は内臓が下がったままでポッコリお腹になり便秘にもなりやすいのですが、この体操で内臓を引き上げる骨盤底筋を鍛えることで予防する効果が期待できます。

またこの体操と同時に生活習慣も見直すようにしましょう。肥満や便秘は骨盤底筋にとって大敵。質の良い食事と適度な運動で改善していきたいですね。

産後4か月以降

先ほど体験談のところでご紹介しましたが、症状の程度や期間はとても個人差の大きいものです。ただ産後4か月くらいには治まったという方がほとんど。

骨盤底筋のケアもしたけれど、それを過ぎてもまだ続く場合には泌尿器科を受診してきちんと治療する方が安心ですね。

尿漏れとサヨナラしたい!

妊娠・出産と尿漏れの関係が分かっていただけたでしょうか?劇的に変化する体はいろいろなところに負担がかかっているんですね。

産後は赤ちゃんの世話に追われて自分のことはおろそかになってしまいがちですが、正しい知識を持って大事にケアしていくことで尿漏れとサヨナラしたいですね!

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