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幼児の親なら必ず知っておくべきインフルエンザ脳症の基礎知識

2015/02/19

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インフルエンザは毎年大流行する病気。お子さんを連れて予防接種を受けてマスクをして予防に努めています!という方が多いことでしょう。

そのインフルエンザの合併症の一つ「インフルエンザ脳症」をご存知でしょうか?名前だけは聞いたことがある、全然知らないという方のために、今回はこの恐ろしい病気について解説していきます!

何が原因なの?

インフルエンザ脳症というと脳に異変が起こるのだろうということは分かりますが、ウイルス自体が悪さをするのかと思えばそういうことではないんです。

実はウイルスをやっつけるための免疫機能が大きなダメージを受け、制御できなくなり脳自身を攻撃してしまうことが原因であるとされています。

どんな症状?

では実際にどのような症状が出るのか見ていきましょう。

急な発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛といったインフルエンザの症状

まずは一般的なインフルエンザの症状が現れます。ただの風邪だと思い受診が遅れてしまうと脳症の危険も高まってしまうことに。

けいれん(60~80%の割合でみられる症状)が起こる。全身がガタガタと震えるような硬直性のけいれんであることが多い。

熱性けいれんとの違いは分かりにくいですが、いずれにしても一刻も早く受診する必要があります。けいれんの頻度や持続時間をメモしておきましょう。

意識障害が起こる。目が開いているのに呼びかけても反応しないような状態。

寝ぼけていると勘違いしやすいですが、だんだんひどくなっているようなら病院に連絡しましょう。

異常行動がみられる。いきなり大きな声を出す、人を認識できない、幻覚が見えているような場合。

治療薬であるタミフルがこのような異常行動を引き起こすと言われ問題視されましたが、インフルエンザの症状として異常行動は見られるためタミフルの作用とは言えないのではという考え方もあるようです。

そして病気は急速に進行し、最悪の場合死に至ります。また命が助かったとしても脳がダメージを受けてしまい、てんかんや発達障害などの後遺症が残る可能性も多くあります。

どうすれば防ぐことが出来る?

まずインフルエンザにかからないようにすることが一番。ワクチンの注射をすれば大丈夫というものではありませんが、症状を少しでも抑えるために予防接種はやはり有効です。

特に脳症の危険が高い5歳以下のお子さんの場合はうがいや手洗いが十分でなかったり、マスクを付けることを嫌がってしまいますよね。また免疫機能がまだ未熟な低年齢児ほど気をつけなくてはいけません。

それでもインフルエンザにかかってしまったと思われる症状が出たら、早めに受診をしましょう。診断のためのあの鼻に入れられる検査は誰でも嫌なものですが、それが可哀想だと受診を渋ると後々大変なことになりかねません。

インフルエンザの場合に自己判断で風邪薬や解熱剤を使ってしまうことが危険であることは常識としてかなり広まっていますが、脳症を防ぐためにもこれはとても大切なこと。

小さな子供の場合には誤った判断が与える影響も大きくなってしまいますから、安易に薬を飲ませてしまうことのないように必ず受診しましょう。

その上で脳症の疑いがある場合にはウイルスの増殖を抑える薬とあわせて、免疫機能を正常にするための治療を行います。適切に治療できればほぼ問題なく回復することができます。

小さな命を守ろう!

実は私自身も子供が病気になってもすぐに病院に連れて行くタイプではありません。熱が高くてもよく眠っていて心配な症状がないのであれば、無理に起こして病院へ行き長い時間待たされるより早く治ると考えるからです。

風邪の場合は原因となるウイルスに対して効果的な薬はなく、症状を抑える薬を飲むという対症療法がほとんど。高熱が続いたり脱水がひどかったり他の病気を疑うような症状がない限り、受診が必ず必要であるとは限らないですよね。

ただインフルエンザの場合だけはそうではありません。発症から48時間が勝負どころ。早く病院に行けば良かったと後悔することのないように、インフルエンザの流行している時期には素早く行動し、大切なお子さんの命を守りましょう!

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