妊婦は飛行機に乗ってもいい?妊娠中の飛行機利用について知るべき事

コメント0
2017/06/16

飛行機に乗る予定がある妊婦さん

妊娠中でも旅行や仕事や帰省で飛行機を利用する人が増えています。

しかし、妊婦は飛行機に乗っても大丈夫なの?と不安に思う人もいるかもしれません。

安定期ならいつでも乗っていいのか?医師の許可は必要なのか?これから飛行機を利用しようと考えている妊娠中の人は知りたいことがたくさんあると思います。

テレビでまれに見る、フライト中に産気づいた!なんてことにならないように、飛行機に乗る際はしっかりリスクを知り、安全にそなえましょう。

妊婦が飛行機に乗る際に気を付けなければいけない注意点

妊娠中は普段と違って体調の変化が大きかったり、すぐに疲れたりします。普段の生活でも大変なことが多いのに飛行機に長時間乗るのはとても不安です。

このフライトが原因で切迫早産になるかも…と心配するかもしれないです。しかし、遠方への移動は新幹線や船より飛行機の方がずっと早くて快適です。移動時間が短いということは、体への負担も少なくて済みます。

けれども、もちろんリスクもあります。しっかりそれをわかった上で飛行機に乗りましょう。

妊娠初期は流産しやすい時期なのでできるだけ搭乗は控えましょう

妊娠初期は流産しやすい時期。飛行機を要するような遠方への外出は控えたほうが無難です。

この時期に無理をすると切迫流産になってしまう危険性もあります。

また、つわりに苦しむ人も多いです。子宮が大きくなり始めて膀胱が圧迫されるためトイレも近いです。急な出血がある可能性があり、体調に不安が残る時期でもあります

妊娠初期はすぐに病院に行ける範囲での外出が理想です。もしも、どうしても用事で乗らなければならい時は、医師に相談の上でできるだけ体に負担のかからないように便を選びます。

飛行機に乗ることが直接流産に繋がることはありません。妊娠初期の流産はほとんどが胎児側に原因があるので、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。

妊娠に気づかずに乗ってしまった!という人も、もちろん心配はいりませんので安心してください。

ですが、つわりで体調が悪い中、長時間椅子に座ったままというのはとても辛いです。できることなら安定期まで予定を延期しましょう。

安定期でも油断はしないで!長距離フライトにはしっかりと準備が必要

安定期の妊娠中期(妊娠5ヶ月から7ヶ月)は初期のころに比べて流産の確率がぐんと低くなります。

この時期が、妊娠経過に異常がなければ飛行機に乗るのに一番適した時期と言えます。

しかし、安定期に入ったからと言って油断は禁物です。やはり長い時間座っているので足がむくんだり、腰痛が起きたりします。エコノミー症候群も心配です。

エコノミークラス症候群にならないためには、長い間同じ体制でいないようにし、足首を回したり足を伸ばしたりして血栓ができないように対策しましょう。着圧靴下もおすすめです

他にも次のことに気を付けましょう。

  • 母子手帳は手荷物に入れる
  • トイレに近く、通路側など足を伸ばせる座席にする
  • ベルトをきつく締めすぎない
  • 万が一体調が悪くなった時のために常備薬と水を手元に置く
  • 感染と乾燥予防にマスクをする

臨月に入ってからのフライトは医師の診断書が必要!

妊娠8ヶ月からの妊娠後期は体が出産の準備を始めるために様々な症状が出てきます。おりものが増えたり、お腹が張ったりして、つわりのような症状が出る人もいます。

里帰り出産を希望している妊婦で自宅と実家が離れている人は、帰省に飛行機を使います。新幹線や電車、バスでゆっくり時間をかけての移動より、搭乗時間の少ない飛行機の方が体への負担が少ないからです。

ほとんどの航空会社で、出産予定日の28日前からは医師の診断書の提出が必要になりますので、それまでに帰省するようにします。

搭乗予定日に合わせて体調管理をすると、当日の朝に調子が悪くて予定をキャンセルということがなくなります。

飛行機を使っての里帰り出産は早めに計画を立てよう!

里帰り出産に飛行機を使用する際は出産予定日の28日以前に帰省することをおすすめします。理由は次の2つです。

  1. 医師の診断書がいらない
  2. 上の子の座席がいらない
医師の診断書が不要でも、飛行機に乗るときは医師の許可をもらいましょう。最終的には自己責任ですが、自分では変化は感じられなくても何か異常があると困るので、搭乗の数日前に診察を受けられるように計画を立てます。

上の子と二人で飛行機の里帰りになるときは、出産予定日から28日を過ぎたら2歳未満の幼児は子供料金で座席が必要になります。

また、同伴できる子供の人数も、通常時は大人1人に対して幼児2人まで大丈夫ですが、この期間は大人1人に対して同伴できる幼児は1人までになります。

お腹が大きくて膝に長い時間上の子を乗せていられないと思う時は子供の分も座席をとるのが安心できます。しかし値段も高いので、できれば膝の上で過ごさせたいと、思う人は飛行機の予約を取るときに次のようにするのがおすすめです。

  • 平日の昼間などの空いている便を選ぶ
  • 周りに人がいない席をとる

これによって、上の子の席を確保しなくても、膝の上にのせたり隣の空いている席に座らせたりすることができます。混んでいる時はきちんと1席確保します。

搭乗中は、客室乗務員も最大限の手助けをしてくれます。遠慮なく助けてもらいましょう。

子供が座席に座れるかが心配な場合はチャイルドシートの貸出サービスもあります。これは事前に予約が必要なので、チケットを手配したと同時に予約しましょう。

妊娠周期毎に気を付けるべき点まとめ

妊娠中はめまぐるしく状態が変わります。初期にはつわりに苦しみ、中期には急に驚くほど楽になり、臨月に入るとまた体調不良が増えてしまう…なんて人もいると思います。

そんな中で飛行機に乗るためには、その周期ごとの注意点を知っておくべきです。必要な注意点をまとめました。

  • 妊娠初期:つわりで体調の急変が考えられるので、余裕を持った行動をする
  • 妊娠中期:体調が安定しますがお腹が大きくなりはじめるので、むくみやエコノミー症候群に気を付ける
  • 妊娠後期:早産に気を付けて、できるだけ産院の近くにいる

国内線と国際線では妊婦さんの搭乗制限が違う!

国際線では、国内線と違い搭乗制限が付く場合があります。双子を妊娠している妊婦・早産経験者の妊婦は搭乗に条件がつくので注意が必要です。

大手であるANAとJALの場合の条件を比較すると次の表になります。

国内線 国際線
出産予定日から28日以内 医師の診断書が必要 医師の診断書が必要
多胎児妊娠の妊婦 搭乗制限なし 医師の診断書が必要
早産経験のある妊婦 搭乗制限なし 医師の診断書が必要
医師の同伴が必要になる日 予定日から7日以内 予定日から14日以内

国内線では双子妊娠についてと早産経験者についての搭乗条件はありません。

国内線は出産予定日の28日以前は医師の診断書がなくても搭乗できますが、国際線は双子妊娠、早産経験ありの妊婦は診断書がないと搭乗できません。

また、国内線は出産予定日から7日以内は医師の同伴が必要ですが、国際線は14日以内から必要になります。

国内線と国際線では扱いが違うため、国外への里帰り出産を予定している人は帰省予定の日程に特に注意しなければなりません。

国内線と同じように妊婦の搭乗自体に問題はありませんが、妊婦は海外に行くのは避けた方が無難です。

安定期だから大丈夫と海外旅行に行った時に、万が一海外旅行先でトラブルが起き現地の病院に入院になんて、なってしまったら妊娠中に帰国することが難しくなります。

また、疫病にかかる確率も上がるため、赤ちゃんのためにも妊娠中の海外へのフライトは避けましょう。

妊娠中毒症の妊婦は搭乗できる?

妊娠中毒症になって自宅安静中だけど、出産は離れた実家で里帰り出産したい!そう思っている妊婦は飛行機に乗れるのか心配になりますよね。

妊娠中毒症の妊婦の搭乗は極力避けたほうが良いですが、医師に相談の上、許可が下りれば搭乗可能です。

ですが、普通の妊婦より体調の急変が空きやすいということは自覚しましょう。

妊娠中毒症の妊婦が飛行機に乗るのにおすすめのタイミング

飛行機に乗れるとしても、安静の指示が出ている時にはどうすればいいのか気になりますよね。そんな時はまずは医師に相談しましょう。

症状が軽いうちは体調の良い時にフライト可能になることがあります。重度の場合はその可能性は低くなりますが、治療で良くなることもあるので相談の上、様子を見ます。

また家族に妊娠中毒症の妊婦がいた場合には、遺伝的になる確率が上がると言われています。過去に妊娠中毒症になったことのある妊婦の再発率も高いそうです。

妊娠中毒症は妊娠20週からの高血圧のことを言うので、つわりが落ち着き中期に入った15週から20週までの間は妊娠中毒症の確率が高い人も比較的安心して搭乗できます。

後期の調子の良い時期を待って里帰りしようと思っていたのに、なかなか帰れなくてひやひやした…という話も聞きますので、少し早くても体調が良くて医師の同意が得られた時に里帰りしましょう。

妊娠中毒症の妊婦は急に高血圧になり、ひどい頭痛やめまい、意識の混濁が見られるような状況になる可能性があります。そんな時に上空にいたら手遅れになる可能性があります。

必ず妊娠中毒症であることを自己申告し、できれば妊娠週数や現状がわかるように医師の診断書を持ち歩きましょう。いざという時に役立ちます。

X線検査の影響はある?上空での気圧の変化が起こすトラブルは?

空港での手荷物検査で浴びる放射線量と、上空で浴びる放射線量が気になる妊婦は多いはず。レントゲンですら妊娠月数では使用禁止になることもあるくらいです。

その他にも、上空で気になることと言えば気圧の変化です。ポテトチップスを手荷物に入れておくとパンパンになるように、妊婦のおなかにも何らかの影響があるのではないかと心配になります。

手荷物検査で浴びる放射線の量と上空で浴びる放射線の量

検査や上空の放射線が妊婦さんに影響があるのかについては、どちらも問題ありません。

普段地上で生活していても微量の放射線は浴びています。どちらもその量と同じくらいの放射線量です。

よって取り立てて気にすることはありませんが、手荷物検査時にどうしても気になるときは検査している空港スタッフに相談する事をおすすめします。

場合によっては、手での身体検査に切り替えてくれるかもしれません。

上空で放射線が増えるというのは、放射線は宇宙から降り注ぐため、より宇宙に近い飛行機内では放射線量が増えてしまうのではないか、ということです。

これも、確かに浴びる放射線の量は増えますが、基本的には胎児に影響をもたらすような危険な量ではないと言われています。

気圧の変化が妊婦にもたらす影響

では、地上と上空との気圧変化はどうか?影響が心配されますよね。しかし、特に悪影響はありません。しかし、気を付けておききたいことは2つあります。

  1. 炭酸飲料は搭乗前から控える
  2. 気圧の変化による体調の変化に気を付ける

炭酸飲料も手荷物に入れると上空でパンパンに膨らみます。それと同じように、体内にあっても胃が膨らむ可能性があります。

妊娠してない時には気にならないようなことかもしれませんが、それでお腹が張ってしまうこともあるので気を付けましょう。

また、近年気圧が人間の体調に影響していることがわかってきています。気圧の変化が偏頭痛を起こしたり、足のむくみを酷くしたりします。

これも体調がいい時ならば気にならないことですが、妊娠中は何が起こるかわからないということを頭の片隅に置いておくことが大切です。

妊婦向けのサービスも充実!

搭乗中だけじゃなく、空港にいる時にも妊婦が受けられるサービスがあります。より快適に空の旅を過ごすために、ぜひ利用しましょう。

  • 航空会社が作っているマタニティマークがもらえる
  • 空港内の電動カートによる移動補助
  • 搭乗時に優先搭乗できる
  • 機内でスタッフの荷物の出し入れのサポート

このように妊婦でも安心して飛行機に乗れるように航空会社も工夫してくれています。

飛行機に乗るときは必ず妊娠していることを事前に報告しましょう。

医師の許可よりも自己責任で

飛行機に乗る際は必ず医師に許可をとることを忘れないでください。

しかし、最終的に決断するのは、「妊婦である自分自身」だということも忘れないでください。

予約をとる際には妊娠していることを告げるのを忘れないようにします。旅行代理店での飛行機予約の場合も、予約が確定したらできるだけ早く航空会社に妊娠していることを連絡し、不安なことはしっかり質問しておきましょう。

受付時に「本日の体調はいかがですか?」と聞かれると思うので、その時にはきちんと事実を言うようにしましょう。少しだから大丈夫と体調不良を隠して搭乗して何かあったら後悔するのは自分です。

場合によっては、悪天候などの悪条件で引き返す可能性が高いなどの時は搭乗を断られることもあります。これは緊急事態に備えてですので、きちんと従いましょう。

「少し足がむくんでいる」などの些細な症状でも、しっかり報告しておけば「フライト中にひざ掛けで足を温めると血行が良くなってむくみに良い」などとアドバイスをしてくれます。

医師に飛行機に乗ることを相談すると大賛成する人はいないと思います。しかし、ダメなことでもないので禁止もされません。

最終的には自己責任ということになります。しっかりと準備して楽しい空の旅をお送りください。

みんなのコメント
あなたの一言もどうぞ