妊婦健診の内容!妊娠週数で見る健診スケジュールと妊娠中の健康管理

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2017/01/24

妊娠したことがわかると、喜びの一方で、これからどんな生活になるのか不安を感じることもありますよね。

特に初産の方は、初めてのことで戸惑いや心配が強いかもしれません。

母体や赤ちゃんの健康状態を定期的に確認するためには、妊婦健診の受診が大切です。

妊娠初期に知っておきたい、健診の内容やスケジュール、妊婦の健康管理について調べてみました。

出産までの健診スケジュールと初めて受診する時期

妊娠がわかり、これから妊婦健診を受診しようと考えている方には、どんなことをするのだろう、赤ちゃんの成長がわかるのかな・・・と不安や期待があることでしょう。

妊娠がわかってから出産までは約10ヶ月。妊婦さんが安心して出産を迎えるためには、妊婦健診の受診がとっても大切です。

まずは、健診を受け始める時期と、出産までに受ける妊婦健診の回数について説明していきましょう。

いつから健診に行けばよいの?・・・妊娠検査薬で陽性反応が出たら受診しましょう

今は、薬局で妊娠検査薬が簡単に手に入ることから、自宅で妊娠に気づくことができるようになりました。

妊娠検査薬の多くは、生理予定日を1週間過ぎた時期に使用できるものがほとんどです。妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、かなり高い確率で妊娠をしているといえます。

適切な時期に妊娠検査薬を使用すると、陽性反応が出て妊娠が発覚したときには、妊娠5週目ごろとなります。
ただし、妊娠検査薬で陽性反応が出たからといって正常妊娠をしているとは限りません。「子宮外妊娠」や「化学的流産」、「胞状奇胎」のような異常妊娠の場合もあります。

正常妊娠の場合、妊娠5週ならば子宮内に「胎嚢(たいのう)」が確認できる時期です。

まずは検査薬で陽性反応が出たら、産婦人科を受診し、子宮内に胎嚢がみられるか確認しましょう。

28日周期で順調なら、次の月経が来る予定の1週間後くらいには超音波でも妊娠が確認できます。子宮外妊娠や胞状奇胎などの異常がある場合もありますので、妊娠反応陽性となった時点でなるべく早く産婦人科を受診したほうがよいでしょう。

もしも、子宮外妊娠だった場合、妊娠7週頃には子宮以外の部分に着床した組織が大きくなってしまい、お腹の中で出血を起こし危険な状態になることもあります。

最も頻度が高い卵管妊娠では、妊娠7~8週以降になると胎嚢が増大、破裂し、腹腔内出血による急性貧血、循環虚脱から低血圧、頻脈となり、顔面蒼白、発汗、悪心・嘔吐、意識障害などのショック症状を呈する。

ですから、妊娠検査薬で陽性がでたからといって安心せず、かならず医療機関を受診するようにしましょう。

初回の妊婦健診は、いつも周期的に来ている生理が来なかったり、「妊娠検査薬を適切に使って陽性反応が出たとき」です。

母子手帳をもらうまでは、検診は公費の助成が受けられません。妊婦健診は保険外診療なので、全額自己負担になります。はじめのうちは、お金を多めに用意しておくとよいでしょう。

特に初回の診察で妊娠がわかると、そのまま血液検査などをする場合があり、窓口で支払う診察代が高額になります。

医療機関や検査内容によって変わってきますが、初回の診察で5000~20000円弱ほどの診察代がかかります。現金で20000~25000円ほど準備しておくと安心でしょう。

また、妊活中から意識されている方もいらっしゃると思いますが、妊娠したら葉酸を積極的に摂取してくださいと厚労省も推奨していて、実際に医師にもその旨伝えれます。(1日400㎍)

葉酸は、水溶性ビタミンのため、体内では蓄積されずらく熱に弱く、長期保存や調理によって失われてしまいます。

1日400㎍の葉酸を手軽に、かつ効率的に摂取するには、日ごろの食事だけではなかなか賄えません。

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これなら、妊娠が進むにつれて辛いつわりなどで食欲がなくなってくる時期にも、このサプリでしっかりと栄養を摂取できますね。

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【他の葉酸サプリとの比較表】ベルタ葉酸のHPより引用しました。

妊娠を望んでいるパパママは、しっかりと葉酸を摂取して赤ちゃんを迎える準備をしておきましょう。

妊婦健診は通常14回!・・・妊娠8週から出産までの受診回数

妊娠がわかってから出産までは、約10ヶ月。あっという間という人もいれば、出産が待ち遠しくて仕方ない、と感じる人もいるでしょう。

妊娠が確定してから出産を迎えるまでには、どれくらいの頻度で、何回ほど病院を受診すればよいのでしょうか。

妊婦健診の受診頻度は、妊娠中のどの時期かによって違ってきます。厚生労働省では、基本的な妊婦健診の受診例として、以下のように健診の受診を推奨しています。

妊娠週数 受診頻度
8~23週(妊娠3~6ヶ月) 4週間に1回
24~35週(妊娠7~9ヶ月) 2週間に1回
36週(妊娠10ヶ月)~出産 週に1回(毎週)

妊娠初期から妊娠23週までは4週間に1回、妊娠24週から妊娠35週までは2週間に1回、妊娠35週から出産までは週1回の受診をおすすめしています。

この頻度で通うと、妊娠8週目が1回目の健診だった場合、出産までに14回ほど受診することになります。

正常な妊娠でも、初診を妊娠8週未満で受診した場合には、出産までに14+1~2回は健診に通うことになります。

ただし、妊娠の継続や出産にリスクがあると医師が判断した場合は、もっと頻繁に通院する必要性が出てきます。

たとえば、双子などの多胎妊娠、高血圧や蛋白尿・尿糖に陽性反応が出た場合、前置胎盤や貧血、切迫早産などの場合です。

いずれも経過観察を怠ると、母子の健康状態に影響を及ぼす危険性があります。必ず指示された通りに受診するようにしましょう。

あらかじめ妊婦健診の予定がわかっていると、都合もつきやすいもの。出産までのスケジュールをたてて、無理なく過ごせるように工夫しましょう。

妊婦健診の内容・・・心身ともに健康的な出産へのサポート

妊娠期間中に14回以上通うことになる妊婦健診。では、一体どのような検査をおこなうのでしょうか。

妊婦健診では、胎児や妊婦の健康状態の確認だけでなく、日常生活の注意事項や、精神的な不安などへのアドバイスを受けることができます。

どんな内容の検査をどの時期に行うのかを知っておくと、安心して妊娠生活を送れるものです。自身と赤ちゃんの健康状態を確認するためにも、必要な検査は受けるようにしましょう。

検査の意味を知り、適切な時期に必要な検査を受け、健康状態を確認することが大切です。

また、厚生労働省では、「標準的な妊婦健診の例」として、14回分の妊婦健診の受診頻度や実施する検査内容などについて、とても詳しく示しています。

厚生労働省のサイトでは、妊婦健診Q&Aで下記のように、14回分の妊婦健康診査として、スケジュールと内容を例示しています。

厚生労働省サイト
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken13/dl/02.pdf
こちらより、表を引用しました。

ここでは、厚生労働省が例示している標準的な妊婦健診の例に沿って、毎回の検査項目や時期に応じて行われる検査をご紹介します。

毎回行う検査例・・・問診と診察/基本検査/保健指導

妊婦健診で行われる内容は、各医療機関によって異なります。厚生労働省で「毎回行うもの」として、例示されているのは次の3点です。

1.問診と診察
妊娠週数に合わせ、妊婦さんの体調の変化やマイナートラブルなどについて、問診を行います。また、必要に応じて薬の処方などをしてもらえます。

たとえば、妊娠中に便秘や痔になってしまった場合には、産婦人科でも症状を改善できる薬を出してもらうことができます。

2.基本検査
妊婦健診で毎回行われる検査には以下のものがあります。必ず実施されなければならないものではなく、時期や健康状態によっては行われないものもあります。

尿検査 たんぱく尿や尿糖の有無を調べます。
体重測定 毎回測定することにより、母体や胎児の異常発見につながります。
体重の増えすぎは妊娠高血圧症候群、増えなさすぎは赤ちゃんの発育不足の可能性があります。
血圧測定 高血圧の兆候がないかを調べます。
子宮底長腹囲 子宮の大きさを確認するために、メジャーを使って測ります。
腹囲はおへその高さでお腹の周囲を、子宮底長は恥骨から子宮の上端までを計測します。
浮腫 足首のあたりを見たり押したりして、浮腫の具合を確認します。

とくに、尿検査・血圧測定・浮腫の確認は、妊娠高血圧高血圧症候群や妊娠糖尿病、子癇前症になっていないかを早い段階で知ることができます。

超音波検査を毎回行う医療機関もありますが、これは厚生労働省から指定されているものではありません。後ほどご説明しますが、超音波検査は妊娠期間中に4回と示されています。

3.保健指導
妊婦健診では、妊娠から出産・育児にまつわる様々な不安を相談することができます。一人で抱え込まずに、打ち明けてみることが大切です。

  • 健康的に出産を迎えるための指導・・・食事や日常生活で気をつけることを教えてくれます
  • 精神的不安へのケア・・・妊娠、出産、育児への不安を解消法をアドバイス
  • 家庭事情、経済的な問題がある場合・・・支援をうけられるように保健師さんなどと連携

これらの内容を14回の妊婦健診で毎回行い、安心して出産に臨めるように母子の体調管理をしていくことになります。

時期に応じて行う検査・・・感染症の有無などを調べリスクを早期発見

毎回行われる上記の検査に合わせ、妊娠週数に応じて様々な検査が行われます。正常な妊娠が継続できているか、胎児へのリスクがないかを調べます。

血液検査(計3回)
血液検査は、出産までに間隔を空けて3回行います。妊娠初期に1回、妊娠24~35週の間に1回、妊娠36週以降に1回行われます。

ママの血液型を調べたり、感染症にかかっていないかなどを確認します。特に1回目の血液検査では、沢山の項目を調べます

子宮頸がん検診(1回)
妊娠初期に1回行われます。母子手帳の交付を受ければ、無料で検査することができます。妊娠前に検査を受けていない人が多いため、妊婦が受ける検査の必須項目となっています。
超音波検査(計4回)
妊娠23週までの期間に2回、妊娠24週から35週までの間に1回、妊娠36週以降に1回、実施されます。

子宮内に超音波を当てて内部を観察する検査です。エコー検査とも呼ばれます。妊娠週数や使用する器具によって、得られる画像が異なります。

方法 特徴
経膣法 妊娠12週頃までの、赤ちゃんが小さいうちに使われる方法。
超音波が発生する先の丸い棒を膣から挿入し、子宮の中の様子を精密に映し出すことができます。
経腹法 胎児が大きくなってきたら、お腹の上から超音波を当てて子宮内の広い範囲を確認します。
痛みや不快感がなくリラックスして受けることができます。
カラードップラー法 胎児の臓器を流れる血流速度などを表す方法。
心臓、脳などの血流状態やへその緒が赤ちゃんに巻き付いていないかなどを知ることができる方法です。
3D・4Dエコー 赤ちゃんの様子を立体映像でみることができる方法です。
平面画像は「縦と横」を捉えて画像にするのに対し、3D法は「奥行き」が追加されるため立体画像をうつすことができます。
4Dはさらに「時間」が追加され、赤ちゃんの動きを動画で見ることができます。
B群溶血性レンサ球菌(GBS)検査(1回)
妊娠24週から35週までの間に1回行われます。新生児GBS感染症という危険な病気を防ぐために行う検査です。

妊婦がGBSを持っている場合、母体への危険はないが、分娩時に新生児が感染する恐れがあるため、予防策をとる必要があります。

性器クラミジア検査(1回)
妊娠30週までに1回実施します。クラミジアに感染している妊婦が経膣分娩をすると、生まれてくる赤ちゃんに感染する可能性があります。

新生児が感染すると、肺炎などを発症して重症化する場合があります。産道感染をふせぐため、母体に陽性反応がでた場合には抗生剤を飲んで治療をします。

それぞれの詳しい検査内容については、週数別の妊婦健診内容の部分で触れていきましょう。

希望すれば受けることのできる検査

通常の超音波検査や血液検査で異常が見られた場合には、さらに詳しく調べることがあります。

たとえば、胎児の異常が疑われ、出生前に胎児診断をするためにおこなわれる検査には以下のようなものがあります。

  • 胎児超音波スクリーニング検査・・・脳や脊髄、心臓、骨などに明らかな先天的異常が見られないかを判断する検査。
  • 母体血清マーカーテスト・・・母体の血液を採取し、胎児が染色体異常による病気を持っている確率が分かる検査。
  • 新型出生前診断(NIPT)・・・マーカーテストより精度が高い血液検査。母体の血液に含まれる胎児の染色体情報を検出する最新の医療技術。
  • 絨毛染色体検査・・・赤ちゃんの胎盤が出来る前の「絨毛」から組織を取り、染色体や遺伝子の異常の有無を判断する検査。
  • 羊水染色体検査・・・羊水を採取し、胎児細胞の染色体を調べる検査。染色体構造の異常の有無を知ることができる検査。

超音波検査や血液検査によるスクリーニング検査ではダウン症、18トリノミー、13トリノミー、ターナー症候群などの異常が起きる可能性を見つけることができます。

異常の可能性が高い場合には、絨毛や羊水を採取する確定検査を行い、胎児の染色体構造を調べ、様々な異常についての診断が行われます。

このような検査を受ける場合には、その内容や目的をきちんと理解し、費用やリスクについてもしっかりと考えておく必要があります。

では、ここから先は、妊婦健診をⅠ期、Ⅱ期、Ⅲ期に分けて、内容をくわしく説明していきましょう。

Ⅰ.妊娠23週まで〔健診内容と母体の変化、胎児の成長〕

ではまず、妊娠がわかってから妊娠23週までの時期をみていきましょう。妊娠初期は赤ちゃんもママの体もとても不安定です。

胎盤が完成して安定期に入るまでは、体調の変化に気をつけながら生活するようにしましょう。

妊娠8週未満の妊婦健診・・・胎嚢や心拍が確認できる頃

妊娠8週に満たない場合は、通常、2週間に1回の通院が指示されることが多いです。尿検査や経膣での超音波検査を行い、妊娠の確定や胎児の成長の確認がされます。

多くの場合、妊娠5週ごろで胎嚢が確認できます。検査薬の使用が早すぎると、陽性反応は出るのにエコーで胎嚢が確認できないことがあり、次の診察まで不安を抱いてしまうことも。

妊娠検査薬をフライングして使ってしまいたくなる気持ちもわかりますが、余計な心配を避けるためにも、適切な時期を守った方がよさそうですね。

妊娠6-7週ごろには、胎嚢の中に胎芽が見られるようになり、早ければ赤ちゃんの心拍も確認できるようになります。

この時期は、生理の遅れに気づいて妊娠がわかる頃。ママの体も着々と変化し始めます。においに敏感になったり、つわりが始まる人もいます。

妊娠8~23週の妊婦健診内容・・・多項目の血液検査を実施

妊娠8週になると、「妊娠3ヶ月」に入ったところになります。ここから23週までは、健診は4週間に1回。毎回行う基本的な検査に追加して、以下のような検査が行われます。

血液検査(期間中に1回)
初期に行う血液検査では、さまざまな項目を検査します。

血液型 (ABO血液型・Rh血液型、不規則抗体の有無の確認)
A型、B型、O型といった、いわゆる「血液型」と呼ばれるものと、Rhが(+)か(-)かを確認します。
これは、もしもの場合の輸血に備えるためです。また、胎児との血液型不適合が起きる可能性がないかを確認します。
血算 貧血や血小板減少などが起きていないかを確認します。
血糖 妊娠糖尿病の兆候がないかを調べます。
妊娠糖尿病だとわかった場合には、早期のうちに治療を行います。
B型肝炎検査/
C型肝炎検査
肝炎とは、肝臓に炎症が起こって機能が低下してしまう病気です。
母子感染を防ぐために、母体がB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに感染していないかどうかを調べます。
HIV エイズの発症原因となるHIV(ヒブウイルス)の感染の有無について調べる検査です。
初期に検査を行うことで、母体の早期治療を行うことができ、赤ちゃんへの感染も防ぐことができます。
HTLV-1抗体 成人T細胞白血病(ATL)、HTLV-I関連骨髄症(HAM)の発症原因となるHTLV-1というウイルスを保持しているかを確認します。
陽性の場合、母乳育児で赤ちゃんへ感染する恐れがあるので、出産後の育児方法について検討する必要があります。
梅毒血清反応 母体が梅毒に感染していると、高い確率で胎内の赤ちゃんにも感染してしまいます。
その結果、流産や早産を引き起こしたり、先天梅毒が起こる可能性があります。早期発見により、母体と胎児の治療を行うことができます。
風疹ウイルス抗体 風疹の免疫がない妊婦が、妊娠初期に風疹にかかると、胎児に「先天性風疹症候群」を引き起こす可能性があります。
先天性風疹症候群は、白内障・先天性心疾患・難聴などの症状が出る病気です。
子宮頸がん検診
子宮頸部の細胞を採り、がん細胞や前がん状態の細胞がないかを調べる検査です。子宮頸がんはゆっくりと進行するのが特徴的ながんです。

子宮頸がんは20代、30代でも前がん状態などの前触れが現れます。ですから、がん検診を受診し初期段階で発見することができれば、早期治療をすることが可能です。

しかし、日本での子宮頸がん検診の受診率は低く、2013年の20~69歳の子宮がん検診の受診率は32.7%にしか上りません。

(男女別がん検診受診率の推移|国立がん研究センターがん対策情報センターの
男女別がん検診受診率(40~69歳)の推移の表のデータを引用。)

そこで、妊婦健診の必須項目として子宮頸がん検査が実施されることとなりました。母子手帳を受けとった妊婦さんなら助成を受けられるので、必ず検査を受けるようにしましょう。

妊婦健診で発見される子宮頸がんのほとんどは、軽度のものであり、経過観察をしながら妊娠をすすめていくことができます。

性器クラミジア検査(期間中に1回)
子宮頸がん検査と同じく、子宮頸管の細胞をこすり取って調べる検査に、クラミジア検査があります。

クラミジア感染症は、女性に自覚症状があまり出ない性感染症のため、感染に気づかないまま妊娠してしまう場合があります。

母体がクラミジアに感染したまま経膣分娩すると、子宮頸管を通って生まれてくる赤ちゃんの目・鼻・耳・口からクラミジアに感染してしまう可能性があります。

その結果、新生児が結膜炎や肺炎などを発症してしまう場合があるのです。特に肺炎を発症すると、突然呼吸が止まるなど命に関わる危険性があります。

このような産道感染を防ぐために、検査で陽性反応が出た場合には、抗生物質を飲んで治療します。

また、クラミジアは性行為で感染する病気です。自分が感染しているとわかった場合には、パートナーにも検査を受けてもらって一緒に治療を行うようにしましょう。

超音波検査(期間中に2回)
超音波検査を行う回数は、医療機関の方針によって異なります。厚生労働省では、妊娠発覚から23週頃までに2回の検査を薦めています。

医療機関によっては、毎回超音波検査を行って、赤ちゃんのエコー写真をプレゼントしてくれるところもあります。

妊娠12週頃までは経膣エコーで胎内を確認しますが、13週頃から経腹エコーでお腹の上から赤ちゃんの様子を観察する方法に変わることが多いです。

この時期の胎児の成長、母体の変化

この時期は、妊娠3ヶ月~6ヶ月。いわゆる妊娠初期~中期の前半にあたります。ママの体も赤ちゃんも目覚ましく変化を遂げる時期です。

1ヶ月ごとに分けて、胎児の成長の様子とママの体の変化について、みていきましょう。

8~11週(妊娠3ヶ月)
それまで胎芽と呼ばれていたものが、胎児と呼ばれるようになります。母子手帳の交付が受けられるのもこの頃。

胎児は手足がはっきりしてきて、頭・胴・足の三頭身に。臓器や器官が形成されます。

ママはつわりが本格的になり、とってもつらい時期。脱水症状にならないように、食べられるものを口にするようにしましょう。

つわりやホルモンの影響で、便秘になる人も増えてきます。無理をする必要はありませんが、つわりがおさまってきたら、体調管理に気をつけ始めましょう。

12~15週(妊娠4ヶ月)
赤ちゃんは各器官の形成がおわり、体や手足の骨や筋肉が発達し始めます。羊水の中で手足を動かすことも。

15週になれば、胎盤が完成し流産の心配が減少します。ママのおなかの膨らみも目立ち始め、服の上からでも分かるようになります。

妊娠4ヶ月になると、つわりが落ち着いてくる頃。長くても16週頃にはおさまる人が多いです。食欲が戻ってくるので、急な体重増加には気をつけましょう。

里帰り出産を予定している方は、つわりがおさまった頃に、希望する産院への分娩予約を行い、転院の時期についても相談しておくとよいでしょう。

16~19週(妊娠5ヶ月)
胎児の筋肉が発達し、足を大きく伸ばす、背を反らす、手を口のあたりにもってくるなど、赤ちゃんの動きが大きくなってきます。早ければ胎動を感じられるようになります。

ママはふっくらとした妊婦体型になり、おしりやおっぱいも丸みを帯びてきます。妊娠5ヶ月の戌の日には腹帯を巻いて、安産祈願をする習わしがあります。

安定期に入っていますので、体調が良ければ適度に運動するのもよいでしょう。マタニティビクスなどを行うと、体重管理や便秘解消、腰痛改善などの効果が期待できます。

20~23週(妊娠6ヶ月)
妊娠20週になると、胎児は消化器官などが成熟し、手足などの末端部分にも筋肉がついてきます。早ければ、性別が判断できるようになります。

赤ちゃんの性別を事前に知らせてもらえるかは、医療機関の方針によって異なります。出産まで知りたくない場合は、その旨を伝えておくと診察時に配慮してもらえるでしょう。

この時期には、ほとんどの人が胎動をしっかりと感じられるようになります。おなかが大きくなって反り気味の姿勢になるので、腰痛を起こしやすくなります。

日常生活や健康管理における注意点(~妊娠23週)

この時期は、体調が不安定になりやすく、妊婦さんにとっては不安が続いてしまうこともあるでしょう。

健診が1ヶ月に1回のペースになりますが、気になる体調の変化などがあれば産婦人科を受診して相談してみましょう。

ここでは、日常生活で特に注意してもらいたい4つのポイントについてご紹介します。

  • つわりへの対処
  • お酒・たばこ・カフェインはやめましょう
  • 妊娠中の食事について
  • 体重管理について
つわりへの対処
早い人だと妊娠発覚ごろから、ムカつき、胃の不快感、吐き気などを感じます。だいたい16週ごろでおさまることが多いといいます。

妊娠5週から妊娠8週に出現する悪心(吐き気、不快感)・嘔吐は「つわり」と呼ばれ、妊娠の成立に伴う生理的(正常)な変化で、全妊婦の50~80%に出現し妊娠12~16週ごろ自然に治る。

つわりで食事の内容が偏ったりしても、赤ちゃんの発育に影響を及ぼすことはありません。ただし、脱水症状を引き起こさないよう、水分補給は忘れずに。

お酒・たばこ・カフェインはやめましょう
妊娠がわかったら、元気な赤ちゃんに育てるためにも、「お酒、たばこ、カフェイン」は控えるようにしましょう。

胎児への影響
お酒 胎児性アルコール症候群(FAS)の原因に。
障害や奇形を引き起こす可能性がある。
たばこ 乳幼児突然死症候群(SIDS)や流早産の原因に。
ニコチンの血管収縮作用で胎児が栄養不足になることも。
カフェイン 胎児の血中カフェイン量が増加し、発育の遅れにつながる恐れがある。

お酒・たばこ・カフェインが妊婦に与える危険性は、とても大きいです。また、たばこは受動喫煙でも同様の害を受ける恐れがあるため、ご主人が愛煙家の場合にも注意が必要です。

妊娠中の食事
妊娠全期間を通して、1日3食、主食・主菜・副菜を組み合わせ、バランス良く食べることが大切です。特に、野菜や鉄分がたっぷり摂れるようにメニューを工夫するとよいでしょう。

また、特に妊娠初期に気をつけたいのが、「葉酸の摂取」と「鉄分の補給」、「ビタミンAの過剰摂取をしない」ことです。

葉酸
胎児の神経管閉鎖障害発症のリスクを抑えるために、葉酸の摂取が勧められています。

妊娠1ヶ月前~妊娠3ヶ月までに、日常の食事から摂取する分に追加して、先程お伝えした多くの妊婦さんの人気を集めている葉酸サプリ『ベルタ葉酸サプリ』で補うとよいでしょう。

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葉酸のほか、鉄分、カルシウム、ミネラルなど、妊娠中に必要な成分が沢山含まれています。放射能濃度検査や残留農薬試験を実施しているなど、安全性も重視しています。

鉄分補給
妊娠中は血液の量が1.5倍にも増え、貧血になりやすくなります。鉄分はビタミンCと一緒に摂ると、吸収率が高くなります。

鉄分を補うには、赤身のお肉やお魚、鶏レバー、あさり、小松菜、ひじき、ほうれん草などを食べるようにしましょう。

ビタミンAの過剰摂取に注意
妊娠初期のビタミンAの過剰摂取は、胎児の奇形を発生させる可能性があります。ビタミンAはレバーやうなぎなどに多く含まれます。

サプリメントに含まれている場合もありますので、妊娠初期はビタミンAの大量摂取にならないように気をつけましょう。

体重増加に注意
つわりがおさまってくると、食欲がわいてくることも。それまでの反動からか食べ過ぎてしまって、急に体重が増加してしまうことがあるので注意が必要です。

昔は「妊婦は2人分食べなさい」と言われることもありましたが、それは今とは食料事情が異なり、摂れる栄養も違っていたから。

現代では、メニューに気をつけることで十分な栄養が摂れるので、食べ過ぎる必要はありません。カロリーの過剰摂取は、かえって妊娠高血圧症候群を引き起こす可能性があります。

理想の体重増加量は妊婦さんの体型にもよりますが、痩せ型か普通体型の場合は、妊娠全期間を通して12㎏までを体重増加の目安にするのがよいでしょう。

特に妊娠後期には食事の量や運動量に関わらず体重が増えるようになるので、初期のうちから体重増加に気をつけておくのがオススメです。

Ⅱ.妊娠24~35週〔健診内容と母体の変化、胎児の成長〕

妊娠中期を過ぎると、おなかも大きく膨らみ、胎動も感じられて「妊娠している」ことを実感できるようになってきます。

妊娠24週(妊娠7ヶ月)に入ると、さらにお腹が重くなり、体を動かすのが大変になってきます。

ここでは、妊娠24週~35週の健診内容や、赤ちゃんの成長、ママの健康管理について説明していきましょう。

妊娠24~35週の妊婦健診内容・・・2週間に1度の受診で体調チェック

健診は2週間に1回のペースになります。受診頻度が上がるので、忙しくはなりますが、赤ちゃんの様子が頻繁に確認できるので、安心にもつながります。

毎回行われる検査内容に加えて、以下の様な検査が行われます。

血液検査(期間中に1回)
血算、血糖の測定をおこないます。貧血が起きていないか、妊娠糖尿病の兆候がないかを確認します。
B群溶血性レンサ球菌(GBS)検査
33~37週ごろに実施される、B群溶連菌感染の有無を調べる検査です。もし、B群溶連菌に感染していても、ママの体には無症状で終わります。

しかし、分娩時に赤ちゃんに感染してしまうと、新生児GBS感染症という重い病気を発症させてしまう恐れがあります。

GBS保菌者が分娩する際に、分娩時の破水や胎児の産道通過により約半数の新生児への感染が認められます。感染した新生児の約1%に、肺炎、敗血症、髄膜炎などの感染症が発症します。

陽性だった場合は、お産の際に抗生物質を使い、赤ちゃんへの感染を防ぎます。

超音波検査(期間中1回)
お腹の上から行う経腹法で行われます。赤ちゃんの顔立ちもだんだんはっきりしてきて、あくびなどの動きが見られることもあります。

この時期の胎児の成長と母体の変化・・・大きなお腹で負担がかかる時期

では、この時期の赤ちゃんはどんな風に成長しているのでしょうか。ママの体の変化と一緒に見ていきましょう。

24-27週(妊娠7ヶ月)
赤ちゃんの脳が発達し、自分で体の向きを変えることができるようになります。逆子になってしまうこともありますが、元に戻る可能性が高いです。

ママは、お腹の重みにより、仰向けで眠るのが辛くなってきます。シムス位で休むのがよいでしょう。また、妊娠線が出やすくなるので、保湿ケアをするのがおすすめです。

28-31週(妊娠8ヶ月)
妊娠後期に突入します。赤ちゃんの聴覚がほぼ完成する時期です。お腹に向けて、積極的に話しかけてあげましょう。

この時期のママの体は、大きくなった子宮に圧迫され、下半身の血流が悪くなります。下半身のむくみや静脈瘤が起こりやすくなります。

こむら返りも、足への負担が大きくなっている証拠。ふくらはぎがつってしまったら、足の親指を甲の方へひっぱるようにするとよいでしょう。

パパと一緒に、赤ちゃんの名前を考えたり、育児用品を用意したりして、産後の準備を整え始めましょう。

32-35週(妊娠9ヶ月)
赤ちゃんの肺の機能が完成。体つきもふっくらし、手足の爪もしっかりできあがっています。

子宮がみぞおちのあたりまで大きくなり、胃や肺、心臓を圧迫するようになります。食事が沢山食べられなくなったり、動悸などの症状が現れることも。

また、お産に向けて、お腹の張りの回数が増えていきます。無理をしないで、体を休める時間をとりましょう。

いつお産が始まってもいいように、入院の支度を用意しておきます。里帰りをする場合は36週までに済ませられるように準備を整えましょう。

健康管理や日常生活で注意すること

赤ちゃんが大きくなり、お腹が重くなってくると、ママの体への負担も増えてきます。特に子宮で圧迫されることによる、下半身のトラブルが多くなってきます。

この時期に多く見られるマイナートラブルを解消法し、マタニティエクササイズや乳首ケア、バースプランの計画などにも取り組んでおくとよいでしょう。

妊娠中に起こりやすいマイナートラブル
  • 腰痛・肩こり…ストレッチなどで血行を促進すると改善されやすくなります。
  • むくみ…血液中の水分量が増え、むくみやすくなります。カリウム豊富な「たんぽぽ茶」や「ルイボスティー」などが、むくみ解消の効果が期待できます。
  • こむらがえり・・・体重増加などで足の筋肉に負担がかかり、足の裏やふくらはぎがつりやすくなります。つったときは、パパに頼んでマッサージしてもらうのもオススメです。
  • 便秘・・・妊娠中はホルモンの影響で便秘になりやすくなります。繊維質、水分、乳酸菌の摂取を心がけましょう。
  • 頻尿・・・ホルモンの影響と子宮による膀胱の圧迫により、トイレが近くなります。我慢せず、こまめにトイレに行くようにしましょう。
  • 静脈瘤・・・子宮に押された静脈の流れが滞ってしまうことで起こります。立ちっぱなしを避け、寝るときは足を高くすると改善されます。
マタニティエクササイズ
妊娠経過が順調で、主治医の先生からOKが出たら、妊婦さん用の運動を始めることができます。妊婦でもできるマタニティエクササイズには、水泳、ヨガ、エアロビクスなどがあります。

身体を動かすことで、腰痛やむくみ、冷えや便秘の改善につながり、気分もリフレッシュすることができます。

母乳の準備
産後に備え、赤ちゃんが乳首を吸いやすいように準備をしておきます。乳首のケア方法は、助産師さんにアドバイスを受けながら、妊娠24週以降からスタートするとよいでしょう。
バースプランの用意
バースプランとは「出産計画」のこと。どんなお産がしたいか、不安に感じていることなどを書き綴って医療機関に伝えておきます。

バースプランを提出する時期はスタッフの方から指示があるかと思いますが、正期産に入る37週までには渡しておくとよいと思います。

バースプランに書いておくとよい、主な内容の例は次のとおりです

  • 分娩方法…分娩時の体位の希望、無痛分娩や水中分娩などを希望するかどうか
  • 分娩時の処置について…会陰切開、剃毛などを希望するかどうか。出産直後のへその緒の切断や「胎盤」を見せてもらうのを希望するか。
  • 立ち合い出産について…旦那様が立ち合いを希望しているかどうかを伝えましょう。立ち会う際に注意事項がある場合には、前もってパパに伝えておくことも大切です。
  • 陣痛中の対応について…お尻を押さえてほしい、子宮口の開き具合などお産の進み具合を知りたいor知りたくない、好きな音楽をかけたいなどを伝えておきましょう
  • カンガルーケアについて…出産後すぐに赤ちゃんを胸に抱く「カンガルーケア」を希望するかどうか。
  • 入院中の希望…部屋(個室・大部屋)の希望、母子同室の希望などを示しておきましょう。

医療機関の設備などによって、希望がすべてかなえられるとは限りませんが、「やりたい」と思っていることがあれば、思い切って聞いておくとよいでしょう。

Ⅲ.36週~出産〔健診内容と母体の変化、胎児の成長〕

妊娠36週になると、いよいよお産まであとわずか。臨月に入り、妊娠生活もラストスパートです!

赤ちゃんとの対面できる日もすぐそこに。いつお産が始まってもいいように、入院の準備を整えて、リラックスして毎日を過ごすようにしましょう。

妊娠36週~の妊婦健診内容

この時期になると、健診は1週間に1回(毎週)になります。尿検査、体重測定、血圧測定、子宮底長、腹囲の確認、浮腫の確認など、毎回の検査に加えて、次のような検査が行われます。

血液検査(期間中に1回)(血算)
貧血が起きていないかを確認します。
超音波検査(期間中1回)
経腹法による超音波検査が行われます。胎児の向きを確認したり、頭囲・大腿骨・腹囲を計測することで、およその体重を知ることもできます。
胎児weii-being検査(ノンストレステスト)
ノンストレステスト=NSTと呼ばれる検査です。赤ちゃんがお産に耐えられるかどうかを判断し、元気に育っているかどうかを確認します。

ママはベッドに横になり、お腹に赤ちゃんの心拍とお腹の張りを計測できる機械を取り付けます。30分ほどそのまま過ごし、赤ちゃんの心拍数が正常かどうかを判断します。

妊娠36週~の胎児の成長、母体の変化、健康管理について

37週に入ると正期産といわれ、いつ生まれても問題ない状態になります。前駆陣痛、おしるし、破水などのお産の兆候があっても慌てないように、心の準備を整えておきましょう。

胎児は、腎臓や肝臓の機能が整い、肌がピンク色になってきます。あごを胸につけた姿勢で丸くなり、頭を下にしています。

ママは、子宮が下がって、胃のあたりがすっきりしてきます。この時期は体重が増えやすいので、食べ過ぎには注意しましょう。

バースプランをもう一度確認し、出産時のイメージトレーニングをしておくのもよいでしょう。もちろん、予定通りにいかないこともありますが、心配しすぎるのもよくありません。

妊婦健診を行う理由・・・母子を守り安心して出産を迎えるため

妊娠がわかったとき、また妊娠期間中に、私達の不安を取り除いてくれる役割をするのが「妊婦健診(妊婦健康診査)」です。

妊娠は病気ではありません。でも、ママと赤ちゃんという2つの命を守るためには、妊娠中の定期的な健康状態の確認が必要となってきます。

忙しさを理由に、健診を二の次にするのは推奨できません。妊婦健診が薦められる理由を知り、無理なく出産までの健診が受けられるように、スケジュールを調整しましょう。

妊婦健診を受ける必要性・・・異常兆候の早期発見で母子を守る!

妊婦健診は「妊婦健康診査」の省略です。「妊婦検診」と間違われることもたびたびありますが、「健診」と「検診」では意味が違っています。

  • 健診・・・健康診査の略。健康な人が受けることで、健康かどうかを確認するもの。
  • 検診・・・「がん検診」のように、特定の病気を発見するために行うもの。
妊婦健診は病気や異常を発見するために行うのではなく、妊婦さんが健康的に妊娠を継続するために行われます。

ただし、健康な妊婦さんであったとしても、妊娠をきっかけに「妊娠高血圧症候群」などの、思わぬ症状が出てしまうことがあります。

また、赤ちゃんの成長具合によっても、母体と胎児の命に関わる異常が発生することが絶対にないとは言えません。早産や切迫流産もその1つです。

そのようなリスクを早い段階で発見し、母体と赤ちゃんを守っていくためには、妊婦健診の受診が重要になるのです。

妊婦健診は妊婦さん自身や赤ちゃんの健康状態を確認するために行うものです。元々健康な方であっても、妊娠中に「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」などの疾患を発症する場合があります。(中略)また、「前置胎盤」や「胎児発育不全」「切迫流産・早産」といった妊娠中の異常に関しても早期発見・早期対応が重要です。そのために、妊婦健診は定期的に行う必要があります。

妊娠すると、体質が変化することも多いです。自分の体にあるものすべてが、妊娠のために動いているのではないか、と感じるほどです。

また、些細な体の変化に不安を感じることも多くなります。妊婦健診を定期的に受診し、安心して出産までの期間を過ごしましょう。

法律でも妊婦健診の重要性が示されている!母子健康法第13条

妊婦健診の重要性は医療機関だけが示しているわけではありません。きちんと法律によっっても、その大切さが明示されています。

母子健康法の第13条において、「市町村は、妊婦に対して健康診査を受けることを薦めなければならない。また、厚生労働大臣は妊婦の健康診査についての望ましい基準を定めるもの」と規定されています。

第十三条  前条の健康診査のほか、市町村は、必要に応じ、妊産婦又は乳児若しくは幼児に対して、健康診査を行い、又は健康診査を受けることを勧奨しなければならない。
2  厚生労働大臣は、前項の規定による妊婦に対する健康診査についての望ましい基準を定めるものとする。

この法律によって、これまで説明してきたように、厚生労働省によって「妊婦健診の内容」などが詳しく例示されているわけです。また、各市町村では妊婦健診への助成も行っています。

それほど妊婦さんのことを大切に考えてくれていると思うと、妊娠中の女性は心強くも感じるのではないでしょうか。

妊婦健診は、妊婦と赤ちゃんが健康に過ごすために受けられる権利です。ぜひ上手に活用して、妊娠中の不安や心配を取り除いてくださいね。

健診に行く際の注意事項・・・費用、服装、持ち物など

健診を受けることが大切だとわかっても、医療機関を受診する費用が心配になることもありますよね。母子手帳の交付を受ければ、健診費用の助成を受けることができます。

また、持ち物や服装などにも少し気をつけていくと、より気持ちよく検査を受けることができるでしょう。

健診の費用について・・・助成金や一時金など公費のサポートを受けよう

日本では、妊婦健診の受診料には公費の助成が行われています。助成内容や回数については各市町村で決められることになっています。

現在、ほとんどすべての自治体において、14回以上の健診の費用助成が受けられます。中には、回数無制限で妊婦健診の費用を負担してくれる市町村もあるようです。

(妊婦健康診査の公費負担の状況について(平成26年4月1日現在)[公費負担回数] の表を参照しました。)

しかし、あくまでも妊婦健診は自由診療なので、窓口での負担額は医療機関によって異なってきます。助成を受けて、毎回無料で済むところもあれば、5000円程度の支払いが必要な場合も。

健診で支払った検査費用は、所得税の医療費控除の対象になります。この場合、毎回の健診の領収書が必要になりますので、捨てずに取っておくようにしましょう。

また、出産時にかかる費用については、「出産育児一時金」として42万円が支給されます。窓口で多額の費用を払わなくても済む「直接支払制度」という方法もあります。

補助券は母子手帳と一緒にもらえる・・・妊娠届出書の提出で交付

母子手帳は、正式には「母子健康手帳」と呼ばれます。妊娠から乳幼児の時期までの健康管理を1つの手帳で行うことができます。

妊婦健診の検査内容から、分娩時の様子、産婦健康診査、乳幼児検診の記録、予防接種の接種歴まで、1人の赤ちゃんに対し1冊の手帳で管理することができるのです。

母子手帳は、市町村に申請(妊娠届出書の提出)を行うことで交付を受けられると、母子保健法で決められています。

母子保健法第15条では、妊娠した者は速やかに市町村長に妊娠の届出をするようし なければならないとされています。また、母子保健法第16条では、市町村は、妊娠の 届出をした者に対して、母子健康手帳を交付しなければならないとされています。

妊娠届出書の提出には、医療機関の証明が必要な場合もあれば、不要な場合もあります。医療機関で証明を受けられるタイミングは、心拍の確認ができる頃です。

また、妊娠届出書の記入方法も自治体によって異なります。手続きには何が必要なのか、どこで手に入れることができるのかは、お住まいの保健センターなどに確認しましょう。

母子手帳が交付されると、同時に妊婦健診の受診券(受診票)や補助券、無料券などを受け取ることができます。

注意が必要なのは、妊娠中に引っ越しの予定がある場合。母子手帳はそのまま使うことができますが、健診の補助券は交換が必要になるので手続きを確認しておきましょう。

母子手帳の様式は、厚生労働省によって規定されている部分もありますが、表紙のデザインや手帳のサイズなどは、各市町村で判断して決めることができます。

私も2度の出産経験がありますが、届けを出した市町村が異なるので、2冊の母子手帳のサイズやデザインは全く違います。全国一律だと思っていたので、少し驚きました。

妊婦健診時の服装や持ち物・・・内診があるときはスカートやチュニックがおすすめ

はじめて妊婦健診を受けるときには、持ち物や服装に戸惑うことと思います。少しでもその不安を解消してもらえるように、服装と持ち物についてまとめてみました。

服装
妊娠初期には、内診台に上がって診察を受けることが多いです。その際、下半身は下着まで外すように言われます。

短いトップスにパンツというスタイルで受診すると、内診台にあがったときにトップス1枚という格好になり、少し恥ずかしい思いをしてしまうかも。

スカートをはいていくか、パンツなら長めのチュニックを合わせるなど、下着を外しても恥ずかしくない服装がおすすめです。

持ち物
  • 基礎体温表・・・日頃から書き留めている場合は持参しましょう。最終月経や排卵日が特定できると、妊娠の判断がつきやすくなります。
  • 母子手帳・・・交付されたら、必ず持って行くようにしましょう。妊娠の経過を記入してもらうことができます。
  • 健康保険証・・・トラブルがあったときには保険の対象になり、保険証が必要になります。
  • 筆記用具・・・短い診察時間で聞き漏れることがないよう、気になることをメモしておき、持って行きましょう。健診時にもらったアドバイスも忘れずに書き留めて。
  • スケジュール表・・・次回の予約を取るときに予定の確認ができるとよいでしょう。
  • お金・・・初診時はかなりの金額がかかる場合も。念のため、お金は多めに準備しておきましょう。

人気の産院だと、待ち時間が長い場合もあります。予定を入れるときは、余裕を持ってスケジュールを組むようにしましょう。予約システムがある場合は、上手に活用してくださいね。

安心して出産を迎えるために!妊婦健診を受診しよう

妊婦健診では、おなかの赤ちゃんの様子を観察して成長を確かめ、母体の健康状態も確認することができます。

私は、妊娠前には自分の健康状態を気にとめることがなかったのですが、妊娠をきっかけに、身体のいろんな症状を気にするようになりました。

そんなときに、妊婦健診を受診することで、赤ちゃんが成長していることに安心し、マイナートラブルへの対処法を教えてもらうことができ、不安が解消されました。

特に、お医者さんだけでなく、看護師さんや助産師さんからの声がけやアドバイスで、たくさん励まされました。

また、健診に通って顔見知りになったスタッフの方が、出産時にサポートしてくださったため、お産のときもとても心強かったです。

今でも、妊娠中のエコー写真は、子どもたちが私のお腹の中にいた記録として、大切に保管してあります。

妊婦健診は待ち時間も長く、億劫になってしまうこともありますが、健診の時間を上手に活用し、健康的で安心できる妊娠期間を過ごしてくださいね。

みんなのコメント
  • りさちんさん

    初産でわからないことばかりだったので、とても参考になりました。まだ妊婦6ヶ月で、検診も1ヶ月間隔で毎日とても不安ですが、元気な赤ちゃんに会えるよう頑張ります。ありがとうございました。

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