妊婦検診の尿検査で尿に糖が出た…食事や習慣ですぐできる尿糖対策

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2016/08/19

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妊娠すると妊婦検診を受けますが、毎回血圧と体重測定、尿検査を実施します。

それぞれの検査には意味があり、その結果によっては生活指導がなされる場合もあります。

例えば、体重は前回の検診よりどのくらい増減があるかをチェックして増加のペースが速いと体重管理を行うように指導されます。

これは、妊娠中の体重増加が著しいとママの身体への負担が増加し、難産や妊娠高血圧症の危険性があるためです。

尿検査の場合は見た目では判断できない腎臓機能を知ることができます。そして、尿に糖が含まれているかどうかにより、腎臓に負担がかかっていないか、母体に異常があるかを判断する事が出来ます。

糖が出てしまったらどのような状況なのかを理解し、その原因と、主に食べ物を中心としたすぐに出来る対策を考えていきましょう。

尿検査で糖が出てしまった…考えられる原因4つ

「糖が出る」とは、検査結果では基本的に「プラス」という呼ばれ方をします。

プラスにはレベルがいくつか分かれていて、問題がない正常値ではマイナスとなります。

糖が出ている場合は糖の量によってプラスマイナスゼロ、+1、+2、+3…と分かれていき、プラスの数字が大きくなるとより糖が多く含まれているということになります。

+1、+2の場合は体質や食事などでも出る場合があるため様子見となることがほとんどですが、一度でも+3になれば医師からの問診が必須になります。

では、糖が出た場合はどのような原因があるのでしょうか。

  • 検査直前に甘いものを食べた場合
  • 妊娠高血圧症
  • 糖尿病
  • 腎臓機能の低下

詳しく見ていきましょう。

検査直前の甘いものは検査に直結

尿検査の直前に食べる物の内容は尿検査に如実に影響をします。

一時的に血糖値が上がることで体内のインスリンの量が増え、尿検査にもその影響がもろに反映されるためです。

例えば昼に尿検査がある日、当日の朝に糖分の多いお菓子やケーキを食べた場合はきっちりと尿に糖がプラスで出ます。

他にもオレンジなどのビタミン類は尿のビタミン量を増やし、色を変化させることもあります。

毎日の食生活に気を付けるのはもちろんですが、検査の直前の食事内容には特に気を付けましょう。

早めに予防が鉄則!妊娠高血圧症

妊娠高血圧症候群は、尿糖だけでなく尿タンパクも同時にプラスとなっています。

尿検査は腎臓機能を診ることができますが、妊娠高血圧症の場合は腎機能が低下するため、糖とタンパクの両方がプラスとなることが多いのです。

妊娠高血圧症とは

全妊婦の約3~7%に発症し、重症化すると母子ともに命の危険にさらされることもある状態。

腎機能の低下による尿の異常(タンパクと糖のプラス)、むくみ、高血圧などが主な症状。

症状が進行すると、胎盤が分娩前にはがれてしまう早期胎盤剥離や痙攣を起こす子癇発作、脳出血、肺水腫などのリスクを伴う。

妊娠高血圧症は腎臓機能の低下や体重管理が上手くいかなかったなどの理由から、妊娠後期に発症する率が上がります。

治療法は生活指導が一般的ですが、完治のためには妊娠を終わらせて腎機能を回復させることが一番早いので、妊娠週と症状によっては管理入院となることもあります。

妊娠中以外でも怖い糖尿病

尿の糖が何度も陽性の場合は血糖値を調べ、糖尿病かどうかが判断されます。

妊娠中糖尿病になった場合は「妊娠糖尿病」と呼ばれ、発症率は約12%で、今まで糖尿病とは縁がなかった人でも発症します。

自覚症状は喉が渇きやすい、トイレが近いといったことが挙げられますが、妊娠中は誰しもこのような状態になりやすいので判断が付きにくく、尿検査の結果と血液検査、問診を以ての医師の診断が必要です。

妊娠中の糖尿病には様々なリスクがあり、生活指導だけでは改善がなかった場合はインスリン投与による治療がなされることもあります。

妊娠初期から糖尿病があるとおなかの赤ちゃんに奇形が起こる心配もあるため、妊娠初期(妊娠4~12週)には随時血糖を調べるように推奨されています。

また妊娠糖尿病から妊娠高血圧症を引き起こしたり、流産や早産、胎児発育不全、胎児機能不全、巨大児による難産、新生児低血糖を起こすリスクが高まります。

妊娠糖尿病は産後には元通りになりますが、産後に糖尿病を発症しやすくなるといわれているので注意が必要です。

疲れが原因の場合もある腎臓機能の低下

腎臓は尿を作る臓器ですが、それ以外にも血液中の老廃物のろ過、体内の水分と電解質の調節、血圧の調節といった重要な働きを多くしています。

しかし、疲れがたまるとこれらの働きが鈍ってしまうこともあります。

また、腎炎を起こすと知らず知らずのうちに腎臓機能自体が低下して、尿検査で初めて異常に気付くこともあります。

腎臓機能の低下は基本的に検査しないと判明せず、自覚症状がほとんどないので注意が必要です。

妊娠週数が進むにつれ腎臓への負担も増していくため、妊娠初期よりも妊娠中期、後期の方が糖が出やすいとも言われています。

腎臓機能の低下に対しての治療は、日常生活で疲れをためないようにすることと食事の指導が最優先となります。

食事で改善することも!糖が出ない食生活を送ろう

尿検査の糖は腎臓機能によるもの、つまり、食事で摂取したものに大きく左右されます。言い換えれば、食生活を見直すことで尿検査の糖の出方を改善することができます。

また、尿検査の前に食べる食事の内容は直接尿検査に作用するので、普段の食生活に加えて検診前に食べる食事内容には特に気をつけて下さい。

食事で注意するポイントはいくつかあります。

  • 薄い味付け
  • フルーツは控えめに
  • 炭水化物摂取に注意
  • 外食の際の工夫
  • 何事もほどほどに

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

血圧も糖に影響あり…味付けは薄めが鉄則

濃い味付けを好んでいる方は血圧も上がりやすく、尿検査でも糖やタンパクがプラスになりやすいです。

以前と比べて血圧が高くなったと思ったら、普段食べている食事を改めて見直しバランス良い食生活を送ることが大切です。

お寿司をはじめとする和食も、醤油を使うために意外と塩分を摂取しがちです。甘いものの摂りすぎだけでなく、味そのものの濃さにも気を付けて食べ物を選択するように心がけましょう。

フルーツは糖!食べすぎ注意

お菓子を控えるなら…と手を出しやすいフルーツにも、実は糖分が多く含まれています。

果物は野菜に似たようなイメージでたくさん食べても大丈夫と思われがちですが、注意して多く食べすぎないようにしましょう。

また、普段忙しくて野菜を口に出来ずに外食ばかりという妊婦さんは野菜ジュースやスムージーに頼りがちです。

確かに野菜ジュースやスムージーは体に良い影響もありますが、加糖もされており糖質も多い製品です。

「ジュースである」ことを忘れずに、ほどほどに飲むようにしましょう。

自宅でスムージーを作る際も、加糖のヨーグルトを使わない、果物より野菜を多く入れるといった工夫をして楽しむようにしましょう。

炭水化物も糖の原因!選び方に注意

パンやごはんといった炭水化物は、すぐに血糖値が上がる物と考えて間違いありません。

そのため、尿検査前にたくさん食べると数値が急にグンと上がる可能性が高くなります。

コンビニなどで気軽におにぎりやパンといった形で炭水化物を摂ることができますが、量には注意が必要です。

量以外にも、ごはんならば血糖値の上昇が緩やかな玄米を選んだり、パンであれば白パンではなく全粒粉のものを選ぶなど、工夫をしてみてはいかがでしょうか。

外食は何でも「多め」…メニュー選びの工夫

つわりがひどかったり運動がしにくかったりすると、つい日頃の食事を外食やお惣菜に頼りがちです。

しかし、外での食事は量、カロリー、味付けの調味料など全ての面で多めに設定をされており、塩分や糖も当てはまります。

カロリーや塩分表示がなされているメニューがあればそれを参考にメニューを決めたり、ご飯の量を調節するなどして、上手に外食を利用するようにしましょう。

何事も「ほどほど」が大切

ここまで見てきて、「糖を一切取らないようにすれば良いのではないか」「炭水化物を抜こう」などと考える方もいるかもしれません。

しかし、極端に栄養素をなくすことは絶対にやめてください!

糖は確かに多すぎると体に良くない影響がありますが、赤ちゃんの発育にも母体にも必要な栄養です。

極端にゼロにしたりたくさん摂りすぎたりするのではなく、適切な量を守って摂取するように心がけましょう。

食事対策にプラスして!運動習慣でさらに健康的に

ここまで妊娠中の糖対策を食事の点から述べていきましたが、もうひとつ対策として有効なのが運動です。

妊娠中、切迫流産や切迫早産などで運動制限が課されている場合を除き、適度な運動は母体の健康に必要不可欠です。

ここでは、妊娠中にも食事の心がけと合わせて無理なく出来る運動を紹介していきます。

  • 日々の散歩
  • 家の中のエクササイズ
  • マタニティフィットネス

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

すぐに始められる!日課の散歩

妊娠中一番取り入れやすい運動が散歩です。

辛いつわり中や身体がだいぶ重い妊娠後期は外に出ること自体が億劫になりやすいですが、無理のない範囲で外に出ると気分転換にもなります。

ちょっと近くのコンビニまで…でも、十分な散歩です。

天気の悪い日や体調がすぐれない日は無理をせず、良い気候でお出かけに適していれば、ぜひ散歩をしてみましょう。

ただし、切迫流産など自宅安静の場合は外出は控えましょう。

無理のない範囲で手軽に出来る!家事の中でエクササイズ

妊娠の経過が安定している場合、家事を普段通り行っている妊婦さんも多くいると思います。

ただ日頃の家事を行うだけでも運動になりますが、少し工夫をすることでさらにエクササイズの効果が期待できます。

例えば、洗濯物をたたむ時など座っている時は、足首をくるくると回すなどのながら運動をしてみましょう。これだけでもむくみ改善の運動になります。

料理の際など立っている時は、ゆっくりスクワットをするのもおすすめです。

日常生活に気軽に取り入れられる形で運動をすると続きやすく、無理がありませんよ。

マタニティフィットネスは友達作りにも最適

マタニティヨガやマタニティスイミングなどを耳にしたことがある方も多いと思います。

これらは専門のトレーナーのもとで行われるフィットネスプログラムで、各自治体や産科、スポーツジムなどで募集がされています。

家事のように気軽にというわけにはいきませんが、同じような週数の妊婦さんとの交流の場としても人気です。

また、毎週の外出が気分転換になるというメリットもあります。

糖の心配のない妊娠生活は心がけから

このように、”糖””ついては食生活をはじめとする生活習慣に気を配ることで、検診時の心配事も軽減できる可能性が高いのです。

もちろん生まれつきの体質などもありますので、どうしても糖が下がらない場合は主治医に相談することも大切です。

生活習慣に気を付けて、ぜひ豊かな妊娠生活を送れると良いですね。

みんなのコメント
  • もみんさん

    だから、どんな生活を?モデルケースを踏まえてよ。
    ご飯食べる前に汁物摂るとかさ、具体的な対応は?

    • ういさん

      なんでもかんでも、サイトに頼るんじゃなくて自分で調べてみてはどうでしょうか。
      食事は白米を玄米に変える、血糖値の上がりかたを緩やかにするために副菜の野菜から食べ始める、炭水化物を食べるときは急に血糖値を上げないためにカルシウム(牛乳)も一緒にとる。
      味付けは基本的に出汁を多目に醤油は減塩されたものを使用する。
      ナトリウムを排出しやすくするためにカリウム含有量のおおいボカドやバナナ、ノンカフェインで利尿効果のある明日葉茶や杜仲茶を適量摂取する。
      すこし調べればいくらでも出てきますよ。

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