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寝る子は育つ!子供の健やかな成長に大きな影響を及ぼす「睡眠」

2014/04/05


「寝る子は育つ」ということわざから分かるように、古くから子供の睡眠は大切だという認識がありました。しかしその認識とは裏腹に、夜更かしをする子供が年々増えています。

日本小児保健協会が1980年、1990年、2000年に行った調査によると、「夜10時以降に就寝する子ども」の割合は、1歳6ヵ月で55%、4歳、5-6歳で約40%という結果が出ており、10年前、20年前の調査結果と比べると増加傾向にあります。小・中・高校生を対象にした調査でも同じく、子供たちが夜更かし傾向にあるという事が明らかになりました。また、学年が進むにつれて就寝時刻が遅くなっているようです。

夜更かしは体内時計を遅らせる

体内時計とは一日の睡眠と覚醒のリズムをもたらしているものだそうです。体内時計は24時間よりも長く、地球の自転周期と完全に一致しているわけではありません。光などの刺激を受けて体内時計を調整しています。

朝の起床直後に光を浴びると、遅れている体内時計を進め24時間に調整してくれます。しかし夜更かしをして、部屋の明かりなどを浴びていると体内時計を遅らせてしまうのです。

眠っている間に体は回復する

体内時計が遅れると、睡眠リズムが乱れてしまいます。寝不足で頭がボーっとしてしまうことってありますよね。脳の中でも特に働いている大脳。眠らない限り大脳は休むことができません。大脳に疲れがたまると眠気に襲われ体がだるくなります。

学力と睡眠

夜更かしが続くと体も頭も疲れがたまります。では、寝不足は子供の学力に影響するのでしょうか。聖徳大学短期大学部保育科が2002年に5歳児を対象とした調査の一つに三角形模写というものがありました。三角形を書くには大脳の中でも高いレベルの処理を要求します。

都内9ヶ所の保育園、幼稚園に通う子供222名の内、三角形を書くことが出来なかった子供は38名、その中で睡眠のリズムが乱れている子供は34名でした。また2003年に広島県教育委員会が県内の小学5年生を対象にした調査では、平均睡眠時間が5時間の子よりも、平均睡眠時間9時間の子の方が学力テストの平均点を上回りました。

子供の睡眠リズムを整える

これらの結果から睡眠と学力の関係が伺えます。今までの生活リズムを変えることは大変です。しかし眠るだけで学力が伸び、体の疲れも回復します。これだけ利点が多いのなら、少しずつでも睡眠リズムを整えてみてはいかがでしょか。

夜更かしが続いていると、いきなり早く寝るのは難しいと思います。眠りやすい環境を作ってあげることから始めましょう。就寝前は静かで落ち着いた環境が適しています。寝る前にテレビをみるのは避けるべきです。視聴覚による刺激が強いと寝付きが悪くなります。

また就寝時は常夜灯などつけずに、暗くした方が良いとされています。暗いと眠れないお子さんも多いと思います。しかし、メラトニンとう子供の成長に深く関わっているホルモンは、光の影響を大きく受けます。

メラトニンは情緒や自律神経を安定させるほか、眠気を誘う働きもします。予想以上に、部屋を暗くして眠ることは重要なのです。「寝る子は育つ」良い睡眠で健やかな子供の成長を促しましょう。

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