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本当に痛くない?麻酔を使った無痛分娩で落ち着いてゆったり出産を

2014/03/18

「お腹を痛めて産んだ子は可愛い」なんて言葉をよく耳にします。陣痛、痛いですよね。二人目の出産だって、やっぱり怖い、陣痛の痛み。でも、痛みを感じずに産んだ子供は、可愛くないの?そんなことは無いですよね。

無痛分娩、という言葉も大分ポピュラーになってきました。しかし周りを見渡してみても、実際に無痛分娩で出産をした方って、そうそういないんですよね。まだまだ普及には時間がかかりそう。

わたしは男児を二人出産していますが、二人とも無痛分娩で出産しました。普通分娩と比較することはできないけれど、無痛分娩の良さって沢山あるんですよ。でも痛くないの?っていう疑問、ありますよね。

「全く痛くないわけではありません」全ての無痛分娩に共通することかどうかは分かりませんが、他の方の体験談を踏まえると、陣痛が始まってから終わるまでが全く無痛であるという方には出会ったことがありません。

無痛分娩は、麻酔を使った「医療行為」ですから、分娩の際には医師の処置が必要になります。夜中に陣痛がきてしまうと、麻酔医が当直していない限り、無痛出産はできなくなります。

私の場合は、出産が夜中にならないように管理分娩という形になりました。出産予定日の約1週間前に入院し、陣痛促進剤を使って陣痛を起こし、麻酔医がいる昼間のうちに分娩するという方法です。

長男の出産では、初産ということも手伝ってなかなか陣痛が強くならず、数日間繰り返し促進剤をうちました。勿論、ある程度のところまで陣痛が強まりますから、それ相応の痛みは伴います。

数日後、やっと本格的な陣痛が訪れました。しかし、初産だと子宮口がなかなか開かないんですよね。私が入院した病院では、子宮口が5センチ開かなければ、麻酔を打ちません。ですから、それまでは痛い!

5センチまで待つのは、赤ちゃんがしっかり自分の力で降りてくることが出来るのかどうかの判断材料となるからです。子宮口5センチ。酷い生理痛だと思えば、やり過ごせるぐらいの痛みです。

5センチを確認すると、分娩室に移ります。陣痛室の隣のベッドで苦しんでいた女性が「私も無痛分娩にすれば良かった」と息を切らしながら言っていたのが印象に残っています。

腰骨の周囲に、本注射のための麻酔を打ち、更に本注射の針を挿入します。これに関しては痛みは殆どありません。陣痛はお腹の拍動だけを残して、すーっと消えてなくなってしまいました。

この日、出産が立て込んでいた事もあって、陣痛室で放置された私。1時間が経過した所で麻酔が切れてしまい、猛烈な痛みに襲われました。まぁ、こういうケースは稀ですね。

さぁ、子宮口が全開大となった所で、いざ分娩!陣痛がないので、自然にいきむ事ができず、タイミングがうまく図れません。分娩監視装置の波形を見て陣痛の波を予測し、いきみます。

「まだ出ませんか?」「頭が見えてきたかな」「もう少しいきんだほうがいいですか?」「難しいでしょ」「あはは」そんな会話を織り交ぜつつ、笑いながら出産ができる、それが無痛分娩の良い所

「ほら、頭が見えてきたよ、ここ見て」という助産師さんの言葉に視線を移すと、少しずつ黒い髪が見えてきます。「ホントだ、凄い!」「じっくり見ててね」じっくり見る余裕だってあります。

元気な産声をあげて生まれたのは、男の子でした。時々「無痛分娩の麻酔は子供に影響する」などという話を耳にするので心配でしたが、母乳の飲みも、夜泣きも、ぐずりも、他の赤ちゃんと一緒でした。一安心。

全く痛くない訳ではない、無痛分娩。お金だってかかります。でも何が良いかというと、痛みに取り乱したり、痛みだけに思考を支配されることがない、という点だと思います。「痛くて覚えてない」という事がない

痛みにとらわれない落ち着いた出産は、出産の記憶を鮮明なままとどめてくれます。分娩室に入り、モニターを見ながら赤ちゃんの元気を確認し、赤ちゃんの動きに連動していきむ。

頭が見えてくればそれを確認し、どう力を入れたら赤ちゃんが出て来やすいのか、考える。助産師さんと相談し、励まされ、落ち着いたまま笑顔で赤ちゃんを出産する。全てを記憶しています。楽しかった!

体力の消耗が少ないという点においても素晴らしいと思います。出産してすぐのママは、疲れ果ててぐったりしている方が多く見受けられましたが、わたしは麻酔が解けるまで、分娩室で食事をしていました。

必ずしも「お腹を痛める」ということは重要ではないんです。ママがリラックスして楽しみながら出産する。この事は少なからず子供にも良い影響を与えるのではないかな?そう思わずにはいられません。

子供が大きくなったら、どんなに楽しい出産だったかを話してあげるつもりです。あなたが生まれてくる瞬間、ママは最高の笑顔だったんだよ、そう伝えてあげたいと思います。

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