子供の虫歯予防!磨いているのに虫歯ができる原因や正しい歯磨き方法

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2017/02/07

子供の歯磨きは、6ヶ月~8カ月ごろの乳歯が生えだす時期からはじまりす。大人の仕上げ磨きが必要なのは最低10才程度までといわれています。

朝夕に時間を割いて一生懸命子供のために磨いているのに、歯科の定期検診で乳歯に虫歯発見!想像してみてください。とてもショックです。

いくつになっても虫歯ゼロが理想です。しかし、現実には、乳歯が虫歯になってしまう子供も多いのです。

今ある以上の虫歯を作らないために、まずは落ち着いて、どうして虫歯になってしまったのかその虫歯の原因と予防法を探ってみましょう。

虫歯について知ろう!虫歯になるメカニズム

虫歯になってしまう子供は、どれくらいいるのでしょうか。

厚生労働省の平成23年歯科疾患実態調査の結果によると、5才~9才の子供で乳歯に虫歯のある子は40%超でした。

2.う蝕とその処置状況1)乳歯
5歳以上10歳未満においては、各年齢とも現在歯に対してう歯を持つ者の割合は40%を超えていた(表2、図2)。

前回平成17年の調査では50%越えだったのと比較すると、減少しています。しかし、まだ4割以上の子どもが虫歯になっています。

健康な歯が虫歯になるとき、口の中で何が起こっているのでしょうか。食べ物や飲み物をとったあと口の中では、毎食後、下記の1~4が繰り返されています。

  1. 虫歯菌(ミュータンス菌など)が食べ残しを分解して酸をつくる
  2. 酸が歯の表面(エナメル質)を溶かす(初期虫歯)
  3. 唾液が働いて口の中を酸性から中性にもどす
  4. さらに唾液が歯を修復(再石灰化)

乳歯が虫歯になると、永久歯も虫歯の危険が…

乳歯の下の歯茎の中には永久歯が控えています。生え変わりの順番には個人差がありますが、この生え変わりの時期に、虫歯によって乳歯を失ってしまうとどうなるでしょう。

乳歯を失った場所へ向かって他の歯が寄ってきてしまい、本来生えるの永久歯スペースを圧迫し、歯並びに影響することがあります。

もし、矯正となると、外科手術が必要な場合以外は保険適用外なので、高額の出費になります。。

歯が痛くて食べ物をきちんと噛まないで飲み込んでしまうことも。噛むことは消化吸収の助けになるのはもちろん、顎の発育のためにも大切なことです。

乳歯の虫歯を放っておくと…
1.とても痛くなり、かむ能力が低下し、食べ物が食べにくくなります。
2.虫歯がさらに進むと歯が溶けてなくなってしまいます。歯がなくなったすき間から空気がもれて発音しにくくなります。
3.乳歯が抜けたところに、後ろの歯が寄ってきて永久歯がはえるすき間がなくなり、歯ならびが悪くなります。

一番怖いのは、虫歯になる環境が子供の口の中にできているということ。虫歯の危険が乳歯だけでなく永久歯にも及んでいます。

虫歯になる原因…6つに分けて考えてみよう!

仕上げ磨きをしていたのに、なぜ虫歯を作ってしまったのか?その虫歯の主な原因を6つに分けてみました。

  1. 生え変わり期は虫歯になりやすい!3つの理由
  2. おやつの選び方は大丈夫?歯に危険な食べ物を知っておこう
  3. 虫歯菌ってどんなもの?敵の習性を知って虫歯リスクを減らそう
  4. 唾液の力、知っていますか?みんな持っている力が違います
  5. どんな歯磨きしていますか?歯磨き道具と使い方などチェックポイント6つ
  6. 生まれつきの歯の質は関係あるの?歯の質を補う2つの虫歯予防法

それでは、それぞれの原因別に予防法を考えてみましょう。

生え変わり期は虫歯になりやすい!3つの理由

みんなが経験する生え変わり。この時期、なぜ虫歯になりやすいのでしょうか。

1.生えたての歯は、未完成の歯!

生えたての歯は、乳歯も永久歯も、小さな穴が開いたような状態で表面のエナメル質はざらざらです。

この「す」が入ったようなところに、唾液を介してカルシウムやミネラルが補充され、数年かけて歯は強くなります。

生えたての乳歯の特徴

  • 乳歯のエナメル質は完成しても永久歯(2~3ミリ)の半分ほどしかない
  • 生えたての歯は表面がざらざらで汚れが付きやすい

このため、生えてきて2~3年は特に注意が必要です。

2.初期は白っぽい色のため虫歯になりかけでも気づきにくい…

乳歯は永久歯より白っぽい色をしています。また、虫歯になりはじめは黒色でなく白っぽくみえることがあり、見落としやすい原因でもあります。

歯の表面のエナメル質が酸に溶かされた最初の状態を、「脱灰(だっかい)」といいます。

●初期むし歯(CO)
まだ歯に穴はあいていないが、表面が溶かされてツヤがなくなり、白く濁って見えたり薄い茶色になったりします。

気付かず虫歯が進行してしまうのを防ぐために、子供の歯を明るいところでよく見て、色が変わっている場所がないか、注意が必要です。

3.生え変わり期は歯並びがでこぼこ…食べ残しや磨き残しもある

乳歯の下で控えている永久歯が育つにつれ、乳歯の根は少しずつ溶けて吸収され、短くなって抜けやすくなります。これを歯根吸収といいます。

乳歯の抜ける順番
前歯から奥歯へむけて自然に抜けていき、12歳頃には乳歯はみな抜けてしまいます。順番や時期には個人差があります。
永久歯の生える順番
最初に生える永久歯は、6歳ごろに乳歯の奥に生える六歳臼歯(第一大臼歯)。11歳から14歳頃に十二歳臼歯(第二大臼歯)が生えて永久歯が揃います。生え変わりの順番には個人差があります。

その後、親知らず(第三大臼歯)は生える方と生えない方がいます。親知らずが生える時期は十代後半から二十代後半とかなり個人差があります。

下記のページに、それぞれの歯が生える大体の年齢があります。

永久歯が生える順番には個人差があり、必ずしも全ての人が同じ順番で生えるとは限りません。

生え変わり期は永久歯、乳歯が混在していて歯並び自体がでこぼこ。

下からでなく内側から前歯の永久歯が生えてくると二重歯列の状態になることもあります。歯磨きが難しい時期のため、虫歯になりやすいとも言えます。

おやつの選び方は大丈夫?歯に危険な食べ物を知っておこう

さて、子供の大好きなおやつですが、どんなものを食べている子に虫歯が多いでしょう。

虫歯菌の好きな食べもの

虫歯菌の好きなものは,子どもたちが大好きな甘いもの。アメ、チョコレート、キャラメル、チューイングキャンディー、クッキー、スナック菓子など。

これら虫歯になりやすい食べものの定番の特徴をまとめると3点です。

  • 甘い
  • 歯にくっつきやすくい
  • 長時間口に残る

小さいうちから甘いものに目覚めてしまうと後が大変。子どもは大人より甘味の快感に敏感です。

子どもの喜ぶ顔は魅力的ですが、将来の笑顔の為です。3歳くらいまでは甘いものに慣れさせないよう、保護者として気を付けてあげましょう。

ノンシュガーなら大丈夫?
ノンシュガーと表示されていても、糖類が全く入っていない訳ではありません。成分表示の内訳にも気を付けましょう。

逆に虫歯にならない食べ物はある?リスクのない食べ物だけ生きてはいけない

虫歯にならないもの…

飲み物ですが、水やお茶は虫歯になりません。食べ物なら、キシリトール100%のタブレットなど。

虫歯になりにくい食べ物…

虫歯菌が好きなものと逆の食べ物。それは、甘くない、歯にくっつかないもの。

レタスやセロリなどの野菜は糖質が少ないので大丈夫そうですが、おやつに出したら子どもが泣きそうですね。

虫歯菌の餌になる糖いろいろ

  • 白米やジャガイモなどのデンプンは、唾液と混ざると麦芽糖
  • 牛乳には乳糖
  • 果物には果糖

これらは砂糖(ショ糖)より虫歯のリスクは低いとはいえ、もちろんリスクが無いわけではありません。

食べ物一つ一つに入っている糖類の事を細かく考えていると、食生活から白米やパンなど炭水化物が消えてしまいますので、ちょっと難しいものがあります。

リスクの無い食べ物だけ食べて生きてはいけません。そこで対策として、虫歯菌の餌を減らすことで、虫歯のリスクを減らしましょう。

食べ物による虫歯リスクへの対策

  • 食べさせる物を選ぶ
  • 食べ残しが口の中にある時間と回数を減らす

後に書きます唾液の力を発揮させる為にも、甘いものをだらだら食べさせないようにしましょう。

では、おやつには、どんなものをあげたらいいでしょうか?それは、虫歯菌の好きなものと逆の食べ物。

  • 甘くない
  • 歯にくっつきにくい
  • 長時間口に残らない

子供のおやつは、食事で足りないカロリーを補う意味もありますので、栄養価も考慮して下記などいかがでしょう。

  • ナッツ類
  • ゆで卵
  • おにぎり
  • 牛乳
  • おせんべい
  • 果物
  • プリン、ゼリー

プリンやゼリーは甘いですが、歯にくっつかず食べ終わるのも早いです。甘味の強さが気になるときは、お家で甘味を調整して作っても良いでしょう。

甘いものをご褒美で上げる際に注意すべき点

子供は甘いものが大好きです。ご褒美に甘いもの、という場合もあるでしょう。そんな時は何をあげたらいいでしょう。

【キシリトール100%のタブレット】
キシリトールは虫歯の心配がない甘味料です。甘味も穏やかで安心します。

ただし、歯磨きのご褒美や、寝る前にあげるのは控えたほうが良いかもしれません。甘いものを習慣づけないほうが、お口の管理が断然楽です。

虫歯菌ってどんなもの?敵の習性を知って虫歯リスクを減らそう

虫歯リスクを減らすべく、食べさせ方に注目してみましょう。

虫歯菌はどこからくるの?2大虫歯菌と対処法を考えよう

虫歯菌にはいくつか種類がありますが、主なものはミュータンス菌とラクトバチルス菌です。生まれたての赤ちゃんの口にはいないこれらの菌は、一体どこからきたのでしょう。

ミュータンス菌
生まれたての赤ちゃんのお口には存在せず、唾液を介して感染します。ミュータンス菌は食べかすを餌に繁殖し酸を出し、歯のエナメル質から溶かします。
ラクトバチルス菌
乳酸飲料や炭水化物などの食べ物に含まれています。ラクトバチルス・ブルガリクス(ブルガリア菌)やラクトバチルス・ガセイ・シロタ株(ヤクルト菌)もこれにあたります。糖を食べて乳酸を出します。
お腹の調子を整え、免疫力の向上などに効果が期待されている乳酸菌です。

二つの菌ともを繁殖して住処をつくり酸を出します。しかし、餌(食べかす)がなくては悪さはできません。

悪さをさせないため、必要なことがあります。

  • 食べかすを歯に残さない
  • 虫歯菌にプラーク(歯垢)を作らせない

まず、先にプラークについてみてみましょう。

プラークってどんなもの?虫歯菌の住処!時間がたつと歯石に変わります

細菌が口の中の食べ残しを食べて繁殖し、形成する困りものをプラークといいます。

見た目は、ねばねばした白いかたまりです。歯の表面につき、粘着性があり水に溶けません。

2大虫歯菌もこのプラーク(歯垢)の中で、食べかすを食べ酸を出します。その酸がプラークの下の歯を、まず表面から溶かしていきます。これが虫歯です。

食べてからプラークができるまでどれくらいかかるのでしょう。

菌が繁殖してプラークをになるまで、食後およそ8時間といわれています。睡眠時間に近いですね。夕食後の歯磨で磨き残しがあると、朝には菌が繁殖してプラークができてしまうことになります。

プラークとは、食べものの残りカスが歯の表面につき細菌が繁殖したもので、白くねばねばしています。食後8時間程度でプラークができるといわれ、プラーク1mgのなかには、およそ300種類1億個もの細菌が存在しています。
<中略>
口の中にプラークをなるべく残さないためには、毎日の歯磨きが重要です。プラークは粘着力があり、水に溶けないので、うがいではとることができません。

プラークが怖いのは虫歯菌のせいだけではありません。プラークは歯周病の原因にもなります。

歯周病原菌もプラークの中におり、歯肉に炎症を起こし、はぐきをぶよぶよに腫らしたり、出血しやすくします。

  • 歯肉炎…はぐきに炎症ができた状態
  • 歯周炎…歯を支える骨まで溶かされた状態

これらが歯周病です。

歯と歯ぐき(歯肉)のすきま(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こし、さらには歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう病気を歯周病といいます。

さらに、プラークは放置すると唾液の中に含まれるカルシウムなどが反応して石灰化しはじめ、2週間ほどで歯石になります。

歯垢が石灰化する速度は意外と速く、歯面に歯垢が付着して約50%が2日間で、60~90%が12日間で石灰化するといわれています。それらが互いに融合し強固な歯石となっていきます。

歯石の何がいけないのでしょうか?それは歯周病を促進させるからです。

歯石は表面に小さな穴があり、この穴の中は歯周病原菌のすみかです。歯石のなかで歯周病菌は繁殖して毒素を出します。

また、歯石にたまったプラークが臭いを発して、口臭の原因にもなります。

子供時代の歯肉炎は、大人になってからの歯周病の引き金と考えられます。仕上げ磨きのときに歯茎に触れて、引き締まっているか、赤くなってないかみておきましょう。

唾液の力、知っていますか?みんな持っている力が違います

食後の口の中のサイクルで特に注目したいのは、唾液の働きです。

唾液の働き
酸が歯の表面を溶かす(=脱灰(だっかい)といわれる初期虫歯)

唾液によって口の中が酸性から中性にもどる

酸によって溶けだしたカルシウムやミネラルが、唾液の力で再び補われる(=再石灰化)

口の中を酸性から中性にもどす力を唾液の緩衝能といいます。酸性の口の中を唾液が中和するのにかかる時間は、だいたい40分といわれています。

食事とpH(ぺ―ハー)の関係
食事をとるたびに、口腔内は数分で酸性になり(pHが低くなる)、歯の表面の成分(カルシウム・リン)が溶かされはじめます(脱灰)。40分ぐらい時間がたつと、pHは高くなり、溶かされた歯の成分はもとにもどされます(再石灰化)。

食べ物(特に甘いもの)の供給が継続的に行われると、口の中を酸性から中性にもどす時間が確保できません。だらだら食べさせていると、酸性のターンが続き、歯が修復されません。

これは、つぎの酸蝕歯についてもいえることです。

虫歯菌以外でも歯が溶ける?酸蝕歯の原因になるもの

虫歯菌が出す酸だけでなく、酸性の飲食物でも歯は溶けます。酸蝕歯は、言葉のとおり口に入った酸性のものが直接歯を蝕む現象です。

ph(ペーハー)とは
酸とアルカリの強さを表す数値です。数字が小さくなると酸性が強く、大きくなるとアルカリ性が強くなります。

ふだんの口の中はph6.8~7.0くらいの中性です。

歯の表面のエナメル質は人間の体の中で一番硬い物質なのですが、酸に弱く、あるph以下で溶け出します。エナメル質が溶けはじめるphを臨界phといいます。

―般的に、エナメル質の脱灰が起こる臨界pHは、5.5~5.7ですが、象牙質、セメント質、幼若永久歯、乳歯の場合、pH5.7~6.2程度とされています。歯質によって臨界pHが若干異なる場合があるのです。

酸蝕歯を起こしやすいのは、酸性のもの(=phの低いもの)です。特に、クエン酸やリン酸入りの炭酸飲料、スポーツドリンク、オレンジやレモンジュースそして乳酸飲料などには注意が必要です。

酸性よりの市販飲料 ph(ペーハー)値
炭酸飲料 2.7~3.4
果汁飲料 2.9~4.1
スポーツ飲料 3.2~3.5
乳酸菌飲料 3.4~3.7
牛乳、麦茶、緑茶 6.7~6.8

※東京都福祉保健局様(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/others/metal/inryou.html)の飲料の酸性度を参照に作表しました。

表中の牛乳、麦茶、緑茶以外には、糖類がたくさん入っていることにも要注意です。

果物名 ph(ペーハー)値
レモン 2.1
オレンジ 2.8
リンゴ 2.9
グレープフルーツ 3.2
パイナップル 3.3
イチゴ 3.6

※とりい歯科医院様(http://www.torii-shika.com/useful_sansyoku.html)の「7.果物・野菜のPHはどれくらい?」を参照に作表しました。

果物もなかなかの酸性度です。しかし、果物は豊富なビタミンや食物繊維を含んでおり、よく噛ませることも期待できます。子供には積極的に食べさせたいものです。

では、どのように食べさせてあげればよいでしょうか。食べたあとの口の中に注目しましょう。

  • 酸性の強いものを口に入れた後は、酸が歯のエナメル質を溶かし脱灰しています。
  • この状態の時にはすぐ歯磨きをすると、やわらかくなっている歯の表面を削ってしまうと言われています。

そこで、酸性の強いものを飲食した後は、つぎのような対策をしてみましょう。

  • 食後、まずよくうがいをする
  • 歯磨きは、それから40分ほど時間をおく

ちなみに、アルコールのphを参考までに。

・ワインph2.3~ph3.8
・果汁入りチューハイph3.0
・ビールph4.0~5.0

なかなかの酸性度ですね。大人も子供も、phの低い飲み物はを飲んだ後は、口の中に残さないよう、よくうがいで洗い流しましょう。

唾液の力はみんな同じではない!検査でわかる虫歯リスク

毎日の歯磨きがテキトウなのに虫歯がない、または少ない人、まわりにいませんか?それは、その人の唾液が、しっかり歯を守ってくれているからかもしれません。

唾液の力の強さとは
緩衝能(酸やアルカリを中和する力)が高いことと量が十分にでていること

唾液の力が強ければ、歯をより早く長く修復(再石灰化)できます。

うちの二人の子は、同じおやつを食べ、同じように歯磨きと仕上げ磨きをしていました。しかし、上の子はすぐに乳歯が虫歯になり、下の子はなりませんでしたです。

不思議だなと思っていた時、歯医者さんの待合室で流れていたTVで、「唾液検査(サリバテスト)」という検査を知りました。

この検査にフッ素使用状況や虫歯経験歯数などをプラスした「カリエスリスクテスト」では、自分がどれくらい虫歯になりやすいかをチャートにしてみせてもらうこともできます。

検査は、硬いガムを5分ほど噛んで唾液を吐きだせるなら何歳でも受けることができます。

検査でわかるのは以下のような項目です。

  • 唾液の緩衝能
  • 唾液の量
  • ミュータンス菌の数
  • ラクトバチルス菌の数
  • プラークの量

他にも、RDテスト(総細菌数を調べるテスト)や特定の菌の数を調べるテストもあります。

こちらは唾液をとるだけなので、まだ、つばを吐き出す、ができない小さな子供でも検査が可能です。興味のある方は歯医者さんに聞いてみましょう。

どうもうちの子、唾液の力が弱いみたい。唾液に働いてもらえる3つの方法

もし、子どもの唾液の力が弱い、量がすくないみたいだな、となったらどうしたらいいのでしょうか。3つの方法を見てみましょう。

1.たくさん唾液を出すことでカバー

まずは水分補給、そして食べ物をよく噛ませることです。

朝起きたら、まずは、いったんうがいで口の中を洗い流してから、水を飲ませしましょう。
2.よく噛ませる

噛む運動の刺激で、唾液はたくさんでてきます。噛むことで食べ物がより細かくなり、唾液の中の酵素とともに消化吸収を助けてくれます。

あまり噛まないで飲み込んでしまう、という場合は、まずは、噛むと歯にもお腹にも良いことを教えて、一緒に一口30回を目標に、噛む回数を増やしてみましょう。

おやつに、よく噛まないと飲み込めないものをあげるのも良いと思います。

  • ナシやリンゴなど、やわらかくない果物
  • クルミやアーモンドなどナッツ類

よく噛んだ時にでてくる唾液はサラサラで、自然に出てくる唾液よりも酸を中和してくれる力が強いです。

噛む、ということなら、キシリトールガムを噛むという方法もあります。

キシリトール

白樺などの樹木からとれる糖で、砂糖とおなじくらい甘いけれど虫歯にならない甘味料です。

口に入れたときの甘味でまず唾液が出て、味が無くなったあとも噛んでいることで唾液が出てきます。

その子によると思いますが、2,3歳の頃だとあまり噛まずに出してしまったり、飲み込んでしまったりする子もいます。うちの子もそうでした。

ちゃんと噛んでいるなと思ったのは、六歳臼歯が出てきたころでした。

まだうまく噛んでいられない時期なら、無理にガムでなく普段の食べ物をよく噛んで飲み込むように気を付けてあげれば良いと思います。

また、ガムは、成分にキシリトール以外の甘味料が入っていると気になります。

歯医者さんで売っているキシリトール100%のものを選んであげると、その点安心です。
3.マッサージで唾液の分泌を高める

3カ所の唾液腺を刺激して、唾液の分泌量を増やす方法です。

年を重ねてくると、唾液の分泌が減ってきます。それを改善するためのマッサージとして、よく紹介されているものです。

マッサージの手順

  1. 耳下腺…耳たぶの前、奥歯のあるあたりに人差し指をあてて、後ろから前へむけて、やさしくぐるぐる回します。
  2. 顎下腺…両手の親指を、下あごの骨の内側の柔らかいところにあてて、耳の下からあごの先にかけ、数回に分けて押していく。
  3. 舌下線…最後に、両方の親指をそろえてあごの下から舌つきあげるように押し上げる。。

 
子供ですので、力加減はやさしく行いましょう。

どんな歯磨きしていますか?歯磨き道具と使い方などチェックポイント6つ

一日の歯磨きのうち、最低一回は丁寧にしておきたいものです。それは、寝る前の歯磨きで行うのが効果的です。

睡眠中は唾液の分泌が少なく、虫歯のリスクが高くなります。

6つのポイントをおさえて、寝かせる前にしっかり落としていきましょう。

1.落とせた?落とせてない?歯垢染めだし剤を使ってどこにプラークが残るかたしかめよう

きれいに落としたい、と思ってもなかなか落とせないのがプラークです。

歯医者さんで歯磨き指導の時にも使われている、磨き残しのプラークが染まる「歯垢染めだし剤」。これを利用してチェックを繰り返せば、かなりきれいに落とせるようになります。

歯垢染めだし剤には、液タイプ、ジェルタイプ、錠剤、綿棒の4種類あります。それぞれの特徴をみてみましょう。

液タイプ
以下の方法で使うことができます。
  • 濡らした小さな脱脂綿や綿球に液を含ませて歯に塗り、ぶくぶくうがい
  • 液のしずくをを直接口におとして広げ、ぶくぶくうがい
  • 水で薄めた液をに口に含んでぶくぶくする

★良く染まり、使い方が選べるので、子供の状況にあわせた使い方ができます。

錠剤タイプ
携帯に便利です。
  • かみ砕いて唾液と混ぜ歯に広げ、ぶくぶくうがい

★噛んで広げなければならないので、小さい子には難しいかも。

綿棒タイプ
綿棒にあらかじめ染めだし剤を含ませてあり、綿球などに含ませる手間がいりません。
  • 直接歯に塗り、ぶくぶくうがい

★個包装されていて携帯にも便利です。

ジェルタイプ
はじめてでも使いやすいです。
  • 乾いた綿球や綿棒などにのせて歯に塗り、ぶくぶくうがい
  • 口の中に直接少量落として、舌で歯にひろげ、ぶくぶくうがい

★染めたいところにつけやすいですが、液にくらべるとしっかり染まらない。

どのタイプも歯垢が赤く染まります。

個人的には、自宅で使う場合はジェルタイプをおすすめしたいです。

ジェルタイプがおすすめの理由

  1. ぺったりつくのでしっかり塗りやすい
  2. 量の調整ができるので経済的
  3. 液のように飛び散って周りが惨事になりにくい

ジェルタイプは、歯ブラシに小豆粒大を直接のせて塗ることができます。子どもの磨き残しをチェックするときは、つい塗りながら磨かないように気を付けましょう。

「染色剤依存」ということばがあるそうです。

磨き残しが心配なあまり、歯磨きの都度、染め出しをしてしまうことです。

私も一時期そうでしたが、下の順を歯医者さんで教えてもらって治まりました。

歯みがきに自信がつく染め出し剤の使い方

  1. まずふつうに歯みがき、フロス
  2. 染め出し剤を使って磨き残しを染める
  3. 鏡でどこに残るかチェック
  4. 歯みがき、フロスで染まったところを落とす

一番ふつうのやり方でしょうか。。でも、これをふつうに繰り返していると、自分のクセがわかります。

何度も同じ場所が残っていると覚えてきて、徐々に染まる場所が減ってきます。そうなると自信がついてきて、毎回染め出し剤を使いたいとは思わなくなります。

子供が自分で磨けるようになってきたら、同じようにセルフチェックをさせてみましょう。

染め出し剤を使うときの注意点!

  • 染め出し剤が衣服につかないよう気を付ける。あらかじめエプロンなどさせておくと良い。
  • リップクリームやワセリンを塗っておくと、染め出し剤が口の周りについたとき落としやすい。
  • それでもうっかり予想外の場所に染めだし剤がついてしまうことがあります。なかなか落ちないので、お休みの前夜に行うのが安心。

2.歯ブラシ、フロス、デンタルミラー!使いやすいものを選ぼう

子供用の歯ブラシはどんなものをえらんだらよいでしょうか。

子供用電動歯ブラシ

  • メーカー、商品により対象年齢が異なるので、子供にあったものを選びましょう
普通の歯ブラシ

  • 小さな子供の口にあわせて小さめのヘッド
  • ブラシのかたさは「やわらかめ」か「ふつう」
  • 板状でストレートの柄
  • 仕上げ磨き用の歯ブラシは柄が長いものが使いやすくい

電動歯ブラシを使うと、だいたい2分程度で磨き終わり、手磨きより早くつるっと磨けます。

しかし、個人的には染めだし剤で染まる部分が手磨きより多い気がします。そんな時は、無理に電動ブラシだけで頑張らず、手磨きを併用してみましょう。

歯ブラシの交換時期

  • 電動歯ブラシ…メーカーによりますが、1~3カ月でヘッドを交換
  • 一般的な歯ブラシ…二週間を目安に新しいものに交換

正しく磨いても、ブラシの先が開いていると、ちゃんと落ちないのでくたびれ損です。交換時期前でも、毛先が開いてきたら新しものに取り替えましょう。

デンタルフロス(仕上げ用)

柄の長いタイプが使いやすくておすすめです

また、デンタルミラーがあると、前歯の裏や奥歯の裏までよく見えて、特に染め出しの後に重宝します。

3.効果的な歯磨き剤をさがしてみよう!生涯の虫歯予防につながるかも

次に、どんな歯磨き剤を使うかです。

まだ小さい子供の場合は、うがいができるようになるまで、歯磨き剤の使用を控える方も多いと思います。口に水を含んで、ぐちゅぐちゅぺっ、と吐き出せるのは2~3歳ごろといわれています。

歯磨き剤に配合されている成分の虫歯予防効果などを聞くと、早くつかってあげたほうがいいのかなと、悩んでしまうことも。

ではまず、うがいができるようになったら使える歯磨き剤をみてみましょう。

フッ素配合子供用歯磨き剤
Check-Up、クリニカKidsなどなど。小児歯科など主に歯医者さんで売っているものから、市販品まで種類豊富です。

おすすめは、発泡剤、研磨剤、が少ないもの。理由は、

  • 泡がたくさん立つと、つい磨いた気分になってしまうこともある
  • 泡が立たないと、磨き残しを目で確認しやすい
  • 研磨剤も乳歯のエナメル質を傷つけてします

子供用の歯磨き剤、というと、フッ素の効果を狙ったものが多いですよね。厚生労働省の健康情報サイト「e-ヘルスネット」で「むし歯予防法」のページを見てみました。

虫歯の予防法としてあげられているのは、以下の3つです

  1. 歯みがきをすること
  2. 糖分を控えること
  3. フッ化物(フッ素)の利用

昔から言われ続けている、1と2以外では、3のフッ素だけでした。

まだうがいができない子の歯磨き剤、どうしよう

歯磨き剤のフッ素濃度は、薬事法1000ppm以下と決められています。まだ吐き出すことができない子供向けに、に500ppm、100ppmの商品も販売されています。

しかし、低濃度だから吐き出さなくても危険性はない、と聞いても、小さな子に毎回飲み込ませるのには抵抗がある方もいるかもしれません。

うがいがまだできない子には、フッ素が歯磨き剤がベストの選択なのか?それしかないのかな、と悩むところです。

そこへ、最近フッ素ではなく乳酸菌の歯磨き剤がでてきました。

ブリアン(Brian)
乳酸菌であるBLISM18(ブリス菌)を配合し、口の中に善玉菌を定着させ虫歯菌を抑制する効果が期待される粉状の歯磨き剤

ニュージーランドの大学で、虫歯になりにくい子供たちについて研究していたところ、その子供たちの口の中からみつかった乳酸菌がBLISM18(ブリス菌)です。

BLISM18は、海外(ニュージーランド、米国、カナダ、オーストラリア、フィンランド、スウェーデンなど)で特許も取得されています。

BLISM18が産生する抗微生物タンパク質はう蝕(虫歯)の原因として知られるミュータンス連鎖球菌を抑制する働きがあり以下の国で特許を取得しています。

プロバイオティクスというと腸内環境の改善で有名ですが、乳酸菌であるBLISM18も同じように、ミュータンス菌の働きを抑止する生きた微生物(=プロバイオティクス)です。

生後1才7カ月から2才7カ月にかけては、最もミュータンス菌に感染しやすい時期であると言われています。

そこで、早い時期にBLISM18を口に住まわせれば、虫歯菌であるミュータンス菌の増加を防いで、大人になってからの虫歯予防にもつながるのでは?という効果が期待されているのがブリアンです。

ブリアンの使い方

  1. ガーゼや歯ブラシにつけて磨く
  2. 磨き終わったら唾液を出す

まだ出たばかりでBLISM18の虫歯予防効果にお墨付きがないことから、日本では歯医者さん経由ではなく、主にネットなどの口コミで広まっています。

歯磨き剤としては価格が高い、2カ月以上の継続使用からの購入とお財布には厳しいです。

しかし、期待通り定住してくれてミュータンス菌を減らす効果があるなら、一生の虫歯予防につながるよい買い物かもしれません。

ただし、どんな歯磨き剤をいつから使うにしろ、まずは歯磨きできちんとプラークを落とすことが虫歯予防にとって最も大切です。

4.歯ブラシの使い方を確認!ブラシが直角にあたっていないと落とせません

歯ブラシの先端は歯の面に対して直角に当たっていないと、よく落ちません。

歯ブラシの使い方

  • 軽く細かく動かし、ブラシの先端がそれぞれの歯の面に直角に当たるように角度をつけます

奥歯の裏に当てるときは、子供に「エ」の口をさせましょう。 唇が奥にひきやすくなるので、奥歯に歯ブラシが当てやすくなります。

なかなかプラークや染め出し剤が落ちない場合

  1. 歯ブラシの毛先先端が直角にあたるか確認してみましょう。
  2. 歯ブラシの毛先が開いている可能性があります。歯ブラシを新しいものと取り替えましょう。
  3. 歯ブラシ以外(フロス、綿棒、つまようじ、濡れタオルなど)を使ってみましょう。
  4. それでも落ちないときは、無理せず歯医者さんで見てもらいましょう。
  • 落ちないからといって力を入れると、痛くて仕上げ磨きが嫌いになってしまうこともあるので、気を付けましょう。

5.歯磨きは結局何分やればいいの?きれいに落とせばおわりです

唐突ですか、みなさん歯磨きにかける時間は、どのくらいですか?昔からよく3分間磨きなさい、といわれていますが、実際歯医者さんに聞いても様々ではないでしょうか。

子供の虫歯で受診した、ある歯医者さんで言われました。

歯は立体。歯ブラシをあてる面を数えてみましょう。
子どもの乳歯は20本のうち、8本が臼歯。臼歯は一本あたり5面、他は4面としても合88面。
一面あたり5秒かけたとして、磨くだけで7分以上必要です。

ようするに、歯磨き時間(その頃は3分くらいでした)が短すぎ、というお叱りでした。

その時は結局、全部で15分かけることを目標(!)として歯磨きしなさいと言われました。朝晩二回、子供二人分なら仕上げ磨きに、毎日一時間割かねばならないことになります。

しかし、子供を虫歯にしてしまったので、素直に歯医者さんに言われた通り時間をはかり丁寧に磨きました。

そして、一か月後。

検査で口の中の状態が非常に改善している、と言われました。同時に、今までそうとう雑な磨き方だったんだなと、気付かされました。それからは、毎回の受診で、時間の件は問われなくなりました。

よく磨くとは、よく歯垢を落とすこと。歯磨きにかかる時間は、きれいに落とした結果、何分かかったかなので、人それぞれです。

ちなみに、ブラウンの電動歯ブラシには全体が2分で終わる使用説明書がついています。歯を上下、左右に4列に分割して、一列あたり内外嚙み合わせ面の3面に分け、一面につき10秒で一列30秒、4列全部でちょうど2分です。

我が家では今、自分で歯みがき、フロスさせて、親が仕上げ磨きと仕上げのフロス…で、やはり15分ほどかかっております。

6.うちの子、ろくに歯磨きをさせてくれない…子供を歯磨き嫌いにしないコツ

仕上げ磨きのとき、家じゅう大騒ぎになることはないでしょうか。

  • 仕上げ磨きを遊んでもらうのと勘違いして大はしゃぎ
  • 逆に嫌がってぎゃーぎゃーと逃げる

騒がしくてかないません。

そんな時は、子供を歯磨きしなきゃ!という気持ちにさせる、歯磨き絵本が役に立つかもしれません。何冊かご紹介します。

タイトル 作者 出版社 対象年齢
ノンタンはみがきはーみー(赤ちゃん版ノンタン) きよのさちこ 偕成社 1才~
げんきえほん (6) おかしだいすき いもとようこ 岩崎書店 2才~
わにさんどきっはいしゃさんどきっ 五味太郎 偕成社 5才~

絵本の外にも、NHKテレビの「はみがきじょうずかな」を一緒にみたり、しまじろうの歯磨きDVDなどの動画も楽しくて良いです。

テレビの中の子をさして、上手だね、などと声をかけたりすると、負けじとやる気がでることも。

子供の好きな音楽をかけてあげると、聞き入っておとなしくなったりします。歌をうたってあげたり、即興でお話しをきかせたりすると親子とも楽しめます。

もし、大きく(小学校中学年くらい?)なって、もし歯磨きを怠けるようなことがあったら…ひどい虫歯の写真をみせてあげて、こうなりたくない!と歯磨きしなきゃという気持ちにさせる手もあります。

歯みがきがイヤ、よりも、虫歯がイヤ、へ誘導しましょう。

生まれつきの歯の質って関係あるの?歯の質を補う2つの虫歯予防方法

歯医者さんなどで、歯の質が弱い、というの聞いたことないでしょうか。

虫歯になりやすい人の中には、もともと体質的に歯の質が弱いタイプの方もいます。

場合は、以下の方法を検討してみましょう。

【方法1】フッ素で歯を強化!フッ素塗布+フッ素入り歯磨き剤などを併用

歯磨き剤えらびのところでもあげました、フッ素です。フッ素は歯の質を上げ虫歯を防ぐために、どのように作用するのでしょう。

フッ素の虫歯予防効果とは

  1. 脱灰を抑制する
  2. 再石灰化をうながす
  3. プラークの中の細菌に酸をつくるのを抑制する

また、歯医者さんで塗布してもらうものと、自宅で歯磨き剤などとして使うものは、濃度に違いがあります。併用することで、虫歯予防の効果が高まります。

  • 歯科医で行うフッ素塗布:フッ素濃度9000ppm程度。歯質を強化する(歯を硬くする)効果が期待できます。
  • 自宅でも使えるフッ素配合の歯磨き剤:薬事法でフッ素濃度1000ppm以下と決められています。継続して使うことで、虫歯菌が酸を作る働きを抑制し、歯の再石灰化を促進する効果が期待できます。

歯磨き剤に含まれる低濃度のフッ素は「歯の再石灰化の促進」「酸の産生を抑制する」効果があります。
「フッ素塗布」に使用されるフッ素は、濃度が高い為「歯質の強化」の効果が期待でき、特に生えたばかりで未成熟な乳歯や永久歯には効果的です。

歯医者さんでの塗布は、だいたい3~6カ月に一度、永久歯が生えそろうまで継続して定期的に塗布します。

フッ化物歯面塗布は単に1回受けても効果は得られません。年2回以上定期的に継続して受ける必要があります。

また、歯が生えてきた直後に塗るのが一番効果的といわれています。

歯が生えた後、唾液中に含まれるカルシウムが歯に付きさらに硬くなります。だから生えて間もない時期の歯は、まだ十分に硬くなっていないためむし歯になりやすいのです。フッ化物は、歯を硬くする作用があり、乳歯・永久歯に関わらず生えた直後に塗るのが最も効果的です。

定期健診の時に、虫歯や歯並びのチェックとあわせて、フッ素塗布をされる歯医者さんもあるので、かかりつけの歯医者さんに聞いてみましょう。

フッ素配合の歯磨き剤を使うほかに、自宅で低濃度のフッ素を歯に塗布する方法もあります。

レゴビーノ
低濃度(100ppm)フッ素配合液体スプレー
  • 歯をきれいにした後、歯ブラシやガーゼに噴霧して歯に塗布します

口をすすぐ必要がないことから、赤ちゃんからでも使えるそうです。おうちでのケアにプラスしたいときは、歯医者さんや歯科衛生士さんに相談してみましょう。

【方法2】 シーラントで虫歯になりやすい溝をあらかじめ埋めておく

シーラント
歯の溝など虫歯になりやすいところをあらかじめプラスチック樹脂(虫歯の治療に使われる白い詰め物)で塞いでおく予防法

特に、六歳臼歯(第一大臼歯)は溝が深くブラシの毛先が届きくいので、生えてきたらすぐに処置されることが多いです。六歳臼歯以外にも、生まれつき溝が深い歯などに処置されることがあります。

シーラントは白色のほかに、ピンク色もあります。色付きだと、処置済みがわかりやすく、欠けてしまったときに気が付きやすいです。

数年はもつものですが、欠けたり割れたりすると、そこから虫歯になりやすいです。 シーラントの処置をした歯は、仕上げ磨きの時に欠けなどないかチェックしましょう。

できてしまったその虫歯。進行の様子と治療の仕方をみてみよう

年齢によって虫歯になりやすい歯があります。

年齢 虫歯になりやすい場箇所
2歳ごろまで 上の前歯の隣の歯の唇側
3歳ごろまで 上の前歯の隣の歯の隣接面(歯間)
3歳半ごろまで 上下の臼歯の噛み合わせ面
3歳半以降 上下の臼歯の隣接面(歯間)

歯は一番外側のエナメル質の下に象牙質があり、その下にに歯髄(神経)があります。

虫歯は、歯のどこまで進んだかによって、C0~C4の段階にわけられます。

C0:

C0 エナメル質に白斑ができる。虫歯の穴はない。再石灰化により修復する可能性あるので経過をみる
C1 エナメル質に虫歯の穴ができる 虫歯の痛みはほとんない これ以上進行しないように治療
C2 象牙質まで虫歯が到達 冷たいものがしみたりする 象牙質はエナメル質より柔らかいので進行が速い すぐ治療が必要
C3 歯髄(神経)に虫歯が到達 歯髄炎となりとても痛い 神経をとる治療が必要なことも
C4 歯冠の部分が無くなる 歯髄(神経)が死んでしまったので、もう痛くない 永久歯の歯並びの為に歯根(しこん)を残す治療をする場合があるが、神経の死んだ歯はとても弱い

神経まで達してしまうと…細菌が根の先に進み、あごの骨のなかで炎症をおこす危険性がある

子供の虫歯は進行が早く、頬が腫れて小児歯科へ連れて行ったらすでに神経に達していたなんてこともあります。

参考に、C3以降の虫歯の進み方を簡単にまとめました。

1.歯髄炎
虫歯が神経(歯髄)にまで達すると歯髄炎となります
2.歯髄壊死
歯髄炎をそのままにしておくと神経(歯髄)が死んでしまし痛みは感じなくなります
3.根尖性歯周炎
骨の中まで炎症が進むと根尖性歯周炎と呼ばれる状態になります。歯茎が腫れて膿んだりします

いざ治療、となると口に器具をいれたりするので、子供の協力が不可欠です。

予防のためにも定期健診を受けて、歯医者さんで口を開けるのに慣れておいたほうが良いと思います。

また、歯医者さんは、子供にとって見慣れない、耳慣れないものでいっぱいです。

診察の待ち時間などに、お医者さんは何を使って何をしているのか、簡単にでも説明してあげると安心かもしれません。

正しい歯磨き方法で虫歯は防げる!毎日コツコツ頑張っていこう

生え変わりの時期、子どもの歯は特に油断できません。虫歯は、本人は痛がるし治療も痛い、出費も痛いの三重苦です。

保護者から子へ、効果的に歯を守る方法を教えたいものです。

仕上げ磨きは、保護者自身の歯磨きや生活習慣を見直すよい機会ととらえてみましょう。大人の歯と口にも有効な、思わぬ発見に出会えるかもしれません。

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