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待機児童が解消すると、存続が危うくなる!無認可保育園の現状

2014/03/21

「待機児童ゼロを目指します!」と声高に演説する政治家の方がいますよね。待機児童ゼロというのは、働くパパやママにとってはありがたい政策。実際、待機児童って減っているんでしょうか?

横浜市の場合を例に取ってみましょう。待機児童のピークが2010年ごろ、1500人強の待機児童がいましたが、認可保育所の増加や保育事業の強化で年々待機児童は減少しました。

2012年には180人弱、そして2013年にはついに待機児童0人を達成したそうです。しかし、これはあくまで「待機児童0人」。認可保育園待ち0人ではないんです。

やっぱり認可に入れたい

保育園には大きく分けて2種類あります。一つは自治体の認可を受けている認可保育園。一定の基準を満たしています。もう一つは認可外保育園。認可の基準には届かないけれど許可されている保育園です。

一番の違いは「保育料」だと言えます。認可保育園は世帯の収入等に応じて保育料が変わるものの、比較的安価(2万〜3万程度)であるのに対し、認可外では同じ月齢で比べても、5万円以上というケースが多いです

同じ時間保育園に預けるのに、保育料に倍近い差が生まれる。だからママやパパ達は、認可保育園に入れる事にこだわります。勿論、認可条件(園庭の広さ、給食など)に魅力があるから、という方も中にはいるでしょう。

認可に入れない場合はどうするの?

認可保育園に入園できなかった場合は「空き待ち」となります。しかしその間もパパやママはお仕事や介護などで忙しいですから、どこかの施設に子供を預ける必要があります。

そんな時に、一時的に認可外保育園に入園させるケースが殆どでしょう。働かないわけにはいかないですものね。保育料が高くても、数ヶ月、数年待てば認可に入れる。そう思って入園させます。

大抵、認可保育園に申し込みをしつつ、滑り止めで認可外に申し込むという人が多いですね。ですから、認可保育園の受付が始まる年末から1月、2月頃から、認可外保育園には新入園生が増えてきます。

受かったらすぐ転園!

年明けから入園した子も、数カ月後の認可保育園合否で合格がわかれば、4月で転園となります。やっと保育園に慣れてきた頃に、すぐ転園。でも、ママやパパはバンザイですね!

認可外保育園は、4月を境にぐっと園児の数が減る事になります。それは毎年のことなので、寂しいけれど、と思いつつ送り出してあげていることでしょう。しかたのないことです。

認可保育園が増える弊害

待機児童ゼロに向けて、自治体は認可保育園を増設したり、幼保一元化と称して幼稚園に保育園を併設したりと、様々な策を練って、実現させてきました。だからこそ待機児童は減っています。

しかし、それまで認可保育園の待機児童に対する受け皿として役割を担っていた認可外保育園は、認可待ち児童の受け入れが減ってしまいますから、それまで得ていた保育料収入がなくなりますよね。

現状、認可外保育園の中には、認可待ち児童の減少により経営が立ち行かなくなり、閉園に追い込まれる園もでてきているそうです。思わぬ所に弊害がでてきています。

認可外保育園が生き残るには

24時間保育を実施している園もあります。夜間に働く職業のママやパパの強い味方ですね。また、認可保育園よりも遅くまで保育を実施している園は、残業の多い家庭に好まれます

こうして、保育時間の拡大や制度の差別化を図ることは、認可外保育園が生き残るための大きな策となりますね。認可保育園の保育時間じゃ足りない!というニーズに応える事は大切です。

認可外保育園は、認可保育園と比べると小規模な場合が多く見受けられます。マンモス保育園では年齢ごとにクラス分けされていますが、少人数の保育園では、それがありません。

クラス分けがないと、0歳の赤ちゃんから年長のお兄さんまでが、同じ部屋で過ごす事が多くなります。そうすると、自然に赤ちゃんを気遣う心が身につきます。これは小規模な保育園ならではですね。

また、人数が少ないからこそ、保育士さんのこだわりが強い園になることも。私の子供が通う認可外保育園では、園だよりは手書きコピーしたものを、保育士さんが色鉛筆で一枚一枚色を塗ってくれます。

教育に力を入れる園もあります。国旗かるたをおぼえたり、英語の練習をしたり、早いうちから計算練習をしたりと「脳を使う」事に重点を置いている園というのも存在します。

私達にできることは、値段だけに重点を置かず、「子供に何を与えたいか」「自分達に必要なものはなにか」を見極めて、認可、認可外にこだわらずに保育園を選ぶことではないでしょうか。

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