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子供が将来の夢を叶えるかは、マシュマロを我慢できるかで決まる!?

2014/08/11

マシュマロ・テスト。この言葉を聞いたことはありますか?これは1960年代後半に、スタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミッシェル氏が、4歳の子供たちを対象に行った心理実験のことです。

その内容はいたってシンプル。子供たちに、マシュマロ1つをすぐに食べるか、それとも15待って2つ食べるかという選択肢を与えるというもの。実験の担当者は、マシュマロ1つを置いて部屋を出ます。部屋には子供1人です。

実験担当者が部屋に戻ってくるまでの15分間、マシュマロを食べずに待っていることができたら、マシュマロを2つ手に入れることができます。もし待てなければ、食べる前にベルを鳴らし、マシュマロを口に運ぶだけです。

マシュマロの誘惑は手ごわい

ほとんどの子供たちは、マシュマロが気になってしまうようでした。コロコロした形。口に入れると広がる柔らかい甘さ。そんなマシュマロのことが頭から離れません。そして、そういった子供たちは15分待つことができず、マシュマロを食べてしまいました。

しかし、15分待つことに成功し、マシュマロを2つ手に入れた子供たちもいます。どのようにして、マシュマロの誘惑に打ち勝ったのでしょうか。待つことに成功した子供たちは、マシュマロで頭をいっぱいにしないようにしたのです。

例えば、マシュマロが視界に入らないように、手で目を覆うようにする子。マシュマロから目が離せなくても、ベルを鳴らさないように遠くへ置く子。中には、食べたい気持ちをなんとか抑えようと、マシュマロを舐めて我慢した子もいたそうです。

マシュマロ・テストと同じような実験に参加している子供たちの様子が、動画で公開されていました。4歳の子供達にとって、マシュマロの誘惑はなかなか手ごわいようです。でも、子供たち頑張っています。

15分待たずに、マシュマロ1つを食べた子供の方が多い結果となりました。でも、どの子供たちもマシュマロを2つ手に入れるため、すぐにマシュマロへ手を伸ばすのではなく、我慢しようと頑張りました。「結局は食べてしまったのだから同じでしょ?」と思うかもしれません。しかし、15分待てなかったにしろ、この少し待てたかどうかも大切なことだそうです。

マシュマロ・テストは人生に何度も現れる

このマシュマロ・テストは、子供たちがどのように自分をコントロールして、欲求を先延ばしにするかだけではなく、子供たちの将来を垣間見る方法としても役立つと、この実験の研究者は考えています。

ウォルター・ミッシェル氏は、この実験から約10年後、マシュマロ・テストに参加した子供たちについて調査しました。調査の結果、マシュマロ・テストで、どのくらい待つことができたかということが、成長した子供たちの生活に違いをもたらしていることが分かりました。

長く待てた子供たちは、学校の成績がよく、友達も多くて、ストレスにも上手く対処し、生活を送っていました。しかし、1分以内にベルを鳴らしてしまった子たちは、家庭や学校での問題行動が多く、キレやすいという印象を周りに与えているようでした。

このような違いは、子供たちが人生に現れるマシュマロを、どのように扱ってきたかという結果からきているようです。ミッシェル氏は、1つのマシュマロを我慢して、2つのマシュマロを手に入れるためには、いかにマシュマロを頭の中から追い出すかという作戦で決まるとしています。

夢を叶えるために必要なこと

ベストセラーとなった「スタンフォードの自分を変える教室」の著者であるケリー・マクゴニガル博士は、著書のなかで意志力について述べています。マクゴニガル博士によると、自己コントロールを決定する意志力は、1日に使える量が決まっているそうです。

意志力なんて精神的な問題だと思っている方は多いと思います。私自身そうでした。しかし、マシュマロ・テストやマクゴニガル博士の著者から分かるように、どうやら歯を食いしばることよりも重要なのは、限られた意志力のなかで、いかにして誘惑を払いのけるかという作戦です。

例えば、マシュマロを見ないことや、ベルを遠くへ置くこと、舐めるだけに止めること、が必要となります。私たち大人は自身の経験から、夢を叶えるための道に、いくつもの小さいマシュマロが転がっていることを知っています。

最後に多くの、そして価値あるマシュマロを手に入れるためには、脇道に落ちている小さなマシュマロに気をとられないよう気をつけなくてはいけないのです。

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