マイコプラズマ肺炎の知るべき症状や感染力、登園について

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2016/01/22

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冬は、夏とは違った病気が流行しはじめます。空気が乾燥しはじめ、換気もあまり行わなくなる時期には、インフルエンザをはじめとする重症化しやすい感染症がはやるため、小さな子どものいる家庭では不安がつのりますよね。

赤ちゃんが感染すると入院するほど悪化することもあるRSウイルス感染症などは、最近注目されつつあります。またノロウイルス・ロタウイルス感染症は、毎年大きな流行があってニュースになっていますね。

そんな中で、小さな流行を繰り返しているのにあまり知られていない病気があります。それがマイコプラズマ肺炎です。乳児ではあまり重症化しにくいのですが、幼稚園児くらいから感染することが増えてきます。

知名度は高くありませんが、小さな規模での流行が起きさらに家庭内で蔓延してパパママを苦しめることも少なくない怖い病気のひとつです。また学校感染症にも指定されています。

この機会にマイコプラズマ肺炎について調べてみましょう。


近年流行しているのに知名度が低い、マイコプラズマ肺炎の危険

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秋から冬にかけて流行する病気はいろいろありますが、マイコプラズマ肺炎はインフルエンザなどにくらべてあまり知られていませんよね。でも、確実に毎年流行を繰り返しています。

【マイコプラズマ肺炎の症状】発熱に続く激しい咳に気をつけて!

マイコプラズマ肺炎は、細菌性の肺炎の一種です。肺炎マイコプラズマという細菌が原因で起きる肺炎で、子どもから大人まで感染します。一般的な肺炎とはちょっと異なる病気です。

一般的な肺炎は重症、というイメージがありますが、マイコプラズマ肺炎は感染したら入院治療が必要、という病気ではありません。そのため、一般的な肺炎とは別の病気として区分されています。

一般的な肺炎は、肺炎球菌という細菌が原因で起こります。マイコプラズマ肺炎を引き起こす細菌はバクテリアの一種で、症状もゆっくり進行しますし、発熱も比較的軽めです。昔は肺炎とは異なる肺炎ということで、”異型肺炎”と呼ばれていました。

とはいえ、マイコプラズマ肺炎も悪化すれば重症化します。軽い病気というわけではなく、重症化する可能性があることを十分理解して、しっかりケアしましょう。

マイコプラズマ肺炎は、こんな症状が特徴です。

  • 発熱
  • 頭痛
  • 全身のだるさ
  • せき
  • 鼻水・鼻づまり

潜伏期間は2、3週間と長めです。しかも、潜伏期間中も他人に感染させてしまう可能性があると言われています。発症すると、まずは発熱から症状が出始めます。

発熱は人によって異なります。39度を超える高熱が出る人もいれば、微熱が続く人もいます。発熱のあとで、もっとも特徴的な症状である咳が出始めます。

マイコプラズマ肺炎の咳は、痰がからまない、かわいた咳が特徴です。コンコンと立て続けに咳が出てとまらず、胸が痛くなることも少なくありません。さらに激しい咳は非常に長く続きます。

発熱や倦怠感などほかの症状が軽快したあとでも長く続き、3週間、4週間続くことも珍しくありません。治りかけのころになって、かわいた咳から湿った咳に変化していきます。大人の場合は、最初から少し湿った咳が出ることもあります。

また、小さな子が感染した時の特徴として、鼻水などの鼻症状も挙げられます。中学生以上の子どもや、大人ではあまり見られない特徴といわれています。

マイコプラズマ肺炎は、年齢が高くなるほど重症化するという特徴があります。幼稚園から小学校低学年くらいの子に多く発症しますが、パパやママにもうつる可能性が大いにあります。

マイコプラズマ感染者数のグラフ

夜眠れないほど激しい咳が3週間以上続く…感染した実体験を紹介

実際に、私も3年ほど前、マイコプラズマ肺炎にかかったことがあります。マイコプラズマ肺炎に感染した人が我が家を訪問し、応対した私がうつされてしまいました。

まずは39度近い高熱が数日続き、その後も体のだるさと微熱が延々続きました。さらに高熱の途中からコンコンというかわいた咳が出るようになりました。体が温まると悪化するのか、夜になると激しく咳き込み、眠れないほどでした。

病院に行ったところマイコプラズマ肺炎と診断され、薬をもらいましたがまったく効かず、結局3~4週間ほど激しい咳に悩まされました。私に感染させた張本人にその後話を聞いたところ、その人も薬がまったく効かず、3週間苦しんだそうです。

子どものマイコプラズマ肺炎がパパママに感染すると、長く苦しめられる可能性があります。潜伏期間も長いので、幼稚園や学校など、周辺の感染情報をしっかりチェックして、流行がスタートしたら注意してくださいね。

また、比較的症状が軽い肺炎といっても、もともと呼吸器系に病気を持っていたり、無理をしたり、免疫力が落ちていると重症化するケースもあります。重い気管支炎や肺炎に発展することもある病気です。私もその後、咳喘息が続きました。

昔は、マイコプラズマ肺炎はオリンピックイヤーに流行する風邪の一種と言われていました。たしかに1984年と1988年に大流行するなど、特徴的な流行が見られました。私の母も何度か苦しめられていたのを覚えています。

しかし、最近ではオリンピックイヤーを問わず流行するようになってきています。全国的な流行ではなくても、地域的・局地的な流行も起きています。

今年もどこかで流行するかもしれない、と考えて、しっかり予防したいですね。

感染した時の、園の出席停止と登園許可について…医師に相談

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マイコプラズマ肺炎は、「学校感染症」と呼ばれている感染症のひとつで、第三種感染症です。学校感染症とは、「学校において予防すべき伝染病」のことで、法律で定められています。幼稚園や保育園も、学校感染症に従って出席停止や登園許可となります。

学校感染症は第一種、第二種、第三種の3つに区分されています。学校感染症は第一種、第二種、第三種の3つに区分されています。

第一種感染症
重篤な感染症で、完治するまで入院治療が行われるため、完治まで登園が許されていません。
第二種感染症
発症から登園までの期間が定められています。
第三種感染症
団生活で感染が広がりやすい病気で、医師が「ほかの人に伝染するおそれがない」と判断すれば登園できます。

マイコプラズマ肺炎は、第三種感染症に属しています。よって、医師が「ほかの人に伝染するおそれがない」と判断すれば登園できます。

マイコプラズマ肺炎は、流行の状態や症状をみて診断されます。検査もあるのですが非常に時間がかかります。簡易検査はあまり精度が高くないとも言われているので、流行時でなければマイコプラズマ肺炎とわからないこともあります。

マイコプラズマ肺炎に似た症状で、激しい咳が続く病気には、百日咳やRSウイルス感染症などが挙げられます。百日咳は四種混合ワクチンを接種していればかかることはまずないのですが、接種していない子は感染する可能性があります。

百日咳・RSウイルス感染症は、どれも非常に激しい咳が続き、赤ちゃんは危険な状態になることもあります。たかが咳とあなどらず、他の病気の可能性や、気管支炎・肺炎など重症化するケースもあることを考えて、病院で診察を受けましょう。

マイコプラズマ肺炎に感染しても、軽ければ早めに登園が認められることもあります。その場合も咳が残ることが多いので、周囲の人にうつしてしまうリスクを減らすためにもマスクをつけて登園しましょう。

マイコプラズマ肺炎に感染した時の「対処」と「家庭でできるケア」

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マイコプラズマ肺炎に感染したら、病院ではどんな治療が行われるのでしょうか。また、家庭でできる重症化させないためのケアについてまとめてみました。

マイコプラズマ肺炎の治療…感染時に処方される抗生物質

マイコプラズマ肺炎と診断されると、専用の治療薬が処方されます。マイコプラズマ肺炎は細菌によって引き起こされる病気なので、抗生物質が使用されます。しかし、マイコプラズマ肺炎に効果を発揮する抗生物質はごく一部だそうです。

普通の風邪でも抗生物質を処方されることは多いのですが、こうした薬では効かないことも少なくありません。薬が効果を発揮すればかなり早めに症状は軽快します。

抗生物質などの薬が効かない、耐性菌に感染する場合もある!

私が以前にかかったマイコプラズマ肺炎は、耐性菌と呼ばれる抗生物質が効かないタイプで、薬を飲んでも症状が全く改善しませんでした。耐性菌が流行している場合は病気が長引く傾向になるので注意が必要です。

特に、大人にくらべ子どものマイコプラズマ肺炎には、抗生物質が効きにくいという説もあるそうです。年齢があがるほど症状が強く出やすいそうなので、年長さん以降の子どもは注意して様子をみましょう。

最近は耐性菌によるマイコプラズマ肺炎が増えているという説もあります。薬が効かない場合は、自然に治るまで待つしかありません。症状がおさまるまで安静にし、無理をさせないことが大切です。

感染時のおうちケア…水分補給と安静で体力を落とさない!

マイコプラズマ肺炎に感染したら、しっかりと水分補給してあげましょう。咳が激しいと食欲が落ちることもありますし、胃がとっくり状でわん曲していない幼児は咳き込むだけで吐いてしまうこともあります。

食欲が落ちている場合は、のどごしがよくて刺激の少ないメニューを食べさせてあげましょう。

  • ゼリーやヨーグルト
  • 茶碗蒸しや玉子豆腐
  • 野菜スープやポタージュなど

寒い季節に流行ることが多いので、しっかりと栄養をとって体を休ませたいですね。家族への二次感染を防ぐためにも、家族も栄養あるものを食べ寝不足にならないように気をつけましょう。
食べやすい食べ物

小さな子どもの場合は重症化しないことも多いのですが、夜眠れないほどの咳が出たり、咳のために胸が痛くなるなどして体が弱って来ることもあります。体が弱ると免疫力も低下してしまいます。

マイコプラズマ肺炎が流行するシーズンは、インフルエンザやRSウイルス感染症、溶連菌感染症なども流行します。マイコプラズマ肺炎と同時感染することも多いので、咳以外の症状や熱の再発などに注意しながら経過を見ましょう。

一般的な風邪と診断されても、咳が続いて止まらない・薬がまったく効かないといった特徴がある場合は、風邪ではなくマイコプラズマ肺炎かもしれません。おかしいな、と思ったら、もう一度病院で診察してもらいましょう。

マイコプラズマ肺炎の予防策…手洗い・うがい・マスク習慣!

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マイコプラズマ肺炎は秋から冬にかけて流行します。春先くらいまでは流行が続くため、冬が終わっても注意が必要です。保育園や幼稚園など、集団生活をしていると病気をもらってくる機会も増えます。

園での集団生活で流行しやすい…感染経路を知って予防しよう

最近は大流行するよりも、狭い範囲内で流行することが多いと言われています。そこで、幼稚園や保育園など、咳き込んでお休みしている子が増えてきた場合は要注意ですね。

マイコプラズマ肺炎が流行するシーズンはインフルエンザやロタウイルスなど冬の重い風邪が流行するシーズンでもあります。基本的には手洗い・うがいをこまめに行うことが何よりの予防策です。

マイコプラズマ肺炎は、飛沫感染と接触感染で広まります。

感染経路

飛沫感染
咳やくしゃみの際にウイルスや細菌が混ざった飛沫が飛び、これを吸いこむことで他人にうつしてしまう感染経路です。
接触感染
保菌している人が触れた場所にさわることで菌やウイルスがうつる、という感染経路です。

マイコプラズマ肺炎は気管支系の病気ですが、接触でも感染します。うがいだけでなくこまめな手洗いもしっかり習慣づけたいですね。

マイコプラズマ肺炎は、水ぼうそうのウイルスやインフルエンザウイルスのように強い感染力を持っているわけではありません。でも、幼稚園や保育園のように接触が濃厚な集団では流行しやすい環境になります。

潜伏期間も長いため、だらだらと病気が続くことも考えられます。マイコプラズマ肺炎が流行していなくても、同じ時期はインフルエンザやRSウイルス感染症、溶連菌感染症なども流行することを考えてしっかりケアしましょう。

最近では、こういった流行性の病気を防ぐために、流行前からシーズンに入るとマスク着用を励行する幼稚園や学校もあります。マスクができる年齢の子なら、冬場はマスクをつけさせましょう。

一度かかってもまた感染する!以前にかかっていても油断しないで

子どもが感染したり、子どもの幼稚園や保育園で流行しているようならパパもママも予防策をとりましょう。特に子どもの看病中は、マスクをつけておきましょう。

大人はあまりかからないと言われていますが、私の周囲では大人もよく感染しています。昨年は、年配の友人がマイコプラズマ肺炎にかかり、咳のせいでなんとあばらを骨折してしまいました。大人の方が重症化する傾向にあるようです。

さらに、マイコプラズマ肺炎は一度感染するとある程度抗体ができるとされていますが、水ぼうそうやおたふく風邪のように生涯続くものではありません。また感染する可能性があります。抗体が有効な期間は人によってさまざまです。

私は3年前に1度感染しましたが、その6年前、今から9年ほど前にも感染しています。9年前に感染したときは、熱も咳も激しくて苦しんだ覚えがあります。

一度かかっていても油断せず、また感染する可能性があることを十分理解しましょう。

本当の肺炎まで悪化させない!決め手は早めのケアと予防策

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幼稚園や保育園に入園すると、これまで温室育ちだった我が子もさまざまなバイ菌にさらされていろいろな病気をもらってきます。乳児湿疹と突発性発疹くらいしか病気を経験していない、という子には、まさに試練の時期ですよね。

ママも、あまりにいろいろな病気をうつされてくるので不安になってしまうことも多いでしょう。初年度は、休んでいた時期の方が多い、というママ友もいました。

それまではあまりよく知らなかった感染症に子どもがかかることも多く、マイコプラズマ肺炎もそのひとつです。肺炎と聞くとあせってしまいますが、普通の風邪のようにケアすれば、本当の肺炎になるなど重症化することも稀です。

しかし、家庭内で二次感染したり、薬が効かない耐性菌に感染しているケースもあります。

かかってしまったら、ほかのお友だちにうつしてしまうことも多い病気「マイコプラズマ肺炎」油断せず、病院で診察を受けながら安静第一で過ごしましょう。

みんなのコメント
  • Rさん

    マイコプラズマかなぁと言われそれに対する薬はもらっているものの、高熱が下がり、微熱が続くのにもかかわらず、検査をしてくれないのはどーしてでしょう?病院は3院行っています。8歳息子です。

    • 5歳のママさん

      うちもそうでした。普通の抗生物質では効かず熱とせきがひどくなり再度受診したら、おそらくマイコプラズマだろうとのことで薬の変更のみで検査されませんでした。すぐに熱は下がりましたが、なぜ調べないのか気になりネットで調べたところ簡易検査はあまりあてにならず、血液検査には日にちがかかってしまうとの事でしたが、、

  • 中2の反抗期娘さん

    私も、今、マイコプラズマ肺炎だろうといわれています。ですが「熱が上がったら来てね。」とのことで、検査をまだしてくれていません。元々、小さい子がかかる病気だとおもっていたのて、ビックリしています。

  • 中学2のF.Hさん

    私は風邪から熱が出てその後激しい咳におわれています。起きていても横になっていても咳がひどくて苦しいです。元々喘息持ちなので秋などに風邪をひくと、咳喘息になってしまいます。これはマイコプラズマ肺炎なのでしょうか?

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