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競争をさせない教育では育たない?!子供の競争心はどう育てる?

2015/02/01

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元々が負けず嫌いな性格で、何でも一番じゃないと気が済まない子の場合は、比較的自己主張が激しく、周りのお友達との衝突も多くなりがち。そのため、育てにくさを感じているママも多いことでしょう。

その点、「うちの子、負けても全然平気気にしていないみたい。」と感じたり「一番になりたい!とかいう気持ちが全然ないみたいなんだけど…。」とママたちが感じるほど、あまり勝つことにこだわらない子の場合は、子育てする分には案外「ラク」な側面があります。

それは、何事にも執着がなく、「諦めが良い」ことによる「扱いやすさ」から来るもの…。でも子供が大きくなってくるにつれて、「この子、このままで大丈夫かしら?」と不安に感じるママが多いように思います。

必要以上の競争心を植え付けるような教育に代わって、「大事なのは勝ち負けではない。」「子供たちの間で差がつかないように。」という考え方が重要視されている今日、競争心というのは自然に芽生えてくるものでもないのかもしれませんね。

最近の運動会はつまらない?

私たちが子供の頃、運動会と言えば足の速い子はヒーロー(ヒロイン)になれる絶好のチャンス。リレーの選手に選ばれることが一種のステータスでもありました。

でも最近、園の運動会を見ても、小学校の運動会を見ても、「ガチンコ勝負」が見られなくなったように思いませんか?かけっこという種目はあると言っても、前もってタイムを測り、当日は似たような走力の子たちを並べて「よーいどん!」

リレーも、例えば紅白対抗の場合、紅組と白組とであまり差がつかないような組み分けがされている場合が多く見られます。運動の苦手な子やその子の保護者の立場からすれば、嬉しい気遣いを感じられるようなこれらの対応も、運動の得意な子や「勝ちたい!」と思っている子にとってはどうでしょうか?その子たちのモチベーションを保っていくことはできるのでしょうか?

「大事なのは過程」と言うけれど…

「大事なのは結果ではなくてその過程なんだよ。」これは、子供たちが周りの大人たちからずっと教えられてきている言葉です。私たち大人は、自分たちが子供の頃から言われ続けていたその言葉の意味を経験から学んできています。

でも実際は、学校ではテストの点で評価がされ、競技では勝敗が分かれ、社会人は成果を出さなくてはいけないのが現実…。「頑張ったからそれでいい。」「勝ち負けじゃない。」ということがいつまでも通用するものではないということに気づく時が来ます。

現実は厳しい?!

そのような現実が突きつけられた時、競争することをしてこなかった子供たちがどのような反応をするのか心配になるのは私だけでしょうか?「最近の若者は打たれ弱い。」とか、「ハングリー精神がない。」などと、精神的な弱さを言われているのを耳にすることがありますが、今の子供たちが大人になった時には、どんな世の中になっているのでしょうね。

きっとますます便利な世の中になり、介護ロボットのように、本来は人間がやってきた仕事もその頃にはほとんどロボットがやれるものばかりになっていたりして…。「職業として何が残っていくのか?」なんて考えてしまったりもします。

まあ、それは極端な話ですが、「そんな先の見えない世の中で生きていかなければならないからこそ、たくましく育って欲しい。」そう願わずにはいられません。

「勝ちたい!」という気持ちにならないのはどうして?

競争心があると、「あの子に勝ちたい。」「クラスで一番になりたい。」といった形で現れ、勝つための努力をすることや負けて悔しがるという経験をします。お子さんは、誰かに負けて悔しがったことがありますか?「何をやらせてものほほんとしている。」子も多いかもしれませんね。

我が子の場合、下の子は幼稚園の時にサッカーをしていました。自分から「やりたい!」と言ったのがきっかけとは言え、始めた主な理由は、「楽しそうだったから…。」ということと、「お友達もやっているから。」

おっとりとしていて、自己主張がそれほど激しい方ではない性格だったのもあり、同時に、「チームプレーを学ぶためにもいいのでは?」という思いもあったので、親としてもやらせてみようと思いました。

そうして始めたサッカーを子供はとても楽しんでいました。その姿を見ているだけでも微笑ましく、試合に出ている我が子をバッチリビデオにおさめてみたり。

サッカーを始めて3年、「子供の中で何が変わったか?」と言えば、遠慮がちだった我が子が少し前へ出られるようになったこと。ボールが自分のそばにあっても「どうぞどうぞ」と見送っているかのように見えた子供が、「ボールを追いかけて走っている!」(笑)

それはもしかしたら子供にとってはとてもとても大きな一歩だったのかもしれません。でも、「それだけでいいのか?」と問われると、それも違う。その時に思ったのが、「この子にとってのサッカーはこれでいい。」そして「そろそろ潮時かな?」ということでした。

試合に負けても悔しがることもなく、自分より上手な子を見ても焦るわけでもない。何より「うまくなりたい!」「強くなりたい!」という気持ちがそれほどないことをきっと子供自身が自分でも分かっていて、それ以上熱くなりようがなかったのでしょう。

「勝ちたい!」という気持ちが芽生えるためには?

じゃあ、どうすれば「勝ちたい!」という気持ちになるのかというと、それは何よりも子供自身の「好き」という気持ちがどれほど強いか?その一点がとても大事なのではないでしょうか?

子供が、例えばお友達に、ブロックは貸せても大好きなミニカーは貸せないのと同じように、「好き」だからこそ「譲れない」という思い。これが必要なのではないかと思います。
それほど大事ではない(つまり、好きではない)ものは取り上げられてもケロッとしているでしょうし、壊れてもあまり気になりません。

でも、大好きなものだったらきっと泣き叫んで、必死に抵抗するはずです。理屈ではなくて、本能的に子供たちはそういう行動を取るのではないでしょうか?それは私たち大人でも同じですよね?!

「好き」なことに頑張るという経験が競争心を育てる?!

そう考えると、今何をやってものほほんとしていて、まるで競争心がないように見える子供たちは、まだ自分が心から好きになれる「何か」に出会っていないから。「それほど好きでもない」あるいは「できるならやりたくない」ことに、「競争心を持て」と言われても、その「欲」がないのだから、本人にとってもどうしようもないことなのかもしれません。

その証拠に、サッカーを辞めて、もともと好きだった「走ること」と「泳ぐこと」を頑張るようになってからは、子供の顔つきがまるで違います。特に、「走ること」に関しては、運動会でも大会でも、誰かに負けたり、自分の目標に届かなかったら泣いて悔しがるようになりました。

まだ小さいので、そこから「じゃあ努力しよう」という所まではなかなか自分で気持ちを持っていくことは難しいけれど、少なくとも「頑張りたい」という気持ちと「一番になりたい」という気持ちを持っていることはこちらにも伝わってきます。

好きなことを頑張るのは楽しいことばかりじゃありません。好きだからこそ、負けたら悔しいし、うまくできない苦しみを味わうことにもなるでしょう。でもその経験がきっと、その子をたくましくしてくれるはず?!そう信じて、子供が好きなことに頑張る姿を応援してみませんか?

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