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要注意!親がついやってしまいがちな「兄弟を比べる」ということ

2015/01/20

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二人目以降の妊娠が分かった時、多くのママたちの頭をよぎることがあります。それは、「(二人を)平等に愛することができるのか?」という思いです。

一人目に対する愛情が深ければ深いほど、新しく生まれてくる子を同じように愛せるのかと不安になるのでしょう。

また、自分自身が兄弟のいる家庭で育ったのであれば、ほぼ間違いなく大なり小なり葛藤を抱えながら生きてきた経験があると思います。

そんな、自分の子供の頃の経験もあって、「我が子たちには自分と同じような思いはさせまい!」と、強く心に誓って子育てを始めたママもいたでしょう。

それなのに、いざ自分が二人、三人の子供のママになって、思い通りに行かない子供たちにイライラしたり、日々の忙しさに振り回されるようになると、そんな風に思っていたことをすっかり忘れている自分に気づくことがありませんか?

自分でも知らず知らずのうちに、「お兄ちゃんなのに…。」という言い方をしていたり、「お姉ちゃんと違ってあなたは…。」という言葉を子供たちに言ってしまっていないでしょうか?

もし今、思い当たることがあるママは、一度立ち止まってみてくださいね。いつの間にか、兄弟を比べてしまうことが日常的になってしまっているかもしれませんよ。

人間関係の基本は兄弟から?!

子供たちが一番初めに出会うのが家族であり、自分と違う生き物として一番身近で、一番自分に大きな影響を与えるとも言えるのが兄弟です。

どんなに仲の良い友達であっても、それこそ四六時中一緒にいるなんてことはありません。

それに比べて兄弟は、小さい頃は特に、一緒に過ごす時間も長く、文字通り衣食住をすべて共にしていると言ってもいいでしょう。

そして同時に自分にとって一番大事で、必要不可欠な存在であるママやパパの愛情を分け合わなくてはならない間柄でもあります。

そのため、子供が成長していく中で出てくるいろんな悩みやトラブルの根本の部分が、家族や兄弟にあるという例も少なくありません。

兄弟だけど、別の人間であるということ

親子関係の問題で多いのが、子供を自分の所有物のように扱ってしまうというのがあります。

子供が自分と同性の場合はそれがより顕著に表れるので、問題が深刻化しやすくなることも。自分が生み出したものだという意識が強いことで、子供のことをまるで自分の作品のように感じてしまうのかもしれません。

でも、たとえ子供であっても自分とは違う意志を持ち、自分とは違う個性を持つ人間です。

そのことを忘れてしまって、あるいは勘違いをしてしまって、自分の思い通りにしようとしても、そんなことできるわけがありませんよね。

兄弟に対しても同じです。同じ両親から生まれ、同じ環境を与えたつもりなので、親はなぜか「兄弟が同じように育つ」と錯覚してしまいそうになります。

そしてその思いがあるために、「同じように育てたのにどうしてあなたは…。」という言葉が出てきてしまうのだと言えます。

でも、元々持っているものが違うのです。持っているものが違うから、同じことをさせても差が出てくるし、違う反応が返ってくるのは当たり前。

そんなシンプルなことを、どうして忘れてしまいそうになるのでしょうね。

自分と似ている子と自分とは似ていない子

また、頭ではそれをちゃんと理解していたとしても思い通りにならないのが、心の部分。母親であってもただの人間ですから、分かっていてもどうしようもないことはあります。

「どうしてもどちらかを可愛く思ってしまう。」…そんなこともきっとあるでしょう。自分に性格の似ている子が扱いやすく、自分とは正反対の性格の子は扱いにくい。それも事実かもしれません。

逆に、自分と似ている部分があるからこそイライラしてしまうことも、旦那様の性格の「あまり好きじゃないなぁ(笑)」と思っていた部分にそっくりなところを見つけてしまって愕然とすることもあると思います。

でも、できるなら自分の悪いところや旦那様の嫌なところを、「あなたのこういうところはママ(パパ)とそっくり!」とは、言わないであげてください。

だって、自分の中で否定したいところや旦那様に直してほしいと思っているところを「似ている」と言っているわけですから、間接的にその子を否定してしまっていることになってしまうのですよ。

似ているのっていいの?悪いの?

子供たちの判断基準の大部分を占めるのがママの言葉(パパには申し訳ないけど、ほとんどの場合それが現実ですよね?!)。

だから「ママがいいと言ったら良い」ことになって「ママが悪いと言ったら悪い」ことになるわけです。

そんな絶対的な存在であるママから、「あなたは私に似ているから…」と言われたり、「お兄ちゃんはパパに似て…」という言葉を言われていたらどうでしょうか?子供はどう感じていると思いますか?

ある時は「似ていることが良いこと」になり、またある時は「似ていることが悪いこと」になる。

きっと子供は混乱しながらも、兄弟同士、ママに言われている言葉を日常的に口にするようになります。

そして兄弟の中で、「ぼくはママと似ているもんね。」「お兄ちゃんはパパに似ているんだって。」という言葉によって、自分が受け入られているのかそうでないのかを敏感に感じ取るようになります。

子供たちの会話に耳を傾けてみてみましょう。子供の言動がすべてママの影響によるものではありませんが、ママの日頃の言動をうつす鏡のようなものであることには違いありません。

それぞれの個性を認めてあげられたら…

親の思いとは裏腹に現実とは残酷なもので、兄弟の中には、親から見ても明らかに目に見える形で「できる子とあまりできない子」というのが分かることがあります。

運動面や勉強面など、特にその差が目につきやすいものです。また、親にとってはどうしても一人目の子への思い入れが強くなりやすく、より高い理想を求めてしまいがちです。

その期待は本人にもひしひしと伝わってくるので、そんな親の期待に応えようと一生懸命やって、結果「できる子」になるか、あるいは親に反発して全く違う方向へ行ってしまうか、そのどちらかになりやすい上の子。

親の期待は上の子に向いていることで「どうせ自分はおねえちゃんのようにはできない。」と拗ねてしまうか、親からの過度な期待を受けずにのびのびと(要領良く?)、努力家の上の子よりも案外苦労なくサラッとできてしまうこともある下の子。

兄弟がどのように育っていくかは性格や環境も大きな要因になるとは言っても、お互いに何かしらの葛藤を抱えています。

そして同性であったり、同じことを頑張っていたりする場合、良きライバルになれるのはとても理想的ですが、そううまく行かない場合も多々あります。

そんな時は、別の道もあることを親自身も考えられる状態であることが必要!

「どうしてあなたは〇〇(兄弟の名前)と同じようにできないの?」と思ってしまうことなかれ。同じ尺度で兄弟を測り、親が優劣をつけるべきではありません。

だって、否が応でも外の世界で、十分すぎるほど評価されているのですから…。

兄弟それぞれが自分らしく輝ける場所を見つけられるようにそばで見守り、そしてその子らしさを受け入れてあげられる。そんな親になれたら素敵だと思いませんか?

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