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マル高には理由があった!30代での妊娠、その確率とリスク

2015/01/19

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昔に比べて初婚年齢が高くなりそれに比例して初産の年齢も高くなってきています。

昔に比べ周産期医療は進化し、出産に関する事故は減少、30代での出産リスクも低いのですが、体は歳をとりますから、妊娠・出産については若い時と同じようにはいかないこともあります。

さて30代を迎えてのお産について知っておくべきことにはどのようなものがことが挙げられるでしょうか?

30代の出産と「マル高」

「マル高」と言う言葉をご存知でしょうか?これは高齢出産をさす言葉で、かつて高齢出産の母子手帳には「高」という字が丸で囲まれたハンコを押されていたことから由来しています。

日本産婦人科学会では統計・医学上40歳以上での初産は妊娠適齢期である20代と比べてリスクが高いということで35歳以上の初産婦について「高齢出産」と定義し、注意喚起のためにマル高のハンコが押されていたのです。

昔は30歳以上であったのが1993年に35歳以上に改定され、また「差別だ」との批判から現在はこの規定自体が廃止されています。

母子を守るための規定がどうして差別として廃止されたのかはよく分かりませんが、こういった風潮から高齢出産のリスクについて語られることが少なくなり、知り得ない世代が多くなってきたのです。

決して「30代以上の妊娠は何をどうしても危ない!」というわけではありませんが、リスクがあると分かっているならば知っておきたいですよね。

比較してみよう!20代と30歳の妊娠

さて、30代での妊娠・出産は若い時とどう違うのか比較してみましょう。

妊娠確率

意外かもしれませんが妊娠確率は適齢期である20~30歳の女性でも25~30%と確率は低め。これが35歳を過ぎると20%を切り、40歳では5%、45歳になると1%と急速に確率は落ちていきます。

特に37歳から確率はガタッと落ちるようです。

ダウン症の発生率

ダウン症の発生率は20代で1000人に1人、30代前半で300人に1人、30代後半では100人に1人の割合とアップします。

これについては若い人でも可能性はありますし、30代を過ぎたら必ずしもダウン症児が生まれる、症状が重度である、というものではありません。筆者の知り合いでも40歳で元気な赤ちゃんを産んだ女性がいます。

何のトラブルもなく健康な赤ちゃんが生まれることもあればダウン症の診断を受けてもほとんど症状が出ないこともありますから必要以上に不安になることはないでしょう。

とはいえ一つの命を生み出すのですから慎重になることは大切なこと。気になるようならば出生児診断を受けるといいですね。

産む・産まないの選択だけでなく、それに伴うお産のトラブルはあるのか、自治体の支援にはどんなものがあるのか、事前に知っておくと心強いと思います。

流産の割合

流産率は20代で15%ほどだったものが30代で20%程度、40代では40%と確率が上がると言われています。

卵子の染色体異常によるものでは高齢化とともに確率が上がることは否めませんが流産の原因は他にもあります。まずは無理をしないようつとめて、必要以上に心配しないようにしましょう。

お産トラブル

妊娠はホルモンバランスが大きく変わり、体へも大きく負担がかかるもの。20代でも辛く、体調不良がおこることが多いのですから身体に無理のきかなくなる30代はますますトラブルが起きやすくなります。

妊娠中は体の器官の低下、組織の硬化などにより、むくみや高血圧、妊娠性糖尿病などの合併症がおこりやすく、また出産時にも子宮口が開きにくい、産道が伸びないということでお産の進みが遅くなることも。

「妊娠中は健康的な生活を心がけましょう」と言われますが、30代は特に無理をせず体調を崩さないように心掛けましょう。

またこうした体の変化から帝王切開を提案されることも多いようです。必ずしも難産になるわけではありませんが母体の負担、赤ちゃんの安全も考えて決めるといいですね。

どうして妊娠しにくくなるの?

さて、お産が重くなる、というのは自分の体力を省みればなんとなく納得がいくけれど妊娠しにくくなる理由がイマイチよく分からない、と思われる方もいらっしゃるのでは?

これは卵子の老化が原因。卵子の元となる原卵子は胎児の時期におよそ200万個の卵子がお腹の中に出来ており、この時期に作られた卵子が初潮の開始とともに卵巣から子宮へ送られるのです。

ということで単純に考えて20歳の時には卵子も20歳、30歳を過ぎると卵子も30歳。体の衰えと一緒で卵子も「若い頃みたいに動けないわー」ということになるわけで、これがいわゆる卵子の老化です。

また卵子は200万個あったのが思春期には20万~30万個まで減少し、月経がが始まってからは1周期に数百の卵子が減少すると言われています。

さらに過度なダイエットや喫煙、ストレスなどでも卵子は減少していくので年齢を重ねるごとに妊娠しにくくなっていくのです。

目指せ健康なお産!

とはいえ30代でも元気な赤ちゃんをポンポン産んでいるママさんもいますよね。30代でも健康に妊娠出産をするためにはどんなことに気をつければいいのでしょうか?

卵子を減らさず、健康に育てる!

理屈から考えれば卵子の数が多く、健康であれば妊娠しやすいはず。30代でもオバさん化して縄跳びが100回も続かない筆者のような人もいれば「今年はレディーズマラソンに挑戦するんだ!」と若々しいアラサーがいるのと一緒です。

それではどうしたら卵子を健康に保つことができるのでしょうか?

卵子を元気にするには「温める」!

昔から「女の子は身体を冷やしちゃダメ!」と言われていますがこれこそが卵子を健康に育てるために大切なこと。

卵子が元気でいるためには体温が一定以上高いことが望ましいと言われており、低体温や冷え性だと卵子の質が低下したり、排卵に支障が起きるなどよくない影響が起こってしまうのです。

冷え性である、体温が低めだ、という方はお風呂にゆっくり浸かる、冬は暖かい格好をするなどして身体を冷やさないよう気をつけるといいですね。

適度な運動で体に筋肉をつけることも体温を高く保つことにつながります。筋肉をつけることは体の機能を保つことにもプラスになりますし筋肉をつけて体力もアップすれば体力勝負のお産を乗り越えることにもプラスに働きますよね。

急に「腹筋をバキバキに割るわ!」と高い目標を持って無理をすると逆に体を壊す原因になるので「空いた時間にスイミング」「今日はエレベーターじゃなくて階段」というように日常の生活で無理なくできる軽い運動からはじめてみましょう。

ちなみに体温は36度未満で低体温、体脂肪は30%以上で軽度肥満とされています。自分の数値と見比べて「ちょっと高いな」、「低めだな」、と思い当たるのであれば改善してみるといいでしょう。

卵子の数がダイエットで減る!?

卵子は質だけでなく数を保つことも重要ですがダイエットで減少してしまうことがある、というのはご存知ですか?

女性なら誰しも一度はスレンダーボディを夢見てダイエットに挑戦したことがあると思いますが過度なダイエットは卵子の現象を加速させてしまうのです。

特に最近は痩せている体型が流行しているので必要以上に脂肪が少ない方も多め。体脂肪率が20%を切るようであれば痩せすぎですから卵子のためにはもうすこし脂肪をつけた方がいいですね。

また自己流のダイエットで摂食制限をしている、「炭水化物抜きダイエット」などで食事のバランスが崩れている方も要注意。妊娠とバランスの良い食事は切っても切れない関係です。

ダイエットとは本来「健康的な体になる」ということですから無理な食事制限などはせずバランスの良い食事で健康的な体を目指しましょう。

ビタミンDをきちんと作る!

ビタミンDの不足で卵子が減少することもあります。ビタミンDはお日様に当たると体内で生成されるビタミンなのですが大人になると外で思いっきり遊ぶということも少ないですし、お肌の曲がり角を迎えた身としては日焼けも怖いですよね。

母体のビタミンDが不足すると生まれてくる赤ちゃんもビタミンD不足になってしまいますから、あまり紫外線を目の敵にしないで、たまには短い時間お日様に当たるようにしましょう。早朝の日差しが穏やかなのでオススメです。

どうしてもお日様に当たる機会がないのであればビタミンDを多く含むキノコ類を食事で摂ったり、ビタミンDを含むサプリメントを利用してみるといいでしょう。

若いころに比べてリスクが多いことを知ると「こんなことならもっと早く子供を産んでおけばよかった」と思う方もいるかもしれませんが今まで過ごしてきた経験を子育てに活かせるのは大きな強みです。

20代よりも大変なことも多いですが、30代で生むことのリスクを知っておいて、いつ赤ちゃんが来ても迎えられる準備をしておきましょうね!

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