不妊率・リスクの高まる高齢出産に向けて、今妊娠力を上げたい理由

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2017/05/23

高齢で妊活中の女性

35歳以上での出産が珍しくなくなり、あせって妊活する必要もないかな?と思う人もいるかもしれません。

でも女性の体には確かに出産適齢期が存在します。35歳が高齢出産として区別されるのには理由があります。

平均出産年齢は上がっていっても卵子の数と卵巣の寿命は昔から変わりがなく、高齢出産にはリスクが伴う確率も上がっていきます。

高齢になると自然と妊娠力が下がる事実といっしょに、高齢になればなるほど妊娠力を上げたい理由を説明します。

卵子は年をとり、減っていき、質も悪くなっていく…

女性はお母さんの体内にいるときから卵子を持っています。生まれたときが卵子数が最大で、年をとるごとに減っていきます。

人の平均寿命が80歳近くなっているので実感しにくいのですが、卵子の寿命は50年です。

しかも一番活動できる期間が決まっていて自分が思春期に入ったときから更年期までの約30年間のみ。活動期間が限定されているのです。

人間の年齢で20歳から35歳のときが卵子の一番好調な時期です。しかしこの時期の女性は何かと忙しい!

社会人になりたてだったり、何かの目標を一生懸命追いかけていたりと妊娠、出産に関して「考えられない!」状況の人がほとんどなのではないでしょうか?

自由にお金が使えるようにもなり、おいしい料理を食べ、好きなお酒を飲んで行きたいところへ行き、楽しいことがいっぱい!これも出産に心が向かない理由の1つでしょう。

社会に出て働きだして何年かたち、ちょっとひと段落したときには30歳を超えていることも。自分はまだ30歳でも寿命50歳の卵子はもう結構な年になってしまっています。

人の持っている卵子の数には個人差があるので、40代で閉経する人もいるなど、思っていたより早かった!ということもありえます。

閉経の年齢は人それぞれ

日本人の閉経年齢は大体50歳から52歳程度のようです。そもそも閉経する約10年前にはがくっと妊娠率が下がってしまいます。

閉経年齢よりずっと前から妊娠しようという強い意識が必要なのです。卵子の消費のスピードは個人差があり、30代や40代で閉経してしまう人も中にはいるようです。

そうすると妊娠力を上げるのに早く取り掛かるにこしたことはありません。平均が52歳だからとそこから逆算しても自分には当てはまらない場合があるのです。

閉経すると完全に妊娠はできなくなります。閉経の年齢は平均か、平均より早いのか遅いのか、それはなかなかわかりません。

卵子のなくなるスピードには個人差があるということを頭に入れて、早めに妊娠力をつけるようにとりかかったほうがいいでしょう。

生理が起こることは卵巣機能に負担をかけることでもあった?!

出産するたびに一定期間生理がとまるので卵巣機能はお休みすることができます。その期間卵子を放出しなくてすむので閉経年齢もお休みだった分だけ延びていました。

その分質がいい卵子の残っている可能性も高かったのですが、結婚年齢平均が上がるにつれて卵巣の活動期間も長くなり、30歳くらいまで働き続けた卵巣は年もとってもうヘトヘト。

今より50年前の日本では、女性は10代から20代で結婚していたので自分の出産年齢と卵巣機能の好調な時期がリンクしていました。

昔は卵巣機能が年をとるなんてことを気にしなくてもよかったのですが、今はそうではないということを頭に入れておくことが重要です。

卵子は月経につき1個ずつなくなるわけではない

卵子が一番多い時期というのはまだママが妊娠中の6,7ヶ月の胎児のころで、左右にあわせて約600~700万程度の卵子を持っています。

卵子の減り方はこんな感じです。

  • お母さんのおなかの中で卵子数最大(600~700万個)
  • 生まれてくるときにはそれが半減
  • 初潮が起きるころには生まれたときの10分の1
  • 卵巣に保管している原始卵胞は25歳前後は20~30万個
  • 35歳を過ぎると一気に2万5000個へ激減

初潮とともに休眠状態だった卵子が目覚めます。1回につき数百個の卵子がいっせいに目覚めて、その中から一個だけが選ばれて排出され生理が起こります。

ここで放出された卵子が一個だけなくなるのではなくて、いっしょに目覚めた残りの数百個もいっしょになくなってしまいます。

卵巣は毎日目で確認できるものではないのでどんどんなくなっていくという実感がなかなか持てない部分です。年をとればとるほど卵子が少なくなっていくのは事実です。

年齢に対する保有数の違いに驚いた方もいたのではないでしょうか。

35歳以上になると排卵しても良質な卵子であることが少なくなる

女性は30歳を過ぎると卵巣の機能が低下し始めて、35歳をすぎると低下の速度が増します。卵子の育ちも悪くなってくるので排卵もいっしょに難しくなります。

女性ホルモンのエストロゲンなどの分泌も年をとると落ちるので体力、抵抗力ともに一緒に落ちる傾向があります。

卵子の質も当然落ちてきますので、良質な卵子ではない可能性が増える分、妊娠が難しくなっていきます。

35歳を過ぎるとこうしたホルモンバランスの崩れが顕著になり、子宮筋腫、子宮内膜症などの不妊の原因になる病気になる確率がどんどん上がっていきます。

加齢とともに不妊症の原因になる病気が増えてくる!

加齢や年齢とともに減少する女性ホルモンなどの影響で子宮筋腫や子宮頸がんなど妊娠を妨げる要因となる病気にかかりやすくなります。

子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍でその原因は明らかになっていません。閉経後には小さくなるので卵巣ホルモンが筋腫の成長に関係すると考えられています。40代女性の3割から4割に認められています。

症状
  • トイレが近い
  • 月経量が多い
  • 月経時以外の不正出血
  • おりものの増加

筋腫の大きさや、できた場所によって症状が全くでないこともあります。

妊娠を望む場合に気を付けること
受精卵が子宮内部に着床するのを筋腫が邪魔したり、硬い腫瘍があることで赤ちゃんの成長とともに子宮の筋肉が伸びきることができないことがあります。

もし手術で取り去った場合、術後半年間は妊娠ができません。

子宮筋腫が流産や早産の原因になったりと妊娠・出産時のリスクが高まってしまいます。こうした病気になっているかどうかは一般的な婦人科外来診療でわかります。

子宮筋腫が加齢で増えるわけではありませんが、筋腫の芽はだれでも持っていることは覚えておきましょう。

子宮頸がん

子宮の入口にできる癌で比較的発見しやすく、早期発見できれば予後がよい癌です。性交渉での感染が一番多いと考えられています。婦人科での検査で発見できます。

症状
  • 不正出血
  • 下腹部痛
妊娠を望む場合に気を付けること
早期発見できれば局所を切除するだけで済み妊娠が可能なこともありますので、検診を定期的に受けましょう。

この癌はウイルスなので感染しても発症するのは約0.15パーセントだけです。ウイルスの活性化にはストレスが深くかかわっていると考えられています。

仕事が忙しい、家事が忙しいなど休めない女性は気を付けないといけません。これが35歳代にも当てはまる人が多いかもしれません。

子宮内膜症

本来子宮の内部にしかできないと考えられている内膜が外にも生育してしまい、月経と同様剥がれ落ちる病気。

剥がれ落ちても月経として体外に排出できないので古い血液がたまっていき、痛みなどの深いな症状を引き起こします。

症状
  • とにかく痛い
  • 経血にレバー状の塊がまじる

子宮内膜症自体は良性の病気で、自覚症状が全くない人もいます。

妊娠を望む場合に気を付けること

子宮内膜症と診断されても軽度で卵管に異常がなければ自然妊娠も目指せます。
重症化しないように食生活、月経不順があれば改善をしましょう。

どの病気も出産による卵巣ホルモンのお休みがなく、女性ホルモン分泌が活発で月経がたくさん起こっている年代に起こりやすいと考えられています。

現代ならちょうど35歳くらいもその年齢にあてはまるので、加齢によって発症しやすいわけではないのですが、かかりやすい状態にあると言えるでしょう。

早めに治療に取り掛かってさえいたら、妊娠が可能だった!という場合も考えられますので特に35歳以上で妊娠・出産を望む場合は早めに婦人科でチェックしてもらうと安心です。

早いうちに妊娠力を上げておくべき理由

このまま加齢が進むと妊娠率は下がる一方で状況も悪くなるばかりです。早めに妊娠力アップにとりかかっておきたい理由を説明していきます。

卵巣の機能低下それに伴いプレ更年期障害の症状なども始まります。

プレ更年期障害
女性ホルモンが低下してきたことによる自律神経の乱れが体に影響して症状がでる障害

症状

  • 動悸
  • 息切れ
  • めまい
  • 手足のしびれ
  • 手足の冷え

35歳以上くらいは体がちょっとずつ変化をしている年だと認識を持つと心が少し楽になると思います。

自分よりも卵巣は寿命が短い

35歳という女性ホルモンの曲がり角になっても体はバリバリ動いていることが多いので
卵巣の変化と老化の自覚が難しいものです。

視力や肌と違って毎日見つめて確認できるものではありません。肌にハリがなくなってきたなあと思ったら効果的な化粧水を使おうかなと思ったりしますよね。

卵巣も年齢とともに弱っていく臓器です。見えないので自覚がしにくく、積極的にケアしようという気が起こりにくいのが問題です。意識して早く妊娠力アップに取り掛かったほうがいいでしょう。

ホルモンバランスを整える生活習慣や、食生活、などで30歳を過ぎ、35歳に近くなるころには積極的にケアしていくことが本当は必要です。

出産年齢のリミットが迫り、ストレスからますます悪循環に

女性ホルモンの司令塔である視床下部はとてもストレスに弱いことで知られています。加齢によって出産のリミットが迫ると、焦ってますますホルモンの分泌が悪くなります。

ネガティブになってしまうと妊娠力が落ちるという悪循環が予想できますので、なるべく早めに妊娠力をあげようと思い立ったほうがいいでしょう。

今すぐに妊娠力をあげる努力が必要です

卵子の数は増やせなくても化粧水を使って肌の潤いを補うのと同じように、食生活や運動からとなるべく卵子の質を保つのは可能です。

高齢だと妊娠の確率は下がり、妊娠を阻むような病気にかかりやすい年齢に合致してしまいます。

高齢出産には妊娠・出産のリスクが高くなること、卵巣も老化する事実をしっかり頭に入れて妊娠力を上げる工夫に今から乗り出しましょう。

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