早産リスクは34週目がカギ!切迫早産の治療、過ごし方から退院まで

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2017/03/27

早産はどんな健康な妊婦さんでも起こり得るリスクです。

妊娠22週から37週未満で出産する早産のリスクは、胎児の体重よりも体の成長過程に関係する妊娠何週目かといった「在胎週数」に最も焦点があたります。

在胎週数によって、胎児の各器官の発達度合いが異なるためです。

早産しそうな状態になってしまう切迫早産になると、1日でも長く在胎させるための治療が行われます。

その基準となる在胎週数が34週目なのです。

では、なぜ34週目なのか、その理由や早産のリスクについて学んでいきましょう。また34週目以前に切迫早産になってしまった時の過ごし方や治療法についてもご紹介していきます。

早産児のリスクと妊娠34週目の重要性

早産リスクは、妊娠34週目がひとつのポイントとなります。その理由は、34週目を過ぎる頃にはお腹の中の赤ちゃんの臓器がほとんど完成している時期であるためです。

日本産婦人科学会によると、妊娠34週目には赤ちゃんが自分で呼吸ができる程度までに肺の機能が完成している可能性が高いとのこと。よってこの34週目という部分が非常に重要視されています。

では、34週目前に早産で生まれた赤ちゃんには、具体的にどのようなリスクが存在しているのでしょうか。その内容を見ていきましょう。

体の機能が未発達であるための早産児のリスク

早産で生まれた赤ちゃんには体の機能が未発達のため、疾患を抱えて生まれてくる赤ちゃんや生まれてから治療が必要な赤ちゃんがいます。

早産児は様々なリスクを抱えています。

呼吸が上手くできない

早産児は「未熟児無呼吸発作」と言って呼吸リズムをうまく調節する事ができずにチアノーゼを伴う20秒以上の呼吸停止が起こる事があります。

しかし、35週目以上での出産の場合は無呼吸発作の頻度が少なくなると言われています。

また、34週目未満の早産児は、肺胞腔が空気で潰れないように維持する物質「肺サーファクタント」が十分に分泌されていません。

そのために、呼吸を始めても肺胞が十分に機能せず「呼吸窮迫症候群」が起こり呼吸が上手くできない場合があります。

未熟な肺で生まれ人工呼吸器が必要になると、酸素毒性や圧力により肺を損傷させてしまったり、慢性肺疾患のリスクもあります。

消化器官の未発達で母乳を飲み込めない
嚥下反射が上手くできずに母乳が飲めない事があります。喉の機能が備わっていない場合は、胃にチューブを通して栄養を摂取します。

また、腸の動きが鈍いために排便ができなかったり、腸が感染症にかかったりするリスクもあります。

循環器系機能の未発達によるリスクがある
早産児によく見られる疾患で「未熟児動脈管開存症」というものがあります。

開存している動脈管を通じて大動脈から肺動脈へ大量の血が流れ、肺鬱血や体循環不全などのリスクが生じます。また心臓の機能が弱く、心拍出量が低下し低血圧や心不全を起こすリスクもあります。

抗体が少なく感染症になりやすい
感染症から体を守る抗体は主に妊娠後期に母親から移行されるので、抗体の受け取りが未熟で感染症にかかりやすいリスクがあります。
体温調節が上手くできない
早産の赤ちゃんは体温調節が上手くでません。そのために生まれた後は、保育器に入って看護を受けることがほとんどです。
血液・凝固系のリスクがある
肝機能が未熟なために皮膚や白目の部分が黄色く変化する黄疸が発症する事もあります。その場合は光線療法などの治療で対応します。

また、血管が破れやすく出血を起こしやすい傾向にあり凝固能が低い事もあります。その場合、脳室内出血や肺出血のリスクもあり障害が残ってしまったりもします。

目の病気のリスクがある
早産児は網膜の血管が出生後に成長することもあり、酸素投与の影響で「未熟児網膜症」になる可能性があります。重症の場合は失明に至る事もあります。
栄養が不足している状態である
早産児は体温維持のために栄養を多く必要とするのに、栄養不足で生まれてきます。早産児はカルシウム、リン、ビタミンDの蓄積量が少なかったり、未熟児貧血になったりします。

リスクがあるなんて不安…在胎週数に対する早産児の生存率について

日本国内での早産児の生存率は、手厚い治療と医療の発達により22週目の出産でも54%あります。31週目ではほとんどの赤ちゃんが元気に育ってくれる統計結果になっています。

在胎週数 生存率
22・23週 54.9%
24・25週 82.1%
26・27週 90.9%
28・29週 95.6%
30・31週 95.5%

在胎週数別NICU死亡退院数・率(周産期母子医療ネットワークベータベースに登録された2003~2007年出生の極低出生体重児と超低出生体重児(32週未満のみ)

上記のデータは、「低出生体重児保健指導マニュアル」大阪府立母子保健総合理療センターのサイトより抜粋しました。

34週目前に生まれそう!?切迫早産の原因とその治療法

早産とは正期産以前の出産の事を指し、「切迫早産」とは早産になりかかっている状態のことを言います。赤ちゃんがお腹から出てきそうな状態や破水をしてしまっている時です。

切迫早産が進めば34週目以前に出産に至る事ももちろんあります。胎児の命に関わる状況であれば人工的な早産になるケースもあります。

それでは切迫早産の主な要因とその症状、治療法を簡単に紹介します。

子宮の過剰な収縮や痛み

お腹が頻繁に収縮したり、張りや傷みが強い場合に切迫早産と診断されます。

症状
お腹の異常な張りや痛みの他、不正出血を伴う場合もあります。いつもと違う強い張りが続く場合には、詳しい検査が必要です。
原因
お腹の異常な張りを引き起こす原因は様々です。絨毛膜羊膜炎などの感染症や、子宮筋腫、子宮奇形など子宮の異常が原因である事もあります。

また、双子の妊娠によって負担が大きかったり、ストレス・喫煙・栄養バランスの乱れ・高齢出産も原因のひとつとして挙げられます。

治療法
飲み薬を服用して子宮の過剰な収縮を抑制したり、入院した場合は子宮収縮抑制剤を用いて点滴治療を行います。

子宮口が開いてしまう子宮頸管無力症

子宮口が開いてしまい早産になりかかってしまう症状です。切迫流産や切迫早産を引き起こします。

症状
妊婦に目立った兆候や自覚症状はありません。経膣超音波検査を行い診断します。
原因
妊婦の体質的に子宮頸部が弱いことが要因に挙げられます。過去の妊娠での裂傷、子宮頸管手術の経験などでも発症しやすくなります。子宮頸管無力症を経験すると次の妊娠でも発症する確率が高くなります。
治療法
子宮口を閉じる手術を行う場合があります。多胎妊娠などの場合は早産予防のために早期に手術するケースもあるようです。

子宮頸管が短くなっている

出産する時に赤ちゃんが通る部分「子宮頸管」は出産間近になると短くなりますが、早い時期に短くなってしまうと早産になるリスクを伴います。

症状
子宮頸管の長さは、平均約3.5~4.5㎝です。それが妊娠36週目前までに長さが約2.5cm未満になると入院が必要になります。この場合、妊婦自身では異常が分からないので経膣超音波検査を行い確認します。
原因
子宮頸管が短くなる要因は、先ほどの「子宮頸管無力症」が原因である事があります。この2つの症状は密接に関係しています。子宮の筋肉が弱いせいで、子宮頸管が短くなり子宮口が開いてしまいます。

さらに、絨毛膜羊膜炎や細菌感染性膣性に感染していると、さらに症状が悪化する場合もあります。

治療法
軽症の場合は自宅安静となります。子宮頸管が短くなるのが抑えられない場合は入院をし、子宮収縮を抑える薬や子宮頸管が柔らかくなるのを予防する薬を投与します。

感染症による前期破水

通常の出産の場合は陣痛が起きてから破水しますが、切迫早産の時は破水が先に起こります。

これを「前期破水」と呼びます。破水すると胎児が胎内にとどまれない状態になる事もあります。

症状
出産予定日でもないのに破水をしてしまいます。お腹の痛みや張り、出血を伴う場合もあります。

しかし痛みもなく少しずつ出てくる破水だった場合は、尿漏れと勘違いしやすい事もあります。いつもと違う感覚があればすぐに受診した方が良いでしょう。

原因
前期破水の原因は、絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)という感染症が主な原因です。また羊水過多症や双子の妊娠、胎位異常で子宮内の圧力が高く卵膜が破れて、前置破水を引き起こすケースもあります。
治療法
破水すると入院になります。子宮内感染を防ぐための抗菌薬、子宮収縮剤を投与します。妊娠34週目以前であれば、できるだけ長く胎児をお腹にとどめる処置を行います。しかし、羊水に異常が発生したり胎児のリスクが大きくなる場合は帝王切開を行います。

34週目前でも人工的早産になりやすい主な原因と症状

上記の切迫早産の症状の他に、人工的に早産になるケースもあります。

胎盤が子宮口を塞ぐ、前置胎盤

「前置胎盤」とは胎盤が通常よりも低い位置にあり、胎盤が子宮口を塞いでいるような状態になっている事です。

症状
腹痛のない出血を伴う場合があります。出血したらすぐに産婦人科での受診が必要です。
原因
前置胎盤になる原因ははっきりと分かっていません。何らかの理由で子宮内膜が傷つき、前置胎盤を引き起こしているのではないかと言われています。

子宮内膜が傷つく要因としては、流産・人工妊娠中絶の経験、帝王切開の経験、喫煙、高齢出産、多胎妊娠などが挙げられますが、予防法は確立していないようです。

治療法
子宮口は赤ちゃんの通り道なのに、胎盤で塞がれているとかなり危険な状況です。前置胎盤を治療する薬や手術はないのでほとんどの場合、帝王切開で出産を行います。

胎盤が剥がれ落ちる、常位胎盤早期剥離

お腹にまだ胎児がいる状況で、胎盤が剥がれ落ちてしまう疾患です。

胎盤が子宮から剥がれると、胎児へ酸素と栄養を渡す事ができず危険な状態になります。軽症である以外は人工的に早産になるケースがほとんどです。

症状
軽症の場合は、腹痛や不正出血などの自覚症状がない事もあります、その場合は胎児モニターや超音波検査で診断されます。症状がでる場合は、下腹部の痛み・張り、出血があります。

その症状の重症度や進行速度には個人差がありますので、違和感があればすぐに受診する事が重要です。

原因
直接的な原因はまだ分かっていません。ただ要因となるであろう症状については、妊娠高血圧症候群、絨毛膜羊膜炎、子宮筋腫などの合併症、胎児奇形や子宮内胎児発育遅延、喫煙、腹部への外的刺激などが挙げられます。
治療法
自覚症状がないような軽症の場合は、入院して観察を続ける事もあります。34週目を過ぎた時点で、帝王切開が行われることがほとんどのようです。重症の場合はすぐに出産となります。

胎児のリスクが高い、胎児機能不全

何らかの原因で胎児の命に危険が生じている状況です。呼吸機能や循環機能に障害があり、心拍に乱れがあるなど胎児の健康に問題がある状態です。

症状
お腹の痛みや出血などの症状がないので妊婦に自覚症状はありません。ただ激しい胎動が起きる事もあります。胎児には心拍の異常、胎児末梢血のpHの低下などの症状があり、胎児モニターや超音波検査で診断します。
原因
胎児機能不全は、母体及び胎児の異常によるものです。妊婦の臍帯の圧迫、胎盤機能低下、子宮循環不全、妊娠高血圧症候群、妊婦糖尿病などの合併症が母体側の要因として考えられます。胎児側の要因としては染色体異常、血液型不適合妊娠などが挙げられます。
治療法
胎児の低酸素状態を軽減する治療や、子宮収縮抑制剤を用いて胎児の気道を確保する処置を行う事があります。継続的な観察が必要なため多くは入院が必要です。もし妊娠中に胎児が危険な状態になった場合にはその時点ですぐに帝王切開を行います。

妊娠高血圧症候群による早産

「妊娠高血圧症候群」は、妊娠中毒症とも言います。胎児に影響がある場合は34週目前でも人工早産になります。

症状
妊娠後に高血圧になると、蛋白尿、血圧の上昇、脳出血、腎臓肝臓の機能障害などを引き起こします。その場合、胎児にもリスクが発生し、胎児発育不全、低出生体重児、常位胎盤早期剥離、子宮内胎児死亡に繋がる危険性があります。
原因
妊娠高血圧症候群の原因は分かっていません。しかし、引き起こしやすい妊婦の特徴としては、急激な体重増加、塩分の取り過ぎ、多胎妊娠、持病(高血圧・糖尿病など)を持っている妊婦などは発症のリスクが高いと言えます。
治療法
症状が軽い場合は、体重制限や食事バランスを整える事が中心となります。重症化すると血圧を下げる薬を服用します。妊婦と胎児の状況を見て、帝王切開になる場合もあります。

妊娠糖尿病による早産

妊娠中に糖尿病を発症する事を「糖尿病合併妊娠」と言います。悪化すると妊娠高血圧症候群を誘発したり、早産になる場合があります。

また、胎児発育不全や胎児機能不全のリスクも高まります。

症状
妊婦に自覚症状はほとんどありません。喉が渇いたりトイレが近くなったりしますが、一般的な妊娠中の症状と変わりないので変化に気づきにくいようです。妊婦検診で血糖値を測定し診断されます。
原因
妊娠すると血糖値が上がりやすくなる事が主な原因です。また肥満体質、急激な体重増加、高齢出産、遺伝的に糖尿病にかかりやすいなどの理由も挙げられます。
治療法
自宅での食事の習慣を改善し、適度な運動を心掛けます。それでも改善しなければインスリン投与を行います。重症の場合は入院して管理が必要な事もあります。

妊娠中の子宮筋腫、子宮筋腫合併妊娠

妊娠中に良性の腫瘍「子宮筋腫」ができて、大きくなってしまうと前置破水などを引き起こし早産リスクが高まります。

症状
妊娠中に限らず自覚症状がない場合がほとんどです。子宮筋腫が大きくなると痛みや出血を伴います。
原因
妊娠中に子宮筋腫ができる原因は分かっていません。エストロゲンという女性ホルモンの分泌が影響しているのではないかと言われています。
治療法
妊娠中に子宮筋腫ができてもほとんどの場合は問題なく出産できるようです。筋腫の大きさやできている箇所によっては胎児に影響する事もあるので、医師の判断で人工早産になるケースもあります。

切迫流産になったらどうなるの?入院と自宅安静の分かれ道

切迫早産と診断されると、その場で入院になる場合と自宅安静の場合があります。その分かれ道となる症状とポイントについて説明します。

前期破水している場合は入院が確実です!そのまま出産も

前期破水の症状があれば入院は確実になります。羊水が少なくなってしまったり、細菌に感染してしまうと胎児に影響を及ぼすため、適切な治療と経過観察が必要です。

破水していない場合でも出産しそうな状態に緊迫感があったり、週数と兼ね合わせて危険性が高いと入院になるケースがあります。

入院し治療を行いながら、34週目まではできるだけ長く妊娠期間を延ばす処理をします。病院での継続的な診察や薬の投与が必要なため、出産まで入院し続ける事になります。

入院生活やその治療法に関しては後述します。

入院治療中に子宮内感染や胎児にリスクが生じた場合は帝王切開を行い出産に至ります。

家で経過を見守る自宅安静。正期産に入れば安静解除になる事も

医師の判断で入院には至らなかった場合、自宅で安静にしておくように指示されます。その際どの程度の安静が必要なのかの指示もあります。

  • 「ほとんど動かずに横になっているべき」絶対安静
  • 「簡単な家事や負担のない散歩ならOK」ほどほど安静

上記のように大抵は2パターンに状況が別れます。

医師の説明をよく理解しどのように自宅で過ごすべきかしっかり認識しておく必要があります。

自宅安静になってもその後入院に至るケースもあります。状態が安定しているならそのまま正期産まで自宅で過ごし、その後安静解除となります。

自宅安静の過ごし方や気を付けるべき事に関しては、後の項目で説明します。

破水による入院時の目標は34週目!治療は出産まで続く

破水以外で入院している場合、切迫早産の進行が抑えられていて自宅でも維持できると判断されると出産前に退院できる事もあります。

破水をしていれば基本は出産まで入院が継続されます。

34週目を目標に妊娠を継続させる治療が行われる

母体と胎児の状態に問題がなければ、子宮収縮薬や抗菌薬などの点滴治療を行い、妊娠を出来るだけ継続させます。

目標は胎児の肺の機能がほぼ完成するであろう妊娠34週目です。34週目以降であれば無理な治療は行わずに、経過を観察し出産を待つ事がほとんどです。

破水の原因である感染症の進行を防ぐために抗菌薬が投与されます。また胎児の肺の成熟を高めるために副腎皮膚ステロイド薬も取り入れられます。

34週目前でも出産する事になる…子宮内感染
羊水は細菌から胎児を守る役割があるため、羊水が失われると子宮内感染が起こりやすくなります。

子宮内感染が起こってしまうと、母子共に危険な状態になるため人工的に早産となります。

治療やお風呂は?…入院中の過ごし方

入院中はほとんどの時間を医師の診察や点滴治療に費やします。胎児の心拍数などの確認、羊水の状況確認などが行われ、点滴は朝と晩に2回行うケースもあれば24時間行うケースもあります。

トイレ以外は、ほとんどベットの上で過ごす事になります。お風呂はシャワーのみ使用できる場合もありますが、切迫早産の症状の良し悪しで異なります。

自宅安静の過ごし方。油断は禁物!正期産まで気を張って

入院の必要性がなければ自宅で過ごす事ができますが油断は禁物です。胎児が生まれてきそうな状態である事には変わりないので、日常生活には気を使って安静を心掛けなければなりません。

疲労やストレスは切迫早産の原因に…精神面にも気を配って

切迫早産の原因は疲労やストレスが関わっている事もあります。体を安静に保つだけでなく精神面でも安静が必要です。

不安に苛まれる事も多々ありますが、出産に正面から向かい合い心を落ち着かせる事も重要です。

自宅でただ横になっている間も、お腹の赤ちゃんは確実に大きくなっています。日々不安であるのは妊婦さんだけでなくお腹の赤ちゃんも不安であるかもしれません。

「私は赤ちゃんと立派なお産を迎えよう」とお母さんがしっかりと出産への覚悟を決め、落ち着きを取り戻す事を心掛けましょう。

不安を減らすために子供の名前を考えたり、産後の生活について家族と話し合ったりとストレスが掛からない過ごし方もおすすめです。

自宅では何がOK?日常生活でやって良い事ダメな事

自宅安静は、安静の度合いによってできる事とできない事が異なります。医師の指示に従って無理のないように生活をします。

絶対安静であればトイレ以外は動かないのが基本
絶対安静ならほとんど横になっているのが基本です。トイレはオムツで対応しなければならない場合もあります。

立っていたり座っていたりする姿勢は、胎児に重力が掛かりやすいので極力ベットで寝ているようにと医師から指示されるケースがほとんどのようです。

お風呂は症状によって入れるかどうかが異なる
絶対安静の場合はシャワーもお風呂もNGな場合がほとんどですが、厳しい安静が指示されていなければシャワーのみ行う事が可能です。

しかし体力を消耗したりしゃがむ動きが多いのでなるべく短時間で済ませた方が良いでしょう。

絶対安静以外であれば、少しの家事や外出はOK
絶対安静以外の「ほどほど安静」であれば少しの外出は許可される場合がありますが、運動や車の運転などは避けます。

家事についても簡単な作業であればできますが、なるべく短時間で負担がない程度にしましょう。できれば旦那や家族の協力を得て家事をしないのが理想的です。

食事のバランスと体重管理は気を抜かない

自宅安静に食事の制限はありませんが、安静にしているとカロリー消費が低下するので食べ過ぎには注意が必要です。

体調が増えると糖尿病や高血圧などの合併症の不安もあります。自宅にいるとストレスも抱えやすくつい食べ過ぎてしまう傾向もありますが、体重管理・栄養バランスはしっかり意識しましょう。

緊急な状態になる事も視野に入れておく

自宅安静でも急な体調の変化で入院に切り替わったり、出産に至ってしまうケースもあります。

自宅安静時は緊急事態もあり得る事を視野に入れて過ごしましょう。入院する際の荷物をまとめて置くと安心です。

自宅で過ごすのに不安が付きまとうのであれば、いざという時の対処法を家族で共有したりしてストレス負荷のないように心掛けてください。

安静が解除される時は正期産に入る37週目頃

正期産とは妊娠37週目から42週目未満の事をいいます。

よって出産せずに37週目頃を安静に過ごす事ができれば、胎児は十分に出生の準備ができているのでお腹にとどまらせる必要がなくなり安静解除となります。

その際にいきなり体を動かしてもいいかどうかは医師に相談の上ですが、適度に少しずつ体を動かしたり体調管理に気を配る事に変わりはなく適切に過ごすと良いでしょう。

早産だったら…出産後の赤ちゃん入院の可能性と過ごし方

早産で生まれてきた赤ちゃんは低体重児であったり、生命維持にリスクを抱えて生まれてくる事があります。その場合、赤ちゃんは病院で治療を受けなければなりません。

赤ちゃんが低体重であったり異常があればNICUへ入院になる

生まれてきた赤ちゃんが早産児であったり2500g以下の低体重児である場合はNICU(新生児集中治療室)に入院になります。

また、先天性の疾患があったり、呼吸がうまくできていない場合でも入院をして治療を受ける事になります。

お母さんと赤ちゃんはどう過ごす?退院までの過ごし方

赤ちゃんがNICUに入院するとほどんどの場合、母親が先に退院する事になるのでその後は赤ちゃんに会いに病院へ通う事になります。

病院では冷凍母乳を届けたり赤ちゃんとスキンシップをしたりして過ごします。

赤ちゃんの呼吸が安定して体温調節が上手にできるようになれば、病院で沐浴をしたり直接授乳の練習をしたりします。カンガルーケアなど赤ちゃんとのスキンシップの幅も広がります。

お母さんと自宅へ帰れるのは修正在胎週数が37週目を過ぎる頃です。

それまでの間はNICUの看護師さんがしっかりお世話をしてくれるので、お母さんは無理のない程度に病院へ通えば大丈夫です。

出産直後の数日間は疲労と痛みがまだ続いている時期です。赤ちゃんと離れて生活するのは精神的に辛く感じてしまう事もありますが、決して無理は禁物です。

心に余裕を持って可能な範囲で赤ちゃんへ愛情を届けましょう。

切迫早産でも焦らず落ち着いて出産と向き合おう

切迫早産における妊娠34週目というポイントはいかに重要であるかが理解できたかと思います。

赤ちゃんは正期産で生まれるのが最も理想ですが、すべての妊婦さんが思い通りに出産できると限りません。それでも元気に育っている子供は沢山います。

34週目以前に切迫早産と診断されても焦る事なく、自分の力と赤ちゃんの力を信じて落ち着いて向き合う事が大切ですね。

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